9月30日放送 ガーナ派遣 上野健一さん(平成3年度1次隊・数学教師)

こんにちは、DJイタルです。

今週のゲストは、
青年海外協力隊
平成3年度1次隊として
「ガーナ」に派遣されていました、
上野 健一
(ウエノ ケンイチ)さんです。
職種は数学教師です。
現在は、
福島県立坂下高校の先生です。

もちろん上野さんも現職参加なのです。

上野さんが派遣されていた国「ガーナ」
僕らがすぐに思い浮かぶ「ガーナ」は‘お口の恋人’ミルクチョコレートですよね?
まぁそれも間違いではないですよね。

あらためて「ガーナ」は、西アフリカになります。
アフリカ大陸のくびれのちょっと西側、海に面した国です。
東にトーゴ、北にブルキナファソ、西にコートジボワールと国境を接し、南は大西洋に面しています。
平均気温は25℃以上と暑い国です。

そう、僕ら福島県人にとっては、少しは馴染みのある国で、
福島を代表する、いや、日本を代表する偉人「野口英世」が黄熱病の研究した国です。
ふくしま人として、それはそれは誇りですよね?
お札にまでなっちゃう人ですからね。
福島県の人なら、小学校の時、一度は読書感想文を書いたことがあると思います。笑

さて、今回の収録ですが、上野先生がお勤めの、
福島県立坂下高校におじゃま致しました。
やっぱ学校はドキドキするねwウキウキもするしw
夕方うかがいましたが、まだ高校生達も部活動、真っ最中でしたよ!

この番組の収録で、小学校も行ったし、幼稚園も行ったし、大学も行きましたね。
あとは、中学校でコンプリートです!
どなたか、中学校にお勤めの青年海外協力隊OVの方いませんか〜?

さぁ、夕暮れに部活動の声がグランドに響く、坂下高校での収録開始です!

上野先生、さすが、先生!
話し方も、落ち着いていて優しい。
安心感と安定感がスゴいんです。

上野先生は、学校の先生ですから、もちろん‘現職参加’です。
平成3年度の派遣ですから・・・
20年以上前の記憶をひっぱり出してお話いただきましたよ。

新卒採用で浜通りの新地高校に勤務され、担任もされたそうです。
4年間の教員生活をされ、
「人間としての器がないと、先生がつとまらない」と考えていたそうです。

青年海外協力隊の存在は、テレビのクイズ番組の出題で、何げなく覚えていたそうです。

そして、ある日。
本棚の整理をしていたら、本に挟まっていた「しおり」が出てきたそうです。
その本の「しおり」に書かれていたのが、なんと青年海外協力隊だったんです。
お〜、ミラクル!
って言うか、青年海外協力隊の「しおり」ってあったんですね?

その「しおり」に、資料請求券が付いていて、それを送ってみたら、
パンフレットが本当に送られてきたそうです。
20年以上前ですから、今とは違って、
インターネットで簡単に情報が手に入る時代ではないですからね。

偶然も偶然。なんか運命感じちゃいますよね?

それから、募集説明会に行って、協力隊の経験者から話を聞いて、
「もしかしたら、自分のやりたいことに近いかも」と思ったそうです。

さて、協力隊への思いを募らせ、当時の校長先生に直談判です。
その時は、ちょうど異動の可能性があるタイミングで、次の学校に行ってみて、
すこし落ち着いてから、じっくり考えてもいいのでは?となったそうです。

そして、異動の時期がきます。
ここでもまた、偶然が重なるのです。

上野先生は二本松の高校に異動になりましたが、
同時に、相談していた当時の校長先生も、同じ高校に異動になるのです。

もう気持ちは伝わっていますよね!
上野先生は校長先生の理解と協力があり、青年海外協力隊に参加するのです。

青年海外協力隊は、自分一人のチカラだけではなく、
沢山の人に支えられ、協力があって成り立っているんです。

家族や友達や職場の人はもちろん、人生に関わる全ての人です。

それは、青年海外協力隊として行く前も、行ってからも、
そして帰って来てからも変わらないですよね?

