「タンザニア」に派遣されていました 矢部 翔太郎さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/25放送

こんにちは、DJイタルです!

江戸では桜が咲いて、いよいよ春が近づいております。
春と言えば・・・
そうです!JICAボランティア春募集ですっ!!
来週から満を持していよいよ春募集が始まるのでぇすっ!!!
いいですかぁ、3/31〜5/10までですからねぇ!
安心して下さい!
説明会やります!体験入隊やります!

ここらで一歩、踏み出してみませんか?

春ですから。お散歩ついでにぜひJICA二本松へ!
まぁ正直まだ寒いんですが・・・ちょっと厚着でどうぞ。笑


今週のゲストは先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成26年度3次隊 「タンザニア」に派遣されていました
矢部 翔太郎 (ヤベ ショウタロウ)さんです。
職種は「体育」です。
会津若松市のご出身です。
いんやぁ会津の人は頑固だがらないっ。
ってCMが分からない年頃でしょうね。現在25歳!平成生まれっす!
2015年1月から2017年1月までタンザニアに派遣されていました。
帰ってきたばかりの時は長髪で色黒で、日本人ですか?って聞かれたくらい目鼻立ちがクッキリした外国人っぽい感じの男前ですぜ!


矢部さんが派遣された国が「タンザニア」
アフリカ南東部の国。協力隊も多く派遣されている国のひとつです。
直行便は無くドバイなどを経由して日本からおよそ20時間。
暑い夏と暑くない夏を繰り返す季節感だそうです。笑
ヴィクトリア湖やタンガニーカ湖、キリマンジャロに、自然保護区や国立公園などアフリカの大自然を楽しめる観光資源も多い国です。
最近ではサファリ観光など日本人の観光客も多く見かけたそうです。
そこで、中国人など多くのアジア人の中で日本人の見分け方を発見したそうです。軽く会釈をして、お辞儀を返してくるのは日本人だそうです。笑
矢部さんが住んでいたのは、なんとビクトリア湖のすぐ近く!
窓を開ければビクトリア湖くらいの距離だそうです。マジすげぇっす。


矢部さんの職種が「体育」です。
簡単に言えば、体育の先生になります。
矢部さんが派遣されたのがヴィクトリア湖近くのムワンザという町。
ムワンザにあるブティンバセカンダリースクールに体育の先生として派遣されます。日本で言う中学校にあたりますが、13歳から17歳位ですので高校1年生くらいも含みますかね。
1クラス30人くらいで、1学年3クラス、それが4学年あります。

要請内容は、保健体育の授業をする、現地教員に指導法を教える、放課後の部活動の指導をする、です。
体育というと、校庭で体を動かして運動というイメージですが、タンザニアの体育はまず座学だそうです。日本でいう保健体育の様な授業ではなく、定義の授業をするそうです。
はて?定義とは?
水泳とはなんだ!サッカーとはなんだ!という知識を教える授業を行うそうです。
全員が教科書を持っているわけではなく、先生が持っている教科書からスポーツや運動に関する知識を学ぶ座学が体育の授業なのです。
現地の先生が行う体育の授業は、それが10割!!
えー、僕らが楽しかったあの体育の授業はどこにもないの?!
矢部さんも実際に体を動かす楽しさを伝えたかったそうです。
そこで、矢部さんは体を動かす体育の授業を実践します!
もちろん急に全てを変えるってことではなくて、座学で学んだことを実際にやってみると言う授業です。せっかく学んだことを見て触れて体験させたかったのです。
外でボールを蹴ってサッカーをしてみたり、応急処置の単元では実際に子供達にバンデージを巻いてもらったりと、体験する授業を心がけていたそうです。

授業はもちろん英語ですが、これまた全員が英語を理解できるわけでもないそうです。英語で読んでスワヒリ語に訳すという授業の進め方をしていたので、授業の準備や言語面での苦労があったと言います。

