ソロモン諸島に派遣されていました、 福島市出身の猪口 正顕さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」1/30放送

オッス、DJイタルっす!

さぁ、今週のゲストは、先週に引き続きまして、
平成1年度2次隊で「ソロモン諸島」に派遣されていました、
福島市出身の猪口 正顕(イノグチ マサアキ)さんです。
御年63歳でございます。
職種は「空手」です、押忍!

現在は、福島市で農家をされています。
おいしい梨を作っているそうです。
梨は夏のくだものですから、冬の間は比較的忙しくないのかと思いきや・・・実は実はこの時期、今が一番忙しいんだって!
花が咲くまでに剪定作業があったりと、冬の下準備が大変なんだそうです。
いやー、何事も準備が大切ってことですね。
本当にお忙しいところありがとうございます!


猪口さんが協力隊に参加したのが37歳の時。
実は当時の青年海外協力隊の年齢制限が原則として35歳までだったそうです。
まぁこの‘原則として’ってのがミソなんですね。
ですので、猪口さんは実は年齢的には超えていたんですが、やはりその経験とやる気を買われて、オーバーエイジ枠で合格だったのです。
でもね、訓練所に入ってみたら同期に37歳が3人いたって。笑
ある意味、黄金世代なんじゃないっすか?!


猪口さんが派遣された国が「ソロモン諸島」
南太平洋に浮かぶ島国、メラネシアの100余りの島々です。
南西にオーストラリア、西にパプアニューギニア、北にナウル、東にツバル、南東にフィジー、南にバヌアツがあります。
青年海外協力隊でもお馴染みの大洋州の国々が並んでいる地域です。
この地域はまさに常夏、雨季と乾季がありますがほとんど夏ですね。
基本はTシャツ、短パン、ビーサン、雨季だと裸じゃちょっと寒いかなってくらい。町に行くときはオシャレしてアロハシャツだそうです。
公用語は英語ですが、現地の方が話すのはほとんどがピジン語。
現地語と英語が混ざった言葉がピジン語で、多数ある部族間の共通語になっているそうです。
猪口さんもすぐにピジン語を使うようになったそうですが、そうなると英語を忘れてしまうそうです。あんだけ訓練所で勉強したのに・・・
より必要な‘生活の言葉’が分かってくるってことでもあるんですね。
協力隊員に聞きますとね、意外と早々と英語を捨てる人も多いんです。笑
現地の言葉で話した方が仲良くなれるからだそうです。
あ、じゃあ英語なんて勉強しなくていいじゃん、ってわけにはなりませんよ。
みなさん、しっかりと訓練所では語学に励んで下さいね!


猪口さんの職種は「空手」です。
どんな肩書きかと言いますと法務省警察訓練学校格闘技教官です。
めっちゃ強そうでしょ!ってか、ちょっと怖いかも・・・
もうちょっと簡単に言いますと、
首都ホニアラにある警察官の訓練学校で空手を教えるのがシゴトです。
ソロモン諸島各地から新人警察官が集まってくる訓練学校で週3〜4日、空手の授業を行ったそうです。
授業と言いましても教え方は、一般的な空手道場と一緒です。
空手ですから、号令はもちろん日本語、説明する時だけピジン語だそうです。
もちろん初めて空手をやる生徒もいますので、分かりやすくデモンストレーションを見せるそうです。
空手のカタを見せたり試し割りをしたりするそうですが、ひときわ盛り上がるのは跳び蹴りなどの空中殺法だそうです。見て派手な技が人気だったそうです。

授業の他にも自発的に格闘技をやりたい生徒を集めて、部活動のような活動もあったそうです。
ソロモンの人は、身体能力も高く、覚えも早いし、環境が整えば将来有望な選手も多かったそうです。

民族に興味があった猪口さんは、休みのたびにいろんな島に行ったそうです。
警察学校にはソロモン諸島各地から警察官が集まってきますので、声をかけてはその警察官の実家の島を泊まり歩いていたそうです。
島ごとに民族に特徴があるそうで、活動の最後の頃には顔を見ただけでどこの島の部族か分かるようになっていたそうです。

猪口さんは訓練学校での授業の他、他の島々を回っての巡回指導や中学校などでの空手教室など幅広く活動をされていたのです。
そして、なんと派遣期間を延長して2年8ヶ月活動されたそうです。
それだけ活動の和が広がり、多くの人に必要とされた活動だったのですね。


さて、先週もご紹介しましたが猪口さんで96人目の出演者になります。
そんな出演者の中で、ついに猪口さんがトップの記録を塗り替えました!

