「シリア」に派遣されていました、菅野 洋二さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」7/23放送

こんにちは、DJイタルです!
夏休み突入〜!なんでしょ?
いいなー、朝のラジオ体操したいな〜。
いいな−、夏休みの友やりたいな〜。
あれ、今も夏休みの友って言う宿題はあるのでしょうか?
まぁ僕は夏休みの宿題は、夏休み初日に終わらせるタイプでしたので。
まぁ夏休みの絵日記も、想像して書くタイプでしたので。笑
そろそろ夏休みの妄想しましょうかね。


さぁて、今週のゲストは109人目。
シニア海外ボランティア 平成21年度1次隊で「シリア」に派遣されていました、菅野 洋二(カンノ ヨウジ)さんです。
職種は「繊維」です。
福島県飯野町のご出身です。
菅野さんは2009年6月から2011年4月まで派遣されております。
派遣された当時は59才、現在御年67才!
めちゃくちゃ若いっす!
JICAボランティア経験者って年齢不詳な感じなんです。笑
まだまだ夢に満ちあふれています!


菅野さんの家は三代続く織物工場。
ご自身も40年に渡り織物一筋で、織物工場を守ってきました。
学校を卒業してすぐに家業に入り、まさにこの道1本の職人さんです。
ご出身の飯野町は織物産地で発展してきた町だそうです。
もともとは伝統的な織物羽二重や絹から始まり、時代と共に化学繊維、合成繊維に移行していったそうです。
菅野さんの工場でも最初は裏地やスカーフなどを生産していたそうですが、だんだんと工業資材に特化していったそうです。
革新織機を導入することで生産性も上がり、品質を維持することも可能になり、景気に左右されにくい安定した仕事になったそうです。
でも、新しい機械を導入すれば良いという簡単な話ではないそうです。
機械を扱う人、やり方で、とんでもなく変わるそうです。
そうなんです、やはり「人」なんですね。
伝統的なモノを守ることも大事ですが、産業として発展していくための進化も必要だったのです。
まさに飯野町の繊維産業の先頭に立って革新織機を導入して、生産性と品質の向上を目指してやってきたのです。

まさにプロです!
40年横道に逸れずにやってきましたので、
正直に言って、特にボランティアには興味が無かったそうです。笑

と、まぁ、なかなかJICAボランティアに参加する理由がみつかりませんが・・・
ただ、これまた正直に、30代の頃から充実した人生を生きるためには、どうすればいいのか。と、考えていたそうです。
ただ惰性で生きたくはない、人生を変えることが出来るのだろうか。
家業である織物工場を必死に守ってきた一方で、自分の生き方についても考えていたのです。
いやー壮大な悩みですね。聞かれても答えが出ないくらい壮大です。

そんな、ある時。
JICAボランティア募集のポスターを見かけたそうです。
そこに映っていたシニア海外ボランティアの表情が忘れられないと言います。
眩しいくらいに目が輝いていたそうです。
とっても素敵な笑顔に、自分もそうなりたいと思ったのです。

充実した人生を送るためには、人生を変えるためには、自分から行動するしかない。
海外に行けば、JICAボランティアに参加すれば、ハラハラドキドキする人生が送れるかもしれない。

新聞で見かけたJICAボランティアの説明会に参加してみることにしました。
この時はまだ、家族に秘密だったそうです。
けっこういらっしゃいますよ、秘密主義の協力隊!
確信犯的事後報告ってやつです。笑
説明会で協力隊経験者の話や自分が参加できそうな職種を調べてみると、まさに自分のための職種じゃないかと思うくらい、見事にマッチした職種を見つけたのです。
自分がやってきた繊維の仕事が、そのまま活かせる要請があったのです。
もしかしたら。これかもしれない。
この説明会で参加を決意したと言っても過言ではありませんね。