新卒の派遣ですので、教鞭経験の少ない中で派遣される不安はあったそうですが、実際に授業をしてみると偏った思い込みや固まった指導方法もないのでフラットに入ることが出来たのは良かったそうです。

ただ、苦労したのがクラスのコントロールです。
いやーこれは経験がモノを言うんでしょうか・・・
積極的な子供達が多いクラスでは、こっちを見ればあっちが勝手に、あっちを見ればこっちがどうしたで、なかなかクラスをまとめることが難しかったのです。
最初は言うことを聞かないことで怒るコトもあったそうですが、ある時から怒るコトをやめて黙ることにしたそうです。
すると、子供達はこう言った変化を敏感に感じるんですね。
「あれ?先生が何も言わない?どうした?ヤバくね?」
って思ったのかどうかは分かりませんが、少なくても子供達が自分達で気付いて行動するようになったそうです。

さ、もうひとつ大事なシゴトが、現地教員への技術移転です!
これまた苦労するんですが、まぁ人間関係作りってのは世界共通の悩みなんでね。
自分より年上の現地の先生にはキャリアもありプライドもあり、最初はなかなか受け入れてもらえなかった。指導方法をアドバイスしても聞いてもらえなかったそうです。いやー辛いっすよね。
でもそれじゃダメだと思ったのです。自分から動かなければ何も変わらない。
学校以外で時間を作っては家に遊びに行ったり一緒にゴハンを食べたりと、とにかく仲良くなろうと思ったそうです。
知識や技術を伝えるのは、その後。
いろんなコトが前のめりになりがちだけど、まずは相手を見て理解して、自分を知ってもらって、そこから始まるコトもあるんですよね。
人間関係が上手くいくと、自然といろんなコトが回っていくのです。

そんな悩んだ時期に助けになったのが、近所に住む大家さん。
人間関係の悩みに相談に乗ってくれたり、いつも一緒にゴハンを食べたりと、そのおかげでスワヒリ語も上達したそうです。
青年海外協力隊には必ずその国で応援してくれる人がいます!
今でも繋がっている大切な人。そんな一生の出会いも協力隊の魅力なんですよね。

さ、これからの矢部さんですが、実はもう就職が決まっているそうです。
面接では、普通とは違う経歴だね、と珍しがってもらえたそうです。
日本でも今、青年海外協力隊のような海外で活躍してきたチカラが必要とされているんですね。

まずは日本で就職してパワーをためて、またいつか海外へという夢もあるそうです。
そして、そのまたいつか、その経験を多くの子供達に伝えたいそうです。

25歳、もう次の一歩を踏み出しています!




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

いよいよ来週31日から2017年度JICAボランティア春募集が始まります!
福島県内では4月2日(日)「1日体験入隊〜入門編」、4月30日(日)「1日体験入隊〜合格編」を実施致します。

4月2日開催の「1日体験入隊〜入門編」、残り数席となりました!
参加を希望される方はお早めにご連絡下さい!

そして、ラジオを聴いて頂いている方限定で4月30日(日)に開催される「1日体験入隊〜合格編」の先行予約を受け付けます!
予約希望の方は、JICA二本松のホームページ「イベント情報」をご確認の上、お申し込み下さい!

4月からいよいよ2017年度1次隊訓練生が全国から二本松市に集まります!
震災以降最多となる194名のJICAボランティア候補生がここ福島で派遣に向けて訓練を開始します!

訓練の様子はJICA二本松ホームページやフェイスブックで紹介していきますので、こちらもチェック!!

またJICA二本松訓練所では、JICA事業に関するすべての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。
ぜひご活用下さい!

JICA二本松 facebookはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
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2017年3月25日(gy) 08:30

「タンザニア」に派遣されていました 矢部 翔太郎さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/18放送

こんにちは、DJイタルです!