これを超えるには難しいと思われていた記録を大幅に塗り替えたのです。
どんな記録かと言いますと〜、
マラリアのかかった数、ナンバー1!!

今まではガーナに派遣されていました上野さん(平成3年度1次隊)の記録が5回で第一位でしたが、なんと猪口さんの記録は驚くなかれ、10回!!
8ヶ月の期間延長はありましたけど、10回ってスゴすぎ。笑
ちなみに治療は12回ですって。
笑っちゃいけないけど、笑うしかないですね。笑

よほどハマダラカ(マラリア原虫を媒介する蚊)に好かれているんですね。
かかりやすい体質ってのはあると思いますけど、かかり過ぎですからね。
2年8ヶ月の活動は、マラリアとの戦いでもあったそうです。


帰国して25年、現在は福島市で梨づくりをされています。
25年前に経験した空手を通して人を育てる活動と、今の梨づくりと通じるモノがあるそうです。
人も果物も、しっかり育てるために必要なモノは同じってことですかね。

猪口さんのような協力隊の先輩のチカラが、これから青年海外協力隊を目指す若者を育てるチカラにもなりますよね。

先輩!これからもよろしくお願いします、押忍!


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松では平成27年度4次隊の訓練が行われています。
1月5日から始まった訓練も、もう3分の1が経過。
訓練生の語学授業もさらにレベルがあがっているコトでしょう。

さて、JICA二本松では1/29から日本外国語専門学校の学生が宿泊プログラムを実施しています。
この研修ではJICA二本松の訓練生と同じ訓練を行います。その為、専門学校の学生は朝6時半からラジオ体操を行い、語学クラスに入って語学訓練を体験します。
日本外国語専門学校の学生は非常に意識が高く、訓練生にとってもいい刺激になっています。

訓練の様子はJICA二本松Facebookページで随時更新しています。
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2016年1月30日(gy) 08:30

「ソロモン諸島」に派遣されていました、 福島市出身の猪口 正顕さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」1/23放送

押忍、DJイタルです!
まぁ暖冬だと油断していたら、まさかの雪でしたよね。
キモチは暖冬気分ですから、冬をちょっとなめていました・・・
お天気さんはちょっといじわるなんすかねぇ?!
まだちょっと寒い日が続きそうですので体調管理にご注意ください。

そう、なんとこの番組の出演者がまもなく100人になるんです。
青年海外協力隊、シニア海外ボランティア、日系社会青年ボランティア、日系社会シニアボランティアと多くのJICAボランティアOV(経験者)の方にご出演いただいておりましたが、今回のゲストさんで96人目でございます!
青年海外協力隊員って、意外と身近にいらっしゃるのです。

さぁ、96人目の今週のゲストは、
平成1年度2次隊で「ソロモン諸島」に派遣されていました、
福島市出身の猪口 正顕(イノグチ マサアキ)さんです。
御年63歳でございます。
職種は「空手」です、押忍!
ついに出ましたニッポンのKARATEです、オッス!
日本の文化を伝える伝道師です、おっす!
水泳、バスケ、バレー、サッカー、野球など、今までスポーツ隊員と呼ばれるスポーツ指導の協力隊員もご紹介してきましたが、ついに来ました初の「空手」隊員さんです、押ッス!
青年海外協力隊では空手がシゴトになるんです、オイッス!