もちろん、世界の誰かのために国際協力に行くんですけど、
それは沢山の身近な協力から始まっているんですね。


☆JICA二本松からのお知らせ ☆

10月1日よりスタート致します
JICAボランティア秋募集の説明会・イベントのご案内です。

今回のゲスト上野さんのような数学教師や理科教師の分野は、
途上国からの要請も多いのです。
あなたも、青年海外協力隊として、世界で活躍してみませんか?
まずは説明会へ参加して、
ボランティアの制度や現地で活動してきた方の体験談を聞いてみませんか?
そして、今、途上国からどのような要請があり、
自分にはどんな職種が合っているのか、JICAスタッフへご相談下さい!
あなたに合ったボランティアのかたちがきっとみつかります!

次回の説明会は、10月16日(水)午後6:30〜午後8:00まで。
福島市のA・O・Z(アオウゼ)にて開催致します。
夕方からの開催ですので、お仕事の帰りや学校帰りにお気軽にお越し下さい!

また10月27日(日)には、
JICAボランティアへの参加を真剣に考えている方、
もっとJICAボランティアを知りたい!という方必見プログラム、
「JICAボランティア一日体験」をJICA二本松で開催致します!

二本松訓練所・北野所長直伝の試験対策講座や、語学訓練の模擬体験、
健康に関する相談もできます。

参加費は500円!これはおいしい昼食代となります!
開催時間は、10月27日(日)お昼12時から午後5時までです。

「JICAボランティア一日体験」への参加には、事前のお申し込みが必要です。
お問い合わせ・お申し込みは、JICA二本松のホームページ、
もしくは、お電話にて受け付けております。

JICA二本松 0243−24−3200

お申し込みの締め切りは、10月21日(月)です。
あなたからのご応募・ご来場、心よりお待ちしております!

その他、JICAボランティア秋募集に関する情報は、
JICAボランティアウェブサイトからご確認ください。

JICA二本松訓練所のFacebookページも随時更新中です!

JICA Facebook⇒https://www.facebook.com/jicantc
2013年9月28日(土) 00:28

9月21日放送 福島市出身 佐藤京子さん(平成22年度4次隊カンボジア派遣)

何でも使える便利な布?
スカーフ?
ストール?
「クローマー」って言って、
時には、道ばたでトイレをするのに、
‘諸々’隠すのに使うことも・・・

お土産頂きました、
パームやしの砂糖、石けん。






こんにちは、DJイタルです。

今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊
平成22年度4次隊として
「カンボジア」に派遣されていました、
佐藤 京子(サトウ キョウコ)さんです。
職種は日本語教師です。

佐藤さんが派遣されていた任地は、
カンボジアの首都・プノンペンより
北へ360q、タイとの国境近くの、
バンテアイミエンチェイ州シソポン市。


首都に行くより、隣国タイに行く方がはるかに近いそうです。
世界遺産アンコール・ワットにも近いみたい、佐藤さん何度も行ったそうです。
いいな〜、一度は行ってみたい世界遺産、
上位ランクイン間違いないよね。


さて、佐藤さんは青年海外協力隊として、
このシソポン市の州立大学で日本語教師をされていたのです。

ただね、これも協力隊としては、少ないケースだと思いますけど、
カウンターパートと呼ばれる現地で一緒に活動するパートナーが
佐藤さんにはいなかったんです。
現地の調整や相談をする窓口にもなりますから、
大事な役割なんですけど・・・
いろんな理由や事情があるんでしょうね・・・
嘆いていてもしょうがない、いないものはいない。
それを補ってくれたのが、同期隊員だったそうです。
一人で活動し、日常に追われていく中で、支えてくれた同僚隊員。

これからも続いていく、大切な仲間だって言っていましたよ。


佐藤さんは、協力隊の前は、個人で、
ベトナムで日本語教師をされていましたので、
仕事としての日本語教師は慣れっこですかね?

