「ザンビア」に派遣されていました、鈴木 唯香さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」10/25放送

こんにちは、DJイタルです!

さぁ、今週のゲストは、
青年海外協力隊 平成24年度1次隊として「ザンビア」に派遣されていました、鈴木 唯香(スズキ ユカ)さんです。
職種は「養護」です。

民族衣装ってのは、なんでこんなにドキドキするんでしょ。笑
鈴木さん、ザンビアの民族衣装「チテンゲ」で登場です。
まぁカワイイでしょ?
ある意味、コスプレ的な要素もありますが。笑
前々から繰り返し言っておりますが、
私の持論であります協力隊女子カワイイ論、今日も継続です!

それも、今年の6月に帰国したばかりのフレッシャーズさんです。
やっと日本の生活に慣れてきたところでご出演です。
ちゃんと靴下にも慣れてきましたね。笑

鈴木さん、正直と言うか、素直なんだと思います。
なんか青年海外協力隊の新時代を感じます。

こんなに素直に自分の言葉で話が出来る人は少ないですし、
あんなに素直に反応が出来るのは、実に気持ちが良いです。

表情が豊かで、お話してすごく楽しかったです。

さて、
鈴木さんは、まるで海外にも、ボランティアにも興味が無かったそうです。
ね、興味ない!って言っちゃうのが素直でしょ?
ホントに正直に自分の気持ちでお話しているから、嫌みもないし、気持ちが良いですよね。

お姉さんがアメリカに留学をされていて、高校3年生の時にお姉さんの元に遊びに行ったのが、初めての海外。
初めて見た外国は輝いていて、見るモノ、聞くモノ、食べるモノ、とにかくなんでも感動したそうです。
不思議ですよね?
偶然遊びにいった海外。
今まで何とも思っていなかったモノが、急に興味の対象になるのです。
もちろん、それを受け入れる感受性があるからこそ、感動できるのだと思います。

それからは大学の教育学部に進学しまして、教師の道を目指します。
もちろん海外の夢を諦めたわけではなく、むしろ興味が高まったそうです。
大学在学中には、留学生のチューターもされたそうです。

皆さん、チューターってご存知ですか?
入学当初の留学生が、不便なく学習や日常生活ができるように、学習や日本語指導、日常生活のお世話などの支援を行う人をチューターと言います。

まぁ、僕も初めて知りましたが・・・

スゴイ役割ですよね?
その留学生にとってみれば日本人のイメージがまさにその人になるわけでしょ?
ある意味、責任重大ですが。
言葉も、文化も、人柄も、日本で海外に触れる良い機会になりましたよね。

日に日に募る海外への思いですが、いよいよ行動にでますよ。
なんとなく組織は知っていましたが、どんなモノかは知らなかった青年海外協力隊。
まずはネット検索から。
そして大学2年の時に、はじめての説明会へ。
その後も、何度か説明会に出かけたそうです。
協力隊OVの経験談を聞けば聞くほど、興味が膨らみます。
大学2年から説明会に足を運んでいますから、ホンキ度が違います!

鈴木さんの狙いは、新卒派遣です。
比較的、実務経験を考える人が多い中で、新卒でいきたかった鈴木さん。
まずは、大学4年の時に、春募集にチャレンジ。
しかし、残念ながら、不合格・・・
自己分析では、健康診断の書類に不備があったとか。
意外と冷静ですよね?

これを踏まえて2度目のチャレンジは、すぐの秋募集。
青年海外協力隊の募集は年に2回ありますので、間髪入れずに応募です。

大学4年生の秋に、見事合格。
派遣国は「ザンビア」、なんと第一希望です。
新卒で実務経験がなくても出来る要請内容で選んだのが、ザンビアだったのです。
120を超える職種がある青年海外協力隊。
同じ職種でも国や地域によって要請内容も様々ですし、もうそれ以上の選択肢があるのです。

鈴木さんは、ザンビアを確信していたそうです。
だって他に行くところが無いから、って。

この不思議な自信というか、なるようになるさ精神が、最近のコなのかな?
この軽さと言うか、柔らかさが若さなのかな?

ザンビアと聞いて不安よりも期待が大きかったそうです。
ただ、あまり先入観が入るのもイヤだったそうで、あまり調べすぎないようにしていたそうです。

なんか青年海外協力隊の新人類というか、新時代というか。
こう言う世代が青年海外協力隊を語るのは、とってもイイですね!