猪口さん、平成1年度の隊次と言うことは・・・今年は平成28年でしょ?
な、なんと25年以上前の隊員さんです。これまたスゴイでしょ?
思い出しながら久しぶりに記憶の引き出しを開けて頂きました。笑

まぁ猪口さん、いろんな経験をされています。
本当に人生を語って頂くと30分の番組ではとうてい終わらない、3ヶ月クールでやらないと語り尽くせない人生経験をお持ちです。
なんと協力隊に参加するまでに30回くらい職場を変えているとか?
いろんな人生経験が協力隊に活かされているんですね。

まず海外に興味を持ったのは15歳くらいの時だったそうです。
「すばらしい世界旅行」というTV番組で紹介されたパプアニューギアに興味を持ったのです。
石器時代さながらの原始的な生活に憧れ、自分もそんな生活をしてみたいと思ったそうです。
猪口さんの海外への興味とは、まさに協力隊が派遣されている開発途上国への興味だったそうです。
いつか行ってみたい、いつか生活してみたい、漠然と憧れを抱きます。
でも、これは漠然すぎて全然現実的じゃなかったそうです。

で、現実的な憧れになったのが「東京」です。
パプアニューギニアと東京、憧れの対象がまったく逆のようなんですが?!
そりゃそうです、目的が違いますから。
15歳の猪口少年が目指したのは、ボクシングの世界チャンピオンです!
当時から格闘技に興味があり、少々腕っぷしにも自信があったそうです。
世界チャンピオンになれば2000万円稼げる。
これを目標に単身15歳で東京に出たそうです。
昼間はおそば屋さんで働きながら夜はボクシングジムでトレーニングの日々。
そうして猪口少年は16歳になり、17歳になり、ある時気付くのです。
自分の実力では世界チャンピオンになれない・・・
正直に言えば、1年くらいで気付いたそうです。
まぁボクシングに限らず、世界に挑戦することは簡単ではないんですね。

さて、夢を失ってしまった18歳の猪口少年、いやもう青年でしょうか。
実家の農業でも手伝うかと思っていると、知り合いから自衛官にならないかと勧められたそうです。
ただし受験した3割くらいの人しか合格できないから、と言われていたそうですが、ためしにダメ元で受けてみると、3日後に合格の連絡がきたのです!
今思えば、勧めた知り合いの作戦勝ちだったのかもしれないと。笑
受けさせるための口実だったのか、猪口さんの性格を読んで3割しか受からないと言ったのか、とにかく何より一番驚いたのは猪口さんだったようです。
まんまと作戦にハマった猪口さんは、見事自衛隊に入隊します!

では、陸、海、空とある自衛隊ですが、猪口さんはと言うと・・・
なんと、全部!コンプリートです!
陸海空、すべての自衛隊に所属歴があります!

最初は海外に行く機会が一番あるだろうと海上自衛隊へ。
その後、航空自衛隊。
そして、陸上自衛隊。
トータル10年、自衛官として社会経験を積んでいくのです。

そして、これもやっぱり巡り合わせなんですかね。
陸上自衛隊の時代に市ヶ谷にいたそうです。
当時、この市ヶ谷周辺にJICAの事務所があったそうです。
ソバ屋で働いていた頃に、出前を届けに何度か行ったことがあったので、JICAがあることは知っていたそうです。

で、なんと、このJICAの事務所に聞きに行ったそうです。
え?いったい何を?
「何か海外に行ける方法・手段はありませんか?」と。
もっぱら近所だからと言う理由でしたが、この行動力がスゴいですよね。

そして、出てきた答えが、なんと移住!
今聞くとちょっとビックリなんですが、JICAがまだ国際協力事業団の時代には事業内容に海外移住があったのです。
2003年の独立行政法人化の時に海外移住事業が廃止されますが、それまでは海外移住に関してもJICAで相談できたんですね。

移住!それを聞いた猪口さんはすぐに決意したそうです。
そして、28歳、ついにブラジルに移住したのです。

このブラジル移住で出会ったのが、テコンドーです。
ブラジルでテコンドーの魅力に惹かれ、ついには黒帯を取りテコンドーの道場まで開くようになるのです。
初めてテコンドー見た時は、道着を着ているし空手みたい!と思ったそうです。
実は猪口さんが空手を本格的に始めたのは自衛官時代。
この空手の経験があったからこそ、テコンドーに入りやすかったと言います。
そしてこのテコンドー道場での指導経験が、協力隊での空手指導に活きることになるのです。

猪口さんの協力隊に参加するキッカケは、「月刊 空手道」
その空手雑誌の中に、あなたも海外で空手を教えてみませんか?と協力隊の募集記事があったそうです。
スゴイ!まさに決め打ち募集!空手職種オンリー!
その募集を見て、まさにコレだと思ったそうです。

猪口さんの青年海外協力隊の空手道はまた来週です、押忍!




