「バヌアツ共和国」に派遣されていました、岡田 麻紀さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」2/28放送

こんにちは、DJイタルです!

突然ですが、みなさんご存知でしょうか?
今年5月に、いわき市で国際会議が開催されるのです!

その名も、ジャン!
「いわき太平洋・島サミット2015」

この太平洋・島サミットは、太平洋諸国が直面する様々な問題について話し合う首脳級の会議なんです。
福島県内で首脳級の会議が行われるのは初めてとのこと。
先日2月11日には、100日前イベントが開催されていましたよね。
こりゃ〜、ぜひ盛り上げたい!

と言うことで、この番組も協力しま・・・いや‘あいのり’します!
青年海外協力隊には、これらの大洋州の島国に派遣された隊員がたくさんいます。
みんな島国LOVEなんですっ!

さぁ島国代表トップバッター、今週のゲストは、
青年海外協力隊 平成13年度1次隊として「バヌアツ共和国」に派遣されていました、岡田 麻紀(オカダ マキ)さんです。
職種は「体育」です。

なんと岡田さん、福島発の健康体操「やきとりじいさん体操」の考案者。
福島県人なら、一度は聞いたことがあるでしょ?
一度は踊ったことがあるでしょ?
実はこの「やきとりじいさん体操」誕生の秘密がバヌアツにある?!とは・・・

おーっと、これ以上は話せない。
それは来週のお楽しみと言うことで。

岡田さんの海外への興味は、小学生の頃に始まったのです。
初めてテレビで見た開発途上国の生活の様子。
いったいテレビの向こう側はどうなっているのだろう?
「実際に行って見てみたい!」「空気感や息遣いを感じてみたい!」と、
子供ながらに強く思ったそうです。

それから漠然と海外への夢を持ち続けます。

そして、もうひとつの夢が学校の先生になること。
大学では体育学を専攻し、教員免許も取得。

‘海外’と‘体育の先生’という2つの夢。
これをつなぎ合わせる夢が「青年海外協力隊」だったのです。
実は、もう中学生のころには協力隊を知っていて、自分の中ではかなり協力隊を意識していたようです。

青年海外協力隊が目標ではなくても、自分のやりたいコトをつなぎ合わせた時に、選択肢として「青年海外協力隊」がある。
これも協力隊を目指す十分な動機ですよね。
それって、やりたいコトがしっかり見えているから、より現実的な活動が出来るのかもしれないですね。

漠然とした夢が、絶対に協力隊に行く! に変わったのが、
ある出会いだったそうです。
大学2年生の時に、バリ島に旅行に行きます。
でも、普通に旅するのがイヤだった。
ガイドブックに書いていない旅をしたかったので、ホテルもルート決めず、目的地すら決めずに、現地の人に聞きながら旅をするのです。
観光客が来ない、地元の人が通う店、ローカルな場所を探して旅をします。

そんな旅で、日本人観光客が来ないであろうお店で食事をしていると、
なんとそのお店に、日本人がいるではないですか!

その日本人の方も、岡田さんに気付いて話しかけてきたそうです。
その日本人こそ、青年海外協力隊員だったのです。

まさかの出会いだったと言います。
「えー、ホントにいるんだ!」
「ホントに開発途上国の田舎で日本人が活動しているんだ!」
驚きと同時に、感動さえしたそうです。

そこで現役の隊員さんに、いろんな話を聞くことが出来たのです。
「難しくないよ、案外できるんだよ」と後押しされたそうです。

旅行で青年海外協力隊員に出会う確率って、何%よ?
開発途上国に行くだけでは、なかなか会えんよ。
偶然、開発途上国の田舎で、地元のお店でメシ食ってたら会ったって?

そりゃ、運命感じちゃいますよ!
「もう、行くしかない!」と、強く決意したそうです。
大きな夢が、リアルになった瞬間ですよね。

でもね、大学卒業してすぐに協力隊、にはならなかった。
バリ島で出会った協力隊員さんから、社会経験をしてからの方がイイよと、アドバイスもあったそうです。

大学で中学・高校の教員免許は取りましたが、もっと幅広い経験と知識が必要かもしれないと、子育て支援施設に就職します。
そこで1年半しっかりとこども達と関わりながら、それと同時に協力隊への準備をしていくのです。

さぁ、いざ受験です。
職種はもちろん「体育」、希望国は・・・どこでもよかった。
大事なのは、要請内容です。
自分のチカラが活かせるだろうと内容で選んだのが「バヌアツ共和国」です。
第2、第3希望は、無し。