そうそう今月の4日に、去年の教師海外研修でガーナに行った先生方の報告会が郡山市のビッグパレットふくしまであったんです。
僕も報告会を見に行きましたが・・・イヤ、冷やかしに行ったと言うほうが正しいでしょう。笑
海外研修から半年が過ぎましたが、先生たちは帰ってきてからが本番なんです。
現地で学んできたことを教育現場でどう伝えるのか、授業での実践内容について発表が行われました。
さすが先生たち。それぞれの目線で世界を語っていましたね!
準備していた席が足りなくなるほど多くの方にご参加頂けたようです。
ご参加頂きました皆さん、ありがとうございました!

久しぶりに会えた方もいたので、同窓会気分で嬉しかったです。
JICAボランティアとか国際協力関係の方って、あまり年齢が関係ないんですね。
上下関係を気にしないと言いますか、あまり年齢差を感じないっすね。
まぁ僕が勝手に思ってるだけで、失礼なことを言ってる可能性はありますが・・・
でも、いろんな人に出会えるのもイベントのイイところ。嬉しいっすね!


さ、今週のゲストは、123人目です!
青年海外協力隊 平成26年度3次隊 「タンザニア」に派遣されていました
矢部 翔太郎 (ヤベ ショウタロウ)さんです。
職種は「体育」です。
会津若松市のご出身です。
2015年1月から2017年1月までタンザニアに派遣されていました。
なんと現在25歳!まだ25歳!平成生まれ!
ってことは、そう新卒派遣です!
上手くやれば、年齢的にあと5回くらいは協力隊に行けるのかな?笑

職種は「体育」で派遣されていますので、基本は体育の先生なんですよね。
協力隊のスゴイところは、実務経験が無くても要請内容によっては先生として派遣されるのです。もちろん大学などで教育を学んだりと最低限の条件はありますが、矢部さんのように学校卒業後すぐに参加することが可能なのです。

ってことで、矢部さんも教員になるべく大学で教育を学びます。
中学生の時に体育の先生に憧れ、教員になりたいと思ったそうです。
たくさんの人と関われるコトや成長を見れるコトも「体育の先生」の魅力だそうです。

正直に、正直に言うと、国際協力には興味は無かったそうです。
スミマセン・・・って。
誰もが小さい頃から海外に憧れているわけじゃないんです。
誰もが昔から国際協力に興味をもっているわけじゃないんです。

まぁ、だから青年海外協力隊はおもしろいんです!

ホントは矢部さんの友達が協力隊に行きたかったとか。
友達から話しを聞いて、まぁ、うん、へぇ〜、くらいの印象だったそうです。
でも、どこか面白そうで、なんか頭の片隅に協力隊が残っていたそうです。

で、矢部さんが惹かれたのは‘国際協力’のほうじゃ無くて、‘ボランティア’のほうです。

先週で丸6年を迎えた東日本大震災。
矢部さんはこの時初めてボランティアに参加したそうですが、その時に出会った全国から福島に駆けつけてくれたボランティアの熱量がヤバかった。その熱意、行動力に驚いたそうです。
バスの座席が無く通路に座ってでも福島に行くと駆けつけてくれたボランティアの方は、ボランティア作業でも率先して周りを引っぱっていたそうです。

自分もそうなりたいと思った。

自然と大学卒業後の進路にボランティアを考えるようになったそうです。
もっとボランティアを体感してみたいというキモチと、このまま教員になって自分はちゃんと教えるコトができるのだろうかと言う不安もあったのです。

もっといろんなコトを経験してから教員になっても遅くはない。

その時に思い出したのが、青年海外協力隊だったのです。
興味もなかった国際協力と自分のやりたいことが繋がった瞬間でもあったのです。

そして大学在学中に協力隊を受験します。
協力隊の募集は、春と秋の年2回ありますが、
矢部さんは、春も秋も受験しております。
なぜかって?
そりゃ1回目の春募集に落ちたからですよ!
ま、無事に2回目の秋募集で合格するんですが、若さだけではダメなんです。