ただ日本語は、第二外国語的な扱いですから、
なかなか就職などに直結するものでもないそうです。
それにカンボジアでは、大学を卒業しても仕事が無い・・・
と言う悪循環な状況もあるそうです。

進学して学ぶことが、将来を描けないようなものなら、それでは意味が無い。
教育分野の確立が、国の将来を安定したものにするものでなければならない。

協力隊の教育分野への派遣は、そう言ったことも望まれているんだろうけど、
実は社会は、そんな都合良くはまわってないんですね。

でも、それでも教育は諦めてしまうものではない。
いつか国を支える若者が育ち、それを証明してくれる日がきっとくるでしょ。


佐藤さんは、日本語の先生。
日本語を教えるだけではなく、日本をアピールして来たって。
シソポン市は、カンボジアの中でもかなりの僻地で・・・
日本人を初めて見るって人もいたそうで・・・

佐藤さん、初めての日本人。
そう、勝手に日本代表です。

浴衣を着てみたり、日本の文化を伝える授業も行ったそうです。
日本語を教えるのも大事だけど、日本を知ってもらうための授業。
いつか日本に行ってみたい。
またいつか日本語を学んでみたい。そう思ってもらえるように。

写真見たけど、よくもまぁ浴衣が似合っているんですw

そして、もひとつ。
なんとラジオをやっていたそうです!
佐藤さん、ラジオDJです!
同期の隊員と協力して、
地元ラジオ局でラジオ番組の制作をしていたそうです。
どこの国にもラジオ文化があって、テレビより、
生活の情報はラジオが中心って国や地域がまだまだ沢山あるんです。
それも日本人が海外で、ラジオ番組作り。
ラジオに携わる人間としては、かんなり嬉しいです!!

そうやって、
青年海外協力隊は、じつは日本を伝えることも大事な活動のひとつ。
初めて見る日本人、初めて聞く日本語、初めてふれるJAPAN。
任地の人にとってみれば、初めての「日本」が沢山あるんです。

日本人のイメージが、派遣されてやって来た青年海外協力隊員。
プレッシャーかけるつもりはないけど・・・
かなり責任重大でしょ!
ある意味、「TOYOTA」や「SONY」や「イチロー」と一緒でしょ?

青年海外協力隊ってスゴイ使命を背負っとるんだね。
でも、それは誰でも出来るし、誰にでもチャンスがあるんです。
日本のイメージ = 「あなた」
これってやっぱスゲェよね?

そう!青年海外協力隊員は、み〜んな日本代表なんです!!


☆JICA二本松からのお知らせ☆

いよいよ、10月よりJICAボランティア秋募集がスタートします。

「興味はあるけど、自分には何ができるのだろう・・・」
「どんな人が協力隊に向いているのだろう・・・」

JICA二本松とふくしまFMでは、
そんな不安を抱えるあなたの背中を押すようなイベント
「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道
トークビューイング公開収録」を開催致します。

アンダーグラフのボーカル・真戸原直人さんを特別ゲストに迎え、
アフリカのマラウィの印象や、そこで出会った協力隊とのエピソードなどを
お話いただきます。
そして、最後にはスペシャルライブもありますよ!
参加は無料です!

「キミノチカラ、海をこえて」トークビューイング公開収録は、
10月6日(日) 午後2時から、郡山女子大学で行います。
参加にはお申し込みが必要です。
詳しくは、ふくしまFMのホームページをご覧ください。
http://www.fmf.co.jp/pc/jica131006/index.html#form

また来週9月25日(水)には、
郡山駅前のビッグアイ7階 大会議室1にて
JICAボランティア募集説明会を開催いたします。
時間が午後6:30からです。
入場は無料、入退室自由となっております。
お仕事帰り、学校帰りにぜひお立ち寄り下さい。

その他、JICAボランティア秋募集に関する情報は、
JICAボランティアウェブサイトからご確認ください。
http://www.jica.go.jp/volunteer/
2013年9月21日(土) 08:49

10月6日番組公開録音への参加者募集中!!

10月スタートのJICAボランティア秋募集にあわせて、
『キミノチカラ、海をこえて〜青年海外協力隊の道』番組公開録音を開催します!
只今、参加して下さる方募集中です!!
ゲストは、アンダーグラフの真戸原直人さん。
スペシャルライブもありますよ!
応募・詳細は、下記URLへアクセスしてどうぞ!!
http://www.fmf.co.jp/pc/jica131006/index.html#form
締切は、9月27日(金)です。
あなたからの御応募、お待ちしております。

2013年9月18日(水) 19:45

9月14日放送 カンボジア派遣 佐藤京子さん(平成22年度4次隊)

こんにちは、
DJイタルです。

フィリピンに行って、なんか
不思議な時間を過ごした
ような感覚でして・・・
帰って来てからすぐは、
フィリピンボケしとりましたw
が、いつの間にか、
いつもの日常です。

さっ、
はりきっていきますよ!


