Teatime Paradise

キミノチカラ、海をこえて〜青年海外協力隊の道〜最終回

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/31放送

こんにちは、DJイタルです。


放送でもご報告いたしましたが、
この番組、今日の放送が最終回となりました。
東日本震災の翌年2012年から始まりまして、丸6年を数えました。本当にたくさんの方々のご協力と応援を頂きまして感謝の言葉しかありません。

本当に本当にありがとうございました!

「アフリカに行きませんか?」
東日本大震災の翌年2012年に、その言葉から始まりました。
青年海外協力隊が活動する現地に取材に行って、そこで見た国際協力の現場を広く福島に伝えたいと言う思いからこの番組が始まりました。

番組開始から6年、144人のJICAボランティア経験者にインタビューをさせて頂きました。初めて聞く海外の話、JICAボランティアの熱い思い、最初は驚きの連続でした。でも決して、特別な人が特別なコトをやっている訳ではありませんでした。実際に現場に行ってみて、直接話を聞けば聞くほど、そこに日常があったのです。

青年海外協力隊の活動は、そこに住む協力隊員一人一人の生活。
誰にも語られない活動がいっぱいあるんです。
誰も目にすることのない活動がたくさんあるんです。
全てに成果があるわけじゃなく、全部が評価されるわけじゃない。

今まさに世界中で。
世界のどこかで活動している協力隊員がたくさんいて。
協力隊員の数だけ生活があって、悩みがあって、努力がある。
自分一人ではどうにもならないことがある。
でも、自分にしか出来ないこともある。
関わった人の数だけ、繋がった人の数だけ喜びがある。
それぞれの小さな活動が、やがて国を支える大きなチカラになる。

そして、技術や知識を伝えるだけではなく、そこに希望や未来を残してくることも、青年海外協力隊の活動なんです。

決して特別じゃない日常。
誰にでもチャンスがあります。
みんなに、そのチカラがあります。

始まりは小さな一歩から
キミノチカラ 海をこえて
僕らは、そのチカラを信じています。


6年の間に、144人のJICAボランティア経験者へのインタビュー、4度の海外取材に、カズンさん、アンダーグラフ真戸原直人さん、俳優の斎藤工さんなどJICAを応援してくれている著名人の方へのインタビューをさせて頂き、普通では体験できない貴重な経験をこの番組からいただきました。

おそらくJICA関係者を除けば、日本で一番JICAボランティア経験者にインタビューした人間だと自負しています!あ、日本一は言い過ぎか。笑
この番組ブログでは、144人全てのJICAボランティア経験者を紹介しています。広く浅く?これだけのJICAボランティア経験者の様々な経験と思いを書いた記事も今まで無かったと思いますので、その方向では、とても意味のあるモノかなと勝手に思っています。なんとか書籍化できませんかね?笑

自負ばっかりで、すみません・・・
でもそれは、この番組が大好きでみんなに自慢できる番組だったからです!

そして、もう一つ付け加えさせてください。2011年、東日本大震災のあの年。
JICA二本松訓練所は原発事故からの避難者を受け入れる避難所になっていました。
200人ちょっとの収容人数に対して、最大で450人を超える避難者を受け入れ、その年の夏まで避難所として運営されていたのです。
初めての避難所運営に戸惑いながらも尽力したJICAスタッフはもちろん、声かけを絶やさない保健師、コーディネーター役のボランティア、避難する子どもを対象に定期的な勉強会をする教育ボランティア、訓練所に限らず その他避難所にも食糧調達のルートを作ってくれたボランティアなど、たくさんのJICAボランティア経験者が活動されていました。
震災支援がきっかけで、今も福島県内で活躍されている協力隊経験者もいます。
福島の復興の裏に、JICA二本松の存在、JICAスタッフや多くのJICAボランティア経験者のチカラがあったことも、事実です。

この福島にJICA二本松がある限り、応援し続けたいと思います。

3月31日をもって番組は終了となります。
ご出演いただいた皆さまの様々な経験や想いはこの番組ブログでもご紹介させて頂いておりますので、ぜひバックナンバーも見て頂けたら幸いです。

 
ご出演いただきましたJICAボランティアの皆さま、取材協力をいただきました皆さま、支えていただきましたJICA関係者の皆さま、そして番組を聞いていただきましたリスナーの皆さま、この番組に携わって頂きました皆々様、本当にありがとうございました。