さて、シニア海外ボランティアは実は家族(配偶者)が同伴することができるのです。シニアボランティアの特権ですね。笑
だから、一番大事なのは家族を説得することなんです。
えーと、私の勝手な統計によりますと、大抵のシニア海外ボランティアさんは単身赴任でしたけどね。

菅野さんはと言うと、なんと奥さんも一緒にシリアに行かれたそうです。
いやー理解のある奥様ですね。
当時、奥さんも働いていらっしゃいましたので、仕事を辞めて海外に付いていくって、奥さんにとっても大きな決断だったと思います。

説明会から帰って初めて家族に相談した時も、いいじゃん!だって。
今までボランティアをやりたいなんて言ったこともなかったのに、やってみたらと応援してくれたのです。

59才の選択は、たった2年間のJICAボランティアだけの話ではなく、その後の人生を懸けた大きな決断だったのです。
だからこそ、菅野さんの思いを一番知っていたのは家族だったんですね。

家族には不安や心配もかけるかもしれません。
だから家族と話し合って、理解があって、協力があって、はじめてJICAボランティアになれるのです。
JICAボランティアは、世界も自分も変える仕事なんです。
それ以上に、自分と家族を知る仕事でもあるんです。


菅野さんのシリアでの活動は、また来週です!



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松では現在、2016年度2次隊の訓練を行っています。
7月7日に訓練所に入所して、まもなく20日目。
訓練生同士の仲もだいぶ深まってきたように感じます。

さて今週は、語学訓練のほかに体力維持講座やコミュニケーション技法の講座を学びました。派遣国では自ら率先して体力作りやコミュニケーションを高める努力をしなければなりません。ボランティアは語学以外にも、自ら進んで行動するという積極性が求められます。訓練生はボランティアとして必要な知識を身につけ派遣国へと向かいます。

訓練の様子はJICA二本松のホームページ、facebookで随時更新しています。
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2016年7月23日(gy) 08:30

「ネパール」に派遣されていました、平川 佐智恵さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」7/16放送

こんにちは、DJイタルです!

もういくつ寝ると夏休みだい?
来週の今頃はもう夏休みかな?
つくづく学生の夏休みがうらやましいですな。
もう暑い日が続きますから、熱中症予防お忘れなく!  


今週のゲストは、先週に引き続きまして108人目。
シニア海外ボランティア 平成20年度4次隊で「ネパール」に派遣されていました、平川 佐智恵(ヒラカワ サチエ)さんです。
職種は「テキスタイルデザイン」です。
福島県いわき市のご出身で、現役バリバリの養護学校の先生でいらっしゃいます。
JICAボランティアは自己啓発休業制度を利用して現職参加されました。
平川さんは2009年3月から2011年3月まで派遣されております。


さて皆さん、テキスタイルってご存知ですか?
なんか響きがカッコイイでしょ?シャレオツな感じッス。
いわゆる手工芸と言われるもので、幅広く織物、染め物の総称だそうです。
ファッション業界などではよく使われる言葉だとか。
こんな職種がJICAボランティアにはあるんです!

平川さんは養護学校の先生でいらっしゃいますが、先生になる前からこのテキスタイルに興味を持ち、東京の織物教室からはたまた海外まで行って染め物・織物を勉強されてきたのです。

では、なぜテキスタイルから国際協力へ?

現職の特別支援教育の先生として研究していたのはテキスタイルや美術教育だったそうですが、もともとは社会科の先生でしたので、海外への興味から途上国で働くことにも長い間関心を持っていたそうです。
教育とテキスタイル、どちらかということではなくて、この2つをつなぐことができるのではないかと思っていましたし、まさに日本の養護学校でもそれを実践していたそうです。
テキスタイルを通して人に向き合うということ。
自分の好きなことをもっと社会的な形に。
というのは、養護学校の教員を志した時から始まっていまして、この気持ちはずっと変わらずに今も持ち続けている、平川さんの軸になるものなのです。
このスタンスは、行く前も帰って来てからも貫かれているのです。


