「マレーシア」に派遣されていました、 小手川 雄樹さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」6/17放送

こんにちは、DJイタルです!
早いもんですなぁ、もう1次隊が卒業ですかぁ。
修了式での訓練生代表謝辞、感動しましたよ!
2年後、無事に日本に帰国して、お家に帰るまでが青年海外協力隊ですからね。
がんばれ、2017年度1次隊!

さぁ今週は先週に引き続きまして、
青年海外協力隊 平成26年度4次隊で「マレーシア」に派遣されていました、
小手川 雄樹 (コテガワ ユウキ)さんです。
職種は「環境教育」です。
現在は南相馬市にあります南相馬ソーラー・アグリパークで協力隊での経験を活かしています。

2.4ヘクタールという敷地に太陽光発電と植物工場を設けた子供たちの体験学習の舞台が、この南相馬ソーラー・アグリパークです!
もともとは農地で、東日本大震災の津波被害にあった土地でもあるんです。
震災から2年後の2013年3月に完成し、現在では小中学校の総合学習での活用はもちろん、企業研修の場としても利用されているそうです。
ふくしまの再生可能エネルギーの発信の場として、また復興のシンボルとして、県内外から注目を集める施設なんです。
今回はそんな南相馬ソーラー・アグリパークにお邪魔しております。
建物自体は昨年の12月に完成したそうです。
まだ新築の匂いがします。ちょっとオシャレなカフェみたい!
今回はそんな新築のオフィスで収録です。

小手川さんが派遣されていた国が「マレーシア」
東南アジアの中心に位置する国です。
じつは今、定年後にマレーシアに移住される方が増えています。
定年後のセカンドライフを過ごす長期滞在国として大注目なんです。
物価が安く、日本人に合う気候で、比較的治安も良いので、生活のしやすい国だそうです。いいなぁ憧れるわ〜!

と言うくらいですから、水、電気などのインフラも整っています。
小手川さんが生活していた1年間では、停電なし、断水なし、インターネットはもちろん、みんなスマホを持っているくらいだそうです。
こりゃアフリカの隊員が聞いたら泣くな・・・いや怒るかもしれん。
たしかにアジアの隊員とアフリカの隊員では話しが合わないって聞いたことがあります。笑
JICAボランティアが派遣される国によっても、それだけ違いがあるんです。
これは良いとか悪いとかじゃなくて、開発途上国では経済発展や教育レベルの向上などそれぞれスピードや過程が違うんですよね。
だからこそ、JICAボランティアがそれぞれの国の課題や要望に合わせて派遣されているんです。
国際協力には、現地の事情に合わせた順序や段階があるんですね。


小手川さんの職種が「環境教育」
マレーシアのゴミ問題を解決するために、ゴミの収集事業や最終処分場の管理、環境教育など、ゴミ処理を管轄する役所に配属されます。
マレーシアの北部、クダ州アロースターと言う町の廃棄物処理管理公社が小手川さんの職場になります。

マレーシアでは人口の増加や経済発展に伴いゴミが増え続け、このままではゴミを埋め立て処分する埋め立て地が枯渇してしまう問題があるのです。
ゴミの減量化は国をあげての喫緊の課題になっているそうです。

そしてもう一つ、個人レベルの問題がゴミのポイ捨て!
とりあえずゴミはどこでもポイ捨てが基本なんですって。
えーっと、となると、
まずはそのゴミに対する意識を変えないといけないんですね。
そうです!意識改革です!啓蒙活動です!

小手川さんの主な活動が、環境教育の授業をするコト。
学校や企業、地方自治体、地域コミュニティで出前授業をするそうです。
子どもから大人まで幅広い対象に授業する先生です!!
あれ、小手川さん先生の経験ってありましたっけ?

