桑田佳祐 宮城ライブ 明日へのマーチ②~宮城セキスハイムスーパーアリーナ
待っていた東北の私達と、歌を届けたいという気持ちを抱えていた
桑田さんの気持ちが一つになった、本当に素晴らしいライブでした。
グランディ21、宮城セキスイハイムスーパーアリーナで
開催された桑田佳祐さんの復興ライブ「宮城ライブ~明日へのマーチ」。
東日本大震災から半年という日に開催されたスペシャルライブです。
桑田佳祐さんにとっても病気療養後初めての本格的なライブということで
会場には2日間あわせて16000人が集まりました。
東日本大震災からの復興、そして桑田佳祐さんの復活ライブという2つの軸が
あってどんな構成になるのか、私自身、上手く言えないのですが、
不安な気持ちと大きな期待を持って会場に向かいました。
というのも会場となった宮城セキスイハイムスーパーアリナーは
震災後に、亡くなられた方たちの遺体安置所となった場所。
そこでライブをするとういことにあったて、
桑田さんやスタッフの皆さんもとても悩んで考えられたと思うのですが、
観る私達もどんな風にライブに参加していいのか、
会場に着くまで正直わかりませんでした。
でも会場外の広場についた瞬間にその思いが少しはれたような気がしました。
会場には盆踊りのやぐらが組んであって、
サザンオールスターズのメンバーや
ラジオ局などの名前が入った無数の提灯がずら~っと並んでいて
東北の美味しいものを集めた屋台が出ていて、
様々な演出がなされていました。
赤い提灯について、ライブ前の会場アナウンスでは桑田さんの復活、
そして犠牲になられた方々の弔いの提灯だというアナウンスが
ありました。
お馴染みの番組の提灯や、
サザンオールスターズのメンバーの名前が入った提灯、
各ラジオ局の提灯。
ふくしまFMの提灯も。
今思い出しても泣きそうになるのですが、厳かな鐘の音を合図に登場した
桑田佳祐さんは深々と頭をさげ、1曲目に聴かせて下さったのが
さとう宗幸さんの「青葉城恋歌」。
そのあと会場の8000人が一つになり黙祷を捧げ、
スクリーンに映し出された言葉に胸がいっぱいになりました。
「本日は、復興への長い道のりのほんのわずかな時間ですが、みなさまと
楽しい時間を過ごしていきたいと思います。
グランディ21がいつまでも音楽の聖地でありますように。
本日は本当にありがとうございます」。
歌詞の一部を東北にかえて歌ってくださったりと
随所に東北への思いやりが詰まった構成になっていると同時に、
桑田さんらしいちょっぴりおふざけ、お笑いありのそれはそれは
楽しく華やかなライブでした。
銀色のパイロやカラフルな風船で会場が染まる風景は圧巻でした。
ライブの中盤では、アリーナ中央の特設ステージへ移動され
アコースティック形式を歌を聴かせて下さったのですが、
そこにゲストとして登場されたのが、原由子さん。
タンバリンを片手に桑田さんの歌にコーラスをつける原由子さんの
笑顔がとっても可愛らしく優しくて、幸せな気持ちになりました。
栞のテーマが聴けるなんて~。
ライブの最後は、全員で希望の轍を大合唱。
そして震災からの復興と原発の収束を願って
全員で一本締めでライブは終演となりました。
会場の外には、福島県のブースも出店していましたよ。
ライブ終了後には、宮城セキスイハイムスーパーアリーナの
夜空に大輪の花火が打ち上げられました。
ライブの途中で桑田さんが、
「久しぶりのライブですが、普通でしょ!?」と
問いかける場面があったのですが、
自粛という言葉がどこか離れない毎日の中で、
これからは今までのように心から音楽を楽しもうよ、
もっともっと元気になろうよと
いうメッセージが込めれているような気がして、
元気を沢山もらった時間でした。
この貴重なライブを観ることができたこと本当に幸せに思います。
感じることが沢山あったライブ。
今日受け取ったメッセージを忘れずに、毎日に繋げていきたいものです。