出会った全ての方々と、その出会いに感謝いたします。

JICAボランティア応援人 DJイタル
                                                                                                                                                            

☆ JICA二本松インフォメーション ☆


いよいよ4月2日から2018年度JICAボランティア春募集が始まります!
JICAボランティアは20歳から69歳まで幅広くご応募いただくことができます。
ぜひJICAのホームページをご確認の上、ご応募下さい。

また4月からは新たに2018年度1次隊JICAボランティアの候補生が全国から二本松に集まります。
JICAボランティア候補生は、これからここJICA二本松で派遣に向けて訓練を開始します。
訓練の様子はJICA二本松のホームページ、フェイスブックでご紹介して行きますので、こちらもチェックして下さい!

また、JICA二本松ではJICA事業に関する全ての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。
応募・選考に関する事、職種選び、健康面など、なんでもご相談頂けます。
ぜひご活用ください!


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2018年3月31日(gy) 08:30

「イエメン」に派遣されていました、 永井涼さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/24放送

こんにちは、DJイタルです。
関東では桜も咲いて春かなぁって思ったら、
今週は雪も降るし、まぁ天気が忙しいですね。

さ、先週に引き続きまして今週のゲストは、
青年海外協力隊 平成17年度2次隊で
「イエメン」に派遣されていました、
永井 涼 (ナガイ リョウ)さんです。
職種は「青少年活動」です。

さ、永井さんが派遣された中東「イエメン」という国。
実は、現在はJICAボランティアが派遣されていない国です。
政情不安・治安悪化のために外務省の渡航情報でもレベル4の退避勧告が出ている国なんです。5万人を超えるJICAボランティアの中でイエメンに派遣された隊員は60数人という超希少種なんですって。

永井さんが派遣されていた2005年頃は、ヨーロッパの航空会社も乗り入れをしていて、観光客も訪れる大変穏やかな国だったそうです。中東、アラビア半島の南西端にあり、国土は日本の1.5倍。
東部は砂漠、西部は砂漠気候の山岳地帯、南西部の一部は「緑のアラビア」と言われ、アラビア半島の中では雨の降る地域でマンゴーやトマト、コーヒーの産地でもあるそうです。
しかし、周辺国がオイルマネーによって経済が潤う中、中東湾岸地域でありながら石油が採れないため最貧国の一つに数えられています。

日本車や日本の工業製品のイメージの良さもあり、とても親日的だそうです。
ロバでしか行き来が出来なかった山岳地帯の村では、トヨタのランドクルーザーの登場により閉ざされていた村々の交流が生まれたことから、トヨタがイエメンを変えたとも言われているそうです。現地人談。笑
イエメン人の憧れは、いつかはクラウンではなく、いつかはランクル!だそうです。笑

永井さんの職種は「青少年活動」イエメンでは日本語教育に携わる活動だったそうです。
イエメンは親日家の方が多く、日本語を学びたい学生・社会人はいるんですが、体系的に日本語を学べる環境がないため、日本語の授業運営、日本語を学ぶカリキュラムづくりなど、日本語教育の環境作りをすることを求められたそうです。

当時イエメンではモーニング娘。が大人気!ナルト、ブリーチ、ワンピースと日本の漫画も大人気!
日本の文化をキッカケに日本語を学びたいと言う人が多かったそうです。

永井さんは、首都サヌアのイエメン日本友好協会に配属され、日本語の教師として、大学生や社会人を相手に日本語の授業を行なっていたそうです。
もちろん授業だけでなく、教科書づくりから年間のカリキュラム作り、日本語のスピーチコンテストなどのイベントの企画運営と、活動は多岐に渡りました。

そうした中で、体験することが満足度につながると考えていた永井さんは、
毎週水曜夕方には、現地在住の日本人の方にも手伝ってもらい、イエメンで手に入る食材で日本料理を作る日本料理大会を開催していたそうです。
これまた日本料理も大人気で、特にかき揚げに親子丼が大人気だったそうです。

イエメンの生徒たちは純粋に素直に日本が好きで学んでいる方が多いそうです。
好きで学ぶことが生活の張りになるのです。
アラブの春以降、イエメンでは政情不安が続き、空爆で家が吹き飛ばされるような状況の中でも、永井さんの教え子たちは自主的に集まって日本語の勉強を続けているそうです。
いつか日本に行けたらなと夢を語り合っているそうです。
学ぶコトは、生きる希望になるんですね。