今週のゲストは、
青年海外協力隊 平成22年度4次隊として「カンボジア」に派遣されていました、
佐藤 京子(サトウ キョウコ)さんです。
職種は日本語教師です。

佐藤さん、華やかな感じですよ!
平成22年度4次隊ですので、今年3月に帰って来たばかりでしょ?
まぁ半年経ちますけど、もう日本に馴染んでる感じですね。

さて、佐藤さんが派遣されていた国「カンボジア」
インドシナ半島に位置する東南アジアの国で、
北にラオス、東にベトナム、西にタイ、南側は南シナ海です。
国の正式名称はクメール語で、
ព្រះរាជាណាចក្រកម្ពុជា(プレアリアチアナーチャッカンプチア)
と言う・・・
そうです・・・


カンボジアと言えば、そうアンコール・ワットですよね。
クメール王朝時代の遺跡、超メジャー世界遺産です。
カンボジア国旗の中央にも描かれています。
首都プノンペンからは、飛行機もあるそうですが、長距離バスで6時間・・・
道が凸凹で、ちょっとしたアトラクションのよう。だそうです。


さて、佐藤さんですが、実は、
協力隊で「カンボジア」に派遣される前は、なんとお隣「ベトナム」にいたそうです。
何故に?Doして?
個人で、現地採用と言うかたちで、ベトナムの国立大学に5年間、
日本語教師として働いていたそうです。
個人で?そんな事が可能なんですね?
インターネットとかで探すと意外と、そんな求人があるらしい。

そこで人生を変える出会いがあったんです。
その滞在中に、ベトナムに派遣されている青年海外協力隊に出会ったそうです。
そこで出会った協力隊員にいろんな話を聞いて、もちろん直接、協力隊の活動を見て、
青年海外協力隊に興味を持ったそうです。
初めて知った青年海外協力隊。

協力隊を目指すキッカケとしては、レアなケースですかね?
話を聞いただけではなく、協力隊の活動も生活も生で見ていますからね。
酸いも甘いも知っての応募ってことです。

「もっとダイナミックなことをしてみたい!」と思ったそうです。

そして、
青年海外協力隊の活動内容もそうだけど、志したキッカケの一つに、
青年海外協力隊の資金面や制度面でのバックアップも大事な理由だったそうです。

たしかに、個人でベトナムに渡っていたわけですから、
仕事や生活など、海外の苦労を一通り知っているわけですからね。
こんなに心強いサポートはないですよね。

そうして、佐藤さんはベトナムにいながら、
青年海外協力隊に応募し、受験されたそうです。

知っていました?
青年海外協力隊は海外から応募ができ、受験も出来るんです。
インターネットを使用しての受験で、記述式の問題で、時間制限あり。

この受験での、佐藤さんの一番の心配は、なんと‘停電’。
テストの一番の不安が、まさかの‘停電’って。
ベトナムという開発途上国でインターネットを使っての受験ですので、途中で停電が起きて、
ネットの回線が途切れてしまわないか、不安だったそうです。

もし‘停電’で不合格にでもなったら・・・そりゃ、悔しいよね。
自転車こいでも発電したいよねw
たしかに、不安だわ。

ま、なんとか停電も無く、
無事に受験に合格して、青年海外協力隊候補生として日本に帰って来るのです。
そう、協力隊は派遣前訓練がありますからね。
5年ぶりに日本に帰ってきて、JICA二本松訓練所で約2ヶ月の訓練です。

佐藤さんの派遣国は「カンボジア」です。
今まで住んでいた「ベトナム」のすぐ隣りです。
もう、そのまま直接行った方が、すごく近いんです、が・・・
誰にも平等に、派遣前訓練はやってくるんです。

