「東ティモール」に派遣されていました、 飯部 つかささん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」2/24放送

こんにちは、DJイタルです。

さ、今週は143人目のゲストさんです!
青年海外協力隊 平成27年度2次隊で「東ティモール」に派遣されていました、
飯部 つかさ (イイベ ツカサ)さんです。
職種は「コミュニティ開発」。
南相馬市のご出身です。
2015年10月から2017年10月まで派遣されています。

飯部さんの海外への興味は小学生の時だったそうです。
飯部さんが通う中学校はイギリスに姉妹校があり国際交流ができる中学校だったそうです。小学生の時にその事を聞き、自分は中学生になったら海外に行けると信じていたそうです。
有言実行、中学3年生の時にイギリスの姉妹校へ1週間の国際交流を実現したそうです。

飯部さんの海外への興味はまだまだ続きます。
高校生になると、アジア最貧国と言われる国を見て見たい!と地元南相馬市の、NGO、企業の視察団と一緒にバングラデシュに2週間訪れたそうです。
初めて行ったイギリスとは違い、開発途上国と言われるバングラデシュでは物乞いをする人を目の当たりにし、貧困で喘ぐ人々に衝撃を受けたそうです。
当時は募金をすることぐらいしか出来ずにいたことを今でも覚えているそうです。それが国際協力を目指す根本になっているのかもしれませんね。

海外への興味は尽きず、学校卒業後は英会話スクールなどを運営する会社に就職します。駅前留学的なところですね。
いつかは海外で働いてみたいと言う思いもあり、留学を斡旋する部署へ希望をしていましたが、なんと会社が経営破綻・・・
新卒で入社して訳もわからないまま働けなくなってしまったそうです。

そんな人生の転機に、電車の中吊り広告が心に響くんですよね。
人生に悩んだ時、通勤途中に見上げたJICAボランティアの募集広告。
今までご出演いただいた協力隊OVの中にも、通勤途中にふと、JICAボランティア募集広告を見て応募したって方がけっこういらっしゃるんです。

で、飯部さんもそんな人生の転機に見つけた電車内広告。
自分も夢を与えられるかもしれない。
呼んでる!って思ったそうです。
その時目にした広告が、あの舞浜にある夢と魔法の国のキャスト募集の広告だったそうです!

おーいっ、そっちかい!!笑
結局その後は、夢と魔法の国でキャストとして働いていたそうです。
ちなみに、ランドじゃなくてSEAの方だそうです。笑
まぁ確かに外国人も多いですし、だれかの笑顔のために働くって意味では、そう遠くないのかもしれませんね。

1年半くらい夢と魔法の国で働いた後は、やはり現実に戻ろうと地元の南相馬市に戻ってきます。
南相馬市にある学習塾と英会話スクールを運営する会社で、外国人の先生と一緒に幼稚園で英語を教える仕事をしたそうです。


その後、また人生の転機が訪れます。

それが、2011年の東日本大震災でした。
職場は南相馬市と浪江町にあり、地震と原発事故の影響で仕事を続けることが難しくなってしまいました。合わせて自分自身も仙台市に避難することになったそうです。
そこで、国際NGOの東日本大震災復興支援事業で働くことになったそうです。
このNGOは世界で子供たちの支援を行なっている国際NGOで、組織の運営からプログラムの作り方に至るまで、色々なことを学ぶことが出来たそうです。

高校生の時に途上国の貧困を目の当たりにして何も出来なかったモヤモヤした思いが、ずっと心にありました。
NGOで働くことで、今なら海外に行って出来ることがあるかもしれないと思えるようになったそうです。
そんな様々な経験がいよいよ協力隊の道へと繋がっていくのです。

さ、飯部さんの「東ティモール」での活動については、また来週です!
お楽しみに〜!

☆ JICA二本松インフォメーション ☆
JICA二本松訓練所では、2017年度4次隊の訓練が行われています。

今週は異文化理解に関する講座を重点的に行いました。
これから日本とは全く違う国で、現地の方と共に生活し活動するJICAボランティアにとって異文化の理解と適応する力はとても重要です。

訓練の様子はJICA二本松のホームページ、facebookをご覧ください!
またJICA二本松ではJICA事業に関する全ての疑問にお答えする「なんでも相談室」を設置しています。ぜひご活用ください!

