高野和明:13階段
今日は福島市で取材でした。
寒かった~(>_<)
郡山を出発した時は、晴れていたのですが、
新幹線に乗り、福島に着いたら吹雪でした。。。
大慌てで、福島支社まで傘を借りに行き、
大急ぎで取材場所へ。
間に合ったものの、ちょっとヒヤヒヤしました。
やっぱりこの季節は時間に余裕を持って
出掛けなきゃ行けませんね。
さて、先日このブログでもご紹介した、
高野和明さんの『ジェノサイド』。
もの凄く衝撃的で、他の作品も読んで見たくなりました。
弟くんが“これも面白いで~!”と言っていた作品。
スタッフが持っているとのことで、
早速借りて読んでみました。
『ジェノサイド』よりも、読みやすく、
ストーリの展開などがとてもわかりやすかったなぁ。
でも、ジェノサイドと同じく、心にずっしりとした物が残り、
深く深く考えさせられる作品でした。
物語は、傷害致死罪で刑務所入っていた若者と、
長年刑務官を務めていた男性が、
記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らそうと
死刑囚の背景をさぐっているうちに、
想像もしない真実を突き止めていくというもの。
13階段というタイトルからもわかるように、
死刑を題材に扱っていて、死刑が是か非かという、
かなり細かいところまで
掘り下げて描かれています。
そのほかにも人を殺めてしまった本人と、家族、
そして被害者にまつわる背景。
それぞれを読み進めていくうちに、
普通に生活をしていた人が突然加害者になってしまうことがあるのかも。。
どんな人でも、自分を襲った哀しみや憎しみにより
犯罪者になる事と紙一重の生活を送っているのかもしれないと
考えさせられました。
湊かなえさんの『告白』を読んだときと
ちょっと似ているような気がします。
悪いことは悪いと簡単に割り切れないような、
なんともやりきれない気持ちが残る作品です。
といっても、全編に重い空気が漂っているわけではなく、
少しほっこり笑顔にさせてくれる場面もあって、
かなり重いテーマを扱ってはいるのですが、
次の展開が気になって一気に読んじゃいました。
もう10年も前の作品なのですねぇ。
高野和明さん、他の作品も読んでみたいと思います。
おすすめの作品があったらぜひ教えてくださ~い。