それに4次隊ですからね。
そう、訓練は冬です。
意外と、JICA二本松訓練所は雪深いんです。

佐藤さん、福島出身だけど、南国に5年も住んでいましたからね・・・
もう寒冷地仕様じゃなくなってましたね(笑)



☆ JICA二本松からのお知らせ ☆

今日はJICA二本松より、
青年海外協力隊派遣前訓練レポートが届いております。

7月10日から青年海外協力隊の派遣前訓練に励んでいた
平成25年度2次隊の訓練も9月17日で終了となります。
終了式を経て、晴れて「候補者」から「青年海外協力隊」になった隊員たちは、
世界各国へ羽ばたき、現地での活躍が期待されます。


さて、まもなく10月よりJICAボランティア秋募集がスタートします。
県内でも募集期間に合わせてイベントや説明会を開催します。

そして、‘キミノチカラ’リスナーのあなたに、ぜひ参加して頂きたいのが、
「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道 トークビューイング公開収録」です!
アンダーグラフのボーカル・真戸原直人さんを特別ゲストに迎え、
アフリカのマラウィの印象や、そこで出会った協力隊とのエピソードなどを
お話いただきます。
そして、最後にはスペシャルライブもありますよ!
入場は無料です。

「キミノチカラ、海をこえて」トークビューイング公開収録は、
10月6日 午後2時から、郡山女子大学で行います。

参加にはお申し込みが必要です。
詳しくは、ふくしまFMのホームページをご覧ください。

その他、JICAボランティア秋募集に関する情報は、
JICAボランティアウェブサイトからご確認ください。

2013年9月13日(金) 23:26

9月7日放送 フィリピンで今まさに!青年海外協力隊として活動中!福田千恵さん。

こんにちは、DJイタルです。
今週も、東南アジアはフィリピン編です!!

フィリピン取材の今回のゲストは、
先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成24年度1次隊として、
「フィリピン」に現在派遣されています、
会津美里町出身、
福田千恵(フクダ チエ)さんです。
職種は養護です。
そう、今まさにフィリピンに派遣されている、
現役の隊員さんです。

東南アジアは「フィリピン」。
今回のゲスト福田さんが派遣されているのが、
ルソン島ケソン州ルクバンと言う町。
首都マニラまでは、
バスとジープを乗り継いで
5時間もかかる山の麓にある町なんです。

この町の人はホントに親切だそうです。

なぜか?!福田さんに友達がいないんじゃないかって心配した現地の人が、
日本人の旦那さんを持つフィリピン人女性に、
福田さんの友達になってあげてって頼んだらしく・・・
ピンポン、ピンポーン。
ある朝、知らない女性が家を訪ねてきたそうです。
「あなたと友達になるように頼まれたの。今日から友達ね!」
知らない日本人のために、友達になってくれる親切って凄くない?
極端だけど、気持ちは嬉しいですよね。

福田さんは一人暮らしで、
「一人で夜寝るのが寂しいだろうから、ウチの娘を毎晩通わせるよ」と
言ってくれるルクバンの人達。
ビックリするくらい親切なんです。
少し迷惑なくらい親切なんです。(笑)

今回は、そんな親切の町「ルクバン」から
福田さんにわざわざ首都マニラに来て頂いて収録となりました。

さぁ、今日も青年海外協力隊の宿舎「ドミトリー」からお送り致します。

この日は天気も良く、中庭での収録でして、屋外日和でした。
開放的で、気分は最高!
ただ、平日の昼下がり、暑いんです・・・
それに、クーラーも、扇風機も、機器の雑音をマイクで拾ってしまうため、収録中は回せないんです・・・
みんな収録中は、汗だく我慢です。

さて、福田さんの職種は「養護」
福田さんが派遣されているのが、ルクバンの小学校にある特別支援クラス。
普通の小学校の中にある、特別支援学級の先生。
この小学校には特別支援クラスが3クラスあり70人以上の子供が通っているそうです。

福田さんは現職参加で、日本での養護教諭経験もあります。
フィリピンに来た当初は、特に第一希望の任地でしたし、
また子供たちも元気で、すごく良い印象でスタートしたそうです。
主な活動は、学校での個別学習に、体育や音楽、アートの授業を受け持ったり。

