La Blanche~南青山~川俣町出身 田代シェフのレストラン~
先日会津で開催された全会津文化祭 会津エンジン06で
ご一緒させて頂いたラ・ブランシュの田代和久シェフ。
ご実家は一部が避難区域に指定されている福島県の川俣町です。
授業では震災後に帰った川俣町での出来事や
震災後訪れていらっしゃる被災地や仮設住宅のお話しも
沢山聴かせて下さいました。
沿岸地域で炊きだしのスープを作ってふるまった時には、
津波でお店を流されてしまったという料理人の方が
「もう料理はやめようと思ったけど、このスープを
飲んでもう一度やってみよう!という気持ちになりました。」
言われ、田代シェフご自身が本当にお料理をやっていて
よかったと思ったそうです。
食べることは元気に繋がると改めて思ったそうです。
あのとき必要だったのは“命を繋ぐための食事”。
そしてこれから必要になるのは“心を繋ぐための食事”というお話しが
とても印象に残っています。
夜学では、ほろ酔いの田代シェフが料理にまつわる
楽しいお話しを沢山聞かせて下さいました。
野菜に対する思いがすごいのです!
夜学でご一緒させて頂いた際、必ずお店にも伺います!というお話しになり、
その約束を守るべく!?早速、田代シェフのお店。
『ラ・ブランシュ』にお邪魔させて頂きました!!
『ラ・ブランシュ』は、青山の小径を入り細い階段を上がったところに
まるで隠れ家のように佇む老舗のお店です。
お店もアンティーク風のテーブルやイスが並び
とっても優しく温かい空間になっていました。
そしてお料理はというと!さすが野菜使いの魔術師!
野菜の味付け、ほかの野菜との組み合わせ
などこだわりぬいたお皿の数々が並んでいました。
どこかレトロな雰囲気の漂う店内で最初に運ばれてくるのは
豚のリエットとパンです。
彩りが可愛らしいこちらのお皿は、お野菜のおつまみ。
右のスープンはカリフラワーのソースだそう。
カワハギのカルパッチョと蕪のお皿。
ラ・ブランシュのお料理は野菜が主役になっていることが
最大の魅力です。
牡蠣のフランポアレ。こちらには赤キャベツがしっかりと
添えられています。
真鯛とキャベツのお皿。野菜が原型を崩さずに添えられているのが
素晴らしいですよね。
心温まるお料理の数々を手がける田代シェフとパチリ。
食材と対話をされ続けてこられた田代シェフはとっても
気さくで楽しい方!フレンドリーです♪
お店の入れ替わりが激しい東京で、長年愛され続け、
ファンが多いのは、お料理はもちろん、田代シェフの人柄も
あるんでしょうね。お話しを聞いていると心がほっこり温かくなります。
新幹線の時間が迫っていて名残惜しかったのですが、
またゆっくりとお邪魔したいと思います。