実は永井さんは、任期を短縮して1年半で協力隊活動を終えています。
父親から届いたメール。母親の容態を伝える内容だったそうです。
青年海外協力隊の活動は残り半年で、まとめに入る大切な時期でした。
余命を宣告された母親と残された時間を過ごすために帰国するか。
その場にいることが出来ず、すぐにイエメン人の同僚に相談したそうです。
女性隊員は泣きながら「お願いだから、日本に帰って」と言ってくれた。
男性職員は「母親と仕事を比べるんじゃない、早く日本に帰ってあげて」と言ってくれたそうです。
そんなイエメン人の後押しがあり、任期半年を残して日本に帰国したのです。
突然の帰国になりましたが、母親と最後の時間を過ごすことが出来たそうです。

「大切な人が必要な時に、そばにいてあげられる人でありたい」
仕事でもプライベートでも中心になる思いをはっきり持つようになったそうです。
家族への思い、大切な人への思いを気づかせてくれたイエメン。
生涯何らかの形で関わり続けたいと思ったそうです。

永井さんは今年の3月でJICA二本松を卒業されます。
海外取材の同行から、JICA二本松のfacebookの撮影、編集もこなし、このブログでも永井さんの撮影した写真を使わせて頂きました。この番組にとって、永井さんはなくてはならない存在でした。


永井さんの夢は、「猫と写真とイエメンコーヒーのカフェ」
猫と遊べたり、撮影を依頼できたり、様々な途上国のコーヒーや物産を楽しめるようなお店だそうです。永井さんの好きなもの大切なものがつまったお店。
きっとJICAボランティアの憩いの場所になりますね。
ぜひぜひ実現して下さいね!
永井さん、本当にありがとうございました!!


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

いよいよ来月、4月2日から5月1日まで、2018年度JICAボランティア春募集が始まります!
JICAボランティアは20歳から69歳まで幅広くご応募いただくことができます。
ぜひJICAのホームページをご確認の上、ご応募下さい。

また4月からは新たに2018年度1次隊JICAボランティアの候補生が全国から二本松に集まります。
JICAボランティア候補生は、これからここJICA二本松で派遣に向けて訓練を開始します。
訓練の様子はJICA二本松のホームページ、フェイスブックでご紹介して行きますので、こちらもチェックして下さい!

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2018年3月24日(gy) 08:30

「イエメン」に派遣されていました、 永井涼さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/17放送

こんにちは、DJイタルです。

いやぁ春ですねぇ。鼻がむっちゃムズムズする・・・花粉の気配をビシビシ感じます!鼻声ですみません、お聞き苦し・・・あ、文字じゃ分からんね。笑
さ、今週は144人目のゲストさんです!
青年海外協力隊 平成17年度2次隊で「イエメン」に派遣されていました、永井 涼 (ナガイ リョウ)さんです。職種は「青少年活動」。秋田県秋田市のご出身です。現在は、JICA二本松のスタッフとして働いています。

永井さん、実はちょーお世話になってる人なんです。
今までこの番組でも何度か海外取材をさせて頂きましたが、毎度同行してくれているのが永井さんなんです。あざーーーっす!まぁ頼りになる男ですよ!
英語はもちろん、特にアラビア語が堪能ですから‘中東’では本当に心強いんです。
アラビア語の数字って、全く読めませんから!!
街中での値段が1、2、3、4、5・・・で表示されてないんです。
価格交渉どころか、いくらなのかも分からんのです。
そんな時に登場するのが永井さんなんですよ!
そんなこんなで中東ヨルダンでは、永井さんにおんぶに抱っこで、
安くて美味しいチキンのお店を見つけたんです。笑

でね、永井さんカメラも得意なんです。
このブログの海外取材の写真は永井さんが撮ったものも多いんです。
いつも大きな一眼レフカメラをぶら下げながら、スルリと空港のカウンターを抜ける姿はさすがですよ!
だからと言って、旅慣れてる感じをむげに主張しない自然体の感じがまたイイんです。イイ男なんです。笑

「お前は黙って座っていても、頭の中では次にどこに出かけようか考えている」と、子供の頃、父親に言われたそうです。

初めて自転車に乗った時の感覚がずっと繋がっているそうです。
それまでは、歩いていける世界が全てだった。
それが自転車からバス、電車、飛行機と、物理的に年齢と共に、世界が広がっていくのが面白かった。
そして、繋がった先が海外であり、国際協力の舞台だったのです。

