「タイ」と「パナマ」派遣されていました、 森田 久夫さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」11/28放送

こんにちは、DJイタルです。

いよいよ冬ですなぁ。
今週から急に寒くない?
まだタイヤ交換もしてないし、早く灯油を買いに行かないとだし、さっぱり冬支度がすすんでいません・・・
みなさんはいかがですか?

さて、今週もスゲェよ!
またまたベテランに来て頂きました!

今週のゲストは、
シニア海外ボランティアで「タイ」と「パナマ」派遣されていました、
森田 久夫(モリタ ヒサオ)さんです。
職種はタイでは「農業指導」、パナマは「有機農業」です。
そう、農業のスペシャリストです!
御年67歳でございます!!

いやー元気やでぇ。
前向き感というか、向上心がハンパない!
なんとなんと3度目のシニア海外ボランティアに向けて、ついこの前締め切った秋募集に応募しているんですって。
今まさに、12月9日の一次試験合格発表待ちなのです。
こんなレアな?タイミングもないですよね。
発表まで、もうドキドキが止まらないっすね。
そんな中、ご出演ありがとうございます。


突然ですが、みなさん、「緑の革命」って知っていますか?
1960年代に推進された、稲・小麦などの多収穫品種開発をはじめとする農業技術の革新と、その発展途上国への導入のことを「緑の革命」と呼ぶそうです。
中南米、アジア、アフリカ、などいろいろな地域で実践されているのです。

大学で稲作を学んでいた森田さんは、学生時代にこの「緑の革命」を耳にします。そしてこの「緑の革命」を学び、海外の稲作に興味を持ったそうです。

自分も海外の地で農業に携わりたい!

もちろん青年海外協力隊は知っていました。
大学の先輩、同輩、後輩にも、協力隊の参加者は多かったのです。

でも、森田さんが選んだのは、教員の道だったのです。
農業高校などで農畜産を教える農業教員になります。

正直、はじめの2〜3年間は、海外への思いはありました・・・
でも、今置かれている立場は農業教員。
教員の道を歩み始めた以上、教員としての姿勢を大事にすることが責務であると。
今、考えてもどうにもならない。今置かれた現実を歩むことが大事。
そう自分に言い聞かせていたそうです。

こうして歩んだ長い農業教員の道。
しかし、ただ国際協力の機会を待っていたわけではないのです。
50歳代の時には、中国の砂漠に木を植えるNPO団体に参加し、夏休みを利用しては植林活動のボランティアをされていたのです。
シニア海外ボランティアに参加するまで、約10年近くボランティアを続けていたそうです。

実は森田さん、定年退職前の58歳で教員を退職されます。
中国での植林ボランティアに携わる中で、ふつふつと沸き上がる国際協力への気持ちを抑えられなくなってしまったのです。
先週のゲスト高山さんと一緒です。笑
こういう機会があるんだ。チャンスがやってきた。

参加するキッカケってのは、若さや勢いだけじゃないんです。
抑えきれないキモチ。
諦められない想い。
大人でも? いや、大人だから我慢が出来なくなるんですね。

シニア参加の方の‘想い’は‘重い’と‘思い’ますよ。
あの〜、シャレじゃなくてね。

あとは、健康と語学の壁です。
60歳で初めて学ぶ語学は本当に苦労したそうです。
もちろんシニア海外ボランティアも青年海外協力隊と同じく派遣前訓練がありますよ、期間は少し短いですが。
若い人たちとの訓練は、本当に励みになるそうです。
森田さんはシニア海外ボランティアとして2回派遣されていますので、もちろん訓練も2回やっています。なんと二本松訓練所と長野県の駒ヶ根訓練所と両方で訓練を経験している人なんです。なかなかいないですよ。
JICA関係者でも、2カ所の訓練所で勤務された人は少ないんじゃない?!


シニア海外ボランティアって、その分野の専門家として派遣されるんですが、
シニアのチカラは技術や知識だけじゃなくて、その人生の経験値が必要とされているんだと思うのです。
シニア海外ボランティアにしかできない国際協力があるんですよね。

まだまだニッポンのオッサンのチカラが世界で必要とされているんです!





☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松では103名の青年海外協力隊候補生が訓練に励んでいます。
10月8日から始まった訓練もあと2週間ちょっと。
訓練生にとっては一日一日が大変貴重な時間となっています。

さて、本日11月28日は午後から語学交流会を行います。
語学交流会とは訓練生が派遣される国に住んでいる人をJICA二本松訓練所に招待し、派遣国の様子や日本の文化紹介などを通して交流を行うというもの。
しかし、交流会も訓練のひとつであるため、訓練生は日本語を話すことができません。訓練期間中に学んでいる言語を使用して交流を図ります。
今日の午後はJICA二本松では様々な言語が飛び交うことになるでしょう!

さて、そして、政府開発援助ODAを活用した中小企業海外展開事業セミナーを12月3日に郡山市、4日に会津若松市で実施します。
自社製品を海外で試してみたい!海外進出してみたい!と考えている方はぜひご参加ください。

詳しくはJICA二本松のホームページをご確認ください!

また、訓練の様子はJICA二本松Facebookページで随時更新中!
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2015年11月28日(gy) 08:30

「エクアドル」派遣されていました、高山 尚之さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」11/21放送

こんにちは、DJイタルです。

さて先週もご紹介しましたが、復習クイズです!
先週のブログを見れば答えはすぐに分かります!

それでは問題です、ジャジャン!
Q、JICAボランティアの種類(ヒント:○○ボランティア)を全て答えよ!

シンキング タ〜イム!

正解は、
番組のタイトルにもなっています「青年海外協力隊」と、同じく20歳から39歳までが応募できる「日系社会青年ボランティア」。
そして40歳から69歳まで応募できる「シニア海外ボランティア」と「日系社会シニアボランティア」です。
あとは、1ヶ月から参加できる「短期ボランティア」もあります。
年齢や職種によってもいろんなカタチがあるJICAボランティアです。

この中の2つも経験されているのが、今回のゲストさんです!
今週のゲストは、先週に引き続き、
日系社会シニアボランティアで「アルゼンチン」に、シニア海外ボランティアで「エクアドル」派遣されていました、高山 尚之(タカヤマ ナオユキ)さんです。
職種はアルゼンチンでは「日本語教育」、エクアドルは「教育評価」です。
福島県福島市のご出身です。
先週もご紹介した通り、現在はなんとドミニカ共和国に住んでいるのですっ。
高山さんはドミニカ共和国のJICA現地事務所で、企画調査員として協力隊の活動をバックアップしています。
今は、一時帰国中なんです。

元々は中学校の先生だった高山さん。
一念発起して45歳で教員を退職して、国際協力の世界へ!
そこから国際協力の世界にどハマリしまして、2回のシニアボランティアに参加されます。

1度目は「日系社会シニアボランティア」でアルゼンチンへ。
職種は日本語教育です。
日系社会で日本語を教える先生に、日本語の教え方を教えるシゴトです。
ようは日本語学校の先生、の先生です。
こう言った日本語学校は、現在では日系人だけでなく、日本語を学びたい学生に日本語を教えているそうです。
語学だけでなく、日本の文化、価値観を伝えることも日本語学校の役割なのです。

でも現実は、2世、3世、4世になった日系社会は日本語も含めて日本が薄れているのも感じるそうです。
そこで教える2世、3世の先生も同じ。
現地の先生は日本語教師が本職ではなく、週末だけ日本語を教える言わばボランティアのような先生たちが多く、正直、先生としては素人なんです。

教えたいけど悩んでいる。
場当たり的で、非効率的な授業もある。
どうしていいか方法論を持たない。
でも、だから、どうしたらいいんでしょう?