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松では平成27年度4次隊の訓練が行われています。

今日1/23は、救急法の講座を行います!
この講座では、医療設備の整っていない国に派遣される青年海外協力隊員が、切り傷や出血を伴うケガをした場合に備えた実践的な処置の方法を学びます。

また昨日はスポーツ大会を実施しました!
青年海外協力隊の訓練所では班ごとに分かれて生活をします。
昨日行われたスポーツ大会も派遣国や職種、年齢に関係なく、生活班ごとに参加します。
そしてスポーツ大会の企画や運営も訓練生が行っているのです。
訓練生同士のコミュニケーションだけでなく、実際に派遣国で活動を展開するにあたり、イベントや勉強会の企画・運営を想定した訓練となっております。

JICAの派遣前訓練では、ただ与えられた講座をこなすことよりも、講座を通してどのように成長したいか、与えられた時間をどのように過ごすのか、という積極的な姿勢が求められます!

そして、大発表!!
いや、まだココだけの話なんですが、
JICA二本松のYouTubeチャンネルが、まもなく開設します!!
いや〜楽しみや〜。
オープンしましたら、すぐ直ちに真っ先にご報告します!

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2016年1月23日(gy) 08:30

「キルギス」に派遣されていました、 中沢 舞さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」1/16放送

こんにちは、DJイタルです!
やっと冬らしい寒さを感じる今日この頃ですね。
年末年始の不摂生を後悔する今日この頃でもあります。
体重計に乗ってみたものの、数字は見なかったことにする今日この頃です。
よし、今日こそは走りに行こう!と決意する今日この頃です。


今週のゲストは、先週に引き続き、
平成25年度1次隊で「キルギス」に派遣されていました、
中沢 舞(ナカザワ マイ)さんです。
職種は「村落開発普及員」
お隣りは宮城県仙台市のご出身です。
同じ東北人、親近感があります!
今月5日に訓練が始まったばかりのJICA二本松訓練所のスタッフさんです!

中沢さんが派遣された国が「キルギス」です。
みなさん、どの辺にある国か想像つきますか?
キプロス?キリバス?キリギリス?
いえいえ「キルギス」、中央アジアの国です。
カザフスタン、中国、タジキスタン、ウズベキスタンと国境を接する中央アジアの内陸国です。
国土の40%以上が標高3000mを超える山岳地帯。
協力隊員が派遣されている地域で一番寒いところですと、なんとマイナス30℃だって。マイナスってだけでビックリですが、マイナス30℃って・・・
青年海外協力隊のイメージって、南の島やアフリカなど暑い国に派遣されるイメージですよね?!
寒さと戦う青年海外協力隊もいるんですね。
と言っても、年中寒いわけでもないそうです。
地域によっては日本よりも四季がはっきりしているそうで、首都のビシュケクでは夏は40℃にもなるとか。
防寒対策から紫外線対策まで幅広いっすねぇ。
キルギスの公用語は、キルギス語とロシア語。
実はコレが面白いところで、キルギス人のほとんどの方がキルギス語とロシア語を交ぜて使うそうです。キルギス語とロシア語のハイブリッドです。
会話の肝心な所がロシア語だったり、これに慣れるまでが大変だったとか。笑


中沢さんの職種は、村落開発普及員(現 コミュニティ開発)です。
ザ・協力隊とも言われる村落開発普及員は、バラエティに富んだ職種。
字で見るとなんか難しそうな職種なんですが、おもいっきり簡単に言いますと‘何でも屋さん’です。笑
ゴミ拾いしている隊員もいれば、養殖をしている隊員もいるとか。笑
本当に幅広いシゴトをするのがこの職種なんです。