もちろん2年間で多くの悩みや苦労もあっただろうけど、
あまり大変さを感じさせないのが、不思議なんです。

あっけらかんな感じ。
もちろん、すげぇ褒めていますからね。
話していて、なんか嬉しかったんです。

最近の若いモンは立派です!



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

ラジオの前の、PCの前の、スマホ片手の皆さんも、本日のゲスト・鈴木唯香さんのように青年海外協力隊として世界で活躍してみませんか?
現在、JICA二本松では、JICAボランティアを大募集しております。
120を超える職種がありますので、きっと皆さんのこれまでの経験が活かせる仕事が見つかりますよ。
専門の資格や経験が求められない職種もたくさんあるので、興味のある方は、まずはJICAボランティアウェブサイトをご覧下さい。

JICAボランティア秋募集の締め切りは、11月4日当日消印有効です。
皆さんのご応募、お待ちしています!

さて、そしてJICA二本松訓練所が、今年の12月で設立20周年を迎えます。
11月15日に関係者の方を対象に、感謝の気持ちを込めて記念式典を開催します。
この記念式典では、以前この番組にもご出演いただいたポップスデュオ・カズンのお二人の記念コンサートが開かれます。
そこで、番組リスナーの皆さんを20周年記念式典のカズンのコンサートに、
10組20名様をご招待いたします!

場所:JICA二本松訓練所
時間:11月15日 16時〜17時

コンサートの参加は無料ですが、会場までの交通費は自己負担となります。
プレゼントの応募方法は、メール・FAXにて受け付けております。

メール:fmf.co.jp
FAX:024-991-9800
お問い合わせ:024-991-9000 (担当:加藤)

応募の締め切りは、11月8日(土)必着です。
リスナーのみなさん、一緒にJICA二本松訓練所の20周年をお祝いしましょう!
沢山のご応募お待ちしております。

そして、そして、
JICA二本松訓練所のFacebookページも随時更新中です!
また、この番組のFacebookページもありますよ!
こちらも、是非チェック!!
2014年10月25日(土) 08:30

「ブータン」に派遣されていました、伊東 瑞穂さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」10/18放送

こんにちは、DJイタルです!

さぁ、今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成24年度1次隊として「ブータン」に派遣されていました、伊東 瑞穂(イトウ ミズホ)さんです。
職種は「栄養士」です。

そう、なんと先週、伊東さんにお会いしましたよ!!
ビッグパレットふくしまで開催されました開局20周年記念イベントふくしまFM大感謝祭にJICA二本松のブースも出展されていまして、そこで伊東さんもお手伝いされていたんです。
ちょうど伊東さんの1週目の放送のすぐ後でしたので、お母さんと聞いて頂けたようで、ちょっと恥ずかしいって言っていましたよ。

フッフッフッ!
じゃ今週も恥ずかしがってもらいますよ〜。


伊東さんが派遣された国「ブータン王国」
最後の秘境、シャングリラと評されるヒマラヤ山脈の東端にある国。
中国とインドに挟まれ、国土のほとんどが山岳地帯という内陸国。
最後の秘境と言われるように、手つかずの大自然が残されているのです。
幸せの国とも呼ばれるブータン。
1972年頃から「国民総幸福量(GNH)」という概念を提唱し、世界にこの考え方をアピールしました。
国民総生産(GDP)を重視する諸外国と異なり、ブータンのGNHは、環境と文化を守り、良き統治を目指し、持続可能な社会・経済の発展を追求するもの。
精神と物質の両方の豊かさのバランスを取ろうというこの観点は世界の注目と称賛を集めたそうです。

そして、ブータンは大の親日国なのです!
震災後、ブータンの国王夫妻が、ふくしまを訪れたのは記憶に新しいですよね?

なんと、伊東さん、ブータンで国王夫妻を見かけたそうです!
いやいや、見かけるくらいじゃ、そんなに驚きませんよぉ。

が、なんと、それだけじゃない!
なんとですよ、王妃と話したことがあるそうです!
それは、スゴイっ!
そりゃ驚きですよっ!