国際協力を学ぼうと北海道教育大学に進学します。
教育学部の中でも、国際協力を学べる研究室があって、政治学、開発経済学、国際協力の流れや開発の手法を学んだそうです。

そして、人生を‘中東’に導く出会いがここにあったのです。
この時、北海道教育大学とエジプトのカイロ大学が姉妹校提携を結んでいて、交換留学生を出していたそうです。カイロ大学と言えば、東京都知事の小池百合子知事もカイロ大学出身ですよね?
さ、そこで白羽の矢が飛んできたんですね。
ゼミの先生から突然電話がかかってきて、あなたエジプト行ってみない?って。
今までアラビア語に触れたことも無ければ、特別中東に興味があったわけでも無かったそうですが。
国際協力に興味があるなら、欧米の大学ならいつでも学びに行けるけど、エジプト留学に行ける環境と気力と体力があるのは今だけだから、見聞を広げなさい!と先生に背中を押されたそうです。
もちろん色々考えましたが、ただ何より面白そうだったんです。

大学2年の時、スリランカの国際協力NGOにスタディツアーで参加して、国際協力の現場を見た時に、面白いと思ったのです。知らない所で、知らない人と出会い、知らないモノを食べて、知らない景色を見て、面白くて仕方なかったそうです。アラビア語を学び、イスラムの宗教、文化を学び、1年間のエジプト・カイロ大学の留学を経験したことで、国際協力の夢が広がり、よりピンポイントに自分の強みが‘中東’になったんです。

いざ青年海外協力隊の受験を決意した時、真っ先に浮かんだのももちろん中東!
中東に絞って募集を探して見つけたのが「イエメン」という国だったのです。
第1希望イエメン、第2、第3希望なし。という1点狙い!
イエメンの募集要項を見て、これは自分以外に一体誰がやるんだろう、と思ったくらいヒットしたそうです。
必ずあるんですよ、ミラクルフィットが!
もちろん、良かった、一発合格!
さすがでした!なんか疑う余地がなかったっすね!



さ、永井さんの「イエメン」での活動については、
また来週です!お楽しみに〜!





☆ JICA二本松インフォメーション ☆

今週3月15日、JICA二本松訓練所では2017年度4次隊の修了式が行われました。
訓練生から晴れて青年海外協力隊となり、これからそれぞれの派遣国で2年間の活動を行います。
2017年度4次隊の皆さん、これからが本当のスタートです!
それぞれの派遣国で頑張って下さい!

そして、いよいよ4月2日から5月1日まで、2018年度JICAボランティア春募集が始まります!
JICAボランティアは20歳から69歳まで幅広くご応募いただくことができます。
ぜひJICAのホームページをご確認ください。

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2018年3月17日(gy) 08:30

2017年度4次隊フィールドワークスペシャル

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/10放送

こんにちは、DJイタルです。

なーんと今日は、お出かけっす!
毎度JICAボランティア経験者をお招きしてその経験談をうかがっているこの番組ですが、今週は訓練密着編です!
昨年夏にも野外訓練の様子をお届けしましたが、
今回は野外訓練2日目に行われます「フィールドワーク」に密着します!

そもそも野外訓練は、字のごとく訓練所を飛び出して、野営をしフィールドに出て、普段講座などで学んだ知識や技術を実践し、協力隊が派遣される開発途上国での生活を想像、体験する訓練なんです。


で、今回密着するフィールドワークは、JICA二本松がある二本松市内を回って、二本松の人々の思いや歴史を聞くことで、ガイドブックに載っていない二本松の魅力を再発見することがミッションなんです。


まさに青年海外協力隊にとって、地域を知るためのフィールドワークは、途上国の現場で活動を行うための最も重要なことなんです。で、今回のその発表方法というのが「俳句・川柳」を作るです!