中沢さんの活動は北東部にあるイシククル湖(琵琶湖の9倍もある大きさで世界第2位の透明度を誇る湖)の近くの村で、羊毛(フェルト)を使った土産品の製作している女性グループの手伝いをするシゴト。

羊牧が盛んなキルギスでは昔から羊毛を使った産業もあったそうですが、なかなか外国向けの商品作りが難しかったようです。
絨毯やキルギスっぽい派手な配色の商品が多く海外ウケするものが少なかったようです。

そこで羊毛を使った外国人向けの売れるお土産品を作ろうというのが要請内容でした。
すでにキルギスでは専門家を入れたJICAの一村一品プロジェクトが動いていて、村に点在する生産グループを組織化して、同じ品質の同じ製品をつくるように取りまとめをする役割として中沢さんは各生産グループを周っていたそうです。

ただ、海外に売れるモノを作りましょうと言っても、村で生きてきた現地の人たちには、正直何が売れる商品なのか分からなかった。
90グループ1000人が登録しているけど、どんなモノを作って、どこにどんな売り方をすればいいのか、悩みも多かったようです。

まずは販路を広げるためにも商品のラインナップを増やしたり、カタログを作成したりしたそうです。
コンセプトは草木染めなどで化学染料を使わないナチュラル商品。
キーケース、ペンケース、ぬいぐるみなどのお土産品を作っていたそうです。
またプロジェクトが始まったことで組合のような大きな組織が出来て、パリの展覧会などにも参加することで商品を広く紹介できるようになったそうです。
そして売れることで、生産者の意識も変わっていくのです。

このJICAのプロジェクトにより日本の無印良品と提携することも出来たのです。
まず何より提携することで無印良品に納品するための商品基準ができたことが大きかったそうです。
日本に売るためには守らなければならない約束を理解してもらうことが大変だった。そしてビジネスってやつには信用が大事だってことも。
今まで自由に作って自由に売っていた物が、基準を元に生産して納品数を確保する仕組みをつくる。これが売るための約束です。
そして商品代金が入ってくるのは3ヶ月後。これが信用です。
約束を守ることも大事だけど、実は苦労したのが‘待つ’というコト。
最初はオフィスにさんざん電話がかかってきたようです。
「いつお金が入るんだ。」
「もしかしたらだまされているんじゃないか。」
もうこればっかりは信じてもらうしかないですよね。

意識を変えるコトが信用を得るコトになり。
信用を得るコトが収入を得るコトに繋がるのです。
信じて待っていた人だけが今も続いているそうです。
中沢さんの思いが続いているのですね。


中沢さんがキルギスで一番感じたことは、おばちゃんは世界のドコでも同じ。笑。
おばちゃんは万国共通?これちょっと語弊があるけど・・・
ウワサ好きだったり、ちょっと陰口があったり。
まぁ世界のドコでもやっぱ人間関係が大事ってことです。笑


中沢さんが日本に帰って来て感動したこと、トイレットペーパーの質!
これが2年間海外で生活してきた人の正直な意見です!
さすが日本!
スゴイぜ、MADE IN JAPAN!


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松では、現在、平成27年度4次隊の訓練が行われています。
訓練も11日目を過ぎまして、83名の訓練生も少しずつお互いを理解してきたところでしょうか。

さて、訓練生は語学以外にも健康や安全管理、宗教理解など様々な訓練を受けなくてはなりません。
派遣国で2年間を無事に過ごすための講座が訓練所にはたくさんあります。

また訓練生の大半が嫌がる予防接種が始まりました!
狂犬病、A型肝炎、B型肝炎、破傷風などの予防のために毎週注射を打ちます。
普段元気な訓練生もこの日だけは口数が少ない様に感じます。

そして、平成27年度4次隊の訓練が始まると同時に、12月にJICA二本松を無事に退所した3次隊の隊員が続々と派遣国に出発しています。
これまで多くの訓練生が全国から二本松に集まり、県民の皆さまのご理解とご協力のもと無事に訓練を終えた訓練生は青年海外協力隊員となって世界各地で活躍しています!!

