「ソロモン諸島」に派遣されていました、水野 茂博さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/28放送

こんにちは、DJイタルです!

もちろん今週も太平洋・島サミットつながり〜。
島サミット参加国中、今週で3ヵ国目になります。
まだまだ島国の魅力をお伝えしますよ!

今週のゲストは、
青年海外協力隊 平成2年度1次隊として「ソロモン諸島」に派遣されていました、水野 茂博(ミズノ シゲヒロ)さんです。
職種は「理科教師」です。
出身は岐阜県です。

正直、幼少の頃は、特に海外に興味も無かったとか・・・
協力隊員だからと言って、みんなが子供の頃から海外に憧れているわけではないんですよね。
人それぞれ、協力隊に導かれる道が違うから面白いんです。

水野さんは実家が農家だったため、大学は農学部に進学。
いずれは自分も農業をやろうと思っていたそうです。
ところが農業を学べば学ぶほど、農家としてやっていく自信を無くします。

そんな時、大学の先輩や同級生が青年海外協力隊に参加することを知ります。はじめて知った青年海外協力隊。
移住?未開の地を切り開いて、農作物を作る?
そんなイメージだったそうです。
でも、すぐに自分が協力隊に参加するまでは至らず・・・

農業も諦め、協力隊への参加はまだ想像も出来ず。
選んだ道が、学校の先生です。
大学では農業を学びながら、理科系の教職も取るのです。

大学卒業後には、地元岐阜に戻って高校の理科の先生になります。
それから7年間、理科の先生として教鞭を振るいます。

さて、水野さんの青年海外協力隊への道はここから始まります。
なんと同僚の先生に、協力隊の経験者がいらっしゃったのです。

「そう言えば、青年海外協力隊ってあったなぁ」
大学の時に一度、協力隊に出会っていました。
人生2度目の協力隊との出会いです。

大学の時は農業での青年海外協力隊しか知りませんでしたが、この同僚の協力隊OVの方との出会いにより、教育分野での協力隊に興味が湧くのです。
学校の先生、理科の先生という選択肢があることを知ります。
そう、青年海外協力隊には120を超える職種があります。
未開の地の開拓だけが、協力隊ではないのです。笑

7年の実務経験もありますし、協力隊受験も少し自信があったようです。
それに行ければドコの国でも良かった。

届いた通知は、不合格・・・
まさかの不合格、それも原因は健康診断っぽい。
体重がちょっとオーバー?基準値を超える項目があったとか。
受験するまで、健康診断については、ほとんど考えていなかったそうです。
以外なところに落とし穴があったのです・・・
どうしても語学や面接に意識がいきがちで、健康面を見落としてしまう。

青年海外協力隊はカラダが資本です。
むしろ健康は、第一条件と言ってもいいでしょう。

それから水野さんのダイエット大作戦が始まります!
体重を落とし、事前の健康診断ですべてを正常値に戻すのです。

2度目の受験は自信もありました。
体重も5キロ?10キロ?減量しております。
そうして絶え間ないダイエットで見事合格をつかむのです。

そして、いよいよ訓練です。
当時、ソロモン派遣は東京の広尾訓練所。
今の訓練所とは違って、二段ベッドが10コ並ぶ、20人部屋です。
息遣いもオナラも聞こえる共同生活です。笑
もちろん、この集団生活から学ぶことも多かったようですね。

今の訓練所は一人一部屋ですから、時代とともに訓練所も少しずつ変わっていますが、訓練生の熱意と向上心はいつの時代も変わらないのです。

時代とともに変わるモノ、変わらないモノ。
青年海外協力隊は、今年で50周年。
半世紀という歴史が、その意味を物語っていますよね。


さ、水野さんのソロモン諸島での活動は、また来週です!



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

 3月28日(土)は、午後1時から3時まで郡山女子大学62年館3階631、632教室で、青年海外協力隊・シニア海外ボランティアの募集説明会を開催いたします。
 この説明会では、青年海外協力隊経験者による個別面談を行います。この機会にぜひ協力隊についての疑問や応募への不安を解決してみてはいかがでしょうか?皆さんの参加を心よりお待ちしております。

 また3月31日(火)から4月6日(月)の午後8時から正午まで、福島市イオン福島店1階正面南側の入口で青年海外協力隊50周年記念写真展を開催します。
 この写真展は、福島県にゆかりのある青年海外協力隊経験者が現地での暮らしや活動の様子について写真を通して紹介しています。
ぜひご家族そろって足をお運び下さい!