二本松市の魅力を「俳句・川柳」という5・7・5の限られた文字数に乗せて表現すると言うちょっと難易度の高い訓練なんです。そして、このフィールドワークは訓練中の普段の生活班と違ったグループで、今まで密に接することがなかったメンバーが同じグループになったりと、より協力と協調性が必要になるんです。

今回は、あ班〜し班の全12班に分かれて二本松市内を調査します。
その中で僕たちふくしまFM取材班は‘う班’に密着いたしました。
よろしくお願い致します!今回の「う班」のメンバーは6人。

小松さん(モザンビーク)、川田さん(ガーナ)、杉原さん(ガーナ)、大宮さん(ベトナム)、津村さん(ルワンダ)、神崎さん(ルワンダ)です。6人中5人がアフリカに派遣予定というちょっとアフリカ寄りの班です。笑「う班」のテーマは、二本松市はお菓子が有名なお店が多いということで‘スイーツ’をテーマに、お店の方々の甘いスイートお話を聞きながら、二本松のスイーツな魅力にせまりました。

およそ4時間の町歩き、5軒のお店を回って、お店の歴史やお菓子の開発話、お店を営むご夫婦・家族の話、そこに集うお客さんの話など、普段の観光だけでは聞くことができない温かい話がたくさんありました。


あんぱん食べたり、揚げまんじゅう食べたり、黒玉なめたり、二本松の郷土料理ざくざく食べたり、いろんなものを食べる1日にもなりました。笑
その町を知るためにはそこに住む人に直接話を聞くことが大事だと学ぶことができたそうです。JICAボランティアが開発途上国で活動する上で、まずはその土地を知ることから始まります。


地域の方々と触れ合うことが、開発途上国での生活の第一歩なんです。そんな途上国での生活のヒントが、この野外訓練にはあるんです。


さ、では各JICAボランティア訓練生が作った「俳句・川柳」も少しご紹介しましょう!
いやー本当に感受性豊かな「5・7・5」が並びました。

まず、ケニアに派遣される平岡咲幸希さんの作品。
「 二本松 カオスなほどの 地元愛 」
二本松には二本松少年隊の悲しい歴史があります。でも悲しむだけでなくそれを史実として広く伝えていかなければならないという思いを市民の方々から聞いたそうです。
カオスって言葉選びに想像を超える愛に溢れる二本松市民の方々の地元愛を感じます。

続いて、ガーナに派遣される西望弥さんの作品。
「 コーヒー運ぶ おかみさんの頭に溶ける雪 」
ちょっと字余り感はあるんですが、優しさに触れる一句です。
蔵カフェに伺った際、ちょうどその時満席だったそうです。でも、おかみさんのご厚意により普段使っていないお店の隣の蔵を特別に開けてもらったそうです。
外は雪が降る中、お店から蔵までコーヒーを運んでくれたおかみさんの頭の上にはうっすら雪が積もっていました。おかみさんの優しい心遣いが雪を溶かすように、人の温かさにふれた瞬間だったそうです。
言葉だけではなく、人柄や行動から伝わるものもあるんですよね。

そして、ベトナムに派遣される高野優里恵さんの作品。
番組でも発表させていただきましたが、勝手にイタル賞に選ばせていただきました。何の特典もなくて・・・すみません。
「 清水の 酒をたしなみ 故郷(くに)を織る 」
二本松酒まつりの会場で出会ったバーテンダーの方が、二本松のお酒を広める活動の中で「1を2や3に変化させることは比較的容易だが、0から1にすることがとても大変で根気の必要な道のりなんです」と話していたそうです。
これって協力隊の活動も一緒ですよね。
最初の第一歩が大変で勇気のいることなんですよね。
二本松の日本酒を広める活動と協力隊の活動が重なった一句だと思いました。

今回は参加した訓練生全員の「俳句・川柳」を拝見させていただきましたが、県外からこの福島、二本松にやってきたボランティアならでは一句が並びましたね。

実際に自分たちの足で町歩きをするフィールドワーク。
普段観光だけでは聞くことができない市民のみなさんの声を聞いて、改めてJICA二本松が市民の皆さんに支えられていることを感じました。

取材にご協力をいただきました二本松市の皆さん、本当にありがとうございました!

この春以降も、世界を目指すJICAボランティアが全国からここ福島にやってきます。
引き続き、JICA二本松を、JICAボランティアを、よろしくお願い致します!