さて、平川さんが派遣された国が「ネパール」です。
ネパールはインドと中国という大国に挟まれた内陸国です。
8000m級の山々が連なるヒマラヤ山脈のイメージもありますよね?
世界最高峰のエベレストなど、ヒマラヤ登山の玄関口になっています。
ってことは、寒いんですよね。そりゃ寒いっすよね。
ネパールの気候は地域差というよりは標高差で決まるそうです。
世界で唯一、国旗が四角形じゃなんです。
見たことあるでしょ?インド料理屋さんのお店の前に飾られた三角形が2つくっついた国旗。日本のインドカレーのお店はネパール人がやっていることも多いんだそうです。笑

そんなネパールで2年間のシニア海外ボランティア生活が始まったのです。

平川さんが派遣されていたのが、ネパールのカトマンズ空港からほど近い場所にある「シャンティ セワ」という障害者支援のNGOだったそうです。
ドイツ人が創設したハンセン氏病支援のクリニック部門がベースになっていて、生活施設もあるそうです。
利用者が300人以上いる結構大きなNGOで、このNGOの福祉就労部門では、縫製、木工、カード製作、シルバーアクセサリー、再生燃料製作、そしてフェルトと様々なセクションに分かれていたそうです。
ここで製作されたモノはNGOの本国ドイツに輸出されるそうです。

平川さんの担当は、もちろんフェルトセクションです。
フェルトセクションには20〜30代の10名の女性ワーカーさんがいて、家族がハンセン氏病で偏見があって地域で働けない人など、全ての人が障害があるわけではないそうです。
このセクションでは、今までもドイツからテキスタイルのボランティアを呼んでフェルト製作をやっていたそうですが、なかなか成果が出ず正直「どうしたらいいのかわからない」存在だったそうです。

一口にフェルト製作と言っても、布を買ってきて商品作りするのではなく、羊毛からフェルト生地を作り出すことから始まります。
羊毛、石けん水、振動、温度、圧力、コレなんの話?って思いますよね。
それぞれを適宜コントロールすることでフェルト生地が出来上がるそうです。
布状はもちろん、球体、袋状などありとあらゆる形に作り出すことが出来て、立体表現を楽しめるのもフェルトの良さなのです。
ただ材料の状態が常に変化しますので素材を理解することがとても大事だそうです。

平川さんがNGOに派遣された時のフェルトセクションは、まさに行き詰まっていたそうです。サイズや重量の課題などがあり、輸出にあった商品開発が望まれていたのです。
分からない存在。行き詰まっていた。そう、困っていたんですね。
むしろ平川さんにとっては、困っていることが良かったのです。

日本の養護学校では障害を持った子供たちに作りやすいモノを考えながら実践してきましたので、日本の実践で培った経験と感覚が活きるのです。
まずは、扱いやすいモノは手のひらサイズという基準を提案したそうです。
大きさの規格はとても重要で、輸出の際の重量にも関係しますし、作り手の労働条件の緩和にも役立ったり、お土産品としても都合が良かったのです。
大きな商品をだんだん小さな商品に切り替えていったのです。
手のひらサイズのネパールに咲くハイビスカスの花や、ネパールにいるゾウやヤクのおもちゃを作ったそうです。
ビックリなのは、それらの設計図は存在しないそうです。
全てのワーカーさんが字を読めるわけではないので、何度も作り直しながら、少しずつ変更を作品に落とし込んで、商品化するそうです。
みんなで作りながら、みんなの意見を取り入れながら、ひとつのカタチにする。
そうして自分が作ったモノや自分たちの仕事が認められることで、それが喜びになり、次のモチベーションになるのです。

ついには、そこから人気商品も生まれ「どうしたらいいかわからない」存在だったフェルトセクションがNGOの事務局からボーナスが出るほど認められたそうです。

それからなんと、ネパールの手工芸品の輸出を管理している「ネパール手工芸協会」からワークショップの要請があり、ワーカーさんが講師として活躍する場面もあったそうです。
作り手だった女性が教える立場になるってことは、自信に繋がるのです。
おおげさでもなく生きるチカラになるのです。


手工芸と社会科学、テキスタイルと特別支援教育。
どれもこれもおもしろく、30年の年月をかけて、ネパールでの開発支援の仕事ですべてが一つになった!と感じたそうです。
でも、平川さんの中ではまだ続いているそうです。
JICAボランティアは通過点、いまも走り続けているのです!