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2015年3月29日(日) 08:30

「サモア」に派遣されていました、 小熊 のりこさん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/21放送

こんにちは、DJイタルです!

もちろん今週も太平洋・島サミットつながり〜。
なんともう2ヶ月前ですよ!
参加国は18ヵ国もありますからね、この番組でもそんな島国の魅力をお伝えしますよ〜!

と言うことで、
今週のゲストは、先週に引き続きまして、
青年海外協力隊 平成2年度3次隊として「サモア」に派遣されていました、
小熊 のりこ(オグマ ノリコ)さんです。
職種は「音楽」です。

さ、でました「サモア」
ニュージーランドの北2300q、ハワイの南3700qの南太平洋に浮かぶ島国です。日本の鳥取県より少し小さいくらいの国。
年中暑く、湿度も高く、半そで・短パン・ビーサンが基本!?
洗濯物は乾く前に、カビるとか?笑
たしかにこの辺では、大事なモノはジップロックって聞いたことがあります!
サモア人の国民性はのんびり、おだやか、争わず、時間は守らず?だそうです。
公用語は、英語とサモア語です。
サモア語は発音が日本的とか、日本人には親しみやすい言語だそうです。
そして小熊さんの派遣当時は、一般的な家は、ほとんどの家に壁が無かったそうです。
壁がない? そう、柱と屋根のみ・・・
雨風が多いサモアでは、それが一番合理的とか?
修理も掃除も必要ない、寒くもない。
ある意味、人間的というか、野性的というか。まぁ合理的ですね!笑

小熊さんの職種は「音楽」です。
サモアの首都アピアの「サモア音楽学校」に派遣されます。
実は、当時のサモアでは、学校教育の中には音楽と言う科目は無かったそうです。
小熊さんが派遣された音楽学校は、私立の学校。
通常の学校が終わってから、部活動や塾のように通う学校だったそうです。
ですから年齢も幅広いし、趣味の延長から仕事を目指すためのスキルアップと、生徒も様々だったようです。

今回の小熊さんの派遣は珍しいケースと言うか、
小熊さんが派遣される前に、サモア政府からの要望で、実はブラスバンドの楽器が先に日本から贈られていたそうです。
ただ、指導者もいない・・・楽器の使い方も分からない・・・
困ったサモア政府が、この楽器を活かして、サモアの音楽教育につなげるために協力隊を要請して、派遣されたのが小熊さんだったのです。

青年海外協力隊が派遣される開発途上国では、教材や機材などが無いのがほとんどですから。モノが無いところで工夫するのが協力隊ですからね。
逆にモノがあるのは、かなりのレアケースです。

ただ、楽器が揃っているからって安心してはいけません。
小熊さんも、全ての楽器指導とそれ以上に基礎的な音楽指導と、かなり幅広い活動になることは予想できていたみたいですね。
そのために、派遣前には小熊さん自身も様々な楽器にチャレンジしたり、ブラスバンドの指導方法を学んだりと、大学の先生や仲間の協力のもと準備もされていたそうです。

そして、いざ実践です。
それらの楽器を使っての授業はもちろん、演奏会を開催したり、ブラスバンドでパレードに参加したりと、音楽の楽しさを伝えていきます!
楽器を持ってパレードすることがサモアではとても画期的で、他の学校などにも波及していったそうです。

年齢も違えば、やりたい楽器も違うし、指導するのは大変かと思いきや、
音楽は言葉をこえる、国境をこえるんだって。
少しぐらい言葉が分からなくても、演奏すれば伝わるのです。
改めて「音楽は、世界の共通語」だと感じたそうです。

上手いとかヘタとかではなく、楽しむことが大切。
楽しさを伝えることが活動の中心だったそうです。

そしてもうひとつが、自分たちの民族音楽を大切にすること。
海外から入ってきた音楽や楽器を覚えることもいいけど、まずは自分たちの民族音楽を大切にすることも伝えていたそうです。


20年以上前に、サモアで音楽を伝えた活動。
協力隊の活動は、その時に結果が出るモノばかりじゃないのです。
青年海外協力隊は、種まきのような活動がたくさんあります。

