ソロモン諸島に派遣されていました、 福島市出身の猪口 正顕さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」1/30放送

オッス、DJイタルっす!

さぁ、今週のゲストは、先週に引き続きまして、
平成1年度2次隊で「ソロモン諸島」に派遣されていました、
福島市出身の猪口 正顕(イノグチ マサアキ)さんです。
御年63歳でございます。
職種は「空手」です、押忍!

現在は、福島市で農家をされています。
おいしい梨を作っているそうです。
梨は夏のくだものですから、冬の間は比較的忙しくないのかと思いきや・・・実は実はこの時期、今が一番忙しいんだって!
花が咲くまでに剪定作業があったりと、冬の下準備が大変なんだそうです。
いやー、何事も準備が大切ってことですね。
本当にお忙しいところありがとうございます!


猪口さんが協力隊に参加したのが37歳の時。
実は当時の青年海外協力隊の年齢制限が原則として35歳までだったそうです。
まぁこの‘原則として’ってのがミソなんですね。
ですので、猪口さんは実は年齢的には超えていたんですが、やはりその経験とやる気を買われて、オーバーエイジ枠で合格だったのです。
でもね、訓練所に入ってみたら同期に37歳が3人いたって。笑
ある意味、黄金世代なんじゃないっすか?!


猪口さんが派遣された国が「ソロモン諸島」
南太平洋に浮かぶ島国、メラネシアの100余りの島々です。
南西にオーストラリア、西にパプアニューギニア、北にナウル、東にツバル、南東にフィジー、南にバヌアツがあります。
青年海外協力隊でもお馴染みの大洋州の国々が並んでいる地域です。
この地域はまさに常夏、雨季と乾季がありますがほとんど夏ですね。
基本はTシャツ、短パン、ビーサン、雨季だと裸じゃちょっと寒いかなってくらい。町に行くときはオシャレしてアロハシャツだそうです。
公用語は英語ですが、現地の方が話すのはほとんどがピジン語。
現地語と英語が混ざった言葉がピジン語で、多数ある部族間の共通語になっているそうです。
猪口さんもすぐにピジン語を使うようになったそうですが、そうなると英語を忘れてしまうそうです。あんだけ訓練所で勉強したのに・・・
より必要な‘生活の言葉’が分かってくるってことでもあるんですね。
協力隊員に聞きますとね、意外と早々と英語を捨てる人も多いんです。笑
現地の言葉で話した方が仲良くなれるからだそうです。
あ、じゃあ英語なんて勉強しなくていいじゃん、ってわけにはなりませんよ。
みなさん、しっかりと訓練所では語学に励んで下さいね!


猪口さんの職種は「空手」です。
どんな肩書きかと言いますと法務省警察訓練学校格闘技教官です。
めっちゃ強そうでしょ!ってか、ちょっと怖いかも・・・
もうちょっと簡単に言いますと、
首都ホニアラにある警察官の訓練学校で空手を教えるのがシゴトです。
ソロモン諸島各地から新人警察官が集まってくる訓練学校で週3〜4日、空手の授業を行ったそうです。
授業と言いましても教え方は、一般的な空手道場と一緒です。
空手ですから、号令はもちろん日本語、説明する時だけピジン語だそうです。
もちろん初めて空手をやる生徒もいますので、分かりやすくデモンストレーションを見せるそうです。
空手のカタを見せたり試し割りをしたりするそうですが、ひときわ盛り上がるのは跳び蹴りなどの空中殺法だそうです。見て派手な技が人気だったそうです。

授業の他にも自発的に格闘技をやりたい生徒を集めて、部活動のような活動もあったそうです。
ソロモンの人は、身体能力も高く、覚えも早いし、環境が整えば将来有望な選手も多かったそうです。

民族に興味があった猪口さんは、休みのたびにいろんな島に行ったそうです。
警察学校にはソロモン諸島各地から警察官が集まってきますので、声をかけてはその警察官の実家の島を泊まり歩いていたそうです。
島ごとに民族に特徴があるそうで、活動の最後の頃には顔を見ただけでどこの島の部族か分かるようになっていたそうです。

猪口さんは訓練学校での授業の他、他の島々を回っての巡回指導や中学校などでの空手教室など幅広く活動をされていたのです。
そして、なんと派遣期間を延長して2年8ヶ月活動されたそうです。
それだけ活動の和が広がり、多くの人に必要とされた活動だったのですね。


さて、先週もご紹介しましたが猪口さんで96人目の出演者になります。
そんな出演者の中で、ついに猪口さんがトップの記録を塗り替えました!

これを超えるには難しいと思われていた記録を大幅に塗り替えたのです。
どんな記録かと言いますと〜、
マラリアのかかった数、ナンバー1!!

今まではガーナに派遣されていました上野さん(平成3年度1次隊)の記録が5回で第一位でしたが、なんと猪口さんの記録は驚くなかれ、10回!!
8ヶ月の期間延長はありましたけど、10回ってスゴすぎ。笑
ちなみに治療は12回ですって。
笑っちゃいけないけど、笑うしかないですね。笑

よほどハマダラカ(マラリア原虫を媒介する蚊)に好かれているんですね。
かかりやすい体質ってのはあると思いますけど、かかり過ぎですからね。
2年8ヶ月の活動は、マラリアとの戦いでもあったそうです。


帰国して25年、現在は福島市で梨づくりをされています。
25年前に経験した空手を通して人を育てる活動と、今の梨づくりと通じるモノがあるそうです。
人も果物も、しっかり育てるために必要なモノは同じってことですかね。

猪口さんのような協力隊の先輩のチカラが、これから青年海外協力隊を目指す若者を育てるチカラにもなりますよね。

先輩!これからもよろしくお願いします、押忍!


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松では平成27年度4次隊の訓練が行われています。
1月5日から始まった訓練も、もう3分の1が経過。
訓練生の語学授業もさらにレベルがあがっているコトでしょう。

さて、JICA二本松では1/29から日本外国語専門学校の学生が宿泊プログラムを実施しています。
この研修ではJICA二本松の訓練生と同じ訓練を行います。その為、専門学校の学生は朝6時半からラジオ体操を行い、語学クラスに入って語学訓練を体験します。
日本外国語専門学校の学生は非常に意識が高く、訓練生にとってもいい刺激になっています。

訓練の様子はJICA二本松Facebookページで随時更新しています。
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2016年1月30日(gy) 08:30

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