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松では現在、平成28年度2次隊の訓練を行っています。
7月7日に訓練所に入所して、訓練も10日目。
シニア海外ボランティア訓練生は早くも残り25日になります。
訓練生の皆さんには1日1日を大切に、多くのことを学んで頂きたいと思います。

さて、今週訓練所では語学訓練以外に予防線種や放射能勉強会が実施されました。それぞれの派遣国で2年間無事に過ごすためには週に1度の予防接種は避けて通れません。
そして、東日本大震災後に設けられた講座が放射能勉強会です。
この講座では放射能に対する正しい知識と理解を持ち、与えられた情報だけを信じるのではなく、多角的に物事を判断することを学びます。

また訓練の中には福島県が実施する被災地視察があります。まだまだ震災の爪痕が残る福島県ですが、全国から集まってくるJICAボランティアには多くのことを吸収してもらえればと思います。

そして今日は、体力テストがあります。語学の成績以外に体力面において現実を突き付けられる訓練生もいるかもしれません。笑
でも、夢に向かって頑張って下さい!

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2016年7月16日(gy) 08:30

「ネパール」に派遣されていました、平川 佐智恵さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」7/9放送

こんにちは、DJイタルです!

さぁ7月、いよいよ夏が来てる感じですかな。
甲子園の地方予選、福島大会も開幕です!
元高校球児としては、なんかドキドキします。
ちなみに、青年海外協力隊には「野球」という職種もあります。
海外であなたの第2の野球人生いかがですか?


今週のゲストは、108人目。
シニア海外ボランティア 平成20年度4次隊で「ネパール」に派遣されていました、平川 佐智恵(ヒラカワ サチエ)さんです。
職種は「テキスタイルデザイン」です。
福島県いわき市のご出身です。
現在は、養護学校の先生でいらっしゃいます。
そうです、現職参加の隊員さんです!

今日はね、スタジオを飛び出しまして、久しぶりのお出かけ収録です。
平川さんに会いに福島市に行ってきましたよ。
おじゃましまーす!

平川さんは40才以上が参加できるシニア海外ボランティアで2009年3月から2011年3月まで派遣されていました。
な、なんと平川さんお孫さんがいらっしゃるんですって。
こりゃビックリですよ!なんと若々しいんでしょう。
協力隊もシニアボランティアも、参加される方って年齢不詳の方って多いんです。笑
海外で生活していると流れる時間の感覚が違うからでしょうか?
みんな若いんですよねぇ。


子供の頃からものづくりが好きだった平川さん。
小学校の卒業文集にはデザイナーになりたいと書いていたそうです。
小学校低学年の頃には編み物の本の写真を見て、いつか作りたいなと思っていたそうです。
でも、あくまでも子供の頃の憧れであって、好きなことを仕事にするのは難しいのかも、と子供ながらに思っていたとか。
なんとも現実的な大人発言ですね。


そんな平川さんの経歴は本当に面白いんです。
学校卒業後は、県の職員として11年間働いたそうです。
小学生の時の大人発言通りでしょうか。
ただ正直に言えば、ものづくりがしたいと言う思いはずーっとずーっと頭の隅っこの方にはあったそうです。
と言うか、今思えば、だそうですが、自分では気付かないくらいの小さな潜在的なモノがあったかも、と言う方が正しいかもしれません。
まさか自分が協力隊ってのは、もっと後の話です。

