「エルサルバドル」に派遣されていました、原 美子さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」5/27放送

こんにちは、DJイタルです!

まぁ暑くなったり肌寒くなったりと忙しい天気が続きますね。
体調管理には十分にご注意下さいね。

さぁ今週は、
127人目のゲストさんです!
シニア海外ボランティア 平成26年度4次隊で「エルサルバドル」に派遣されていました、原 美子 (ハラ ヨシコ)さんです。
職種は「障害児・者支援」です。
会津生まれ福島育ちだそうです。
現在は放課後等デイサービス むすび で児童指導員をされています。

平成26年4次隊ってことは、そう帰国したばっかりっす!
今年の3月23日に日本に帰ってきて、まだ2ヵ月ですよ。
少しはユックリして徐々に日本に慣れていくのかと思ったら、
あっと言う間にバタバタと日本の日常生活に引き戻されたそうです。
あのエクアドルの生活は何だったんだろう?
夢のような感覚なんでしょうかね。
まぁそれだけJICAボランティアが特別な2年間だったってコトですよね。

原さんは元々は学校の先生です!
中学校で体育を教えること18年。
特別支援学校での経験はそのあと20年。
猪苗代養護学校では校長まで勤め上げた先生なんです!
JICAボランティアに参加する上でも、申し分ないキャリアでございます。

学校の先生と言うと、現職参加制度があるんですが。
そうです、学校に籍を置きながら2年間ボランティアに参加できる制度なんですが、そんなことは微塵も考えたことは無かったそうです。
まさか海外とか国際協力なんて、少しも思いつかなかったと言います。
自分の人生で海外でボランティアをするなんて想像もしていなかったのです。

3人の娘を育てながら、シゴトに家事に精一杯の日々。
目の前のコトを無我夢中でやってきた連続が教員人生だったのです。

JICAボランティアの存在は、知らなかったわけでもないんです。
青年海外協力隊の経験者が職場にいたり、新しく入ってきた先生がいつかは協力隊に参加したいと言っていたり、そして、この番組にもご出演いただきました昭和隊次の協力隊の重鎮 荒先生(バックナンバー2012年11月参照)もご存知だと言うんですから、じつに身近にJICAボランティアを語る人たちがいたわけなんですね。

定年が間近になると、今までやってきた障害者スポーツ関係やボランティアで携わっていた作業所からもお誘いがあったりと、定年後の人生・進路を考えるようになったそうです。

いろんな選択肢の中で、なぜJICAボランティアだったんでしょうか。
それは‘今’を感じたからなのです。

皮肉にも2011年の東日本大震災がそう思わせたそうです。
人生いつどうなるか分からない。
そのうちはない、先延ばしはないと思ったのです。

今、自分ができるコトは何か?
今しかできないコト。
私ができるコト。

震災の時に、世界中から日本に届けられたたくさんの支援と応援。
先進国だけではなく、開発途上国からも多くの支援が送られました。
その恩返しがしたい。
カラダは丈夫だし、自分の経験がもし活かされるならと思いついたのが、シニア海外ボランティアだったのです。
ポッと思いついたと言います。笑

両親が健在で、娘達も独立して、自分の立場や家族の環境など、いろんなタイミングが合ったそうです。
まさにタイミングも‘今’だったんですね。

なんと原さん、‘今’と思ってからJICAボランティアを3回受験しているんですね。
先にも言いましたが、経験値、キャリアは問題ありません。
しいて不安と言えば、語学力だったのでしょうか。

JICAボランティアを決意してからいろいろと調べてみると、なにならTOIECというものが必要らしいと気付きます。

「はて?TOIECって何?」

JICAボランティアの受験の前に、まずはTOIECという新たな壁が立ちはだかったのです。これをクリアしないと何も始まらないと腹を決めます。

シニア海外ボランティアに必要なモノは、健康、実務経験、語学力。
カラダも丈夫で、キャリアも問題ない、あとはTOIECをクリアすることだった。

もちろん語学力を計るテストではあるんですが、問題の解き方やペース配分などちょっとしたコツが必要だったりするんですよね。
それから攻略本を読み、傾向と対策を練ったそうです。