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2016年1月16日(gy) 08:30

「キルギス」に派遣されていました、 中沢 舞さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」1/9放送

こんにちは、DJイタルです!
まだ初詣でにも行っていませんが・・・
すでにタイミングを逸した感じです。

みなさん、正月ボケも治りましたか?
もうとっくに日常に引き戻されていますね?
まぁ時が過ぎるのは早いもので、何事も無かったかのように日常は始まるのです、ね。

JICA二本松では新しい隊次の訓練も始まっていますし、若いモンにはまだまだ負けられませんよ。
あっ、シニアボランティアもいるから若いモンばっかりじゃないか。笑


さて、今週のゲストは、
平成25年度1次隊で「キルギス」に派遣されていました、
中沢 舞(ナカザワ マイ)さんです。
職種は「村落開発普及員」
お隣りは宮城県仙台市のご出身です。

今月5日に訓練が始まったばかりのJICA二本松訓練所のスタッフさんです!
お察しの通り25−1ですから、去年の春に日本に帰って来たばかり。
去年11月からJICA二本松のスタッフとして福島にやって参りました。
宮城のご出身、同じ東北人、なんか親近感があります!

将来の夢は、お花屋さん!
卒業文集にもちゃんと書いていた、カワイイっすね〜。
なかなか卒業文集の夢を実現できる方って少ないですからね。
何を隠そう僕はプロ野球選手とか書いていましたからね。
中学生にもなると、その現実に気付いてしまうわけですが。
いや、でも夢を持つことは決して悪いことじゃないですからね。
「さぁ文集を書く小学6年生よ!夢に向かって頑張ろう!」

中沢さんの海外への興味は高校生の時だそうです。
高校の地理の先生がとても面白かった。
授業では民族衣装を着て、世界のいろんな国の話をしてくれたそうです。
アフリカだかどっかの国のなんかの木の実を持って来て、とても臭くて他のクラスから迷惑がられる先生の授業がとても楽しかったのです。
楽しそうに話す先生を見て、とても世界を身近に感じられたそうです。
教科書には載っていない、経験者から得る生の言葉ってやっぱ心に響くんですよね。
協力隊の募集説明会もまさにコレです!
経験者からリアルな活動を聞くことで身近に感じられたり、イキイキとしたその表情に憧れさえ感じるのです。


もっと知りたい、海外に行ってみたいと思い、国際文化を学ぶ学部に進学します。
ここでは宗教や文化など幅広く世界を学んだそうです。

もっと海外を知りたい好奇心は広がっていきます。
海外に行ってみたい、そのためには英語をもっと学びたい。
そして大学の交換留学制度でオーストラリアへ1年間留学されます。
オーストラリアの大学での授業はディスカッションで行われ、必然的に語学力が必要とされるそうです。
そしてもうひとつ、積極性です。
この1年間の留学で語学が磨かれたことはもちろん、控えめな日本人の性格が変わっていくのを感じたようです。
いやーこれは外国人と接してみないと分からないですよね?
個々の性格をこえた文化というか人種というか生まれ持ったモノみたいなのを感じますよね。
それも国際交流、国際理解、国際協力の第一歩かもしれませんね。

学生時代にJICA、青年海外協力隊は知っていました。
募集説明会にも参加したこともありました。
ただ大学卒業後すぐに、自分に何かできるとは思わなかった・・・
まずは就職したいキモチが大きかったそうです。

大学卒業後は、海外に生産工場を持つ自動車部品メーカーに就職されます。
開発途上国で現地の人を雇い、地域の雇用を生み出すことで途上国の発展につながる企業理念に惹かれたそうです。
ここで5年間の社会人経験を積んでいくのです。

で5年、まぁちょうど悩み始める時期でもありますかね。
社会人経験で得るものも多かった反面、目の前のコトに追われてしまう現実。
自分が本当にやりたいシゴトが何なのだろう?
女性としても年齢的にも、いろいろ考える時期でもあったそうです。
そして悶々と過ごす中で起きた、東日本大震災。