青年海外協力隊、そんなこともあるんですね?
あの、美人すぎる王妃に会えたなんてホント羨ましい。

さて、伊東さんが派遣されたのは、ブータン王立総合病院。
名前からして、すごい立派な感じ。
首都ティンプーにある、国を代表する総合病院です。
ここでの活動は、患者さんへの栄養指導、給食の補助、厨房の管理など、業務も幅広いのです。
もちろん王立と言え限られた予算と材料の中での栄養指導・管理ですから、日本での病院勤務の経験を活かしながらの試行錯誤です。

で、伊東さんの奮闘はこれだけではないのです。
病院以外での活動が実は重要だそうです。
小学校などで健康や栄養などの講習会を行う啓蒙活動です。
子供たちの普段の食生活から健康を考えていく大事な活動なのです。

そして、もう一つは、ブータンの栄養士を育てること。
ブータンには、栄養士が全土で17人しかいないそうです。
70万人の人口で17人。
少ないと思うでしょ?
ブータンでは、栄養士は新しい職業なのです。
だから、これから。

伊東さんの活動は、そんな新しい栄養士を育てること。
ブータンで初めての栄養士会議を実施し、ブータンの若者に栄養士という新しい世界を広げたのです。

ブータンの若者の「夢」が広がったってことですよね?
青年海外協力隊の活動は様々。
自分が手を触れる直接的なシゴトもあるけど、
次の世代に夢をつなげるシゴトもステキですよね。

育っていく若者の未来が楽しみです!


そして、もちろん自分の未来も楽しみですよね?

伊東さん、これからは海外に関わっていきたいそうです。
そして、自分の経験を伝える活動もしたいそうです。

自分が小学生の時に思い描いた「夢」
夢を叶えたひとは、夢を語り伝える義務があるのです。
そうして、夢は繋がっていく。

伊東さんには、これからもタップリと「青年海外協力隊」を語って頂きますよ!


そうそう、今、出演頂いた皆さんに書いて頂いているんです。
「ズバリ、青年海外協力隊とは?」
簡単? 難しい?
意外と皆さん、スラスラ書いとりますね。
あまり悩まないね、さすがです!
それだけ、ブレない青年海外協力隊への思いがあるのですね。


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松では、今回のゲスト伊東さんのように、海外で活躍してみたい!というJICAボランティアを大募集しております。

JICAボランティア秋募集期間は、11月4日までです。
募集に関する情報は、JICAボランティアウェブサイトからご確認頂けます。

また、県内には二本松市にJICA二本松訓練所、そして、福島市にJICA福島デスクがありますので、受験に関する悩みや相談があれば、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい!

詳しくはJICA二本松のホームページ、またはJICAボランティアウェブサイトをご確認下さい。
みなさんのご応募、お待ちしています!

そして、そして、
JICA二本松訓練所のFacebookページも随時更新中です!
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2014年10月18日(土) 03:30

「ブータン」に派遣されていました、伊東 瑞穂さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」10/11放送

こんにちは、DJイタルです!

先週まではタップリとヨルダン特集をお届け致しました。
番組放送以外にも、このブログとTeatimeParadiseのブログと合わせてヨルダンの旅の模様もアップしていますので、ぜひ見て下さいね!
また、海外旅行をお考えの方、本気でヨルダンおすすめしますよ。
マジでペトラビールおいしいのです。笑

さて、今週から通常営業しますよ。

さぁ、今週のゲストは、
青年海外協力隊 平成24年度1次隊として「ブータン」に派遣されていました、伊東 瑞穂(イトウ ミズホ)さんです。
職種は「栄養士」です。

かわいらしいブータンの民族衣装で登場ですよ!
ブータンの女性用の衣装で「キラ」と言います。
ちなみに男性用は「ゴ」と言うらしい。
いいですね〜!一気に雰囲気が出ます。

伊東さんは、まだ日本に帰って来て3ヶ月です。
やっと靴下を履き慣れてきたくらいですよ。笑
まだ帰って来て間もないですから、自分の活動を振り返るというよりは、どんな活動してきたのか、記憶を整理している感じですかね。

伊東さんが初めて海外を意識したのは、小学6年生の時。
道徳の時間にビデオで見たボランティア活動に感動。
ネパールの子供たちの笑顔が、画面いっぱいに映っていたそうです。
子供ながらに、同じ年代の子供たちの笑顔が印象的だったそうです。

感受性豊かな子供たちに世界を感じてもらえる授業って、とても大事ですよね?
細かな仕組みや意味は置いといても、世界にはいろんな国がある、こんな人たちがいるっていう事実を知ってもらうだけでも、意味のあることですよね?