新卒と言うコトで実務経験に不安もあったので、合格してから訓練までの間に、教員を育てるための教員塾に参加し、教育ボランティアとして指導方法を学んでいたそうです。

いろいろな準備をしながら訓練に望んでいきます。
タンザニア派遣はJICA二本松訓練所になります。
矢部さんは福島県の出身ですから、もちろんJICA二本松の存在は知ってい・・・ましたよねぇ?
「・・・ハイ。」

いやイヤいやイヤ、ぜぇーったい知らなかったでしょ!
みなさん!こんな方でも青年海外協力隊になれるんですよ。笑

海外に憧れなくても訓練所の場所を知らなくても全然いいんです。
協力隊にとって大事なコトはそんなコトじゃないんです。
座席が無くたって、必要としてくれる人がいるなら駆けつける!
‘あの時’のボランティアさんのように。その熱意じゃないですかね。

いよいよJICA二本松での訓練です。
訓練所に入所して2日目の語学試験の後に、語学担当に呼び出されたらしいです。
「矢部さん、もっと勉強しなさい!このままでは派遣できません!」

訓練所は甘くなかったのです。
やっぱ熱意だけでもダメなんですね。笑

矢部さんのタンザニアでの活動はまた来週です!




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

今週15日、JICA二本松訓練所では2016年度4次隊の修了式が行われ、79名の訓練生が修了証書を手にしました。
晴れて青年海外協力隊員となった79名は、それぞれの派遣国で2年間、ボランティア活動に励みます。
2016年度4次隊の皆さん、頑張って下さいね!

そして、いよいよ今月31日から5月10日まで2017年度JICAボランティア春募集が始まります!
JICAボランティアは20歳から69歳まで幅広くご応募いただくことが可能です!
県内ではJICA二本松訓練所で4月2日(日)に募集イベント「1日体験入隊〜入門編」を行います。
「入門編」ですので、JICAボランティアや海外での仕事に興味がある方や、今すぐではないけど今後応募を考えている方を対象としておりますので、お気軽にお越し下さい。協力隊映画の鑑賞や、訓練所所長の熱血講座、お昼にはタイランチを食べながら隊員の体験談が聞ける企画など、盛りだくさんのプログラムです。
お申し込み締め切りは3月22日(水)までとなります。
詳しくはJICA二本松のホームページ「イベント情報」をご確認下さい!
学生の方、69歳までの方、大歓迎です!

また4月30日(日)に「合格編」を予定しております。1日体験入隊についてはfacebookやJICA二本松ホームページでお知らせしております。
ぜひチェックしてみて下さい!!

訓練の様子もJICA二本松ホームページやフェイスブックで紹介しています!合わせてこちらもチェック!!

またJICA二本松訓練所では、JICA事業に関するすべての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。
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2017年3月18日(gy) 08:30

「ラオス」に派遣されていました 宮副 翠子さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/11放送

こんにちは、DJイタルです!

今年もまた、この日を迎えます。
僕たちにとって忘れられない1日。
それぞれの思いがある3月11日。

6年前のあの日。
青年海外協力隊が訓練を行うJICA二本松訓練所では、平成22年度4次隊の修了式が行われました。多くの訓練生が訓練も無事に終わり、晴れて青年海外協力隊員として二本松を旅立った日でした。

全ての訓練生を送り出した後に、突然その時がきました。

そして数日後には、JICA二本松の役割は大きく変わっていました。
JICAの歴史の中で初めて避難所になったのです。
多くの避難者を受入れ、初めての避難所運営にJICAスタッフが尽力することになりました。それは、その年の夏まで続きました。

今の福島の復興の裏にJICA二本松があったことは間違いありません。

もちろん協力隊員も不安の中で派遣されました。
今、日本が大変な時に海外の支援なの?と思った隊員もいたと思います。
でも、任地では多くの温かい支援を頂き、今、自分に出来るコトを頑張ろうと思った隊員も多かったと思います。

あの日感じたコト。その時思ったコト。
いろんな思いを忘れないコトが大切だと思うのです。
そのコトを改めて思う日なのかもしれませんね。
3月11日。
今日あなたは、どんなコトを、誰を思いますか?