震災で工場の生産がストップし、休業状態が続いたそうです。
宮城県の地元は被災地になり、帰れる状況じゃない。

何もできない状況で、考える時間だけがあった。
悪いことはしていなくても、でも天災が起きた。
どんなにマジメに生きていても、人生何があるか分からない。
「今やりたいことをやらなきゃ」
「人の役に立つシゴトがしたい」

その思いが繋がったのが‘海外’だった。
ずっと興味があった海外の現場で何かしたい。
そして最終的に選んだ道が、青年海外協力隊だったのです。

でもすんなりは行けないんですね。
これだけ決意して応募しているのになぁ。

会社では海外現地法人の出向の話があったり、実は家族の反対もあったそうだし、実は補欠合格で要請はあったけど、ちょっとした事務のミスがあったり、やっぱ協力隊にはいろんなタイミングとか巡り合わせとかあるんですね。

さぁ中沢さんのキルギスでの活動については、来週じっくりと。



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松では、いよいよ1月5日から平成27年度4次隊の訓練が始まりました!
シニア海外ボランティア訓練生は35日間、青年海外協力隊訓練生は70日間の訓練を通して、大きく成長してくれると期待しています!
そして最初の休日には多くの訓練生が岳温泉で息抜きすることでしょう。笑

さてJICA二本松では国際協力への理解・参加促進のため「訓練所」という特性を活かし、学校や自治体・各種団体のご要望に応じた訓練所を会場とした訪問学習プログラムを実施しています。
また、ご要望に応じて青年海外協力隊などの国際協力業務や海外ボランティア経験者を講師として派遣する「国際協力出前講座」も実施しています。

詳しくはJICA二本松のホームページをご覧下さい!

訓練の様子はJICA二本松Facebookページで随時更新しています。
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2016年1月9日(gy) 08:30

「サモア」に派遣されていました、 湯澤 千里さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」1/2放送

あけましておめでとうございます!
今年も何卒何卒よろしくお願い致しました!!

昨年末には青年海外協力隊を舞台にした映画「クロスロード」を見てきましたよ。もう協力隊あるあるが満載の素敵な映画でした!
でも・・・福島県内で上映されてないんです。泣
えーなぜ?WHY? って言ってもやってないのはしょうがない。
まだ上映している近県の映画館もありますので、ぜひ機会があったら見て下さいね!
ちなみに、ふくしまFMもエンドロールのクレジットに名前がありますので見逃さないように!


さぁ今週のゲストは、先週に引き続き、
平成25年度2次隊で「サモア」に派遣されていました、
湯澤 千里(ユザワ チサト)さんです。
職種は「理科教育」
長野県のご出身です。
湯澤さんはサモアに派遣ですので、訓練は長野県のJICA駒ヶ根訓練所です。
駒ヶ根訓練所は実家からも近かったそうです。
で、なんと湯澤さんの母親が駒ヶ根市のご出身だとか。
何やらちょっと縁を感じますね。


民間企業で4年間、社会経験を積んでから協力隊に参加されます。
湯澤さんは教育関係の企業で訪問営業から塾講師と、‘教育’を自分の進む道に決めます。
協力隊では教育に携わるシゴトがしたいと小学校の理科の実験を補佐する資格も取得されたそうです。
ある意味、協力隊に参加するための選択であり時間だったとも言います。
自分を見つめる時間であり、協力隊を改めて考える時間になったそうです。

湯澤さんが派遣された国が「サモア」です。
鳥取県より少し小さいくらいの太平洋に浮かぶ島国。
ニュージーランドの北2,300 km、ハワイの南3,700kmの南太平洋上に位置し、サバイイ島とウポル島の2つの大きな島などで構成されています。
サモアは人口の80%以上が肥満だそうです。
太りやすい体質もあるそうですが、サモアでは太っている方が評価されることがあるのです。
でも最近では教育の普及やネットなどの情報により「痩せたい」と言う人が続出しダイエットがブームになっているとか。笑