伊東さんがこの頃に書いた夢が、当時の新聞記事に載っていまして、今でも大事に持っているのです。
見せてもらいましたが、伊東さん、若っ!!
当たり前か・・・でもやっぱ面影がある。
10年以上前の新聞記事を持っているのもスゴイけど、その時に書いた夢を叶えているって、もっとスゴイですよね。

それだけ印象的だった世界。
ずっと心の奥に秘めていた、海外への憧れ。


高校時代に、家庭科の先生にすすめられた栄養士というシゴト。
大学では栄養学科に進み、国家資格を取得します。
卒業後は資格を活かして、埼玉の病院で管理栄養士をして働きます。

ここまで聞くと、順風満帆な感じです。

人間はどう言うタイミングで、人生を考え、何かに気付くのでしょう?

伊東さんは管理栄養士として働きながらも、気になっていました。
自分がやりたかったことは何だろう?
今までが準備だとしたら、これから自分に出来ることは何だろう?

子供の頃の夢と、自分の専門分野が、青年海外協力隊と言うカタチで結びつくのです。

就職から3年目、ついに動き始めるのです。
興味があった国際協力のセミナーなどにも参加したそうです。
少しでも語学をと思い、英語の塾にも通ったし。
青年海外協力隊を目指してからは、説明会には何度も足を運び、個人面談も、受験のコツも聞いたそうです。

そうして準備を重ねながら、いよいよ受験。
要請内容で選んだ希望国は、マーシャルだったそうですが。

届いた合格通知に書いてあったのは、ブータンでした。

そう、なかなか第一志望は当たらないんです・・・

でも伊東さん、派遣国ブータンと書いてあるのを見て嬉しかったそうです。
実は、ここに伊東さんの作戦があったとか?なかったとか?
本当はブータンが第一希望だったとか?なかったとか?

真相は伊東さんのみが知ります・・・
ある意味賭けですが、これは新たな希望国の選択の仕方かもしれない?


そこからブータンについて調べれば調べるほど、行きたい気持ちが膨らんだそうです。

正直、シゴトをしながらの勉強は大変だったって言っていましたが、
新たな一歩に、ワクワクしたでしょうね。

伊東さんの職種は専門性も高いので、訓練の前に、技術補完研修があります。
語学を中心とした訓練の前に、派遣される職種の専門の知識・技術を高めるための研修が、この技術補完研修なんです。

伊東さんは栄養士のシゴトでも病院での勤務経験しかなく、この研修で病院以外の立場や知識、立ち居振る舞いを学ぶことが出来たそうです。
改めて自分の職種を見直す機会にもなるのです。

ブータンの訓練所は、長野県にあるJICA駒ヶ根訓練所
ここでは、今までの人生では考えられない人たちと出会い、
ここだけでしか得られない、いろんな交流を重ねる場所なんです。
もちろんJICA二本松訓練授だって、そうですよ!

中には、訓練だけをもう一度やりたいって協力隊OV(経験者)の方もいたな〜。笑

それだけ人生の中でも、特別な時間なんですね?
志しを一緒にした仲間との共同生活。
外から見ると、訓練所は正直楽しそうに見えますからねぇ。

ホント機会があったら、一度、訓練も受けてみたいですよね?
朝のランニングは、自信ありませんが・・・笑



• JICA二本松インフォメーション ☆

大好評の「おいしく学ぶ、世界の暮らし」
10月のテーマ国はフィリピンです。
フィリピンと言えば、昨年11月の台風による甚大な被害が記憶に新しいですよね?
そこで今回は、特別編として福島テレビと共催でフィリピンを支援するためのイベントを開催します。
おいしいランチが食べられるのはもちろん、元競泳選手の田中雅美さんのトークショー、チャリティバザーも開催します。
チャリティバザーでは、ステキな海外の民芸品も販売されますよ!

いつもは即日SOLD OUTとなってしまうこの企画ですが、今回は定員を大幅に広げて、なんと150名の方にご参加いただけます。
まだ定員に若干の余裕がありますので、JICA二本松のホームページより詳細を確認の上、お申し込み・お問い合わせ下さい。

おいしく学び、フィリピンを応援しましょう!