そして面接の時、面接官から意外な質問が飛んできます。
「ルーマニアに行きませんか?」

えー、そんなストレートに聞きます?
返事をするたった数秒の間に、いろんなことを考えます。
協力隊は小さい頃からの夢、どうしても合格したい。
はい?いいえ?正解はどっち?心は揺れ動きます。

出した答えは、「私、バヌアツに行きたいんです!」
この正直な気持ちが、素直な思いが伝わったんですね。
届いた合格通知は「バヌアツ共和国」だったのです。
そして、飛び上がるような気持ちで訓練に参加するのですが・・・

全国から協力隊候補生が集まり、異文化に刺激を受ける訓練所。
そんな訓練所生活が、ものすごく辛かった・・・そうです。
積極的にいろんなことにチャレンジしたり、いろんな人と関わって一緒に何かを成し遂げることが、自分では得意だと思っていたのに・・・自分では、すんなり行くと思っていたのに・・・

この時初めて知った、ヘタな自分。
部屋に引きこもった訓練所生活。
自分の弱さや、意外な自分に気付いた訓練所生活。

実は訓練所は学ぶことだけが目的では無いのです。
良い所を伸ばしていくことも大事だけど、自分の弱点に気付く場所。
あらゆる面に気付くことが、異文化理解なのかもしれないですね。

そっか、引きこもりかぁ・・・
今の岡田さんからは全然想像出来ないけど。
まぁ、ホントにいろんな青年海外協力隊員がいるもんですね。笑



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICAが行う学校の先生向けの海外研修・教師海外研修の帰国報告会が開催されます。
教師海外研修は、毎年県内の先生方を海外に派遣し、青年海外協力隊の活動をはじめとした日本が行う支援活動の現場を視察し、そこで得た知見を日本でのご自分の授業に生かしていただくための研修です。
平成26年度は福島県から8名の先生方が8月の海外研修に参加しました。
それぞれの教育現場で先生方は何をどう実践し、そして子ども達は何を学んだのでしょうか。
国際理解教育の授業のお手本として、ぜひご覧ください。

日時 2月28日(土)13:00から
場所 郡山市のミューカルがくと館1階・小ホール

報告会は参加無料でどなたでもご参加いただけます。
詳しくは、JICA二本松のホームページをご確認下さい。
みなさんのご参加お待ちしております。

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2015年2月28日(土) 08:30

「キルギス」に派遣されていました、平野 さやかさん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」2/21放送

こんにちは、DJイタルです!

今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成24年度3次隊として「キルギス」に派遣されていました、平野 さやか(ヒラノ サヤカ)さんです。
職種は「日本語教師」です。

「キルギス」は、
中央アジアの北東部の国で、中国の西側、カザフスタンの南側の国です。
あとは、ウズベキスタン、タジキスタンと隣接しています。
そう、シルクロードの国です。三蔵法師も歩いたかも?の国です。

なんて言ったって、平野さんの希望国を選ぶ基準は、シルクロード付近!
中国の歴史を学んでいたこともあり、シルクロードに憧れがあったのです。
第一希望はウズベキスタン、第二希望がキルギス。
そして第三希望は、なぜかコスタリカ・・・だったそうです。

まぁ二回目の受験ですし、今回こそ自信があったのです。
まわりの受験者を見ると、中央アジアへ応募した人は少なそうだし。
シルクロードの遺跡に囲まれながら、学生に日本語を教えるなんてステキ!
気分はもう、ウズベキスタンです!

そして、平野さんの元に届いた合格通知。
封筒を開けてみると、派遣国の欄に書いてある国名が短い。
あれ?文字数が足りない・・・ 
7文字のはずが、4文字しかない・・・
しばらく「キルギス」の文字を見つめ、動けなかったそうです。

正直ちょっと動揺もしましたが、まぁ文化も似ているし、隣の国だし、他の隊員もいるし、よしキルギスに行こうと腹を決めるのです。

平野さんが派遣されたのが、キルギスの首都にある国立大学です。
職種が「日本語教師」、大学の先生ということになります。
キルギスの進学システムの中には、‘飛び級’ってのがあるそうです。
一番若い学生で16歳の大学生もいたそうです。

日本との違いはもっとあります。
キルギスの大学生は、在学中に就職活動をしないそうです。
大学を卒業してから、何をするのか考えるのです。
これも、文化といえば文化ですが・・・
ユックリと人生を考える時間があるってことかな。

さて授業ですが、日本語教育についての教材は多くあったそうです。
それ以外にも、学生の出身国(漢字圏か、アルファベット圏か)によって差が出ないように、学生の負担を減らす教材づくりをしたそうです。