そして、なんとかTOIECの点数を重ね、いよいよJICAボランティアに合格するのです。
合格通知に書かれていた国「エルサルバドル」
さんざん苦労した英語の国ではなく、スペイン語圏の国だったのです。
おーいっ、ってツッコミたくもなりますが。笑
まぁここまで言うと、語学力がなきゃボランティアに参加できないの?って思ってしまいますよね。
ご安心下さい!JICAボランティアには派遣前訓練があります!
この訓練で、任地で必要な語学や海外事情を学びます。

原さん、訓練はめっちゃ楽しかったって。
シニアボランティアは35日間の訓練なんですが、出来るコトなら協力隊と同じように70日間やりたかったって。笑
まぁなんて貪欲で前向きなんでしょう!

原さんのエルサルバドルでの活動はまた来週です。



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2017年度1次隊が訓練を行っています。

4月6日から始まった訓練も残すところあと20日ほどになりました。
6月14日の修了式では、すべての候補生が修了証書を手にしてくれると信じています。
最終試験を控えた候補生から多少の焦りは感じますが、それぞれの派遣国で待っている人が沢山いますので、ぜひ乗り越えてほしいですね。

さて、6月17日(土)、18日(日)にJICA二本松訓練所で「ふくしま人材育成指導者セミナー2017」を開催いたします!
昨年好評だったアクティブラーニングに、今年は異文化間コミュニケーションを組み合わせて、次世代のグローバル人材育成のためのセミナーを開催します。
国際理解教育に関心のある方、様々な異文化間コミュニケーションを体験的に学びたい方、人材育成に関心のある方の参加をお待ちしております。
詳しくはJICA二本松のホームページをご覧下さい!

またJICA二本松訓練所では、JICA事業に関するすべての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。
こちらもJICA二本松のホームページからどうぞ!
ぜひご活用下さい!

訓練の様子はJICA二本松のフェイスブックで紹介しています!
候補生の生き生きした表情をぜひご覧下さい!!

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2017年5月27日(gy) 08:30

「トンガ」に派遣されていました、 足立 順一郎さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」5/20放送

こんにちは、DJイタルです!

今週も先週に引き続きまして、
2度JICAボランティアに参加されている欲張りさんです。

青年海外協力隊 平成17年度3次隊で「ジンバブエ」に、
シニア海外ボランティア 平成26年度4次隊で「トンガ」に派遣されていました、
足立 順一郎 (アダチ ジュンイチロウ)さんです。
職種はJOCV(青年海外協力隊)の時は「農業機械」、
SV(シニア海外ボランティア)の時は「野菜栽培」です。
九州は大分県のご出身です。
現在はJICA二本松訓練所のスタッフとして、JICAボランティア候補生を優しく見守っております。


さ、先週は1度目のチャレンジ「ジンバブエ」での活動について伺いましたが、今週は2度目のチャレンジ「トンガ」のお話です!

ジンバブエから帰国した足立さんは、地元の九州・大分に戻りまして、地元の農業大学校で農業を学びます。
農業機械の使い方、メンテナンスを教える道から、今度は自らが農業を志すようになるのです。
これもジンバブエでの協力隊経験から導き出した新たな道だったんですね。
1年間、野菜栽培の研修を受けて、農業生産法人に就職します。
野菜作るのに就職?何か不思議な感じですが、農業生産法人とは、ようは会社組織で農業やるってことなんですね。会社員で野菜栽培です。

そして、そこで経験を積んで、なんとついには独立するんです!
その生産法人の社長が所有する農地を借りて、自分で野菜作りを始めました。
大根、カブ、長ネギ、スイートコーンなどいろんなモノを作っていたそうです。
実際に農業をしてみると、野菜を作るというコトはもちろん、販売をしてお金を得るコトの難しさを感じたそうです。
野菜を作って農場主に卸す一方で、その野菜代がだんだんと入ってこなくなり、これはヤバいぞと、いよいよ危機感を感じるようになります。
他の土地を探すか、何か他の選択肢があるのか?
5,6年の農業キャリアで出来るコトはなんだろう?