サムライのような精神論じゃないけど、
これは日系人の魂を次の世代に残していく使命をもった先生達への支援なんです。
正直、現地の先生を支えているのは、日系人として次の世代に伝えていかなければならない使命感だそうです。
でも、それだけでは続かない・・・続けられないのです。

長く続けていくためには、モチベーション、経済的な支え、達成感が大事。
そう言った課題を現地の先生と共有し、一緒に取り組んでいくこと。
そして精神的な支えになることもシニアボランティアのシゴトなんですね。

45歳で派遣されて、第二の故郷と呼ぶほど思い入れの強い場所になったアルゼンチン。今でも帰りたいと思える場所だそうです。
そして日系人と繋がる中で、日本人として恥ずかしくない生き方をしなければならないと、日本人としての責任を感じたそうです。


そして2度目は「シニア海外ボランティア」で南米エクアドルへ。
そう、あのダーウィンの進化論のガラパゴス諸島は、エクアドルの領土です。
エクアドルはスペイン語で赤道と言う意味、まさに赤道直下の国。
職種は「教育評価」現在は「小学校教育」と言います。
日本の教育現場的に言うと、教育委員会に入って指導主事という立場になるそうです。教育関係者以外はピンときませんが。笑。
めちゃ簡単に言いますと、小学校の先生、の先生です。
現地の小・中学校を周り、現地の先生に授業のアドバイスをするシゴト。
それは技術的なモノだけではなく、指導力向上のための仕組みを組織的に作っていこうと言う提案もしていきます。

しかーし、やっぱり一筋縄にはいかないんですね。
シニア海外ボランティアにも、青年海外協力隊に共通する壁があるんですね。

やはりぶつかるのは文化、ある意味ではプライドなのかもしれません。
日本を押しつける気も無いし、無理にやろうとも思ってない。
そんなこと協力隊員もシニア隊員も、みーんな分かっているのに・・・
でも、どんなに頭では分かっていても、もどかしさが出てくるそうです。

世界中で時間通り電車がやってくるのは日本だけなのです。
日本の当たり前は世界では当たり前じゃない、に改めて気付くそうです。

1mm、1cm動かすために、時間をかけて、やりたいコトのもっと前から始めていくのです。
先生のあり方、先生の自負心、先生のモチベーションから考えてみる。

そして、いつでも教育の指標は子供たちなんですね。
子供達の表情が変われば、大人も変わる。
ひとつ変われば、いろんな変化をもたらすのです。

高山さんがとっても大事に伝えたことは、
「みなさんは国の未来を担う最前線にいるんです!」

高山さんは45歳で教員を辞めてしまったけど、世界の教育現場に携わり教育者の目線を忘れることは無いんですね。
高山さんのモットーは「一生、教員!」なのですっ!


さて今回の一時帰国は、ドミニカ共和国からJICA現地事務所の同僚も一緒に日本に来ているんです。
なんと今回の収録に同行頂きましたので、お願いしてご出演いただきました。
フィデルさん26歳、ちょー日本語上手いの!
今年の甲子園を賑わした、オコエ瑠偉選手に似ているかな?!
来日は3回目だそうですが、福島は初めてなんですって。
で、今まで訪れた日本の中で、福島が一番好きだって!
マジ嬉しいッス!
福島の人は、とても優しくて家族みたい。って。
そして高山さんは、お父さんのような人。だって。
ついでに、一番好きな食べ物は、「たこ焼き」だそうです。笑

はじめての外国人のご出演も頂きまして、ついにこの番組もグローバル化してきましたね。笑




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松では平成27年度3次隊の訓練が行われています。
11月20、21日の2日間は、野外訓練が行われています。
この2日間は語学訓練から解放され生き生きとした表情が見受けられます。
JICA二本松で行われる様々な訓練の中のひとつがこの野外訓練。
仲間とともに知恵を出し合いながら必要最低限の設備や物資を最大限活用し団結を図るという目的があります。
野外訓練中はグラウンドにテントを張り、薪に火を付けて炊飯を行うなど普段の訓練生活とは違った内容となっています。
そして2日目には、オリエンテーリングによって編成された各グループが9q〜13qの決められたコースを歩きます。
普段とは違う訓練に疲れも出ますが、お互いに励まし合いながら乗り越えていってほしいですね。

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2015年11月21日(gy) 08:30

「エクアドル」派遣されていました、高山 尚之さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」11/14放送

こんにちは、DJイタルです。

JICAボランティアには4つのボランティアのカタチがあると、このブログでもご紹介してきました。
番組のタイトルにもなっています「青年海外協力隊」と、同じく20歳から39歳までが応募できる「日系社会青年ボランティア」。
そして40歳から69歳まで応募できるのが「シニア海外ボランティア」と「日系社会シニアボランティア」です。
あとは、1ヶ月から参加できる短期ボランティアもありまして、年齢や職種によってもいろんなカタチがあるJICAボランティアなんです。