自分自身が外国語を勉強した経験と苦労から、まずは楽しさを伝えることを大事にしていたそうです。
学ぶことの楽しさが次の学習意欲につながり、
また出来た喜びが次の学びに繋がっていくのです。

こう言った学生の意欲は勉強だけでなく、震災以降に立ち上がった学生のボランティアグループの活動にも活かされているそうです。
多くの教え子が参加していて、平野さん自身もイベントのお手伝いをされていたそうです。

大学ですから、夏休みとか、長期のお休みもあります。
こう言った期間を利用して、先生のための教育セミナーをしたり、任国外旅行へ行って、日本語教育セミナーに参加したりと、授業だけではなく、さまざまな活動も出来るのです。

この2年間では、日本では見なくてすむ自分を見ることもできる。
というか、自分がどんな人間なのか突き付けられるそうです。
教育とか立場とかじゃない、もっと奥の人間を見せつけられるのです。
青年海外協力隊、やっぱりそこに行かないと感じられないモノがいっぱいあるのですね。

そう、すんごい出会いもあったそうです。
なんとキルギスで、作家の浅田次郎先生にお会いしたそうです!!
これはホントにスゴイ出会いですよね。
平野さんは、学生の時に浅田先生の本を読んで大ファンに。
世界ペンクラブの会合があってキルギスに来た浅田先生。
そこでキルギスの案内を頼まれた同期隊員に一緒について行ったそうです。
勇気を振り絞って、浅田先生に大ファンであると伝えると、せっかくだからと、同期隊員と平野さんと浅田先生と3人で話す時間を作ってくださったそうですよ。
なんとも至福の時間だったとか。
この時「キルギスに来て良かった!」と心から思ったそうです。

大好きな作品の制作秘話とか裏話を聞いて、夢の時間を過ごされたようです。
これも青年海外協力隊だからこその出会いですよね。
日本で偶然会っても、こうはいかないもんね。
マジでスゴイよ!
羨ましがっている人いっぱいいますよ。

人生に残る出会いが、協力隊にはあるのです!


「私はこのためにキルギスに来た!」って、言っていましたけど、
いやいや、ボランティアのためですよ。笑




• JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松では、教員向けの海外研修「教師海外研修」を毎年実施しております。
今年度は、県内8名の先生方が中東のヨルダンに研修へ赴き、青年海外協力隊を始めとする、日本が実施する開発途上国の支援の現場を視察しました。
今回、ヨルダンに派遣された先生方が、何を学び、そして帰国後子供たちにどんな授業を行っているのかをお伝えする報告会を開催します。

日時 2月28日(土)13:00から
場所 郡山市のミューカルがくと館1階・小ホール

報告会は参加無料でどなたでもご参加いただけますが、事前の申込みが必要です。
JICA二本松のイベント情報やFacebookページをご確認の上、お申し込み下さい。
みなさんのご参加お待ちしております。

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2015年2月21日(土) 08:30

「キルギス」に派遣されていました、平野 さやかさん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」2/14放送

こんにちは、DJイタルです!

今週のゲストは、
青年海外協力隊 平成24年度3次隊として「キルギス」に派遣されていました、平野 さやかさんです。
職種は「日本語教師」
北海道で生まれ、3歳の頃に福島県飯舘村に。
ですから、北海道はあまりふるさと感が無いそうです。
そりゃもう‘なまら’福島人ですな。笑

平成24年度3次隊ですから、つい、この前、帰って来たばかり。
1月に帰って来て、まだ2ヶ月もたってないのです。
ピチピチ、ホヤホヤです!

さて、平野さんの国際協力の出会いは、お父さん。
なんと、平野さんのお父さんが協力隊を受験したことがあるそうです。
職種は「獣医師」で受験されたとか。
結局、受験したまでで、実際には参加はされてないそうですが、
幼少の頃から話を聞いていて、青年海外協力隊の存在は知っていたのです。
ただ、協力隊は理系の専門的な職種の人が行くものだと。
まさか自分が協力隊に参加するとは、思ってもいなかったのです。

世界史が好きだった平野さんは、世界史で大学に行くこと目指します。
特に中国の歴史が好きだったそうで、専攻は中国史。
高校の先生の協力もあり、見事、歴史で大学に進学します。

平野さん、この時はまだ、協力隊に参加するとは夢にも思ってないのです。

大学では中国の歴史を学び、さらに中国語に興味を持ちます。
そして、学ぶことの楽しさに気付いた平野さんは、中国語で中国の歴史を学びたくなったのです。
学ぶモノが、だんだん大きく、深くなっていきます。
そこで、次に目指すのは中国留学です。
今だから言えますが、就職はまったく考えていなかったって。笑
そして、大学卒業後は中国の大学院に進学します。

今まで協力隊を目指す中で、英語に興味を持ったり、英語圏に留学する人はいましたが、中国は初めてかもしれないですね。

中国で4年間、歴史と語学を学びます。
もうその先は、歴史研究者か考古学者か?いったい何になるのでしょう?