協力隊に派遣されると、男性は痩せて女性は太ると言われているんですが・・・
湯澤さんも、もれなく‘7キロ’太ったそうです。
現地では勧められるままに、おいしくいただいていたそうです。
サモアの体重計に乗っても「まぁサモアの体重計だし正確じゃないかも」と勝手な言い訳をしてみたり。
現実逃避と言いますか、ある意味ではポジティブと言うのでしょう。笑


湯澤さんの職種は「理科教育」
そう、理科の先生です!
湯澤さんは、公立の中高一貫校の理科の先生として派遣されます。
小さな村の学校で13歳から17歳の子供たち500人が通う学校だそうです。
授業によっては1クラス50人以上になることもあるそうです。
全ての教室に人数分のイスや机があるわけではなく、床に座って授業を受ける子供たちもいるのです。
ただ、こう言った環境の中でレディファーストが身についているそうです。
女子生徒を先に座らせてから、男子は空いているイスや床に座ったりするそうです。
優しいねぇ、子供でも紳士ですよ。
いや〜、見習いたいですね。

一応教科書はあるんですが、ニュージーランドの教科書を使っているそうです。
一年間でその教科書を終わらせるのが基本的な授業の進め方なんですが、ただ海外の教科書は全体的な繋がりが無く、正直わかりづらい部分も多いそうです。

そこで湯澤さんは、同僚の先生に相談して授業の進め方を変えたそうです。
教科書の順序通りでは無く、新たに教材を作ってテストも変えて、1年間の期間で考えたカリキュラムにしたそうです。
新たな試みですので、正直、準備に時間もかかりましたが、これが自分のシゴトだと実感したそうです。
物が無い中では、スプーンやストローなど身近な物が理科の実験道具になっていきます。
次はどんなモノを使ってどんな授業にしよう、と考えていくのが楽しかったそうです。
なにより素直な子供達の反応が嬉しかったそうです。
今まで実験などがなかった理科の授業に手作りでも実験を取り入れ、子供達が群がるように楽しんでくれたそうです。

湯澤さんの活動は広がっていきます。
サモアの教育省とのプロジェクトにも関わっていたそうです。
ワークショップや研修授業などを通してサモア全体の教育環境の向上にも携わっていたのです。
現場ももちろん大切ですが、効率的に提案するためには教育省などの管轄している組織に話しをすることも大事なことなんですね。
青年海外協力隊だからこそ出来ることの一つがそれですよね。
協力隊だからこそ外国人だからこそ、言えることがあるし聞いてもらえるのです。


湯澤さんが帰国したのが去年の9月。
帰って来て4ヶ月、今、日本の良さを改めて感じているそうです。
サービスもすばらしい、温泉も温かい、食べ物も美味しい!
日本の良さを改めて感じることも青年海外協力隊の大事なコトのひとつです。
海外を理解することで自国を知る、それがまた次の国際協力に繋がる。
外ばかりを見ることが国際理解じゃないんですね。
外を見て、内を知る。のです。

湯澤さんは何か不思議な縁に導かれて福島にやってきました。
国際協力のシゴトがしたい、とJICA二本松の募集を見つけました。
実家は長野県、JICA駒ヶ根訓練所が近いけど、何か福島に呼ばれていると感じたのです。その心の声を信じて福島に来たのです。

こころの声に耳を傾けてみる。
さて、この福島ではどんな声が聞こえてくるのでしょう。
湯澤さんの福島ライフ、楽しみですね!


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

新年あけましておめでとうございます!!
今年もJICA二本松をどうぞよろしくお願い致します!!

JICA二本松では、いよいよ1月5日から平成27年度4次隊の訓練が始まります。
シニア海外ボランティア訓練生は2月9日まで、青年海外協力隊訓練生は3月14日まで訓練に励みます。

この時期JICA二本松は雪におおわれ、訓練生は寒さとの戦いにもなりますが、無事に訓練を乗り切れるようスタッフ一同サポートしていきたいと思います。
また次の訓練も派遣国の現状を学ぶと同時に震災から5年が経った福島の現状を知るための視察ツアーを行います。

訓練の様子はJICA二本松Facebookページで随時更新しています。
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2016年1月2日(gy) 08:30

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