で、JICAボランティア経験者の中には欲張りな方もいらっしゃって、リピーターの方もいるんです。2回も3回も行っちゃう人がね。笑


今週のゲストは、そんな欲張りな方ですよ。笑
日系社会シニアボランティアで「アルゼンチン」に、シニア海外ボランティアで「エクアドル」派遣されていました、高山 尚之(タカヤマ ナオユキ)さんです。
職種はアルゼンチンでは「日本語教育」、エクアドルは「教育評価」です。
福島県福島市のご出身です。

で、現在は、なんとドミニカ共和国に住んでいるのですっ。
最近は野球のニュースで見ましたね。2013年WBC王者がドミニカ共和国です!
今月8日に開幕した「WBSC世界野球プレミア12」にもドミニカ共和国が出場していますが日本と同じグループB、まさかの最下位です・・・がんばれドミ共!

高山さんはドミニカ共和国のJICA現地事務所で、企画調査員として協力隊の活動をバックアップしています。
今は、一時帰国中というレアなタイミングなんです。
久しぶりの福島を楽しんでいるところ、ご出演ありがとうございまーす!

JICA現地事務所という国際協力の現場にいる高山さんですが、経歴も面白いんです。
なーんと高山さん元教員です。中学校の先生だったのです。

えーと、なぜ先生を辞めて国際協力の世界へ?
学校の先生には、現職教員特別参加制度がありますよね。
海外の教育現場での経験を、戻ってきて日本の教育現場に活かすという、学校に身分を残して参加できる制度があるのです。が・・・

でも高山さん、先生、お辞めになってる。

本当は、本当は高山さんも現職参加したかったんですって。
ところが、今でこそ現職参加制度のようないろんな制度がありますが、高山さんがJICAボランティアを志していた時には、まだ制度が整っていなかったのです。
まぁこれも時代ですかねぇ。
そういった先輩たちの苦労・努力の積み重ねで、今の国際協力への派遣制度があるのですね。

高山さんは‘ただ待てなかった’と言います。

いつかは海外で働いてみたいと思い、20代のときにも協力隊の募集説明会にも参加していたそうです。
この時はすでに結婚されていたので、すぐには踏み出せなかったそうですが。

そして30代の時に、3年間スペインの日本人学校に赴任されます。
日本人の子供たちに教えるだけでなく、現地の貧しい子供達の教育現場を見る機会もあったそうです。
貧しい子供たちの教育に何かできないか。
このスペインでの教師経験が、その後の開発途上国での教育を目指すキッカケのひとつにもなったそうです。
海外への憧れが現実になり、現実から見えた新たな夢。

日本に帰って来てからは、福島市の中学校に勤務します。
そこで担任をしていたクラスに、フィリピンから転校生がやってきました。
その生徒は日本語を話すことが出来ず、日本の生活に少しでも早く慣れるようにと、高山先生は一緒に日本語の勉強をしたそうです。

日本の教育現場で感じた開発途上国の子供たちへの支援。
国際化、グローバル化で、ますます求められるモノが増えていくはず。
受け入れることも、飛び出していくことも。

そして日本の教育現場に戻って来て7年。
次のステップへの準備の7年間でもあったのです。
小学校の教員免許の取得、日本語教育の資格取得、スペイン語の勉強と。
そして福島県でも現職参加制度の話が持ち上がっていました。

ところが、
いつか現職参加でJICAボランティアに参加するはずが、膨らんだ夢を押さえることが出来なかったのです。
運命のイタズラか、現職参加制度での参加を待っていたが、叶わず・・・
男45歳、もう待てない。
たった一度の人生、大きな大きな決断をするのです。
教員を辞めてシニア海外ボランティアに参加します!
正直、ご両親には泣かれました。
教員という安定したシゴトを捨て、2年後の未来は分からない国際協力の道へ。
不安が無いって言ったらウソになりますが、不安よりもやりたいことが出来る希望の方が大きかったのです。
やりたいコトが目の前にあるのに、時間だけはどうしても取り戻せない。
だったら今やろう!