ここがスゴイぞ、協力隊!
青年海外協力隊では、職種によって‘技術補完研修’という派遣前訓練とは別に任地で必要な専門技術・知識を身につけるための研修が用意されています。
小手川さんもその研修で、‘コンポスト’と言って微生物を使って生ゴミを堆肥化する方法や、ゴミ問題や環境に関する教育手法を学んで、それらを活かして授業をされていたのです。

さ、いざ授業ですが、幼稚園から大学まで、まぁ対象が幅広い。
小手川さんがチカラを入れていたのが子どもの教育です。
日本のアニメのキャラクターを使ったり、日本の学校の掃除文化を紹介したり、日本を紹介しながらゴミ意識を考える授業をしていたそうです。
実際にゴミ箱を用意してゴミの分別をするワークショップをしたり、教室の掃除や近所のゴミ拾いなどを体験してもらうことで、記憶に強く印象付ける授業を心がけていたそうです。

正直言って、環境教育は時間がかかります。
意識を変えるってことは、文化・風習を変えることになります。
それまで何年も何十年も続けてきた生活習慣を変えるわけですからね。
特に大人の意識を変えることはとても大変です。すぐには変わりません。
だからこそ子供達の教育が大切になるんですよね。
子どもが学校で学んだことを家族に話したり、大人の行動を注意することもあるかもしれません。
その子供達が成長した時に新しい意識、習慣が生まれるんですね。

小手川さんの活動は、現地のテレビでも紹介されたそうですよ。
消防署にリサイクルのゴミ箱の設置する活動だったそうですが、別件で取材に来ていたテレビ局がゴミ問題に取り組む日本人を珍しく思い、突然取材されたそうです。笑
それが話題になり、町を歩けばちょっと有名人。
ぜひウチの学校に来て欲しいと言うオファーも増えたそうですね。
1年間の活動で5000人以上の人に出会い、授業をしてきたそうです。

小手川さんは「民間連携ボランティア制度」で参加されていましたので、派遣期間は1年間。(※民間連携ボランティア制度については先週のブログを参照)
あっという間の1年間の活動で、日本に帰国します。
帰国後は、元の会社「凸版印刷」の総合研究所で商品開発の仕事に戻るんですが、また新たな人生の転機が訪れます。

福島への出向の話がきました。
一般社団法人あすびと福島が運営する南相馬ソーラー・アグリパークへの出向です。
JICA二本松での訓練で被災地へのスタディーツアーで訪れた場所だったんです。
そんな縁もあり、今年の4月からおもしそうだと二つ返事でやって来た南相馬ソーラー・アグリパーク。
太陽光パネルを動かして太陽光発電を学んだり、水力発電を体験したり、なんと植物工場で育てたトマトと太陽光の電気を使って焼いたベーコンを挟んだサンドウィッチが食べられたりと、見て触れて食べて学べる施設なんですって。
現在ここで、小中学生の体験学習を担当しているそうです。
お、マレーシアで培った先生役は得意ですよね?!
難しい科学の言葉を、子供達にどうわかりやすく伝えるかが、まだ試行錯誤だそうですよ。でもこんなに協力隊の経験が活かせる場所もないかもしれませんね。小手川先生、頑張って下さいね〜!!

小手川さんの人生の選択の基準は、おもしろいコト。
協力隊を選んだコトも福島に来たコトも、おもしろそうだったから。
小手川さんの次のおもしろいはドコに向かっていくのでしょうか。



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

今週JICA二本松訓練所では2017年度1次隊187名の修了式が行われました。

70日間の訓練を終えた候補生は晴れて青年海外協力隊となり、出発までの残された時間を有意義に過ごしていることと思います。

さて本日6月17日、JICA二本松訓練所では「ふくしま人材育成指導者セミナー2017」を開催いたします!
このセミナーでは、国際協力に興味のある方やコミュニケーションの手法を体験的に学びたい方を対象に実施しています!

JICA二本松訓練所では、様々なセミナーやイベントを定期的に開催しております。
詳しくはJICA二本松のホームページをご覧下さい!


またJICA二本松訓練所では、JICA事業に関するすべての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。
こちらもJICA二本松のホームページからどうぞ!
ぜひご活用下さい!

訓練の様子はJICA二本松のフェイスブックで紹介しています!
候補生の生き生きした表情をぜひご覧下さい!!

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2017年6月17日(gy) 08:30

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