もう一つ、イベント情報です。
JICA二本松は、10月12日、13日にビッグパレットふくしまで開催される「開局20周年記念 ふくしまFM大感謝祭」に参加いたします!
会場には、この番組「キミチカラ 海をこえて〜青年海外協力隊の道」のブースもありますので、来場予定のリスナーの皆さんは是非お立ち寄り下さい。
過去に番組に出演した協力隊員をはじめ、JICA二本松のスタッフが世界各国のおいしいお茶を用意してお待ちしております。
生で海外の体験談を聞くチャンスです。
またJICAボランティアの受験を考えている皆さんの相談も、ブースでは随時受け付けています。
海外に行ってみたいと言う方、協力隊に興味のある方、キミノチカラのファンの方、是非ブースに遊びにきて下さいね。
みなさんのご来場お待ちしています!


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また、この番組のFacebookページもありますよ!
こちらも、是非チェック!!
2014年10月11日(土) 08:30

「ヨルダン」に派遣されています、副田 麻理子さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」10/4放送

アッサラーム・アライクム!
おはようございます、DJイタルです!

いや〜、だんだんと日本の生活に慣れてきましたねぇ。

なぜかって?
イスラム教の国は、早起きなんです!
と言うか、早く起こされるのです!

皆さん「アザーン」って知っていますか?

イスラム教の国では、朝から町中に大音量で「アザーン」が流れるのです。
アザーンって言うのは、モスク(礼拝堂)から流れてくる礼拝への呼びかけのこと。
イスラム教徒が1日5回行う礼拝の時間になると町中に流れるのです。
生声でやることが多いそうで、朝からちょっとしたライブなんですね。
まぁ、朝の5時くらいから、町中に響き渡る大音量ですから、寝ていても絶対に起きます。
イヤ、起こされますっ!
最初は何事かと思いましたが、まぁ3日くらいで慣れますがね。笑

今回の収録では、なんと生アザーンと、生コーランも収録させて頂きまして、
こりゃかなりレアですぜ!
番組のなかでもご紹介しますが、やっぱ生は違うのですよ。
アジュルン職業訓練校自動車科のオマリー先生の生声でしたが、放送の尺(時間)によって、読み分けてくれたんです。スゴイでしょ?
コーランにも節と言うか、章によってもいろんな長さがあるそうで、無理なお願いを快くきいて頂きました。
オマリー先生ありがとうございました!


さ、アザーンで目が覚めたところで、
今週も〜、現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第3弾!
中東はヨルダン編です。

今週のゲストは先週に引き続き、今まさに活動中の
青年海外協力隊 平成25年度1次隊として「ヨルダン」に派遣されています、副田 麻理子(ソエダ マリコ)さんです。
職種は「服飾」です。
福岡のご出身ですが、なんと、副田さんのお母さんが東北・宮城県のご出身。
副田さんには東北の血が流れているのですよ!
東北人のハーフです。

副田さんが派遣されているのが、ヨルダン北部の町「アジュルン」
このアジュルンの職業訓練校に服飾インストラクターとして派遣されています。
現地のインストラクターへの服作りの指導に重点を置きながら、この学校に通う女子生徒への指導も一緒に行っているそうです。

派遣されて1年。
やっと1年で、満足のいくような授業ができるようになってきたそうです。
生徒たちが楽しめる様な授業内容を考えて、ゲームなどを取り入れながらの授業は、生徒達が興味をもって笑顔で取り組んでくれるようになったそうです。

まぁ最初から上手くはいかないもんで・・・
ある時、パートナーのインストラクターが、生徒たちの実力を見るためにテストをしようとしたら、生徒達に大反対されたそうです。
怒る子から、泣き出しそうな子まで、今にも暴動が起きそうなくらい。

副田さんも、日本的に知識を計るためにテストをやりたいと思っていたので、まさかこんなにテストが嫌悪されるとは思っていなかったそうです。
たしかに日本でもテストはあまり歓迎されないけど、節目では必要なモノだし、統一的にレベルを計るモノとしては必要かと思いますしね。
まぁ単純に当たり前、と思ってしまってはいますよね?

でもそれが日本的な考えなのかも・・・
それは日本的考えの押しつけなのかもしれないと、副田さんも考え直したそうです。

その場で必要なモノは何か?
彼女たちに必要なモノは何か?