ただ、お父さんの一言が、これスゴイんです。
時代を読んだか、娘への期待だったのか、先見の目ですね。
「これからの時代は、英語とボランティアだ!」
今から30年以上前に突然父親が発した一言だったそうですが、今でも覚えてるそうです。何か心に残る一言だったんですね。
さすがです、お父さん!!
なんかブログでは最近お父さんを褒めることが多いっすね。笑
人生のターニングポイントで、世のお父さん達は良いパスを出すんですよ。
まぁだからと言って、平川さんは父親に協力隊を勧められたわけではないようですが。あれ、お父さん、ただの独り言だったのかな。笑

さ、その後、人生の大きな転機が訪れます。
お、やっと協力隊か!と思うでしょう?
まだ協力隊じゃないんです。
たしかに海外で働きたい、ずっと興味を持ち続けていたテキスタイル(手工芸)を追求したいという思いはあったんですが、なかなか踏み出すには至らなかったのです。
この時30代です、もうすでに結婚して子供もいたそうです。

そこで考えた平川さんの次なるステップは、大学生になる!
えっ?
県職員を辞めて、なんと大学生になったのです。
ビックリでしょ?この発想!その行動力!
やりたいことを確かなものにするために学び直そうと思ったそうです。

また、この大学で出会った人達から、大いに影響を受けることになるのです。
なんと大学には協力隊のOV(経験者)の方から、日本に留学している外国人まで、海外に繋がる刺激的な人たちが沢山いたのです。
ますます海外への興味、テキスタイル(手工芸)をカタチにしたいという思いが強くなっていったそうです。

よし、じゃ自分も協力隊に行こう!とは、まだならないのです。
やっぱ、人生のタイミングは人それぞれ。
思い立ったらも大事だけど、しっかりと自分の周りを見てタイミングを図ることも大事なんですね。

さて、では次のステップは、今度は学校の先生です!
大学では経済を学んでいまして、社会科の先生になるのです。
ここで教育の面白さにふれ、教職の虜になります。
そして、もっと教育を探求したいと養護学校の先生を目指します。
仕事と子育てと勉強とで、正直大変だったと言います。
それでもやりたいコトに集中するチカラはスゴイんですね。
そして資格を取り、福島県内の養護学校の先生として勤務されます。

ここで触れ合った子供たちから、いろんなコトを学んだのです。
この養護学校での経験、培った教育への思いが平川さんの軸になっているそうです。
そして教育、テキスタイルの求めるカタチが青年海外協力隊になったのです。

ついに青年海外協力隊を目指すときがやって来ます!
お父さんが言っていたことが現実になるのです。
養護学校の先生ですので、教育系の職種かと思いきや、平川さんの職種は「テキスタイルデザイン」。これにもちゃんと理由があるのです。

教育の一環としてのテキスタイル(手工芸)はもちろんですが、教育だけではなく生きていく手段の一つとしても伝えていければ、より多くの人のためになるのではないかと考えたのです。
個人的に続けてきたテキスタイルデザイン。
東京の織物教室に通ったり、猪苗代にある織物の先生の教室で北欧のデザインや素材に触れたり、スウェーデンでの短期のマット織りコースに参加したりと積極的に技術を磨いてきたのです。

さぁ平川さんのネパールでの活動はまた来週です!



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松でいよいよ平成28年度2次隊の訓練が始まりました!
7月7日に訓練所に入所して、今日が2日目。
昨日は語学クラスを決めるための試験があり、そして本日午前中は振り分けられたクラスで語学訓練が始まります。
訓練所に入る前に用意された事前学習をしっかりこなせれば、訓練生活も少しは楽になるのかもしれませね。
そして、午後から自己紹介や公用旅券作成のための写真撮影、避難訓練もあります。
自己紹介では一人30秒という時間の中で思い思いのアピールをします!
ここでウケるか、滑るかで、今後の訓練生活が決まるかもしれませんね。笑
明日は週に1度の休日です、岳温泉は多くの訓練生でにぎわうでしょう!