そうして初めてのJICAボランティアは、日系社会シニアボランティアとしてアルゼンチンに派遣されたのでした。

日系社会シニアボランティア、シニア海外ボランティア、JICA現地事務所と国際協力の道を歩む高山さん。
今はドミニカ共和国から一時帰国中なんですが、なんとドミニカ共和国のJICA事務所の同僚フィデルさんも一緒に日本に来てるのです。
さすがJICA事務所で働く現地スタッフのフィデルさん。
日本語ちょー上手い!ペラペラやん!

高山さんの働きぶりについては、同僚の生の声を聞きましょう。笑
来週はフィデルさんにもご出演いただきます!


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松では平成27年度3次隊の訓練が行われています。
青年海外協力隊員になるために語学訓練を中心に様々な訓練を受けています。

そんな中、11月11日にはシニア海外ボランティア10名の修了式が行われました。
35日間の訓練を無事に終了したシニア海外ボランティアの皆さんは、協力隊候補生に祝福され訓練所を後にしました。
シニア海外ボランティアの皆さんは、これから派遣までの1ヶ月間自宅で語学のWEBレッスンを行います。

さて、11月17日(火)には横浜にてJICAボランティア50周年式典が開催されます。
1965年に始まったボランティア事業、派遣国はラオス、フィリピン、カンボジア、マレーシアの4ヵ国だけでした。
現在では多くの国民の皆様のご理解とご協力をいただき。50年の歩みを経て派遣国80ヵ国、ボランティアの総数も5万人になります。

JICAでは今後とも多くの方と共に歩みながら、国際協力の必要性や世界との関わりを発信していきたいと思います!

そして、教育施設や国際協力にご興味のある方へ出前講座を行っています。
詳しくはJICA二本松のホームページをご覧下さい!

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青年海外協力隊の訓練の様子も更新中です。
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2015年11月14日(gy) 08:30

「東ティモール」に派遣されていました、松野 由恵さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」11/7放送

こんにちは、DJイタルです。

いやーもう11月ですよ。
最近、夜にランニングしていると、日に日に寒さが増しているのを感じます。
でもね、夜の凛と張りつめた冷たい空気が意外と好きなんです。


今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成25年度1次隊として「東ティモール」に派遣されていました、松野 由恵(マツノ ヨシエ)さんです。
職種は「義肢装具士」です。
柳津町のご出身です。

東日本大震災が人生を変えるキッカケになった。
青年海外協力隊員の中にも少なくないのです。
松野さんもその一人。
「恩返しがしたい。」
無償のボランティア精神とはまた違った青年海外協力隊の新しいカタチなのかもしれないですね。


松野さんの派遣された国が「東ティモール」です。
合格通知が届き、「東ティモール」という派遣国名を最初に見た松野さんの感想は、「おい!ドコだよ!」
予想もしていなかった「東ティモール」
マジでどこにあるかも分からなかったって。笑
派遣された本人が言うんですから、なかなか日本には馴染みの薄い国なんでしょうね。

改めて「東ティモール」ですが、
東があるんだから、西もあるんでしょ。って思っちゃいますが・・・
残念!西ティモールってのは無いそうです。
東南アジアの島国で、2002年にインドネシアから独立した新しい国。
高温多湿の熱帯性気候、ジメジメした常夏の国です。
さすがインドネシアから独立した国、食べ物はほぼインドネシア料理だそうです。ナシゴレンにミーゴレンなどなど。
主食はお米だし、野菜も手に入るし、食事で困ることはなかったそうです。
親日の方も多く、笑顔でのんびり、家族を大切する国民性だそうです。

さ、松野さんの職種は「義肢装具士」
先週からご紹介していますが、オーダーメイドで義足を作るシゴトです。
松野さんは、東ティモールの首都ディリにあるナショナルリハビリテーションセンターの義肢装具制作部門に派遣されます。
東ティモール国内で唯一、義肢装具を作ることができる場所です。
制作部門のスタッフは7人。
その中で義足を作る資格を持っているのは、たった一人だけです。
実は東ティモール国内には義肢装具士を養成する環境が無いそうです。
カンボジアやインドネシアなどの海外に行って学ぶしかないのが現状なのです。