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2018年2月24日(gy) 08:30

「モザンビーク」に派遣されていました、 鈴木 光飛斗さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」2/17放送

こんにちは、DJイタルです。


今週のゲストは先週に引き続きまして、
青年海外協力隊 平成27年度2次隊で「モザンビーク」に派遣されていました、
鈴木 光飛斗 (スズキ ミツヒト)さんです。
職種は「体育」。
2015年10月から2017年10月まで派遣されています。


鈴木さんが派遣された国がアフリカ南東部に位置する「モザンビーク」
隣接する国は全て英語圏の国というのに、アフリカでも珍しく公用語はポルトガル語です。
それ以外にもちろん現地語があるわけなんですが、鈴木さんは現地語の習得に力を入れていたそうです。
現地語を話すことで多くのモザンビーク人に受け入れられ、子供達とのコミュニケーションの機会になっていたり、より現地の生活を体現するためにも現地語の習得が一番の早道だそうです。
何より現地の方々と同じ生活をしたかった鈴木さんは、生活費を極限まで抑えて、現地人と同じモノを食べて、現地人以上に外を歩いて生活していたそうです。

モザンビーク史上最も現地語を習得した東洋人だろうと自負するくらい現地語をマスターすることができて、現地語で歌まで歌っていたそうです。
すると一躍モザンビークで有名人になってしまい、テレビやラジオや新聞に出ることはもちろん、毎週のように結婚式に呼ばれたり、ついには大統領の前で歌を歌うこともあったそうです。
有名になってことで毎日誰かが気にかけてくれて、毎日誰かが声をかけてくれて、食べ物に困ったことはないそうです。笑

あくまでも鈴木さん個人の感想ですが、なんと生水が飲めるそうです。
えー?マジ?んー海外では生水は遠慮するところですが、現地のサッカークラブにも所属していた鈴木さんは練習中にどうしても水が飲みたくなって飲んでみたのです。うまーーい!よし、お腹は大丈夫そう。
それからは生水で生活していたそうです。

鈴木さんが派遣されたのが首都の隣の州マッシアにあるインクルーシブ教育を実施している小学校でした。盲聾唖、肢体不自由、発達障害、健常者が一緒に同じ授業を受ける学校です。
この小学校で体育教師として授業をおこなったそうです。

でも授業と言っても普段体験できないこと、体育の授業でやらないことをやろうと思ったのです。
すもうやフライングディスク、風船バレー、はたまたAKBのダンスまで、出来ることを探しては子供達に教えていたそうです。
知識だけではなく経験としていろんなことを伝えたかったのです。
モザンビークでの体育の授業は始まったばかり。
今後、学校教育が定まっていった時に、体育の授業が求められた時のために、ゼロスタートじゃない土台作りを意識していたそうです。

そして、一番やりたかったのが、
障害を持った子供達と社会を繋げるキッカケ作り。
社会が障害を持った子供達を認識する機会を作りたい。
その中で自分の立場や経験を生かすために、より多くの方に知ってもらうために、どうすればいいのか。
限られた空間だけでは無く地域との繋がりを作りたかったそうです。
そして、筋肉番付的な運動会や音楽の発表会などを企画して地域を巻き込んだ活動となっていったのです。

いつしか知ってもらう活動はモザンビーク全土に広がっていくのです。
自分を知ってもらうことが活動につながると考えた鈴木さんは、ギターを持って街中に立ちます。ま、ストリートミュージシャンとでも言いましょうか。
すると流暢に現地語で歌う日本人をおもしろがってもらえたのです。
ついには街中でギター片手に現地語で歌う姿がメディアに取り上げられ、ちょっとした有名人になったのです。笑
街中で写真を撮られるは当たり前、誰かが勝手にバス代を払ってくれたり、ご飯をご馳走になるのは日常茶飯事、帰国の際には現地の有名アーティストに真っ赤なスーツをお土産で贈られるほどに。

