2011年12月24日

劇団四季:オペラ座の怪人

大好きな映画を3つあげてといわれると絶対に入る
一本の映画が<オペラ座の怪人>です。
パリのオペラ座に住む怪人ファントムの悲恋。
コーラスガール、クリスティーヌの揺れ動く愛。
そして彼女の幼馴染ラウルの純愛。
これらを描いた究極のラブストリーです。
命を懸けてそれぞれの愛を貫こうとする3人のもつれた糸が
切なすぎて・・・。何度観ても胸がしめつけられそうになります。
今日は、念願だった劇団四季のミュジーカルで観てきました!

今年の10月から電通四季劇場海で、再び上演されています。
世界中で愛され続けているミュージカル<オペラ座の怪人>。
初演は1986年の10月ロンドンだそうです。
それ以降、世界20カ国、116都市で公演され、観客数は延べ1億人を
超えたと言われているんです。すごいですよね~。

劇団四季の『オペラ座の怪人』。
驚くほど豪華絢爛なステージでした。
その世界に魅了されて、今思い出してもため息が出てしまうくらい、
美しくて素晴らしかったです。

劇場に入った瞬間から舞台はまさにオペラ座。
映画とは違って制限が多い舞台なのに、セットの豪華さ!
(特に大きなシャンデリアは圧巻!)、バリエーションが多く、
見事な場面展開は息を呑むほどでした。
仮面舞踏会が繰り広げられる大階段のセットは、オペラ座の
魅力をたっぷりと伝えてくれますし、
かと思えば、怪人ファントムの住む地下は、薄暗く
たくさんのキャンドルが灯りおどろおどしいくらいの怪しさが
満ちた空間になっていました。
秘密の洞窟のような空間をさまようクリスティーヌを乗せた小舟のシーンは
舞台に釘付けになってしまいました。

煌びやかで美しいオペラ座と、どこか不気味な地下の空間の
対照的な空間で物語が展開していくのですが、
一つの舞台でこの2つの空間があっという間に変わるのです。
どうやってこんなにすばやい場面転換をしているのか!
恐るべし劇団四季「オペラ座の怪人」です。

物語は、やっぱり切ないですね~。
クリスティーヌがラルルと愛を誓い合ったことを知り
怒り狂うファントム。歌姫として大切に育てたクリスティーヌを
奪っていくラウルと、去っていくクリスティーヌの二人を
どうしても許せず、愛しているからこそ憎い、憎いけれど
愛さずにはいられない。なんとも複雑な心境が描かれていて
観ていてちょっと悲しくなっちゃいました。

私情のためなら殺人をも厭わないファントムなのですが、
単なる悪人としては描かれていないんです。
ファントムや抱える苦悩や悲しみ、弱さも深く描かれていて
いつの間にか怪人ファントムの目線で物語を観たり。
素晴らしいミュージカルでした。
春先まで上演が決定したようなので、
絶対にまた観に行きたいと思います。
感動しすぎて、パンフレットも即効買っちゃいました。