それでも義足を求める患者さんは増えているそうです。
5年位前までは紛争などが原因で義足になる方が多かったそうですが、今は病気や交通事故の方が大半を占めます。
国の経済成長に伴い自動車が多く走るようになったが、交通ルールや運転者のモラルがついていかず、それによって事故が増えているそうです。

そして、もうひとつ驚いた原因は、ワニ!
ワニにかまれて足を切断する方も少なくないとか。
東ティモールではワニは神様のように大切にされる存在だそうです。
ワニを傷つけたり捕獲したりしてはいけないそうです。

そう義足を作られる方は、年齢も性別も原因も様々だったのです。


松野さんのシゴトは義足を作る最前線です。
患者さんの足に合わせてオーダーメイドでひとつひとつ作ります。
型取り、削りだし、サイズの調整など、義足を作るのに約3週間。
義足が出来てから生活で使いこなすためのリハビリが2〜3ヶ月かかるそうです。
ただ作るだけがシゴトじゃなく、義足を装着して生活が出来るようになるまでがシゴトなのです。

松野さんが東ティモールで作った義足の数は、250足。
この250足の義足を作るまでには、簡単な道のりではなかっそうです。

松野さんは、このリハビリセンターに派遣された初めての協力隊員です。
もちろん松野さんが派遣される前から、このリハビリセンターでは義足が作られていました。
キャリア10年を超えるベテランから、この道50年を語るカンボジア人のおじいちゃん先生と、それぞれが義足づくりには自信とプライドがあるのです。

さて、その中にどうやって若い日本人女性が入っていくのか。
案の定、キャリア5年くらいの若いお姉ちゃんに何が出来るんだい?という姿勢で迎えられます。
迎えられた? いや、ほぼ受け入れられてなかったそうです。
言葉も分からない、話も聞いてくれない、必要とされてない。
最初の数ヶ月は、ホントに職場に行きたくなかったって。
これもリアルな青年海外協力隊の姿ですね。

段々と言葉が分かるようになってくると、コミュニケーションが変わります。
話を聞いてくれないなら、話を聞く方になります。
彼らのスタイルを尊重し、分からないことは素直に聞いたり、少し相手を持ち上げることも大事なんです。

そうしたコミュニケーションの中から信頼を得ていくのです。
小さな積み重ねが大きな信頼に変わるのです。
信頼を得ることで、少しずつ立ち位置が変わっていきます。
要請本来の指導する立場も考えれば、優しいだけじゃない、時には厳しく言うことも必要になるのです。
そこに信頼関係があれば、それを受け入れてくれるのです。
人も技術も信頼されることで、充実した活動になっていくのですね。


さて、松野さんの「義肢装具士」と「海外」の夢は広がって行きます。
次の夢は、2020年東京パラリンピック!
義肢装具士になるキッカケになった義足の陸上選手。
東京パラリンピックで世界中から集まる義足の選手のサポートをしたいそうです。

松野さんの夢まであと5年!
2020年東京パラリンピックの舞台に松野さんの姿が目に浮かびますね。
世界の一大イベントに協力隊のチカラが活かされる。
これマジで楽しみです!


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松訓練所では日増しに気温も下がり、毎朝のラジオ体操も少しずつ辛くなってくる時季かな。
現在、JICA二本松では平成27年度3次隊の訓練が行われています。
今日、11月7日で訓練27日目、シニア海外ボランティアの訓練は残り8日となりました。
一足先に訓練を終えるシニア海外ボランティアは派遣までの残り1ヶ月間、自宅で語学のウェブレッスンを行います。

そして11月7日の今日は、訓練所ではOV-DAY任国事情が開催されます!
OV-DAY任国事情とは、現在訓練を受けている訓練生と、同じ国に派遣されていた協力隊員が派遣国の様子や活動についてディスカッションを行う講座です。
この講座を通して、訓練生は派遣国の様子や活動のイメージをより鮮明にすることができます。

さて今回の秋募集にたくさんのご応募を頂きましてありがとうございました!
JICAボランティアの募集は年に2回行われています。
次回は来年の4月ごろから募集となります。
JICAボランティアの募集など、詳しくはJICA二本松のホームページで!


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2015年11月7日(gy) 08:30

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