                 
☆ JICA二本松インフォメーション ☆

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2018年3月10日(gy) 08:30

「東ティモール」に派遣されていました、 飯部 つかささん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/3放送

こんにちは、DJイタルです。

さ、先週に引き続き今週のゲストは、
青年海外協力隊 平成27年度2次隊で「東ティモール」に派遣されていました、飯部 つかさ (イイベ ツカサ)さんです。
職種は「コミュニティ開発」。
福島県南相馬市のご出身です。
2015年10月から2017年10月まで派遣されています。

飯部さんが派遣された国が「東ティモール」です。
アジアの国を希望していた飯部さんですが、東ティモールと聞いてもアジアだとは知らなかったそうです。笑
合格通知を見て、そこで調べて初めて知ったそうです。
インドネシアとパプアニューギニアの間、オーストラリアの北側にある島国で、島国といっても島の半分はインドネシア領なんです。
21世紀に入ってインドネシアから独立した新しい国なんですね。
太平洋戦争時には日本の統治時代もあり日本語が語源になっている現地の言葉もあるそうです。草刈り鎌を刀と呼んだり、泥棒のことを忍者と呼んでいる地域もあるそうです。

「コミュニティ開発」という職種で派遣されています飯部さんの要請内容は、東ティモールの赤十字社で給水衛生・防災減災プログラムの補助をする仕事。
給水衛生と言っても、上下水道がまだまだ普及していない東ティモールでは、まずは山の水源から水を引いて水道を整備することから始めるというプログラムだったそうです。

っが、しかーし!
なんとこのプログラムは飯部さんが派遣された時には無くなっていたそうです。
え?プログラムが無くなる?
そんなまさかのコトが本当に起こるのがJICAボランティアなんです。
これは誰が悪いってコトでは無くて、募集があって派遣されるまで最低でも半年以上はかかりますので、その間にも派遣先ではプログラムが動いています。
その間にいろんな要因が重なってしまいプログラムが無くなるコトが稀にあるんですね。
訓練所でも‘実際に派遣国に行くまで分かりませんから’と教え込まれてきましたが、まさか自分がそうなるとは思ってないわけです、誰も。

いやー人生何が起こるか分かりませんね。
飯部さん、さてどうしましょう?
東ティモールの赤十字社に派遣されるコトは変わりませんので、まずはその中で出来る事を探そうと思ったそうです。

首都から30km離れたリキサ県の赤十字支部に配属されると、実はまだ新設されたばかりの支部では資金調達が出来ていない状態が続いていたそうです。
そこで、支部の運営費をまかなうために、仕事が無い若者のための就労支援の一環として英語教室を行なったそうです。
水道とか衛生とは全然違う仕事になりましたが、でもこれも与えられた環境の中で出来ることの一つですよね。

さ、青年海外協力隊は基本的には2年間同じ地域・職場で活動するんですが、飯部さんは何かモッテルのかな?!
自分が活かせる事を探していくと、いろんな巡り合わせがあるもんです。
なんと1年目と2年目で活動地域が変わっているんです。

2年目は東ティモール赤十字社の本部に移り新たなプログラムを実施します。
東ティモールで常態化している子供の虐待について着目し、子供の虐待防止プログラムを行うことにしたそうです。
まずは教材が必要だと思い、見て分かりやすい冊子作りから始めます。
そして、ただ冊子を配っても見てもらえないかもしれないと、冊子の内容をワークショップに落とし込んで、東ティモール13県全てでワークショップを行なったそうです。
もちろんそのためには地元の協力と、ボランティア・スタッフの意識の共有が必要だったわけです。
本部、支部を巻き込んでスタッフの意識改革とファシリテーターの養成を行い、彼らが主体でプログラムを実践できることが一番大事だったのです。
協力隊の限られた時間の中では、具体的な結果を見る前に帰国となってしまいましたが、現地のスタッフによって今でもその活動がしっかりと続いているそうです。

人との関わり方、自分の在り方を考えることが出来た東ティモール。
楽しいことばかりじゃなかったけど、いろんな人に支えられ、自分のやりたい事が出来たことに、ただただ‘感謝’だそうです。帰国後の飯部さんですが、現在はJICA二本松のスタッフとして、次のJICAボランティアを世界中に送り出しています。感謝の気持ちを次のボランティアへ繋いでいるんです。                                                                               

☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松訓練所では、2017年度4次隊の訓練が行われています。
訓練もいよいよ大詰め、残り12日となりました。

来週は講座テストや語学の最終試験が行われます。
訓練生は健康管理や安全、JICA事業の概要や精神衛生など、たくさんの講座を受講します。これまで行われてきた講座はどれも重要で、これから青年海外協力隊として任期を無事に過ごすための最低限の知識となります。
語学はもちろん、多くの事を身につけて海外へ旅立って行きます。

訓練の様子はJICA二本松のホームページ、facebookをご覧ください!
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2018年3月3日(gy) 08:30

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