今週のゲストは先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成25年度1次隊 「ラオス」に派遣されていました
宮副 翠子 (ミヤゾエ スイコ)さんです。
職種は「助産師」です。
九州は長崎県のご出身です。
日本に帰って来て1年9ヵ月。
現在はJICA二本松訓練所の診療室の看護師さんなのです!
日夜、協力隊候補生の健康を安全に見守っているのです。

宮副さんが派遣された国が「ラオス」。
半世紀前、青年海外協力隊が初めて派遣された国が「ラオス」なんです。
でも、東南アジアの中でもちょっと知名度は低いですかね?!
中国、ベトナム、タイ、カンボジア、ミャンマーに囲まれた内陸国です。
確かに周辺国と比べるとあまり馴染みが無いかもしれませんが、実はニューヨーク・タイムズの「世界で一番行きたい国」第1位にも選ばれたコトがあるそうです。となると、行ってみたくなりますよね?笑
日本からの直行便はありませんので、ベトナムやタイでの経由になります。
気候はほとんど半そで短パン!ただ山岳地帯や高原の地域ではダウンを着る時季もあるそうですよ。
主食はもち米。香辛料やパクチーで味付けしたお肉を一緒に食べるのがラオス流。パパイヤサラダは見た目以上に辛いので要注意だそうです。基本味付けはだいたい辛いそうです。ただ、慣れるとクセになるって!笑

ラオスの人は本当に穏やかなんだそうです。もうビックリするくらい穏やか。
穏やかじゃないのは自分で、自分がどう言う人間なのか思い知らされたそうです。


宮副さんの職種は「助産師」
首都から450q離れたサワンナケート県にある県病院の産婦人科に配属されます。県の中では一番大きな病院です。
要請内容は助産技術の支援や感染管理、環境管理(5S活動)などです。

さてここからがスタートなんですが、宮副さんで2代目の隊員さんなんです。
継続の派遣先の場合、先代の隊員が切り開いてる職場環境や人間関係があります。もちろん先輩隊員のおかげで活動が入りやすい場面もありますが、まずは今を知ることから始めなければならないのです。
協力隊の活動がどれだけ受け入れられているのかを知るコトから始まります。

先輩の報告書を読んで想像していたより、服装(白衣)もしっかりしていたし、何よりシゴトにプライドを持って働いているスタッフが多かったそうです。
最初の3ヵ月は、先輩隊員の報告書と現実を照らし合わせて、どこまで浸透して、どこに改善が必要で、何を求められているのかを知ることに時間をかけたそうです。

ラオスではまだ「助産師」というシゴトは新しい資格だそうです。
もちろん仕事としては無かったわけではなく、看護師が助産をしたりと仕事に対する線引きがあいまいだったりするのです。
これからの新しい職種として技術を確立している時期だったそうです。
最初は病院に助産師はいなかったそうですが、途中からタイで勉強してきたスタッフがカウンターパートになり、知識や技術だけでなく、なにより現地の事情を知っていることが頼もしかったそうです。
そう大事なのは、現地の人と一緒に現地に合った活動をすること。

まぁ現地に合わせた活動はすぐには進まないそうです。
もしかしたら考える時間の方が長かったかもしれません。
でも、焦らない。押しつけない。

蚊取りラケット(電気でバチバチするやつ)を持って病院の蚊を退治してまわったり、タオルの干し方を学生に指導したりもしていたそうです。
だってね、タオルは開かずに干すし、干したはいいけど水が垂れるほどビショビショのまま干したりと、生きてきた環境によってこれほど意識が違うものかと、現地の人の行動の意味をすごく考える日々だったようです。

