「キルギス」に派遣されていました、 中沢 舞さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」1/16放送

こんにちは、DJイタルです!
やっと冬らしい寒さを感じる今日この頃ですね。
年末年始の不摂生を後悔する今日この頃でもあります。
体重計に乗ってみたものの、数字は見なかったことにする今日この頃です。
よし、今日こそは走りに行こう!と決意する今日この頃です。


今週のゲストは、先週に引き続き、
平成25年度1次隊で「キルギス」に派遣されていました、
中沢 舞(ナカザワ マイ)さんです。
職種は「村落開発普及員」
お隣りは宮城県仙台市のご出身です。
同じ東北人、親近感があります!
今月5日に訓練が始まったばかりのJICA二本松訓練所のスタッフさんです!

中沢さんが派遣された国が「キルギス」です。
みなさん、どの辺にある国か想像つきますか?
キプロス?キリバス?キリギリス?
いえいえ「キルギス」、中央アジアの国です。
カザフスタン、中国、タジキスタン、ウズベキスタンと国境を接する中央アジアの内陸国です。
国土の40%以上が標高3000mを超える山岳地帯。
協力隊員が派遣されている地域で一番寒いところですと、なんとマイナス30℃だって。マイナスってだけでビックリですが、マイナス30℃って・・・
青年海外協力隊のイメージって、南の島やアフリカなど暑い国に派遣されるイメージですよね?!
寒さと戦う青年海外協力隊もいるんですね。
と言っても、年中寒いわけでもないそうです。
地域によっては日本よりも四季がはっきりしているそうで、首都のビシュケクでは夏は40℃にもなるとか。
防寒対策から紫外線対策まで幅広いっすねぇ。
キルギスの公用語は、キルギス語とロシア語。
実はコレが面白いところで、キルギス人のほとんどの方がキルギス語とロシア語を交ぜて使うそうです。キルギス語とロシア語のハイブリッドです。
会話の肝心な所がロシア語だったり、これに慣れるまでが大変だったとか。笑


中沢さんの職種は、村落開発普及員(現 コミュニティ開発)です。
ザ・協力隊とも言われる村落開発普及員は、バラエティに富んだ職種。
字で見るとなんか難しそうな職種なんですが、おもいっきり簡単に言いますと‘何でも屋さん’です。笑
ゴミ拾いしている隊員もいれば、養殖をしている隊員もいるとか。笑
本当に幅広いシゴトをするのがこの職種なんです。

中沢さんの活動は北東部にあるイシククル湖(琵琶湖の9倍もある大きさで世界第2位の透明度を誇る湖)の近くの村で、羊毛(フェルト)を使った土産品の製作している女性グループの手伝いをするシゴト。

羊牧が盛んなキルギスでは昔から羊毛を使った産業もあったそうですが、なかなか外国向けの商品作りが難しかったようです。
絨毯やキルギスっぽい派手な配色の商品が多く海外ウケするものが少なかったようです。

そこで羊毛を使った外国人向けの売れるお土産品を作ろうというのが要請内容でした。
すでにキルギスでは専門家を入れたJICAの一村一品プロジェクトが動いていて、村に点在する生産グループを組織化して、同じ品質の同じ製品をつくるように取りまとめをする役割として中沢さんは各生産グループを周っていたそうです。

ただ、海外に売れるモノを作りましょうと言っても、村で生きてきた現地の人たちには、正直何が売れる商品なのか分からなかった。
90グループ1000人が登録しているけど、どんなモノを作って、どこにどんな売り方をすればいいのか、悩みも多かったようです。

まずは販路を広げるためにも商品のラインナップを増やしたり、カタログを作成したりしたそうです。
コンセプトは草木染めなどで化学染料を使わないナチュラル商品。
キーケース、ペンケース、ぬいぐるみなどのお土産品を作っていたそうです。
またプロジェクトが始まったことで組合のような大きな組織が出来て、パリの展覧会などにも参加することで商品を広く紹介できるようになったそうです。
そして売れることで、生産者の意識も変わっていくのです。

このJICAのプロジェクトにより日本の無印良品と提携することも出来たのです。
まず何より提携することで無印良品に納品するための商品基準ができたことが大きかったそうです。
日本に売るためには守らなければならない約束を理解してもらうことが大変だった。そしてビジネスってやつには信用が大事だってことも。
今まで自由に作って自由に売っていた物が、基準を元に生産して納品数を確保する仕組みをつくる。これが売るための約束です。
そして商品代金が入ってくるのは3ヶ月後。これが信用です。
約束を守ることも大事だけど、実は苦労したのが‘待つ’というコト。
最初はオフィスにさんざん電話がかかってきたようです。
「いつお金が入るんだ。」
「もしかしたらだまされているんじゃないか。」
もうこればっかりは信じてもらうしかないですよね。

意識を変えるコトが信用を得るコトになり。
信用を得るコトが収入を得るコトに繋がるのです。
信じて待っていた人だけが今も続いているそうです。
中沢さんの思いが続いているのですね。


中沢さんがキルギスで一番感じたことは、おばちゃんは世界のドコでも同じ。笑。
おばちゃんは万国共通?これちょっと語弊があるけど・・・
ウワサ好きだったり、ちょっと陰口があったり。
まぁ世界のドコでもやっぱ人間関係が大事ってことです。笑


中沢さんが日本に帰って来て感動したこと、トイレットペーパーの質!
これが2年間海外で生活してきた人の正直な意見です!
さすが日本!
スゴイぜ、MADE IN JAPAN!


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松では、現在、平成27年度4次隊の訓練が行われています。
訓練も11日目を過ぎまして、83名の訓練生も少しずつお互いを理解してきたところでしょうか。

さて、訓練生は語学以外にも健康や安全管理、宗教理解など様々な訓練を受けなくてはなりません。
派遣国で2年間を無事に過ごすための講座が訓練所にはたくさんあります。

また訓練生の大半が嫌がる予防接種が始まりました!
狂犬病、A型肝炎、B型肝炎、破傷風などの予防のために毎週注射を打ちます。
普段元気な訓練生もこの日だけは口数が少ない様に感じます。

そして、平成27年度4次隊の訓練が始まると同時に、12月にJICA二本松を無事に退所した3次隊の隊員が続々と派遣国に出発しています。
これまで多くの訓練生が全国から二本松に集まり、県民の皆さまのご理解とご協力のもと無事に訓練を終えた訓練生は青年海外協力隊員となって世界各地で活躍しています!!

訓練の様子はJICA二本松Facebookページで随時更新しています。
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2016年1月16日(gy) 08:30

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