そこでたまたま見つけたのがJICAボランティアの「野菜栽培」のシゴト。

どこか頭の片隅にまたいつかJICAボランティアへという選択肢はあったそうです。
まぁだからこそ自分に合った要請を見つけるコトが出来るわけなんですがね。
自分のやりたいコトの情報アンテナを張っておくコトも大事なんですね。
JICAボランティアの場合、いつ要請が出てくるか分かりませんからね。
じつはタイミングとか、言っちゃえば運や偶然も大事なんです。

地元の協力隊のOB会に参加していて、新隊員の壮行会などでJICAボランティアを見ると、やっぱいいなぁと思ってしまうのです。
うずくんですね。
羨ましいんですね。
自分ももう一度行きたいなぁと思ってしまうんですね。
ですから、自分の頭の中には勝手にもうJICAボランティアの選択肢があるんです。

まぁ見つけてしまったら止まらないですよね。
2度目のJICAボランティアへの挑戦が始まったのです。
ジンバブエから帰国して7年、シニア海外ボランティアの年齢になっていました。
この時、シニアボランティアの「野菜栽培」の募集はトルコのみ。1件のみ。
いやー1件かぁ、ハードル高ぇよ。
農業の実務経験を考えると、正直難しいと思っていたそうです。

案の定、難しかったんです・・・
トルコ行きは、他の方に決まってしまいました。

ところがここからが足立さんの運と言うか、引きのいいところ!
なんと募集のタイミングでは無かった新たな要請がやってきます。
「トンガと言う国から要請が来たんですが、行きませんか?」
諦めていたのに、急にどうしようですよ。
足立さん、一応、補欠合格ってやつだったんです。
辞退者が出たりとか、何かあった時に、もしかしての補欠組なんです。
この補欠が繰り上がるかどうかは、ホント運としか言いようがない。
何度も補欠のまま派遣されない人も実際にいますしね。

でも足立さん、繰り上がっちゃうんです!
新たな要請が来ちゃったんです!
何かの縁だし、きっと運だし、たぶん偶然だけど、やってみようとなったわけです。

さ、急に浮上したトンガという国。昔話に出てきそうな響き、トンガ!
トンガと聞くとおとぎばなしのようなメルヘンのようなイメージですかね。笑
トンガは南太平洋の小さな島国です。
面積は東京都の半分くらいで、人口は約10万人。実は国外に出稼ぎに出ているトンガ人が同じく10万人くらいいるそうですよ。

そんなトンガの中で足立さんが派遣されたのが首都の隣の島、エウア島。
人口5千人の小さな島の農業省の支所に配属されます。
ここで農業省の同僚と一緒に野菜の苗を作って農家さんに配ったり、離島では野菜の種もなかなか手に入りませんので、種を採取するために、野菜を育てて花を咲かせて種を取るところまで指導していたそうです。

トンガの農業の中心はイモ類だそうです。タロイモ、ヤムイモ、キャッサバやサツマイモなどです。

そうなんです、トンガではあまり野菜を食べる習慣がない。文化が無いんです。
あれば食べるけど、わざわざ市場で買ってまでは食べない・・・

なにせ食べ方や調理方法が分からないんです。
気の利いた調味料もありませんから、なかなか手をつけづらいのが正直なところ。
足立さんが指導していたのがレタス、オクラ、トマト、豆類、などの栽培。
今まで野菜を食べなくても生きてこれたし、別に無くてもいいんじゃない?と思われてしまうんですが、実は、南太平洋地域では糖尿病などの成人病が増えているんです。ですから政府が野菜を食べましょうと推奨しているんです。