ま、この真っ赤なスーツは帰国する際の一張羅になったわけです。
羽田空港に迎えに来た家族との対面の時にまさかの赤スーツで登場です。笑
派遣中に生まれた娘とは初めての対面です。
初めて父親を見た1歳半の娘はパニックだったと思います。笑
まぁ当分なつかなかったのは言うまでもありません・・・


そんな娘に今ではモザンビークの現地語を教えているそうです。

まずは、カニマンボ!
(※現地語でありがとう)ですね。


                                                 
☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松訓練所では、2017年度4次隊の訓練が行われています。

JCA二本松訓練所では昨日から野外訓練を行なっています。
今日は野外訓練2日目、フィールドワークが行われます。

過去のフィールドワークでは二本松商工会議所の方々の力を借りて、
「よそ者の視点で魅力を発見!」と題して、訓練生が二本松市街地のスイーツ店などを調査しました。
このようにJICA二本松派遣前訓練は地域の方々のご理解とご協力のもと、成り立っています。

訓練の様子はJICA二本松のホームページ、facebookをご覧ください!
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2018年2月17日(gy) 08:30

「モザンビーク」に派遣されていました、 鈴木 光飛斗さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」2/10放送

こんにちは、DJイタルです。

さ、今週は142人目のゲストさんです!
青年海外協力隊 平成27年度2次隊で「モザンビーク」に派遣されていました、
鈴木 光飛斗 (スズキ ミツヒト)さんです。
職種は「体育」。
秋田県のご出身です。
2015年10月から2017年10月まで派遣されています。

「知らないコトを知りたい」
人生の岐路に立った時、必ずそれを第一に考えて舵をきってきたそうです。

鈴木さんが福島に来たのは・・・いや辿り着いたと言った方が正しいかもしれません。知らないコトにチャレンジしたいという思いで岩手から出発した歩き旅の終着点が福島県会津若松市だったそうです。
辿り着いた会津若松のとあるシェアハウスで海外の興味について語ってみると、そこで出会った留学経験のある会津大学の学生から、海外に行きたいなら青年海外協力隊があるよと教えられます。
そして二本松市にJICAの施設があるらしいと聞いて、見てみよう行ってみようとなったわけです。
で、会津若松市からなんとママチャリでJICA二本松を目指したそうです。
まだ福島に来たばかりで地理も分からないまま、とりあえずチャリ。笑
みなさん想像してください。
おそらく49号線から115号線で土湯峠を超えて岳温泉ルートですよね。
片道60q以上!マジでケツがヤバかったらしいです。笑。

ちょっと気軽な見学施設のつもりで行って見たら、辿り着いたJICA二本松の訓練中の雰囲気にちょっとビビったそうです。
そりゃ汗だくの自転車ボーイが突然やって来たらスタッフも驚きますよ。笑
でも大丈夫です!
JICA二本松は施設見学も気軽にできますのでお問い合わせください!
自転車も停められますのでご安心くださいね。

ま、さすがに鈴木さんは、そこではすぐに協力隊に参加したいとはならなかったようです。

協力隊に参加するキッカケになったのが、集団的自衛権のニュースだったそうです。
お、なんか重々しいというか、分かったフリ、知ったふう、聞いたつもりをしてしまいそうな、いまいち距離をおきがちな話題かもしれないですよね。
鈴木さんが集団的自衛権のニュースを聞いて思ったのは‘賛成か反対かもわからない’ってことだったそうです。
戦争も知らない。海外も知らない。
でも、何も知らないのに語るのも嫌だったんです。
なら、経験してみよう。行ってみよう。となったわけです。

そこで思い浮かんだのが青年海外協力隊だったのです。
正直、夜ゴハンのメニューを決めるくらい気軽に協力隊受験を決めたそうです。
すき家にしようか、松屋にしようか、JICAにしようか。
ニュースで見た戦争、紛争のイメージから中東に行きたかった。
希望は中東ヨルダンだったそうです。
あ、誤解の無いように説明しますが、もちろんJICAボランティアは安全が担保されない限り派遣されませんから、紛争地域のような危険を伴う場所への派遣はありません。それに中東ヨルダンはとても親日の国で多くのJICAボランティアが活躍している国です。

とまぁ、イメージだけでヨルダンに行きたかったんですが・・・
合格通知を見てみるとモザンビークだったわけです。
え、どこ?と思ったそうですが、ここでも人生の選択は「知らないコトを知りたい」に舵をきるわけです。やってみよう精神でモザンビーク決定です!