いつ、実がなるか分からない。
いつ、花が咲くか分からない。
どれくらい、収穫できるかも分からない。

どんな実がなって、どんな花が咲くのかは、
一緒に耕して一緒に種をまいた現地の人々にしか分からない。

でも、どんな実だって、どんな花だっていいんです。
それを見た子供たちは、きっと笑顔になる。
ただそれだけを、ひたすらに信じているのです。
だから協力隊員は一生懸命に種をまくのです。


そして20年の時が経ち、小熊さんがサモアに行く機会がやってきます。
その時はじめて、自分がまいた種が実となり花となっていることを知ります。

授業科目では無かった「音楽」が高校で授業科目になり、そして自分の教え子がそこで指導をしているのです。
教え子たちが、中心となってサモアの国づくりを担っている。

あの時は目の前のことに精一杯で想像もできなかったけど、
あの時ホントに頑張って良かった。と感じたそうです。

20年後の成長と発展。これも青年海外協力隊ならではの経験ですよね。


あ、協力隊ならではと言えば、
当時、教え子の家に遊びに行ったら、なんとお父さんがサモアの国家元首だったって。ワォ!笑



• JICA二本松インフォメーション ☆

 いよいよ明日は「太平洋・島サミット2ヶ月前イベント」が小名浜港アクアマリンパークで開催されます。時間は午前10時〜午後3時まで。
 JICAブースでは、島サミット参加国の缶バッジづくりや、島サミット参加国が一目でわかる地図を配布したり、そして、いろんな国のお茶を楽しむことができます!
 青年海外協力隊経験者による個別相談も行いますので、どうかお気軽に足をお運び下さい!!

 また、3月22日、午後4時25分から「世界がチカラをくれた 青年海外協力隊のいま」が福島中央テレビで放送されます。
 この番組では、東ティモールで義肢装具士として活躍する松野由恵さんの活動や、この「キミノチカラ〜」にもご出演頂いた協力隊OVも登場します!

 ラジオに出演いただいた時もカッコイイと思っていましたが、映像で見ると、これまたカッケ〜っす!
 ぜひご家族揃って、友達誘って、みんなでご覧下さい!


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2015年3月21日(土) 08:30

「サモア」に派遣されていました、 小熊 のりこさん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/14放送

こんにちは、DJイタルです!

あの〜、毎週言いますが、
今年の5月にいわき市で国際会議が開催されますよ!
そう、太平洋・島サミットですね。

今年はそれだけじゃないんです!
3月14日〜18日まで、宮城県は仙台市で「国連防災会議」が行われます。
これもスゴイ国際会議ですぜ!
世界の防災戦略を議論する第3回国連防災世界会議。
100カ国を超える首脳級や閣僚級が参加し、事務レベルも含めた参加国数は、2005年に神戸市で開かれた第2回会議の168カ国を超えると予想され、日本開催の国際会議では過去最大級になるとか。
もちろん一般に参加できるシンポジウムやイベントなども開催されていますので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?


さて戻りまして、今週も太平洋・島サミットつながり!
参加18ヵ国の中から、今週は〜?
ジャン!「サモア」です!!

今週のゲストは、
青年海外協力隊 平成2年度3次隊として「サモア」に派遣されていました、
小熊 のりこ(オグマ ノリコ)さんです。
職種は「音楽」です。

小熊さんは、小さい頃から音楽が大好きだったそうです。
ピアノを習ったり、合唱団に入ったり。
将来の夢は、小学校の音楽の先生だったのです。

始めて海外を意識したのは、高校生の時。
所属していた高校の合唱部が全国大会に出場することが決まり、東京から有名な作曲家の先生が指導に来ることになったのです。
その先生が言っていた言葉が、心に残るのです。
「これからは日本の曲を海外で演奏する時代が来るから、その時、あなた達が海外で演奏したり、指導したりする立場になってほしい」

「もし出来るなら、自分もそうなりたい。」
それから海外への憧れが芽生えるのです。

そんな海外への憧れを抱きながらも、
小熊さんは、小学校の先生になる為に大学に進学します。

そして大学生になったある日、構内であるモノが目に止まります。
それが、青年海外協力隊募集のポスターだったのです。
いやーやりました!
いいところに貼ってありましたね!