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2016年7月9日(gy) 08:30

「マラウイ」に派遣されていました、松田 洋平さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」7/2放送

こんにちは、DJイタルです!

さぁ7月に入りましたよ!
もう1年の半分が過ぎたんですね、早い早い。
もうすぐ甲子園の地方予選も始まりますし、そろそろ夏準備しましょうかね。

さ、今週のゲストは先週に引き続き、107人目。
青年海外協力隊 平成24年度2次隊で「マラウイ」に派遣されていました、松田 洋平(マツダ ヨウヘイ)さんです。
職種は「理数科教師」です。
現在はJICA二本松のスタッフとして、立派な青年海外協力隊員を世界に送り出しています!送り出しているはずです。笑
もちろん協力隊経験者として、頼りになるスタッフさんですよ!


松田さんが派遣された国が「マラウイ」です。
アフリカ南東部の内陸国。東西160km、南北に900kmと細長い国。
だいたい北海道と九州を合わせたくらいの面積だそうです。
で、なんと国土の20%を占めるのがマラウイ湖という湖。アフリカで3番目、世界で9番目に大きな湖だそうです。内陸国でも比較的魚が食べられる国です。
手つかずの豊かな自然には、ザ・アフリカな動物たちが生息しているのです。
ゾウ、ヒョウ、ハイエナ、シマウマ、インパラなどがいるそうです。
なんとマラウイの北部には自転車で行けるサファリパークがあるそうですが、50メートル先にシマウマがいたり、100メートル先で駆けだしてくる大型草食動物に威嚇されたりと、まさに生身で壮大な自然を楽しめる国だそうです。
いやーもしかしても自転車じゃ絶対逃げ切れないと思いますが。笑

マラウイ人はすごく温厚で親切なんだそうです。立っていれば目的地に行けるとさえ言われているそうです。立っているとマラウイ人が声をかけてきて、目的地を言えば行き方を教えてくれるそうです。親切を通り越して、お節介とも言われるとか。笑。


松田さんの職種は「理数科教師」
教師って言うからには、学校の先生ですよね?
多くの学校の先生が派遣されているこの「理数科教師」という職種ですが、実は教員免許が無くても参加できる要請もあるそうです。
塾講師など何らかの教育経験があれば参加できる国もあるのです。
松田さんも塾の講師経験しかなかったそうですが、それでも一発合格ですから塾講師ならではの経験やキャリアが評価されたのかもしれませんね。

松田さんが派遣されたのは、首都からちょっと離れた農村部にあるセカンダリースクールと呼ばれる公立の中高等学校だそうです。
日本で言うと中学3年生から高校3年生くらいの学生が通う学校でしょうか。
義務教育ではなく、小学校からの進学率は30%ほど、600人の小学校から200人弱くらいの進学だそうです。
公立とは言っても、経済面、学力面、家庭環境など、進学出来ない理由はさまざまだそうです。

一番多い学年では1クラス80人で、教室いっぱいに生徒が溢れ、机もイスも重なるようにしながら授業をするそうです。

理数科教師の松田さんが受け持っていた授業は「数学」と「物理」
最初は「化学」もあったそうですが、あまり得意じゃ無いから途中で無くなったそうです。えーっと、そんなことあるんですね??