さ、モザンビーク派遣は、訓練所はJICA二本松訓練所です。まさか会津若松からママチャリで行ったあのJICA二本松に戻ってくるとは。感慨深いですねぇ、人生ってのは。笑

で、訓練中に感慨深い出来事がもう一つ。いや、もう二つ。
鈴木さん、なんと訓練期間中に結婚式をあげてます!
そして、訓練期間中に奥さんの妊娠が分かります!

奥さんは福島県梁川町のご出身なんですって。
飯館村のボランティアで出会ったそうですが、イイ奥さん見つけましたねぇ!
もう、何がスゲェって、やっぱその状況で旦那を協力隊に送り出す奥さんがスゴいっすよね。強いっす。
ある意味、参加する鈴木さんよりもいろんな事を覚悟しているわけですよね。

出会ったのは協力隊の受験を決めた後だったそうで、海外に送り出す覚悟は決めていたとしても、ひとりでの出産、ひとりでの子育てって、よほどの覚悟だったと思います。協力隊の2年間って、決して短い時間では無いですからね。
協力隊に参加するにあたって交際や結婚をどうするかって話がよくあるんですが、二人の答えは、待つためにも結婚した方がイイ、一人で待つよりも子供と二人で待つ方が頑張れるってなったそうです。
そして、鈴木さんも、現地の人や自分のために加えて、奥さんと子供のために頑張れる、と思えたそうです。

JICAボランティアの裏側にはいろんなドラマがあるんです。
「ドラマティック、JICAボランティア!」
イイね!来年度のキャッチコピーに使ってくれないかな?

さ、鈴木さんの「モザンビーク」での活動については、また来週です!
お楽しみに〜!
                                                                                                                                                             
☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松訓練所では、2017年度4次隊の訓練が行われています。

先週、中間試験も無事に終わりました。
そして、今週2月8日にはシニア海外ボランティア訓練生の修了式が無事に終わりまして、現在は青年海外協力隊訓練生のみで訓練を行なっています。
訓練もおよそ半分が過ぎ、より一層、派遣国を意識した重要な訓練になっていきます。訓練生が一日一日と成長してくれることを願っております。

訓練の様子はJICA二本松のホームページ、facebookをご覧ください!
JICA二本松 facebookはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
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昨年10月に始まった「ラジオクラウド」ってアプリ、スゴいんす!
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2018年2月10日(gy) 08:30

「ケニア」に派遣されていました、 木股 かんなさん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」2/3放送

こんにちは、DJイタルです!

さ、今週も先週に引き続きまして、
青年海外協力隊 平成27年度2次隊で「ケニア」に派遣されていました、木股 かんな (キマタ カンナ)さんです。
職種は「コミュニティ開発」です。
大学卒業後、民間企業で事務を経験した後に25歳で協力隊に参加しています。

派遣されたのが東アフリカの国「ケニア」
日本からは中東を経由して約20時間・・・
アフリカと聞くと暑いイメージですが、ケニアは基本的には涼しいんですって。
首都のナイロビなんかは標高が1700mもあり年中春のような気温だそうです。
言葉は英語、スワヒリ語、あとは現地の部族語があるそうですが、だんだんとミックスになってくるそうです。スワヒリ語で話していても分からない単語は英語になったり部族語になったり、お隣タンザニアの人からは‘ブロークンスワヒリ’って言われるそうです。笑。
まぁ何より伝わることが大事ですから!それに現地語を使うことで人間関係がより近づくことは協力隊の誰もが感じてることですよね。

木股さんの職種は「コミュニティ開発」
JICAボランティアの‘何でも屋さん’です。
農業分野やエイズ対策などの感染症分野、ゴミ問題や衛生分野、一村一品運動など、ありとあらゆる分野の要請があり仕事は多岐にわたります。