はじめはパートナーにさえ、なぜ自分のレベルに合わせて出来ないんだろうと考えてしまうこともあったそうです。
でも、少しずつ変わっていきます。
自分の目線でなく、相手の立場になって考えて、相手に寄り添って実際に行動してみることが大事だと言うことを学んだそうです。

頭では分かっていても、実際に行動するのは思っている以上に難しいですよね。

まず落ち込んで、それで悩んで、なんとか考えて、やっと気づいて、そして行動する。
けっこう道のりは長いのです。

でも、ここに気付いてからは意外と早いです。
見え方が変わると、自分が変わる。
自分が変わると、相手も変わる。

これも青年海外協力隊が、誰もが通る道かもしれないですね。


やっぱり教科書やマニュアルは存在しないみたいです。
現地のインストラクターが考えた1年を通したプログラムはあるそうですが、
なかなか予定通りには進んでいかないらしい。
それでも杓子定規に進めるのではなく、生徒達が楽しんで続けられるようにパートナーと一緒に考え工夫していくのです。

まずは、生徒が楽しんで、自主的に参加することを大事にしているのです。

実はこうして授業を進めていくのにも、理由がある。
と言うか、通っている女性たちにも様々な環境があるのです。

職業訓練校ですから、技術・知識を学ぶことが大事。
得た技術や知識をシゴトとして活かしていくことが目標でもあります。

しかし課題として、女性の就職率が低いのが現状だそうです。
特に地方など、地域によっては、かなり就職先が少ないのです。
宗教的にも、女性は外で働かなくてもいいと考えている親も多いそうです。

子供たち本人は働きたいけど、シゴトがない。
親は、結婚するまでは家の手伝いをしていればよいと考えている。

なんとか意識改革をしていきたいと副田さんは言っていましたが、
それでも、宗教・文化・風習ですから、むりやり変えることはできない。
そこにいる人たちが、自ら変えていかないと意味がないんですよね。
これにはやっぱり時間がかかります。

それでも、この職業訓練校は、引きこもりがちな女性が家を出るキッカケになったり、同じ世代の女性が交流をする場にもなっているそうです。

就職だけでなく、いろいろな機会を与える場所であるのも事実なんです。
ここに通うことができる女性にとって、とても大切な場所でもあるのです。


さて、副田さんの私生活も気になりますが・・・
なんとヨルダンで一人暮らしだそうです。
イスラム教の世界では女性の一人暮らしと言うのは、かなり珍しいのです。
女性が一人で町を歩くことすら見かけることの少ないイスラムの国で、
なんと人生初めての一人暮らし。
かなりの勝負ですね〜。

同僚から、近所の人から、大家さんから、
周りのいろんな人に支えられ、助けられ、生きていることを実感するって。

特に年上のカウンターパートは、とても穏やかで優しく。
いつも妹のように心配してくれるそうです。
パートナーがこの人で良かったと思える、とても大事な存在だそうです。

この1年で得られたことは、ホントに‘人の縁’だそうです。
訓練所から始まった協力隊の出会い、そしてヨルダンで出会った人、
日本人だけで無く、いろんな人種の人から、いろんな刺激を受けている。
良くも悪くも、って言っていましたが。笑
自分が良い方向に変わって行くチカラを、まわりから得ているそうです。


そしてもうひとつ。
副田さんがこのヨルダンの一人暮らしで得たチカラとは、
ゴキブリ退治!!
「だって、誰も助けてくれないんだもん!」
帰ったらいるし。戦うしかない。
負けられない戦いが、そこにある。
一人暮らしって、そう言う強さも身につくんですね。笑


副田さんが、青年海外協力隊としてヨルダンにきて、
もう一年。
まだ一年。
やっと一年。
残り一年。

何が出来るか日々考えるし、
あと一年で自分の持っているモノを出来るだけ伝えたいって。
はやる気持ちもあるし、いつも頭の中がグチャグチャしているって。

正直ですね。笑
でもそれでいいんじゃないですかね?
いろんな気持ちがあって当たり前。
自分ができるコト、したいコトが溢れてくる。
限られた時間の中で、残された時間のなかで、いったい何ができるだろう。
焦っても、一生懸命でも、精一杯でも、同じ一年。


これまでの一年は、ヨルダンに慣れることに、やり方を覚えることに、言葉を学ぶことに精一杯だったけど。
これからの一年は、今までの一年に出来なかったことを精一杯やりたい。

今まで考えてきた授業のプログラムの実践はもちろん、
他の地域の訓練校の先生にも、ワークショップなどを通して、日本の技術を伝えたいそうです。
自分が生徒に伝えられるコトは限界があるけど、インストラクターや先生に伝えることが出来れば、ゆくゆくは生徒たちに伝わっていく。
そこから大きく広がっていく可能性がある。
間接的でも、日本の服づくりの技術を広く伝えていきたいそうです。


