乃南アサ:すれ違う背中を

乃南アサさんといえば、クールな女刑事、
音無刑事シリーズが大好きで、
全て持っているのですが、
久し振りに、乃南さんの本を読みました♪

警察、警視庁機動捜査隊という男性社会での人間関係、
事件にからむ人間模様の描写や心情を描いた
音無刑事シリーズに比べると、
とても読みやすかったです。

少し重いテーマもありますが、
どこかほのぼのとしていて、
心がほっこりするそんな物語。

乃南さんの作品はこういったタッチのものもあるんですね。
こういう作品好きだなぁ~。

主要登場人物は女性2人。
小森谷芭子 29歳。
江口綾香  41歳。

一回り以上も年齢の離れた2人ですが、
ほどよい距離を保ちながら
近くで暮らし、一緒に食事をしたり電話したり
家族同様の強い信頼関係で繋がっています。

ただ2人には、絶対に他人に知られてはいけない秘密があるのです。

それは、芭子も彩香も以前罪を犯し、前科があるということ。

当たり前の生活が当たり前ではない2人。
様々な不安や悲しみを胸に秘め、自分を戒めながら
一生懸命生きている姿が、
応援したくなるような気持ちにさせてくれます。
とても読みやすい作品なので、
興味のある方は是非、よんでみてください

あっ!!実はこの作品。
シリーズの2作目だそうです。(知らなかった。。。)

シリーズの1作目として『いつか陽のあたる場所で』という
作品があります。

私のように何も知らず、『すれ違う背中を』から読んでも
何の問題もありませんが、これから読むなら
『いつか陽のあたる場所で』から読んだほうがいいかもですね(笑)