雪の1日
もうすぐやってくる春。
桜の季節がただただ待ち遠しかった
あの日から、4年の月日が流れました。
きっと今日は、沢山の方が
4年前の3月11日を
何度も思い出されたことと
思います。
私自身も、朝起きて
カーテンを開けた瞬間。
東日本大震災が東北を
襲ったあの日と、
吹雪いている景色が重なり、
またあの日のことを
鮮明に思い出ました。
収録中に立っていられないほどの
大きな揺れを感じ、
机の脚にしがみつきながら
隠れたこと。
当時一緒に仕事していた中村さんが
「緊急放送入れるよ!!!」と
大きな揺れを感じた直後に
大声で叫びながら、スタジオに
入ったこと。
すぐにスタジオから放送を入れ、
みんなで情報を収集をし、とにかく
避難を呼びかけたこと。
見慣れた景色が
どんどん変わっている現状を
飲み込むことができない中、
県外のラジオ局から、
状況を伝えて欲しいと
連絡があり、
緊急放送を入れていた
中村さん以外のアナウンサーが
リポートを入れたこと。
放送用の電気を
確保するために、
スタジオ以外、
会社中の電気を消して
懐中電灯の明かりだけで、
みんなで
不安を抱えながら
過ごしたこと。
日付が変わった
明け方4時頃、
スタッフの指示で、
近くのホテルのロビーで
2時間ほど眠らせてもらったことも
昨日のことのように
鮮明に思い出しました。
スタジオからホテルへ向かう
わずか5分の距離は
ただただ不安で
恐怖に飲み込まれて
しまうようでした。
あのときも、
今日の郡山市のように
吹雪いていたんですよね。
また色んなことが
蘇ってきます。
ずっと放送を続けていた
中村さんから、
翌日の朝7時に
緊急放送のバトンを受け取るに
あたり、仮眠をとるように
スタッフから言われたこと。
苦しんでいる人が沢山いる中、
ホテルで仮眠なんて
とれないと
スタッフと言い争いになったこと。
その際、「一睡もしてなくて、
みんなが何より情報を
必要としている中、
正確な情報をしっかり伝えることが
できると思っているのか。
この状況は今日だけで終わらない。
体力勝負にもなる。
少しでも寝ないと
喋らせられない。」と怒られたこと。
あれから4年。
本当に色々なことがありました。
長かったのか、短かったのか。
きっと多くの皆さんが
感じていらっしゃるように
私にもわからないのですが、
あの日より、間違いなく強くなって、
笑顔は増えていますよね。
大切な人を亡くされた方の
悲しみが癒えることは、
消えることは
決してないと思います。
心の復興はこの先もずっと続いていくと
思います。
でもあの日より笑顔で前へ進む
福島の力を信じたい、
あの日を絶対に忘れない!
そんな風に気持ちを新たにする
3月11日です。
私は今日1日、
福島県追悼復興記念行事の取材で
福島県文化センターで過ごしました。
皆さんはどんな風に
今日1日を過ごされましたか?
どんな気持ちで今日を
迎えられましたか?
今日も各番組に沢山のメッセージを
送って下さったと思います。
私自身今日は、生放送がなかったので、
明日のRADIO GROOVEでも
皆さんの今の、気持ち。
この4年間について聴かせて頂いても
よろしいでしょうか?
時間は限られていますが、
皆さんのメッセージを
できるだけ紹介させて
頂ければと思います。
4年前の3月12日とは違い、
いつも通り放送できることに
感謝の気持ちを込めて
お送りします。