さて、野菜が浸透していない地域にどうやって野菜を根付かせるか。
コミュニティ開発系の青年海外協力隊と協力して、いろんな地域でクッキングデモンストレーションなどを行って、野菜の普及にチカラを入れます。
栽培方法はもちろん、調理の仕方、食べ方、野菜のメリットなどを教えて回ります。

そのためにも現地に合った野菜の選別が必要になります。
手間がかからず、その土地、風土にあった野菜を探しだすことから始まるのです。放し飼いの家畜に食べられないモノ、虫が付きにくいモノなど、自分でいろんな野菜を育ててみて、少しずつ見つけていくそうです。

無いところに新しいモノを根付かせるのには、どうしても時間がかかるのです。
ゼロからのスタート!
まずは野菜をその地域に根付かせるコト。
成果は5年後、10年後、もっとその先に見えてくるのかもしれません。
足立さんの活動も、まさに最初の種まきだったんですね。
現地に残してきたモノを、現地の人達がどう育てていくのか。
あとは、信じるのみです。




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2017年度1次隊188名が訓練を受けています!

先週無事に4名のシニア海外ボランティアが修了証書を手にしました!
188名の候補生も無事に修了証書を手にしてくれることでしょう。

今週は野外訓練が実施されました。
野外訓練は普段と異なる環境で柔軟に適応するチカラが求められます。また共同作業を通してコミュニケーション能力をさらに高めることのできる訓練となっております。
JICA二本松訓練所では、派遣前に様々な訓練を実施しています。

訓練の様子はJICA二本松のフェイスブックでご紹介しています。
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2017年5月20日(gy) 08:30

「トンガ」に派遣されていました、 足立 順一郎さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」5/13放送

こんにちは、DJイタルです!

GWが終わって、早速五月病の方もいるでしょう。
やりすぎない、頑張りすぎない。
でも、休みすぎない。
新しい目標、次の楽しみを見つけましょうね。


さ、参りますよ。
126人目のゲストさんです!
なんと2回もJICAボランティアに参加されている方なんです。
欲張りですねぇ〜。笑

青年海外協力隊 平成17年度3次隊で「ジンバブエ」に、
シニア海外ボランティア 平成26年度4次隊で「トンガ」に派遣されていました、
足立 順一郎 (アダチ ジュンイチロウ)さんです。
職種はJOCVの時は「農業機械」、SVの時は「野菜栽培」です。
九州は大分県のご出身です。
現在はJICA二本松訓練所のスタッフとして、未来の国際協力人を育てております。

あ、ちょっと説明しますね。
急にJOCVとかSVとか言われてもねぇ。
これ‘JICA用語’であります!
JOCVとは、Japan Overseas Cooperation Volunteers の略で、ようは青年海外協力隊のコトですね。
SVは、Senior Volunteers の略になります。
シニア海外ボランティアのことをSVと言います。
卒業生をOB・OG(old boy・old girl)と言うように、
JICAボランティア経験者のことをOV(old Volunteer)と言います。
ちなみに、JICA二本松訓練所のことをNTCと呼びます。
Nihonmatsu Training Center の頭文字を取って、NTC。
ですから、JICA駒ヶ根訓練所は、KTCになります。
ついでに南太平洋の国パプアニューギニアはPNGとなります。
使い方は「PNGのJOCVはKTCだよね?」です。笑

さ、本題にいきましょうね。
まずは足立さんの1回目のチャレンジのお話から。
1回目は青年海外協力隊としてジンバブエに派遣されるんですが、職種が「農業機械」です。この番組でも初めての職種です。
まぁ読んで字の如く、農業機械の使い方や修理、メンテナンスのアドバイスをするシゴトですね。