もちろんお産の現場にも多く立ち会いました。
ラオスは人口も増えていて、お産の数も多いそうです。
スタッフもその経験値からお産も上手なんですって。
早産や未熟児、難産もあります。
日本ではもう無いケースも、現地のやり方に従います。
やりすぎない、手を出しすぎない。
良いとか正しいではないんですね。
生と死はつねに背中合わせ。
生まれてから死ぬまで、自然を受け入れる。
そこでの命の向き合い方があったそうです。

指導するとかでは無く、現場にいて共有する。


帰国する時、自分では価値観は変わってないと思っていたけど、日本で生活してみると自分の変化に気付くようになったそうです。

派遣前の病院勤務に戻りましたが、何か物足りなさを感じたのです。
このままでいいのかな?何か踏み出してみたくなった!
そして海外にふれるような仕事がしたいと思ったそうです。

協力隊に応募する時と一緒で、偶然、突然がまたやってきます。
そこでJICA二本松の看護師募集を見つけたそうです。
やっぱ人生の分岐点で、アンテナが振れるんですね。
現在はJICA二本松訓練所の診療所の看護師さんとして、JICAボランティアを送り出しています。

最初の一歩、あまり怖がらずに踏み出してみる。
振り返ってみると、それが人生のとても大きな一歩になる。

その一歩を踏み出した訓練生を見て、ちょっと羨ましいそうです。
さて、宮副さんの次の一歩はどこに向かっていくのでしょう。


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2016年度4次隊が訓練を行っています。
1月5日始まった訓練も残すところ、あと4日。

今週は帰国後の進路と社会還元についての講座が実施されました。
候補生は、帰国後の社会還元も見据えた訓練を実施しています。

いよいよ明日は、訓練中最後の休日になるため、岳温泉に繰り出す候補生も多いことでしょう。最後の思い出づくり、ハメを外し過ぎないように楽しんで下さいね。笑

そして、いよいよ今月31日から2017年度春募集の応募受付が開始となります!
福島県内でも様々なイベントを計画していますので、ぜひJICA二本松のホームページでチェックして下さい。

まだまだ訓練の様子もJICA二本松ホームページやフェイスブックで紹介しています!こちらもチェック!!

またJICA二本松訓練所では、JICA事業に関するすべての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。
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2017年3月11日(gy) 08:30

「ラオス」に派遣されていました 宮副 翠子さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/4放送

こんにちは、DJイタルです!

3月に入りました。
なんかねぇ、鼻がムズムズするんですが。
まさか、もう花粉が飛んでる?
もうビックリするくらいくしゃみの連発、止まりません・・・
まだ心の準備と薬の準備が出来てないから、あと1ヵ月くらい後にしてほしいんですが。

さ、
今週のゲストは、122人目の方です。
青年海外協力隊 平成25年度1次隊 「ラオス」に派遣されていました
宮副 翠子 (ミヤゾエ スイコ)さんです。
職種は「助産師」です。
九州は長崎県のご出身です。あれ、先週の中村さんも長崎でしたよね?
さすが青年海外協力隊、全国から参加してるんです。
現在はJICA二本松訓練所の診療室の看護師さんです!
そうなんです、JICA二本松訓練所には診療室がありまして、日夜、協力隊候補生の健康を安全に見守っているのです。


そう!宮副さんは、看護師さんであり助産師さんなんです。
助産師になるためには、看護師の資格が必要なんですって。
ですから、順番的には看護師になってから経験を積んで助産師になる。
ドラクエで言うと、僧侶でレベルを上げて賢者になる感じでしょうか?笑
って考えると、宮副さんのスゴさが分かりますね!