平野さんは、そこで気付くのです。
歴史は好きだけど、このまま続けて行くことは難しいかもしれない。

そして、次の一歩として思いついたのが、「青年海外協力隊」です。
やっと平野さんの人生の選択に協力隊が登場です。
意外と、素直に、ピュッと頭に浮かんだそうです。笑

中国留学時代に日本語教師のアルバイトをしていて、日本語教育について調べたところ、協力隊の職種に「日本語教師」があることを初めて知ります。

「あっ、文系でも青年海外協力隊に参加できるんだっ!」

そこで自分が参加できる可能性があると知ります。
でも、だからと言って、すぐに参加するワケでは無いのです。

中国で日本語教師のアルバイトをして分かった事は、
自分が日本語を教えるのにどう教えればいいのか‘分かってない’ことが‘分かった’のです。笑
これ、スゴイことでしょ?分かってないコトが、分かったんですから。

じゃあ協力隊に参加するためには、しっかりと日本語を教えるための技術・知識を学んでから参加しようと思ったのです。
日本語が出来て、他の国の言葉が分かるから、日本語を教えられる。
ってワケではないのですね?

そして日本に帰国して、日本語教師になるための勉強を始めます。
半年間、日本語教師養成講座で基礎を学び、
その後、日本語学校で日本語教師として働きます。

もちろん目指しているのは、「青年海外協力隊:日本語教師」です。
いつか協力隊に参加することを夢見て、日本語教師として働くのです。

その夢が動きだすのが、2年8ヶ月後です。
希望国は「シリア」、要請内容を見ると実務経験が3年以上でした。
日本語教師の実務経験もあるし、初めての協力隊の受験でしたが、実は少し自信もあったのです。

が、なんと・・・不合格。

理由は、英語力不十分。
そうなんです、青年海外協力隊を受験する上で必要になるのが最低限の英語力。
そのためにTOEICの点数が基準になります。
職種や要請内容によって点数のラインも異なりますが、協力隊受験の上では大事なポイントの一つかもしれないですね。

平野さん一度不合格になってしまいますが、
協力隊への道は長く、それだけでは終わらなかったのです。
その後、自分が行きたかった中東地域では‘アラブの春’があり、
日本では東日本大震災があったりと、様々な現実に直面します。
自分の地元地域が被災したことにショックもありましたが、
まずは自分の身近で出来ることをしようと考えたのです。
海外にボランティアに行く前に、日本でボランティアをしようと。
1年間、東北の被災地で、もちろん福島でもボランティア活動をされます。

海外でも、被災地でも、根っこにあるボランティアの思いは変わらないのです。
そして被災地での活動が、また新たに協力隊への気持ちを後押しするのです。

平野さんがキルギスでどんな活動をされたのか、また来週です!


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松では、教員向けの海外研修「教師海外研修」を毎年実施しております。
今年度は、県内8名の先生方が中東のヨルダンに研修へ赴き、青年海外協力隊を始めとする、日本が実施する開発途上国の支援の現場を視察しました。
今回、ヨルダンに派遣された先生方が、何を学び、そして帰国後子供たちにどんな授業を行っているのかをお伝えする報告会を開催します。

日時 2月28日(土)13:00から
場所 郡山市のミュージカルがくと館1階・小ホール

報告会は参加無料でどなたでもご参加いただけますが、事前の申込みが必要です。
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2015年2月14日(土) 08:30

「エルサルバドル」に派遣されていました、藤井 由佳さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」2/7放送

こんにちは、DJイタルです!