足立さん、協力隊に派遣される前は農機販売の会社に勤めていました。
農機のコトはお任せ下さい!軽トラに乗って農家さんをまわってトラクターやコンバインなどの販売をしていたそうです。
海外旅行は好きだったけど、自分が海外で生活するなんて想像もしてなかった。
ただ、何かを変えたいと思っていたのです。
当時34歳、ふと冒険がしてみたいと思ったそうです。
そんな時に、雑誌で見かけた青年海外協力隊の募集説明会の広告。
初めて知った「農業機械」という職種に、もしかしたら自分も協力隊に参加できるかもしれないと思ったそうです。

とりあえずでも受けてみようと思った。
たまたま受けたら受かるかも知れないと思った。
語学に自信がなくても何とかなると思った。
どこかキモチは前向きなんですよね。
やっぱね前向きなポジティブ受験が大事なんです!
面接官は見ていますよ。点数とか資格だけじゃないんです。
じゃあどうしたい?だから何ができる?
それぞれのヒューマンストーリーが大事なんです。

要請内容を見て第一希望は南米の国でしたが、いざ合格通知が届いてみると「ジンバブエ」と書いてあった。
ドコだそれ!正直なキモチです。笑
どこにあるか分からなかったけど、参加するキモチに変わりは無かった。

アフリカ南東部にある「ジンバブエ」という国。
アフリカと聞くだけで暑いイメージですが、ジンバブエは標高が高いため比較的涼しく過ごせるそうです。雪は降らないけど、地域や季節によっては霜が降りることがあるそうです。
ジンバブエの主食と言えば、メイズと呼ばれるトウモロコシの粉をお湯で練ってつくったお餅のような、ういろうのような、中華まんの外側のような食感の‘サザ’と言う食べ物。これに肉や野菜を煮て一緒に食べるのがジンバブエ流なんですね。

足立さんは、ジンバブエの首都ハラレからバスで30分のところにある農業大学校の講師として派遣されます。
10代後半から20代後半くらいの生徒が通う専門学校のようなところ。
講師ですから、もちろん授業をやるわけです。
農機販売の会社に勤めていましたから農機具に関してはプロですが、ところが教壇に立って授業をやった経験なんて無いわけです。
ここからが足立さんの戦いの始まりです。
そもそも教科書なんて無いわけで、授業の進め方も足立さんにお任せ。
当時、ジンバブエの農場で使われている農機はほとんどがヨーロッパ製で、地元九州大分では使ったコトも見たコトもないような大きな農機を使っていたりしたそうです。
そこでまずは、現地の農機具に関する本を読みあさり、そこから授業のための台本を作って、そして、さも知っていたかのように授業をするわけです。
ですから、この授業で使うための台本作りが大変だったんですね。
もちろん英語で授業を行いますし、生徒からの質問にも答えなければいけませんので、生徒以上に授業の予習復習に時間をかけていたそうです。

実際に農機を使っての実習も沢山やりたかったそうですが、故障していたり、修理するにも部品が手に入らなかったり、動かすための燃料が無かったりと、農機が十分に動かない状況もあったそうです。
途上国では、モノを支援するだけではなく、無いなりの方法や現地にあるモノで出来るかを考えるコトが大事なんですよね。

終わってみると短く感じた2年間だったと言います。
講師という経験が初めてだったし、授業準備に追われて、目の前の授業に精一杯だったそうです。
アレは出来た、コレが出来なかった、もう少し余裕があれば、思うことは沢山あると思います。
その思いや経験が次のチャレンジに繋がっているんですね。

足立さんの次のチャレンジは、シニア海外ボランティアで「トンガ」へ。
トンガのお話は、また来週です。




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2017年度1次隊192名が訓練を受けています!

