「サモア」に派遣されていました、 湯澤 千里さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」1/2放送

あけましておめでとうございます!
今年も何卒何卒よろしくお願い致しました!!

昨年末には青年海外協力隊を舞台にした映画「クロスロード」を見てきましたよ。もう協力隊あるあるが満載の素敵な映画でした!
でも・・・福島県内で上映されてないんです。泣
えーなぜ?WHY? って言ってもやってないのはしょうがない。
まだ上映している近県の映画館もありますので、ぜひ機会があったら見て下さいね!
ちなみに、ふくしまFMもエンドロールのクレジットに名前がありますので見逃さないように!


さぁ今週のゲストは、先週に引き続き、
平成25年度2次隊で「サモア」に派遣されていました、
湯澤 千里(ユザワ チサト)さんです。
職種は「理科教育」
長野県のご出身です。
湯澤さんはサモアに派遣ですので、訓練は長野県のJICA駒ヶ根訓練所です。
駒ヶ根訓練所は実家からも近かったそうです。
で、なんと湯澤さんの母親が駒ヶ根市のご出身だとか。
何やらちょっと縁を感じますね。


民間企業で4年間、社会経験を積んでから協力隊に参加されます。
湯澤さんは教育関係の企業で訪問営業から塾講師と、‘教育’を自分の進む道に決めます。
協力隊では教育に携わるシゴトがしたいと小学校の理科の実験を補佐する資格も取得されたそうです。
ある意味、協力隊に参加するための選択であり時間だったとも言います。
自分を見つめる時間であり、協力隊を改めて考える時間になったそうです。

湯澤さんが派遣された国が「サモア」です。
鳥取県より少し小さいくらいの太平洋に浮かぶ島国。
ニュージーランドの北2,300 km、ハワイの南3,700kmの南太平洋上に位置し、サバイイ島とウポル島の2つの大きな島などで構成されています。
サモアは人口の80%以上が肥満だそうです。
太りやすい体質もあるそうですが、サモアでは太っている方が評価されることがあるのです。
でも最近では教育の普及やネットなどの情報により「痩せたい」と言う人が続出しダイエットがブームになっているとか。笑

協力隊に派遣されると、男性は痩せて女性は太ると言われているんですが・・・
湯澤さんも、もれなく‘7キロ’太ったそうです。
現地では勧められるままに、おいしくいただいていたそうです。
サモアの体重計に乗っても「まぁサモアの体重計だし正確じゃないかも」と勝手な言い訳をしてみたり。
現実逃避と言いますか、ある意味ではポジティブと言うのでしょう。笑


湯澤さんの職種は「理科教育」
そう、理科の先生です!
湯澤さんは、公立の中高一貫校の理科の先生として派遣されます。
小さな村の学校で13歳から17歳の子供たち500人が通う学校だそうです。
授業によっては1クラス50人以上になることもあるそうです。
全ての教室に人数分のイスや机があるわけではなく、床に座って授業を受ける子供たちもいるのです。
ただ、こう言った環境の中でレディファーストが身についているそうです。
女子生徒を先に座らせてから、男子は空いているイスや床に座ったりするそうです。
優しいねぇ、子供でも紳士ですよ。
いや〜、見習いたいですね。

一応教科書はあるんですが、ニュージーランドの教科書を使っているそうです。
一年間でその教科書を終わらせるのが基本的な授業の進め方なんですが、ただ海外の教科書は全体的な繋がりが無く、正直わかりづらい部分も多いそうです。

そこで湯澤さんは、同僚の先生に相談して授業の進め方を変えたそうです。
教科書の順序通りでは無く、新たに教材を作ってテストも変えて、1年間の期間で考えたカリキュラムにしたそうです。
新たな試みですので、正直、準備に時間もかかりましたが、これが自分のシゴトだと実感したそうです。
物が無い中では、スプーンやストローなど身近な物が理科の実験道具になっていきます。
次はどんなモノを使ってどんな授業にしよう、と考えていくのが楽しかったそうです。
なにより素直な子供達の反応が嬉しかったそうです。
今まで実験などがなかった理科の授業に手作りでも実験を取り入れ、子供達が群がるように楽しんでくれたそうです。

湯澤さんの活動は広がっていきます。
サモアの教育省とのプロジェクトにも関わっていたそうです。
ワークショップや研修授業などを通してサモア全体の教育環境の向上にも携わっていたのです。
現場ももちろん大切ですが、効率的に提案するためには教育省などの管轄している組織に話しをすることも大事なことなんですね。
青年海外協力隊だからこそ出来ることの一つがそれですよね。
協力隊だからこそ外国人だからこそ、言えることがあるし聞いてもらえるのです。


湯澤さんが帰国したのが去年の9月。
帰って来て4ヶ月、今、日本の良さを改めて感じているそうです。
サービスもすばらしい、温泉も温かい、食べ物も美味しい!
日本の良さを改めて感じることも青年海外協力隊の大事なコトのひとつです。
海外を理解することで自国を知る、それがまた次の国際協力に繋がる。
外ばかりを見ることが国際理解じゃないんですね。
外を見て、内を知る。のです。

湯澤さんは何か不思議な縁に導かれて福島にやってきました。
国際協力のシゴトがしたい、とJICA二本松の募集を見つけました。
実家は長野県、JICA駒ヶ根訓練所が近いけど、何か福島に呼ばれていると感じたのです。その心の声を信じて福島に来たのです。

こころの声に耳を傾けてみる。
さて、この福島ではどんな声が聞こえてくるのでしょう。
湯澤さんの福島ライフ、楽しみですね!


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

新年あけましておめでとうございます!!
今年もJICA二本松をどうぞよろしくお願い致します!!

JICA二本松では、いよいよ1月5日から平成27年度4次隊の訓練が始まります。
シニア海外ボランティア訓練生は2月9日まで、青年海外協力隊訓練生は3月14日まで訓練に励みます。

この時期JICA二本松は雪におおわれ、訓練生は寒さとの戦いにもなりますが、無事に訓練を乗り切れるようスタッフ一同サポートしていきたいと思います。
また次の訓練も派遣国の現状を学ぶと同時に震災から5年が経った福島の現状を知るための視察ツアーを行います。

訓練の様子はJICA二本松Facebookページで随時更新しています。
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2016年1月2日(gy) 08:30

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