現地の先生でも「数学」「物理」を教えられる先生はいるそうですが、非常に人数が少ないそうです。学校の先生の確保というのが大きな課題になっているのです。一応、資格が必要なんですが、人が足りなければ小学校の先生が中学校で教えるということも。まぁ先生なら小学校も中学校もそんなに変わらないんじゃない?って思ってしまうんですが、先生なら誰でもOKという環境にも問題があって、先生の質という課題があるそうです。
地方に行けば行くほど、まだまだ教育環境が整備されてないそうです。

教師も足りなければ、教科書を持っている生徒もほとんどいないのです。
その中で、松田さんが心がけていたのは板書をしっかりすること。
たとえ教科書が無くても、板書をしっかり書き写せば、後からノートを見て、ちゃんと復習が出来る。そのためにもノートの添削などにもチカラを入れていたそうです。

で、松田さんのターゲットは生徒たちだけでは無かったのです。
そうです、現地の先生です。学校の先生の質の改善と向上も大きな目的だったのです。先生たちを授業に巻き込みながら、理科の授業などでは実験道具の使い方や授業への取り入れ方などを実際に見せて、現地の先生に手伝ってもらうことで、先生たちにも覚えてもらうのです。
何度か繰り返すことで、先生たちも自分の授業に取り入れるようになり、少しずつ改善されていったそうです。
ポイントは、自分だけでは分からないから教えて欲しい、と学校の先生たちに声をかけ一緒に学んでいくというスタイルなんです。そうしてワークショップや勉強会を手伝ってもらいながら先生達を巻き込んでいくのです。
ボランティアである協力隊の大事なスタンスで、一方的に伝えるのではなく、一緒に考えながら学んでいくコトが大事なんですね。

正直、ポッとでの日本人がいきなり行っても子供たちになめられるし、ついには騒ぎ出してしまうと80人のクラスは収拾がつかなくなってしまうことがあったそうです。
そこで校長先生に相談すると、ルールを決めて罰を与えようと言われたのです。
ば、罰?日本ではすぐに問題になりそうな発言ですが。
ここで言う罰は、決して体罰ということでは無く、草むしりや掃除など学校運営に役立つことをしてもらおう、となったそうです。
日本には日本のやり方があるし、マラウイにはマラウイのやり方があるから、日本のやり方は忘れて、現場、現状に合うやり方を探そうとアドバイスされたそうです。柔軟性、適応性なんですね。
ん〜、なるほど!これも協力隊に必要なコトですよね。

最初は苦労したけど、だんだんと人間関係が築いていくことで仲間になり自分を助けてくれるようになる。

あっという間の2年間だったと語る松田さん。
帰国後は塾の講師に戻るか悩んでいた時に、知り合いからJICA二本松を薦められたそうです。これも巡り合わせでしょうか、現在はJICA二本松訓練所のスタッフとして、未来の青年海外協力隊員の訓練を支えています。

ご自身もJICA二本松訓練所での訓練でしたので、勝手知ったる場所ではあるんですが、立場が変われば見え方も違うんですって。
この子、大丈夫かな?と訓練生を見て心配になることもあるそうですが。
まぁせっかくですから、おもいっきり先輩風吹かせてください!

最後に松田さんの夢を聞きました。
夢は、もう一度アフリカ・マラウイに行きたい!
いつかはマラウイでビジネスも考えているそうですよ。


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

明後日7/4、JICA二本松で「おいしく学ぶ、世界の暮らし〜キルギス編〜」を開催します。
1年ぶりとなるこのイベントでは、青年海外協力隊員が派遣されている国の文化や習慣、人々の暮らしや食文化などにスポットをあてて実施されるイベントです。
参加者の皆さんは、その国の料理を楽しみながら異文化に触れて頂くことができます。
去年も大人気のこのイベント、これからも2ヵ月に1回開催予定です。

そして、JICA二本松訓練所では、来週からいよいよ平成28年度2次隊の訓練が始まります!今回も全国から多くの訓練生が集まります。ここ福島で大きく成長してくれることでしょう!楽しみです!

そして、そして、7月11日から16日まで平成28年度JICAボランティア春募集の2次試験が行われます。
1次選考を合格した受験生の皆さん、JICAボランティアまでもう少し、最後まで気を抜かずに頑張って下さいね!!

イベントの様子やJICA事業については、ホームページやフェイスブックをチェックして下さい!

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2016年7月2日(gy) 08:30

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