生徒ががんばって服を作っている姿が嬉しいのです。
生徒が服づくりに関係する仕事に就職できたことが嬉しいのです。
人を通して、服を通して、改めて「服づくり」が好きになったそうです。

日本の服づくりをヨルダンへ。

最先端を追い求める服づくりから、
服を通して若い人材の人づくりに。

今度は人を育てていきたいそうです。
ヨルダンの延長に、次の夢もある。
人に伝えるコト、教えるコトに、喜びを感じる。
人が育っていくことがとても嬉しい。
日本の技術をヨルダンに伝え、
ヨルダンで得たことを、ゆくゆくは日本にも還元したいそうです。
それは、ずっと繋がっていくのですね。

服づくりから、人づくりに。

どんな職種でも、協力隊の大きな役割のひとつが「人づくり」
人づくりが、国づくりになる。
国づくりが、子供たちの未来を創る。

青年海外協力隊は、未来を創っているのです!


青年海外協力隊
それは生産性や費用対効果だけで、はかれるものでは無い

そもそも僕たちが持っている物差しと、現地の彼らが求めている物差しは違うのかもしれない
でもそこで諦めるのではなく、むしろそこからがスタート

少しずつ図りながらピースを埋めて行く
1つのピースが見つかれば、またそこから繋がっていく
彼らが持っているピースと僕らが持っているピースをひとつひとつ合わせてみる
一つ一つの地道な作業が、一枚の未来を作って行く

協力し合えば、新しいピースを作り出すこともできる
持っているモノだけが全てじゃないのです

完成図や説明書なんて誰も持っていない
出来るモノを持ち寄って、創造していく

二年間で完成するものでは無いのかもしれないし、多分完成なんてない
それでもひとつひとつ目の前のピースを埋めていくのです。



同じ国の中でも、
青年海外協力隊の派遣される環境も様々です。

今ヨルダンにはシリアからたくさんの難民が避難して来ています
シリア難民のキャンプにも、青年海外協力隊が派遣されています。
今回の取材では、シリアの難民キャンプにも伺いました。

難民の彼らが欲しいもの、望むものはいったい何ですか?
水?食料?衣類?お金?シゴト?学校?
思わぬ答えが返ってきた。

「家に帰りたい」と答えたそうです。
モノやお金じゃなく、
帰る家と、そこで家族と暮らす日常。
祖国にあった、当たり前の日常。

新しいモノではなく、今まであったものが欲しいと。
僕たちも震災で感じた、かけがえのない当たり前の日常。

僕たちには一体何ができるのだろう

自分たちではどうすることも出来ないことがある。
でも、青年海外協力隊にしかできないこともきっとある。

協力隊員と触れあう難民キャンプの子供たちの笑顔を見て確信しました。

まだまだ日本のチカラが、出来るコトがあるんです。
まだまだ日本のチカラが、必要とされているんです。


世界の現実を嘆くより、出来るコトからやってみる。
青年海外協力隊は、小さな一歩からはじまる。

副田さんが言っていました、

人生一度きり。
わがままじゃなくて、欲張りになる。
あれもしたい、これもしたい、欲張りになって追い求めて欲しい。
どんなことでもチャレンジ。
その小さな一歩が、大きな可能性に広がる。って。


始まりは小さな一歩から、
‘キミノチカラ 海をこえて’
僕らは、そのチカラを信じています。


今回の取材で、副田さん・室井さんのインタビューをはじめ、たくさんの収録をさせて頂きましたが、放送時間の都合上、泣く泣く編集してしまった部分も多くありました。
出来るだけ多くの話を、出来るだけ多くの人にお届けしたいと、試行錯誤しながら、編集・放送をさせて頂きました。
また、放送で足りない部分は、ブログ等でもご紹介させて頂いております。
当ブログ以外にも、Teatime Paradiseのブログもご覧頂けたら幸いです。


ヨルダンで出会った青年海外協力隊員の皆様、JICAヨルダン事務所の皆様、JICA二本松・関係者の皆様、教師海外研修の8名の先生方など、

このヨルダン取材にご協力を頂きました皆々様、
本当にありがとうございました。

出会ったすべての方と、その出会いに感謝します。

シュクラン ジャズィーラン。
2014年10月4日(土) 08:30

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