今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成12年度1次隊として「エルサルバドル」に派遣されていました、藤井 由佳(フジイ ユカ)さんです。
職種は「作業療法士」
福岡県北九州のご出身です。

福岡から福島?
それは後ほど。
まずは、地球の反対側「エルサルバドル」では、どんな活動をされてきたのでしょうか。

エルサルバドルでは、国立リハビリテーションセンターに派遣されます。
国内には3つしかないリハビリテーションセンターは、病院を退院された方などが、リハビリを目的に来る施設なんです。

「作業療法士」のお仕事は、単純な運動やサポートだけではなく、しっかりと生活に結びつけるため、生活に活かすための援助をするのです。
まだ派遣当時は、エルサルバドルには「作業療法士」がいなかったそうで、
養成する学校もなく、これからの新しい職種のひとつ。
「作業療法士」を伝える、育てると言うのも大事な活動だったのです。

日本でも1年の現場経験があるとは言え、まだまだ経験不足だと感じていた藤井さんは、自分でも現場で患者さんを見たいと伝え、一方的に教えるのではなく、現地のスタッフさんと一緒に現場で学んでいこうと活動されたのです。
一緒に現場で患者さんに接することが、説得力にも繋がると感じたそうです。

人にモノを伝える、教えると言うのは大変・・・
資料を作るにもスペイン語。
スペイン語が間違っていないかを現地スタッフに確認しながらの勉強会。
現地の方も、藤井さんも、お互いに勉強ですね。

エルサルバドル国内での言語の違いはあまり感じなかったそうですが、同じスペイン語圏のメキシコに行った時、メキシコ人のおじさんに指摘されるのです。
「おねえちゃん、エルサルバドルから来たでしょ!」

知らぬ間に、エルサルバドル訛りのスペイン語が身についていたのです。笑
中米のスペイン語圏では、それぞれの国の訛りがあるそうです。

あれだけ訓練所で勉強したスペイン語だったのに・・・
派遣当初は、さっぱり聞き取れなかったそうです。
最初の半年は、小さな辞書を片手に活動していたのです。

でも、あまり話せないからこそ、逆に患者さんにスペイン語を教えてもらったりとコミュニケーションのキッカケにもなったそうです。

言語は、協力隊のみんなに共通する最初の壁というかステップなんですよね。

そして、
2年間の活動で感じた事は、日本の当たり前が、世界の常識じゃないってこと。
みんなおおらかで時間も気にしない。
ラテンの国は、人を待たせることが当たり前? 
でも、待たされた人もそんなことで怒ったしない。
こう言うところで生活すると、視点の幅が広がると言うか、まぁいいかと思えることが増えたそうです。

職種でも救われたと言っていましたが、
文化、風習などで見れば、違いはあるけど。
ココロやカラダ、人間の深いところでは変わらない。


帰国後は、長崎の施設で作業療法士として働きますが、
2011年3月の東日本大震災をキッカケに新たな一歩を踏み出します。

震災はとても衝撃的で、自分に何か出来ることはないか・・・
復興支援に携わる仕事なら、何でもいい。
とくに作業療法士という資格にもこだわらずに探したそうです。

そうして、「公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」の岩手県の事務所に所属されたそうです。
はじめての‘みちのく’東北にやって参ります。
震災後なかなか遊び場・学び場のない子供たちのために、地域住民の方に働きかけながら、仮設の中や集会場などを利用して子供たちの場所を作る活動などをされたそうです。

そして2013年に福島に。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの福島事務所に派遣されまして、震災後の福島の子供たちのために、今まさにご尽力頂いているのです。
外遊び、自然体験の機会が減ってしまった子供たちのために、地元の企業、団体、子育て支援に携わる方々と協力して、外遊びや自然体験の機会を提供する活動にチカラを入れているそうです。
直接こども達と関わるなかで、やっぱりこども達が外で元気に遊ぶ必要性を感じたそうです。
簡単ではないけど、継続的な支援が必要なんですよね。
子供たちの未来が、福島、日本、世界の未来に繋がっていくのです。

藤井さん、
協力隊の訓練所のある福島県に来て頂いたのも、何か縁を感じますね。






☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、平成26年度4次隊が訓練に励んでいるところですが、訓練生が受ける講座の中には、一般の方も受講できる「公開講座」があります。
皆さんも訓練生と一緒に講座を受講してみませんか?

2月の公開講座は、18日(水)に開講される「異文化適応概論」と25日(水)に開講される「地球のステージ」の2つです。

「異文化適応概論」では東京大学大学院 准教授 関谷雄一先生が異文化理解の意味と適応についてお話されます。
「地球のステージ」では、特定非営利活動法人・地球のステージ代表で医師の桑山紀彦さんによる「紛争、災害、貧困の地の子供たちに音楽と映像で近づく」コンサート形式のステージをご覧いただけます。

どちらの講座も受講料は無料です。
詳しくは、JICA二本松のホームページのトップページからご確認下さい。
皆さんのご参加お待ちしています!


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2015年2月7日(土) 08:30

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