留学くらいしか思い付かなかった海外との繋がり方。
そのポスターには音楽と言う職種があって、それも語学力はあまり問わない。と書いてあったそうです。
正直、苦手だった英語力が問われずに、音楽で海外に行ける!
これは私のためにある!と思ったのです。

それを見るまでは、ホントに協力隊を知らなかった。
でも知ってしまったら、もう行きたくてしょうがない。

卒業を待たずに、大学3年の秋に初めての協力隊受験。
青年海外協力隊は20歳以上ですから、ほぼ最年少だと思います。
結果は「補欠合格」
合格者が辞退したり、何らかの理由があって欠員が出た場合などに繰り上げ合格になることがありますが、可能性はそんなに高くないと思います。

小熊さんはこの時、大学3年生。そろそろ進路を考える時期でもあります。
大学4年の7月には、教育採用試験もあります。
両親には協力隊の受験のことさえも伝えておらず、両親は教員になることを疑わなかったと言います。
そして大学4年生の6月に教育実習がはじまります。

この教育実習の時に、人生を変える連絡が届くのです。
なんと繰り上げ合格です。
突然、降って湧いてきたような話ですが、あるんです。
繰り上げを聞いた瞬間に、答えは決まりました。
絶対に行きたい!と。

さて、問題は両親の説得です。
両親は、娘は学校の先生になると信じとるんです。
案の定、大反対をくらいます。

なんとか止めてほしいと、母親に泣かれたそうです。
まぁ受験も秘密でしたし、小熊さんもなかなか言い出せなかったようです。

青年海外協力隊は、家族の協力がとても大事なのです。
しっかりと説明して納得してもらうことも大事なのです。
家族に感謝し、友達に感謝し、自分に関わる全てに感謝し、旅立つのです。

初めての海外、
初めての飛行機。
初めての自立。

小熊さんの「サモア」での活動は、また来週です!



• JICA二本松インフォメーション ☆

 3月14日から18日まで、宮城県仙台市で国連防災会議が開催されます。
今回で3回目を迎える国連防災会議では、震災を通じて被災地が得たものや、復旧・復興へ向けた取り込みを共有し、世界の防災文化の発展を目指します。

 そして3月16日(月)は、JICA二本松で平成26年度4次隊の修了式が行われます。
70日間のさまざまな訓練を終えた訓練生は、いよいよ世界へ羽ばたいていきます!
やっと訓練生から、青年海外協力隊員になるわけですね。
頑張れ!新・青年海外協力隊員!

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2015年3月14日(土) 08:30

「バヌアツ共和国」に派遣されていました、岡田 麻紀さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/7放送

こんにちは、DJイタルです!

は〜い、もう覚えましたね?
今年5月に、いわき市で開催される国際会議は〜?

大きい声で〜。
はい、みんなで〜。
せぇーの、いわき太平洋・島サミット2015!

説明しよう!
太平洋の島国は親日的で、国際社会において日本を支持してくれる重要なパートナーであることから、この関係強化と、島国の発展に共に取り組むため、3年に一度、日本に太平洋の島国の首脳を招き開催する国際会議である。

その太平洋・島サミットが、初めていわき市で開催なんです。
なんと18ヵ国(日本も含む)の島々から首脳がやってくるのです!
これ、すげぇーよね?
青年海外協力隊でも、おなじみの国ばかり。
なんと18ヵ国中、協力隊は10ヵ国に派遣されているのです。

そんな島国のひとつが、「バヌアツ共和国」

今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成13年度1次隊として「バヌアツ共和国」に派遣されていました、岡田 麻紀(オカダ マキ)さんです。
職種は「体育」です。

バヌアツ共和国は、西側にオーストラリア、北にソロモン諸島、東にフィジー、南にニューカレドニアに囲まれた太平洋に浮かぶ常夏の国。
南北800kmにわたって83の島があるのです。
実は、日本からの直航便はありません。
観光業が盛んなんですが、岡田さんが派遣されていた当時は、日本人観光客は少なかったようです。
でも、走っているクルマは日本車ばかり!
日本人へも、とても好意的なんだそうです。

岡田さんの職種は「体育」
そう、体育の先生です。
首都ポートビラにある私立の中高一貫校に派遣されます。
12歳から18歳くらいの400人の学生が通う学校だったそうです。

もちろん体育の授業をするわけですが・・・
岡田さんが派遣された当時、バヌアツ国内には体育の先生が5人しかいなかったのです・・・体育の先生がいない学校がほとんど。
時間割に体育はありますが、先生もいなければ、やることも決まっていない。
スポーツというか、カラダを動かせばいいくらい。
自由な時間か、遊びの時間か、くらいの感覚らしいのです。