その中で木股さんの仕事は農業分野。
ケニア農業省傘下の地方の農務官事務所に配属され、地域の農民を対象としたトレーニング(講習会)や農業イベントを実施したり、定期的に農家グループを訪問してニーズの聞き取りをして支援するシゴトです。

首都ナイロビから北西に100km、「ニャンダルアカウンティ」という町が木股さんの活動の舞台。
ナイロビから乗合いバスで3時間、運が悪ければもっと時間がかかる・・・
公共交通機関で運の要素が関わってくるのは、途上国によくあることです。笑

この地域は農業が盛んな比較的土壌が良い地域で、ナイロビで販売される野菜の多くを供給する土地だそうです。

はて、木股さんは農業の経験があったのかしら?
えぇーとー、おじいちゃんが少し・・・って?
じ、自分じゃ無いんかいっ!!

ま、これが青年海外協力隊の研修システムのスゴいところでして、経験が浅かったり、より専門的な技術・知識の習得が求められる場合、派遣前訓練が始まる前に「技術補完研修」と呼ばれる事前研修が用意されているんです。
木股さんも栃木県にある農業指導の学校で3週間学んだそうです。

さ、ケニアでの活動1年目は、前任者から引き継いだ有機肥料の紹介やジャガイモの育て方のトレーニング(講習会)を中心に活動していたそうです。
種イモの選び方や肥料の作り方などの指導はもちろんなんですが、まずは何より地元農家とのより良い関係づくりを目指していたそうです。

ところが、一つ課題がありまして、実はトレーニング(講習会)は参加するとお金がもらえるシステムだそうです。
日本的に考えるととても不思議・・・参加するのにお金を払うならまだしも、参加するとお金がもらえるって?
だから、畑を良くするために意欲的に参加すると言うよりも、お金がもらえるから行く、という人が当たり前に多いわけです。
ちょっと目的が違っちゃってますが、これは仕組みというか農業の在り方と言うか、ボランティア一人で単純に解決できる問題では無いですよね・・・

まず根本的にお金が無いと言うのが大前提なんですね。
お金が無いから肥料が買えない。
肥料が買えないから作物が育たない。
作物が育たないから収入がない。
んー、負のスパイラル・・・

それでも木股さんの活動をちゃんと見ている人はいるんです。
なんとかしようと思ってる人たちもいるんです。
活動2年目には、木股さんの有機肥料作りやコンポストに興味を持った女性グループからの依頼を受け、一緒に土壌改善のための肥料づくりをして試験的な野菜作りを始めたそうです。

お金は稼げなかったけど、お金をかけずにできる事を伝えてきました。
一緒に活動した農家さんは、それを今後も続けていきたい、皆んなにも伝えていきたいと言ってくれたんです。

そして、何より家族のように接してくれたことが嬉しかったんです。

農業は、すぐに成果が出るわけじゃないんですよね。
作物が出来てみないと分からないし、適した作物を見つけるまでも時間がかかるわけです。
生産が軌道に乗って、販路を開拓して、収入が安定するまでには、それまで以上の努力と時間を要するわけですよね。

木股さんの活動は、その土台作りの第一歩だったんですね。

☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松訓練所では、2017年度4次隊の訓練が行われています。1月5日に始まった訓練も今日で30日目。シニア海外ボランティア候補生の訓練期間もあと5日となり、語学学習や講座など慌ただしい日々を送っています。青年海外協力隊候補生は語学の中間試験が迫っており、語学の勉強に費やす時間も非常に多くなっています。

JICAボランティアとして派遣されるためには派遣国の言語習得以外にも派遣に必要な講座も実施されています。JICA二本松訓練所で実施されている講座の中には、一般の方も聴講できる「公開講座」を開催しております。

次回は2月14日(水)19:10から21:00まで「地球のステージ」を開催致します。音楽や映像を通して貧困や紛争、災害の影響を受けている人たちについて考えることができるコンサート形式の講座となっております。
興味のある方は是非JICA二本松ホームページ「公開講座」で検索して下さい!

JICA二本松のイベントや訓練の様子はJICA二本松のホームページ、facebookをご覧ください!
JICA二本松 facebookはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
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2018年2月3日(gy) 08:30

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