ただ、本格的に活動が始まって行くと、カウンターパート(現地のパートナー)の産休や、
人材不足、言葉の壁があったり、だんだんと課題が出てきます。

先生や保護者との関係、子供たちとの関わり方、最初は悩みました。
どんな風に関わっていけばいいのか、立ち位置がわからなかったのです。
教材作りや、授業プラン作りも、自分一人でゼロからのスタート。
カウンターパートと時間が合わずに、なかなか改善できず、
思ったように活動が進まない時期もあったそうです。


「何で伝わらないんだろう・・・?」
たぶん、協力隊員みんな、誰もが思うことかもしれない。

例外なく福田さんもそう思ったんですね。
他の隊員さんにも相談して、やっぱりみんなが共感するんですよね。
悩んだ時、落ちた時、へこんだ時、辛い時、泣きたい時、愚痴る時。
やっぱり、支えてくれるのは同じ境遇の協力隊員なんですね。

でも、それだけでは解決にならない。
そこから‘一歩’ふみ出さなければならないんです。

その時思い出した言葉が「日本の基準で、考えてはいけない。」
それまでは、日本の視点で見て、不満に思って、
その不満が表情に出ていたそうです。たぶん怪訝な顔もしていたかも・・

そして、
それを反省した福田さんがしたことは・・・「笑顔」です。
どんなにイヤなことがあっても、笑っていようと思ったそうです。

「笑顔」は波及するんですね。
福田さんが笑うことで、周りも笑顔になる。
ずっと笑顔でいたら、町で会う人も話しかけてくれるようになった。
そしたら、活動も上手くまわるようになった。

「笑顔」それだけです。
でも、それだけって言っても簡単にできることじゃない。
悩めば、悩むほど、
誰かのせいにしたり、何かに原因を求めたりしてしまうでしょ?

辛い時に、大変な時に「笑顔」でいられるのは、我慢の人だと思う。
もしかしたら泣いたり、投げ出したほうが、楽かもしれない。
それでも、「笑顔」でいる。
ホントに強い人だと思う。

福田さん言っていましたよ。
思い詰めたらどうしようもなくなるから、あまり考えすぎない・・
自分が楽しくすれば、きっと周りも楽しくなるから。って。


まわりを変えるのは、いきなりは難しいけど。
でも、自分を変えるのは、自分次第だから。
キッカケは、いつだって自分にある。
ですね。

ホントに会った瞬間から福田さんは笑顔なんです。
福田さんが笑うから、「福笑い」ですね。
やっぱ笑顔は人を幸せに出来ると思います。
大げさかもしれないけど、笑顔で人生が変わるんです。
ホントにあの歌の歌詞の通りに、
きっと世界の共通言語は「英語」じゃなくて、「笑顔」なのかもしれないですね。

これから協力隊の訓練では、「笑顔」を教える授業ができるかもしれんね(笑)


福田さんがフィリピンに来て一年。
一年たって、ようやく活動が楽しくなってきたそうです。
自分が活動できる環境がやっと整ってきて、やっと先が見えてきた。
カウンターパートと一緒に出来るコトも多くなってきた。
語学の再訓練もして、もっともっと子供たちと仲良くなりたいそうです。

限られた時間の中で、残された時間の中で、いったい何が出来るのだろう。

やれることは、そんなに多くないかもしれないけど、
今やっていることを、無理せず続けていきたいそうです。

まだ半分。もう半分。
いろんな思いがあると思います。

でも、福田さん焦ってないって。
先の成果や結果じゃなくて、
一緒に考えて、一緒にやっている今を感じたいそうです。


そして、
福田さんが語る、青年海外協力隊の魅力は、
たくさんの人達との出会い。

同期も、ご近所さんも、先生も、生徒たちも。
そこで生活しているからこそ、生の声が聞こえる。
長く生活するからこそ、感じられることがある。

来なければ出会えなかった人達がたくさんいる。
協力隊だから出会えた人達がたくさんいる。
これも青年海外協力隊で得た財産のひとつ。

大切にしていきたい出会い。
それは、今も、これからも続いていくんです。


笑顔で語る福田さんが、すごく印象的でした。
この魅力を伝えて行くことも、青年海外協力隊員の大切な役割かもしれないですね。

少しでも、そのお手伝いができればいいなぁと思うんです。
先週も言いましたけど、
僕、青年海外協力隊のファンなんです!
そんな青年海外協力隊のファンを一人でも増やしたいんです。