案の定、岡田さんの最初の授業の時は、誰も来ません!
別にボイコットされたわけじゃないんです。
ただ、みんな勝手にやっているだけ。
なんで先生がいるの?くらいにしか思ってないのです。

岡田さんは、日本の体育を教えなければならない。
子供たちは、なぜスポーツを習うの?
そりゃもうギャップがありすぎて、上手くいかんのです。

さて、どうするかね。
マニュアルも、教科書も、カリキュラムも、何もない。
何から始めていいのか。
最初は、なんとしても日本の体育を伝えなければならない使命感もあった。
毎日、カウンターパート(現地の同僚)と話し合いながら、その日を頑張るしかなかったそうです。
半年、1年と、時間は過ぎていきます。

そして、ある時、思ったのです。
いや、ちょっと待てよ。
置いてある機材も、何よりも育ってきた環境も違うのに、ただ日本のやり方を押しつけているのではないか?

そして、ある時、気付くのです。
大事なコトは、自分に合わせてもらうのではなく、自分が歩み寄って、バヌアツの子供たちに必要な体育を見つけていくコトなんだ。
何かを伝えることではなく、何を望んでいるのか理解するコト。


教えようと思っている時は、自分中心でしかない。
相手を理解しようと思った時に、はじめて伝わる。
今まで見向きもされなかったのに、相手から歩み寄ってくれる。

それに気付いたことで、ほんとに楽になったと言います。
生徒と教師の枠をも超えて、人の繋がりを感じることができたのです。

そしてなんと、2年間でもモノ足りず?
岡田さんは、協力隊の活動を1年間延長するのです。
すごく稀なケースと言いますか、岡田さんはラッキーって言っていましたが、
同僚のバヌアツ人の先生がJICAの海外研修員派遣制度を利用して、福島大学で10ヶ月間の研修をされたそうです。
岡田さんはバヌアツで、同僚のバヌアツ人の先生は福島で、それぞれが異文化で学び、それぞれの国で協力して活動が出来たのはホントにスゴいよ!
そのための1年間の延長だったのです。

3年間の協力隊生活で感じたことは、
究極的には、いつも自分と一緒にいるのは自分のカラダ。
自分のカラダをとことん大切にすることが、大事。
それをぜひ伝えたいと思って帰国します。
バヌアツで生まれたこの思いを、何とか表現できるものはないか。

何を隠そう岡田さん、福島発の健康体操「やきとりじいさん体操」の考案者。
あのユニークな振り付けはいったいどこから生まれたのか?

そして、ついに、「やきとりじいさん体操」チャンスがやってきます。
帰国後数年が経ち、久しぶりにバヌアツ旅行に行った際に感じたのです。
バヌアツの自然の豊かさ、空の美しさ、言葉では表現できない空気感を感じたのです。
この全身で受けた感動・インスピレーションをカラダで表現したい。
おりてきたと言うか・・・ふってきたと言うか・・・
考えると言うよりは、自然と勝手にカラダが動いたのです。
バヌアツ旅行から帰ってきてすぐに「やきとりじいさん体操」が完成。
福島発の「やきとりじいさん体操」は、バヌアツで生まれていたのです。


バヌアツの壮大な自然、想像して下さい。
自然との共生。
深夜に、バヌアツの自分の部屋で、物音がするからと天井を懐中電灯で照らして見たら、白いはずの天井が真っ黒だった。
パソコンのマウスくらいの「ゴキブリ」が、天井を埋め尽くしていた。
何百匹?何千匹?
そっと懐中電灯を消して、寝たそうです。
これも自然との共生ですね。笑


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

今年の5月、太平洋諸国が直面する様々な問題について話し合う「太平洋・島サミット」が福島県で開催されます。県内で首脳級の会議が行われるのは初めてのことなのです。
この太平洋・島サミットが、いわき市で開催されるのに合わせて、今月22日には、太平洋諸島の魅力が味わえる「サミット2ヶ月前イベント」が開催されます。
JICAブースでは、世界のお茶を味わったり、缶バッジづくりが楽しめたりと、ご家族・お友達と楽しめる企画をご用意しております。

場所 小名浜港アクアマリンパーク。
時間 10:00〜15:00

今月22日は、アクアマリンパークで太平洋の島国の魅力を楽しみましょう!

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2015年3月7日(土) 08:30

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