つぶてソングの集いinふくしま~郡山市民文化センター第2部~
15分の休憩の後、夜7時40分~スタートした第2部でも
素晴らしい演奏が会場中に響き渡りました。
この集いで素晴らしい伴奏を聞かせて下さったのが
ピアニストの浜中康子さんです。
浜中さんは『つぶてソングの集い』
プロジェクト代表でもいらっしゃいます。
様々な活動をされていて、お会いすると元気を沢山もらいます。
会場では、昨年10月に行われた『つぶてソングの集いin杉並』、
バルセロナからのつぶてソング、和合亮一さんのビデオレターなども
上映されました。
そして、ソプラノ歌手の井上由紀子さん、テノール歌手の渡邉秀樹さんによる
<涙が泣いている><重なり合う手と手>が披露されました。
合唱団の皆様は、郡山で音楽活動されている方々です。
素晴らしい演奏でした。
そして後半の“つぶてソング”が安積黎明高校合唱団の皆さんの
合唱の後、会場で歌われました。
こちらも、皆さんあっという間にメロディーと歌詞を自分のものに
されて、一言一言しっかりと胸に刻みながら歌って
いらっしゃいました。
『つぶてソングの集いinふくしま』の終盤、
郡山市音楽連盟会長、斉藤和夫先生はユーモアを交えながら、
笑顔になるお話しを聞かせてくださいました。
最後はもう一度、会場みんなで“あなたはどこに”をうたい、
『つぶてソングの集い』フィナーレです。
郡山市民文化センターに熱く美しい歌声が鳴り響くひと時でした。
会場が一つになる瞬間。エネルギーと優しさが満ちあふれていて
今思い出しても、感動でいっぱいになります。
和合亮一さんの“詩の礫”の中には、
ときに、重く私たちの心を突き刺すものや
悲しく切ないものもあります。
安積黎明高校合唱団の皆さんも、
「私たちには“つぶてソング”を歌えない」と
思ったときもあったそうです。
でも、和合さんの思い、新実先生の思いを
自分達で調べたり、話し合う中で、
「私たちが福島で歌うことに意味があるという思いに変わった」と
宍戸先生が後で、聞かせてくださいました。
私自身、震災以降、この言葉を使うのはどうかなぁとか、
今、この言葉は適切ではないなぁとか、
言葉を選ぶ上でも悩むことがあります。
でもそういった思いを、
超えてしまうのが音楽なのだと思います。
時に辛く苦しい言葉でも、美しいメロディがつくことによって
メロディに乗せて口から発することができ、
心にすっとはいりこみ、その思いを刻むことができる。
音楽の力は本当にすごいですね。
そんなことを改めて感じた時間でした。
『つぶてソングの集い』。
ご来場いただいた皆さま本当にありがとうございました。
この場所からまた、音楽の繋がりが広がっていくことを願っています。