宮副さん、中学生の頃には助産師になりたかったそうです。
キッカケは「プサマカシ」
アフリカの支援に従事している徳永瑞子さんの著書でテレビドラマ化もされたアフリカの奥地で働く若き日本人助産師の奮闘記です。
この「プサマカシ」を読んで、TVドラマを観て、とにかく印象的だったそうです。アフリカで単身若い日本人女性が悩みながら奮闘する姿に、中学生の心にとても残っていたそうです。

助産師という仕事への憧れと同時に、海外への憧れもあったそうです。
外に出たい、海外に行ってみたい、それも先進国ではなく開発途上国に引かれたのです。TVでは見かけない知らない国に興味があった。それは今でも変わらないそうです。

その後の進路に迷いはなかったそうです。
高校進学→看護学校→病院勤務→助産師学校→助産師資格取得。
進むべき方向は決まっていますので、道筋はシンプルだったと言います。

さて、この矢印の先に青年海外協力隊があるはずなんですが・・・

実は青年海外協力隊に行きたかったのは、高校の同級生だったのです。笑
友達から話しを聞いて、頭の片隅にはずっと協力隊があったそうです。
まぁ、この高校の同級生が協力隊に参加することは無かったそうですが・・・
シニアでの参加をお待ちしております!!


青年海外協力隊で助産師などの専門的な職種は、実務経験が必要なことは知っていました。3年以上が多いでしょうかね?

まずは地道に日本の病院でしっかりと経験を積もうと思ったそうです。
働けば働くほどシゴトの難しさが分かったし、経験するからこそ自分の足りない部分が見えたと言います。

3年4年と経っても、自分にはまだ何かが足りないと思った。
数字としての条件は満たしても、思い切れなかった・・・

ちょうど仕事のおもしろさも感じていた時期でもあったそうです。
すんなり今の環境から離れられないし、じゃ行ってきますとは簡単に言えなかったのです。

夢に思い描いていたシゴトだけど、
命を扱う仕事、簡単じゃ無かった・・・

決意するまでに、看護師、助産師、合わせて10年の時間がかかりました。

でもね、‘その日’は突然やって来るんですね。

ある時。
仕事の帰りに電車の吊り広告を見つけた。
青年海外協力隊募集説明会の広告だった。
ちょうどその日が募集説明会の日だった。
その電車は募集説明会が行われる駅に向かっていた。
そのまま募集説明会に参加した。
説明会で募集要項をもらった。
家に帰って応募書類を書いた。
数日後にはポストに投函していた。

何この偶然?この突然は何?
あっと言う間だったそうです。
説明会の広告見つけて、説明会がちょうどその日で、電車はちょうどそっちに向かっていて、募集要項もらったから勢いで出しちゃったみたいなね。
石橋叩いて渡るどころか、全然違う方に飛んでいった感じでしょ?!笑
10年待っていたものを、たった1日で決めちゃったんです。

青年海外協力隊ってスゴイでしょ?
人生でこんなコトあるんですよ!
あの日、その時、なんか導かれるコトがあるんです。


希望はアフリカに中南米でしたが、合格通知はラオス!
どこにあるかも分からなかった国ですが、きっとこれも導かれたんでしょ。

宮副さんのラオスでの活動は、また来週です!



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2016年度4次隊が訓練を行っています。
訓練も残すところ、あと11日。

今週は語学授業以外にも予防接種や派遣前健康管理オリエンテーション、アウトドアレッスンを実施しました。
そして今日は、午後から講座テストを行います。
候補生は語学以外にも健康管理や安全、JICA事業の概要や精神衛生など、様々な講座を習得します。
これまでに実施してきた講座をどの程度把握しているのかが非常に重要であり、青年海外協力隊員として2年間の任期を無事に過ごすための最低限の知識となります。

さぁ、そして、3月16日(木)は、「おいしく学ぶ、世界の暮らし〜パラグアイ編」を開催いたします!
参加申込みは、JICA二本松で受け付けております。
詳しくはJICA二本松のホームページご覧下さい!

訓練の様子もJICA二本松ホームページやフェイスブックで紹介しています!
またJICA二本松訓練所では、JICA事業に関するすべての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。
ぜひご活用下さい!

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2017年3月4日(gy) 08:30

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