今週8日には、語学の中間試験がありました。
候補生は、派遣国で実際に使用している言語の習得を目指しています。
今回の中間試験の結果次第で、残りの訓練期間の過ごし方が決まると言っても過言ではありません!
結果を踏まえて、引き続き訓練に励んで頂きたいと思います。

そして、今週10日(水)にシニア海外ボランティア4名の修了式が行われ、2017年度1次隊の4名は35日間の訓練を無事に修了することができました。

2年間、それぞれの派遣国で現地の方々のために活躍してくれることを願っております。

訓練の様子はJICA二本松のフェイスブックで紹介しています!
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2017年5月13日(gy) 08:30

「セネガル」に派遣されていました 氣田 智子さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」5/6放送

こんにちは、DJイタルです!

ゴールデンな!ウィーク!
もう、あと2日ですか。
悔いのないよう楽しんで下さいね。

さ、
今週のゲストは先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成19年度4次隊 「セネガル」に派遣されていました
氣田 智子 (キダ トモコ)さんです。
職種は「青少年活動」です。
現在はJICA二本松訓練所のスタッフとして、優しく時には厳しく訓練生を見守っています。笑

氣田さんが派遣された国が「セネガル」
世界地図で見るとアフリカの一番左端、一番西側の国がセネガルです。
熱帯乾燥気候で年中暑いそうですが、雨季のちょっとだけ寒い時期には現地の人はダウンを着たりニット帽をかぶったりしているそうです。笑
公用語はフランス語ですが、現地語なくして活動は難しいらしい・・・ちなみに氣田さんが使っていた言語がウォルフ語です。
セネガルの料理は西アフリカ一美味しいと言われているそうで、ゴハンといろんな調味料などを使って炊き込む料理がセネガル料理なんです。
魚と一緒に炊き込む料理が「チェブジェン」、氣田さんもお気に入りのセネガルを代表する料理で、手で食べるのがセネガル流美味しい食べ方なんですって。
乾燥している国ですので、水が大変貴重なんです。
そこでバケツ一杯でシャワーを済ませる方法が、コップで水をすくいチョロチョロと頭から水を流すのと同時にパンツを洗いながら、そのパンツで体も一緒に洗って、最後はしぼってまたパンツを履くという妙技を身につけます。
そのうち歯磨きも出来るようになるそうです。笑
たくましいねぇ、現地の生活術を身につけることも協力隊の活動のひとつなんですね。

氣田さんが派遣されたのが、セネガル北部の「リンゲール」という町。
県の教育事務所に配属され、この町の小学校を対象に行われていた学校給食プロジェクトの支援、バックアップが氣田さんの要請内容。

実は元々、セネガルには学校給食という制度・文化は無いそうです。
田舎の子供たちは朝2〜3時間歩いて学校に通うそうです。
その時間に家を出てくる子供達は朝ご飯すら食べていません。何も食べずに午後まで授業を受けているのです。
しかし、最初は頑張っていた子供達も、お腹が空いて集中力も切れ、午後は疲れて帰ってしまう子供達が増えていたそうです。
そうすると卒業ができない、中学校の進学試験も受けられない、という悪循環になっていたのです。

給食が食べられることで勉強できる環境をつくることがこのプロジェクトの大きな目的だったのです。
実際に今まで学校に行けなかった子供たちも行けるようになったり、親も学校に行かせてくれるようになったりと給食プロジェクトの効果はあったそうです。

ところが、なかなか上手く続かないのが途上国のプロジェクトなんですね。
国の予算の問題や、周りの人達にプロジェクトの意義がよく理解されていないことが原因だったりするそうですが。
氣田さんが現地に派遣された時には、実はほぼ国からの供給が止まっていた状況だったのです。
給食対象校十数校のうち、続いているのは2,3校だったとか・・・