いつか、この番組を聴いて、
「青年海外協力隊」に参加する人が出てくると嬉しいですね。


知ってるつもりで、知らなかった青年海外協力隊。
前回のアフリカ取材とはまた違った発見もあった青年海外協力隊。

そして、改めて思った「青年海外協力隊」

青年海外協力隊の活動って、そこに住む協力隊員ひとりひとりの生活。
誰にも語られない活動がいっぱいあるんです。
誰も目にすることのない活動がたくさんあるんです。

すべてに成果があるわけじゃない、全部が評価されるわけじゃない。
僕らが目にしたり耳にする青年海外協力隊は、ほんのちょっと。
そのちょっとの裏に、たくさんの協力隊員がいる。

協力隊員の数だけ生活があって、苦労があって、悩みがある。
自分ではどうにも出来ないことがある。
でも、自分にしか出来ないこともある。

苦しんだからこそ、生み出されるモノがある。
だからこそ感じるモノが、きっとある。


今、まさに世界中で。
世界のどこかで活動している協力隊員がたくさんいて。

協力隊員の数だけ生活があって、悩みがあって、努力がある。
自分一人で出来ることに限りがあるかもしれない「現実」。
でも、たくさんの人が関わって、協力して、青年海外協力隊があるのも「事実」。

関わった人の分だけ、つながった人の数だけ、喜びがある。
それは青年海外協力隊でしか得られない「特別」なもの。

でも決して、特別な人が、特別なところで、特別な事をしているわけじゃない。

普通の男の子が、隣の女の子が、参加している青年海外協力隊。
誰にでもチャンスがある。みんなに、そのチカラがある。

そう言えば、
今回の取材で一緒にフィリピンに行った先生たちの「教師海外研修」の
募集要項にも書いてありましたよ。

「考えているだけでは、何も始まりません。一歩、踏み出してみませんか?」


その一歩、踏み出すかどうか。
自分を変えるのは、やっぱ自分なんですね。

福田千恵さんの「笑顔」のように。
キッカケはいつだって自分。

始まりは小さな一歩から、
‘キミノチカラ 海をこえて’
僕らは、そのチカラを信じています。



今回の取材で、福田さんのインタビューをはじめ、
たくさんの収録をさせて頂きましたが、
放送時間の都合上、泣く泣く編集してしまった部分も多くありました。
出来るだけ多くの話を、出来るだけ多くの人にお届けしたいと、
試行錯誤しながら、編集・放送をさせて頂きました。
また、放送で足りない部分は、ブログ等でもご紹介させて頂いております。
当ブログ以外にも、Teatime Paradiseのブログもご覧頂けたら幸いです。


フィリピンで出会った青年海外協力隊員の皆様、
JICAフィリピン事務所の皆様、JICA二本松・関係者の皆様、
教師海外研修の8名の先生方、青年海外協力隊OV草野恵美さんなど、

このフィリピン取材にご協力を頂きました皆々様、
本当にありがとうございました。

出会ったすべての方と、その出会いに感謝します。

Maraming salamat po !
2013年9月6日(金) 23:18

キミノチカラリスナーのあなたへ送る公開イベント開催!!参加受付中!

こんにちは!9月に入ってもまだ暑い日が続いていますね〜。
さて、毎週、キミノチカラを聴いてくださって、ありがとうございます!
そんなリスナーのあなたのために送る公開イベントを開催致します!
イベントのスペシャルゲストは、
アンダーグラフのヴォーカル真戸原直人さんです!
アフリカ・マラウイの青年海外協力隊との交流のお話し、
そして、スペシャルライブも披露してくださいます!
参加は無料です!
参加のお申し込みは、こちらから!⇒
http://www.fmf.co.jp/pc/jica131006/index.html#form


2013年9月3日(火) 18:02

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