「ボリビア」に派遣されていました、宮嶋 昭さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」2/13放送

こんにちは、DJイタルです!

さぁバレンタインデーイヴです。
ドキドキしている女子も多いでしょ?
ウキウキしている男子もいるでしょ?
あ、もしかしてまだ準備していない女子!
安心して下さい!まだチョコレート買いに行くの間に合いますよ!
さぁ男子は希望を捨てずにプチアピールしましょ!


さて、今週のゲストは、先週に引き続き、
シニア海外ボランティア 平成21年度2次隊で「ボリビア」に派遣されていました、宮嶋 昭(ミヤジマ アキラ)さんです。
御年64歳でございます!
今週も登場のご挨拶はスペイン語でしたね!
職種は「水資源開発」です。
現在は、福島県会津若松建設事務所で働いていらっしゃいます。


宮嶋さんが派遣された国が「ボリビア」です。
南アメリカにある日本の3倍以上の広大な面積の国。
北・東はブラジル、南はアルゼンチン、南東にパラグアイ、南西にチリ、北西はペルーに囲まれた内陸国なんです。
憲法上の首都はスクレなんですが、事実上の首都はラパスです。
ラパスは世界一標高が高い首都でも有名ですよね。標高が3600m以上、国際空港がある山頂部では4000mを超えるとか。
旅行される方は高山病対策が必要ですね。
そして、やっぱり行ってみたいのが、ウユニ塩湖!!
標高3700km、南北100km、東西250kmと、とんでもなくデカイ塩の湖。
でも、こんだけ有名なのに実は世界遺産じゃないんですよね。

宮嶋さんはそんなボリビアで2年間活動していたんですが、なんともったいないことにウユニ塩湖に行かなかったらしい。
えー、真っ先に行くとこでしょー、なぜー?
一緒に働いていた同僚に、あんなキツイ所には行くなと言われたらしい。笑
意外とボリビアの人達には人気がないらしいんです。
近すぎるのかな?いつでも行けると思っているのか?
東京の人が東京タワーに行かないのと同じ感じかな?笑

さて、宮嶋さんのシゴトは「水資源開発」
なにやら井戸掘りでもするんでしょうか?
宮嶋さんが派遣されたのが東部のサンタクルス県の地下水プロジェクト。
井戸を掘って水道を作る水の技術者として派遣されます。
実はもう10年位JICAでも井戸掘り指導はしていたそうで、実際にはある程度井戸掘りの技術は進んでいたようです。
それよりも水質悪化が問題となっていて、派遣されてすぐに水質のモニタリングの要望があったようです。
協力隊では要請内容とは違ったシゴトになる場合が、たまにあります。
現地の状況の変化に合わせて要望が変わるため、JICAボランティアは柔軟な活動が要求されるのです。

もうすでに多くの井戸が掘られていたため、水質改善のためのモニタリング指導が主なシゴトになりました。
さぁそして、シゴトを始めるにあたり大事なことがあったのです。
それは、同僚全員の顔と名前を覚えることだそうです。
朝出勤して、まず最初にやることはスタッフ全員と挨拶すること。
まぁたしかにこれは大事なことじゃないですか?
でもね、文化が違いますから。まさに異文化理解です。
ボリビアの挨拶は、顔を合わせてハグをすることなのです。
正直、日本人にはちょいとハードルが高いかもしれませんよね。最初は。
そうして宮嶋さんの朝は、一人づつ名前を呼んでハグすることから始まったのです。

宮嶋さんの活動は、現地の大学の先生と一緒に井戸から雨季と乾季の水を採取し、水質検査をしてデータ化することを目指します。
地域差や時間経過のデータから水の区分をしていくシゴトだそうです。
もちろんデータ化することが目的ではなく、水質改善のための過程なのです。
宮嶋さんが派遣されたプロジェクトは、2年間のJICAボランティアで完結できるものではなく、長い時間もかかり、今なお続いているそうです。

プロジェクトの規模が大きくなれば、より人と時間が必要になるんです。
長いプロジェクトに参加していると、すべての成果を見届けることが出来ない寂しさもありますよね。
それでも宮嶋さんは、もっと出来ることがあったかもしれないけど、限られた時間だからこそ、今ある活動を大切にしたいと思っていたそうです。
そう言う意味では、この2年間という時間はちょうど良い期間なんだそうです。

宮嶋さんがおっしゃっていました。
やりたかったこと、準備していたことは沢山あったけど、もしかしたら思い描いていたことの10分の1くらいしか出来なかったかもしれない。

でもそれは、全てを自分でやらないことが大事だからです。
日本のモノを当てはめても継続しないからです。
現地の人の価値感で作り上げていかないと崩壊してしまうからです。
あくまで現地の人たちが自分たちのチカラでやるお手伝いなのです。
現地の人の意識が始まりなのです。

せっかく設備があるのに機能していないモノも沢山目の当たりにしたそうです。
現地の人が現地の物で作り、維持管理ができるモノじゃないと、どんなに日本の技術を結集した最新のモノでも意味がないのです。

正直、技術には国境があるそうです。
その土地の文化と価値観に合ったモノと仕組みを作ることが大切だそうです。
それを感じて見極めるにもちょっと時間がかかりますよね。
言葉が分からないうちは、まず現場を見ることが一番だそうです。
そして出来るだけ寝食を共にすることだそうです。
宮嶋さんは、現地のエンジニアと仲良くなって手当たり次第現場に行っていたそうです。
こんなに現場に連れて行けって言ったのは、お前が初めてだ。と驚かれたそうです。
そうすることで言葉も覚えたし、信頼関係も築けたのです。
ちなみに宮嶋さんが初めて覚えたスペイン語が、このクソ野郎だって!笑。

JICAボランティアは、やっぱ現地で共に生きるってことなんですね。



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松では平成27年度4次隊の訓練が行われています。
そして、今週水曜日には11名のシニア海外ボランティアが訓練を無事に修了しました。
訓練も残り31日、73名の青年海外協力隊訓練生はまだまだ訓練に励んでいます。

語学授業もより実践的な内容になり、ボランティアの考え方や世界の宗教理解、現地の方を訓練所に招いての語学交流会など、派遣に向けて準備を整えています。

そして、来週19・20日に野外訓練を実施します。
この訓練では生活班ごとにグラウンドや体育館にテントを張ったり、支給された食材や水を使って野外炊飯を行います。
与えられた物をいかに工夫して最大限に活用できるか。
それぞれに与えられた役割にしっかり責任を持つことができるか。
これも大事な訓練なんです。

訓練の様子は、JICA二本松のホームページやFacebookページでも随時更新しています。
ぜひチェックして下さいね!
アクセスはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
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2016年2月13日(gy) 08:30

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