ただその中で、ものすごく頑張っている学校が一つだけあったそうです。
リンゲールの町中から60q離れた田舎の小学校だったそうですが、そこに氣田さんがスーパー校長先生と崇める一人のセネガル人校長先生がいたのです。
毎日、町の人たちに給食の必要性を訴え、支援のお願いにまわり、支援の結果をちゃんと報告して、日々の給食活動を続けている校長先生だったそうです。
給食の素晴らしさを実感して、国に頼るのではなく、地域で、自分達で、出来ることをやろうと行動する校長先生に感動したそうです。

この思い、日本人も忘れちゃいけないはず。
出来ないじゃなくて、じゃあどうしようと考えることが大事。
このスーパー校長先生の思いがヒントになって、自分の活動も変わっていったそうです。
八方塞がりの今だけど、ここから考えるのが自分の役目だと思ったのです。
給食以外のモノでも、子供たちが学校に行ける環境を作るためにはどうすればいいのか?
そこで考えたのが、村の女性たちの自立支援です。
女性の収入が増えれば、子供達の教育にお金を使ってくれるはず。
女性グループに働きかけ、手工芸で作ったモノを販売したり、最終的には畑で農作物をつくり市場で売って収入を得られるようにまで広げていったそうです。

しばられない活動をしよう。ただ、時間も限られている。
その時の置かれた環境の中で、自分が出来ることを臨機応変にやっていかないと2年間があっという間に過ぎてしまう、と言う焦りもあったそうです。
そう氣田さん、せっかちなんです。笑

もっと効率的に、一気になんかドカンと出来ないかなぁ?
あ、‘ラジオ’じゃね!

セネガルの人たちの生活の横には必ずラジオがある!
もうラジオしかないと思い立ったら、ラジオ局の扉を叩いていたそうです。笑
こんなコトを伝えたいと直談判!
ただ外国人の自分だけではなくて現地の人の声が何よりも必要だと、地元で成功した人などをゲストに呼んで、協力隊員がラジオDJになって現地人に話しを聞くヘンテコな番組がスタート。笑

ラジオの反響は絶大だったようです!
あの変なラジオをやっている外国人と受け入れられるようになり、ウチの村でも何かやってくれと声をかけられるようになったそうです。
ラジオをキッカケに新しい活動が増え、現地語でラジオDJをするわけですから現地語の習得にも本当に役立ったそうです。
取材して翻訳して、夜な夜な必死に原稿書いていたそうです。
大変だったけど、本当に楽しかったって。

あれから7年。そのラジオ番組は、今でもまだ続いているそうです。
他の隊員も巻き込んで始まった番組は、後輩も巻き込み、新たな隊員たちに受け継がれているのですね。

一人のスーパー校長先生から受け取った思いがカタチを変え、今もなおセネガルの地に息づいている。

そのラジオ番組は、JICA広報グランプリの特別賞を受賞したそうです。


帰国後は、震災ボランティア、マラウイでのNGO活動、民間のコンサルタント会社など、様々な経験を経て、JICA二本松にやって来ます。
これも縁だと言います。
新たな青年海外協力隊員を育てる訓練所スタッフとして、現在奮闘中。
氣田さんの七変化の協力隊経験はレアケースですからね、次の国際協力人にしっかり伝えていただきましょう。
GWも休まず元気に訓練中です!




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2017年度1次隊193名の候補生が訓練を受けています!

明後日はいよいよ語学の中間試験があります。
どの程度語学力が身についたのか、今後のモチベーションにも大きく関わりそうですね。

訓練の様子はJICA二本松のフェイスブックで紹介しています!
候補生の生き生きした表情をぜひご覧下さい!!

そして、6月17日(土)、18日(日)にJICA二本松訓練所で「ふくしま人材育成指導者セミナー2017」を開催いたします。
このイベントは、国際理解教育に関心のある指導者の育成と、国際理解教育をさらに深めるためのイベントなんです。

JICA二本松のホームページ、福島県国際交流協会のホームページからお申し込みいただけます。ぜひご参加下さい!



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2017年5月6日(gy) 08:30

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