「マラウイ」に派遣されていました、松田 洋平さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」7/2放送

こんにちは、DJイタルです!

さぁ7月に入りましたよ!
もう1年の半分が過ぎたんですね、早い早い。
もうすぐ甲子園の地方予選も始まりますし、そろそろ夏準備しましょうかね。

さ、今週のゲストは先週に引き続き、107人目。
青年海外協力隊 平成24年度2次隊で「マラウイ」に派遣されていました、松田 洋平(マツダ ヨウヘイ)さんです。
職種は「理数科教師」です。
現在はJICA二本松のスタッフとして、立派な青年海外協力隊員を世界に送り出しています!送り出しているはずです。笑
もちろん協力隊経験者として、頼りになるスタッフさんですよ!


松田さんが派遣された国が「マラウイ」です。
アフリカ南東部の内陸国。東西160km、南北に900kmと細長い国。
だいたい北海道と九州を合わせたくらいの面積だそうです。
で、なんと国土の20%を占めるのがマラウイ湖という湖。アフリカで3番目、世界で9番目に大きな湖だそうです。内陸国でも比較的魚が食べられる国です。
手つかずの豊かな自然には、ザ・アフリカな動物たちが生息しているのです。
ゾウ、ヒョウ、ハイエナ、シマウマ、インパラなどがいるそうです。
なんとマラウイの北部には自転車で行けるサファリパークがあるそうですが、50メートル先にシマウマがいたり、100メートル先で駆けだしてくる大型草食動物に威嚇されたりと、まさに生身で壮大な自然を楽しめる国だそうです。
いやーもしかしても自転車じゃ絶対逃げ切れないと思いますが。笑

マラウイ人はすごく温厚で親切なんだそうです。立っていれば目的地に行けるとさえ言われているそうです。立っているとマラウイ人が声をかけてきて、目的地を言えば行き方を教えてくれるそうです。親切を通り越して、お節介とも言われるとか。笑。


松田さんの職種は「理数科教師」
教師って言うからには、学校の先生ですよね?
多くの学校の先生が派遣されているこの「理数科教師」という職種ですが、実は教員免許が無くても参加できる要請もあるそうです。
塾講師など何らかの教育経験があれば参加できる国もあるのです。
松田さんも塾の講師経験しかなかったそうですが、それでも一発合格ですから塾講師ならではの経験やキャリアが評価されたのかもしれませんね。

松田さんが派遣されたのは、首都からちょっと離れた農村部にあるセカンダリースクールと呼ばれる公立の中高等学校だそうです。
日本で言うと中学3年生から高校3年生くらいの学生が通う学校でしょうか。
義務教育ではなく、小学校からの進学率は30%ほど、600人の小学校から200人弱くらいの進学だそうです。
公立とは言っても、経済面、学力面、家庭環境など、進学出来ない理由はさまざまだそうです。

一番多い学年では1クラス80人で、教室いっぱいに生徒が溢れ、机もイスも重なるようにしながら授業をするそうです。

理数科教師の松田さんが受け持っていた授業は「数学」と「物理」
最初は「化学」もあったそうですが、あまり得意じゃ無いから途中で無くなったそうです。えーっと、そんなことあるんですね??

現地の先生でも「数学」「物理」を教えられる先生はいるそうですが、非常に人数が少ないそうです。学校の先生の確保というのが大きな課題になっているのです。一応、資格が必要なんですが、人が足りなければ小学校の先生が中学校で教えるということも。まぁ先生なら小学校も中学校もそんなに変わらないんじゃない?って思ってしまうんですが、先生なら誰でもOKという環境にも問題があって、先生の質という課題があるそうです。
地方に行けば行くほど、まだまだ教育環境が整備されてないそうです。

教師も足りなければ、教科書を持っている生徒もほとんどいないのです。
その中で、松田さんが心がけていたのは板書をしっかりすること。
たとえ教科書が無くても、板書をしっかり書き写せば、後からノートを見て、ちゃんと復習が出来る。そのためにもノートの添削などにもチカラを入れていたそうです。

で、松田さんのターゲットは生徒たちだけでは無かったのです。
そうです、現地の先生です。学校の先生の質の改善と向上も大きな目的だったのです。先生たちを授業に巻き込みながら、理科の授業などでは実験道具の使い方や授業への取り入れ方などを実際に見せて、現地の先生に手伝ってもらうことで、先生たちにも覚えてもらうのです。
何度か繰り返すことで、先生たちも自分の授業に取り入れるようになり、少しずつ改善されていったそうです。
ポイントは、自分だけでは分からないから教えて欲しい、と学校の先生たちに声をかけ一緒に学んでいくというスタイルなんです。そうしてワークショップや勉強会を手伝ってもらいながら先生達を巻き込んでいくのです。
ボランティアである協力隊の大事なスタンスで、一方的に伝えるのではなく、一緒に考えながら学んでいくコトが大事なんですね。

正直、ポッとでの日本人がいきなり行っても子供たちになめられるし、ついには騒ぎ出してしまうと80人のクラスは収拾がつかなくなってしまうことがあったそうです。
そこで校長先生に相談すると、ルールを決めて罰を与えようと言われたのです。
ば、罰?日本ではすぐに問題になりそうな発言ですが。
ここで言う罰は、決して体罰ということでは無く、草むしりや掃除など学校運営に役立つことをしてもらおう、となったそうです。
日本には日本のやり方があるし、マラウイにはマラウイのやり方があるから、日本のやり方は忘れて、現場、現状に合うやり方を探そうとアドバイスされたそうです。柔軟性、適応性なんですね。
ん〜、なるほど!これも協力隊に必要なコトですよね。

最初は苦労したけど、だんだんと人間関係が築いていくことで仲間になり自分を助けてくれるようになる。

あっという間の2年間だったと語る松田さん。
帰国後は塾の講師に戻るか悩んでいた時に、知り合いからJICA二本松を薦められたそうです。これも巡り合わせでしょうか、現在はJICA二本松訓練所のスタッフとして、未来の青年海外協力隊員の訓練を支えています。

ご自身もJICA二本松訓練所での訓練でしたので、勝手知ったる場所ではあるんですが、立場が変われば見え方も違うんですって。
この子、大丈夫かな?と訓練生を見て心配になることもあるそうですが。
まぁせっかくですから、おもいっきり先輩風吹かせてください!

最後に松田さんの夢を聞きました。
夢は、もう一度アフリカ・マラウイに行きたい!
いつかはマラウイでビジネスも考えているそうですよ。


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

明後日7/4、JICA二本松で「おいしく学ぶ、世界の暮らし〜キルギス編〜」を開催します。
1年ぶりとなるこのイベントでは、青年海外協力隊員が派遣されている国の文化や習慣、人々の暮らしや食文化などにスポットをあてて実施されるイベントです。
参加者の皆さんは、その国の料理を楽しみながら異文化に触れて頂くことができます。
去年も大人気のこのイベント、これからも2ヵ月に1回開催予定です。

そして、JICA二本松訓練所では、来週からいよいよ平成28年度2次隊の訓練が始まります!今回も全国から多くの訓練生が集まります。ここ福島で大きく成長してくれることでしょう!楽しみです!

そして、そして、7月11日から16日まで平成28年度JICAボランティア春募集の2次試験が行われます。
1次選考を合格した受験生の皆さん、JICAボランティアまでもう少し、最後まで気を抜かずに頑張って下さいね!!

イベントの様子やJICA事業については、ホームページやフェイスブックをチェックして下さい!

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2016年7月2日(gy) 08:30

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