CINEMA日和:花戦さ
野村萬斎さん主演の映画『花戦さ』を
観てきました。
戦国時代に実在した
池坊専好という京都の花僧が、
天下人となった秀吉に対し、
力ではなく、花の美しさで
戦いを挑んでいく姿を
描いた時代劇。
劇中、織田信長が
「人の上に立つものは、
花と茶をたしなみ、人の心を大事に」と
言っていたというセリフがあるのですが、
自由に発言し、
振る舞うことができない時代だからこそ、
より草花の美しさで
心の余裕を持つことが大切だったのかも
しれませんね。
残酷なシーンも多々ある中で、
花々の美しさ、
池坊専好の真っ直ぐな想いが
強く届く映画でした。
決して派手さはないのですが、
「人や物には、それぞれの魅力があって、
その全てが尊い」ということを
教えてくれる、とても素晴らしい
作品でした。
ぜひご覧ください。