「エチオピア」に派遣されていました、三上 歩美さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」10/10放送

こんにちは、DJイタルです。

10月10日です。
体育の日です、昔は。今は10月の第2月曜とか。
昭和生まれは、ついつい10月10日は体育の日と覚えているんですね。笑
今日、明日、運動会とかやっているのかな??
赤組も白組も、みんなガンバレ〜!


今週のゲストは、先週に引き続きまして、
青年海外協力隊 平成22年度3次隊として「エチオピア」に派遣されていました、三上 歩美(ミカミ アユミ)さんです。
職種は「幼児教育」です。

現在は、JICA二本松の厳しい訓練を担当するスタッフさんです。
JICA二本松訓練所も、いよいよ平成27年3次隊が入ってきて大忙しです。
※ 訓練の模様は、JICA二本松のFacebookで紹介していますよ。

さて、三上さんが派遣された国が「エチオピア」です。
東アフリカの国、ソマリア、ケニア、スーダン、南スーダン、エリトリア、ジブチに囲まれた内陸国なんです。
世界地図で見ると海に面しているように見えるのですが、実は内陸国。
今はなんと直行便があるそうです!
国土の大部分はエチオピア高原を含む高地で、年間の平均気温は15℃に満たないそうです。
気候分布から見ると熱帯の地域なんですが、標高によって気温が違うようです。
首都のアディスアベバの標高も2400メートルと高地で、とても涼しく過ごしやすいのです。
でも、空気が薄いんだって・・・そりゃ、まぁ、そうでしょうね。笑

三上さんやっぱり正直で、食べ物は「美味いもんじゃない」って。
匂いも、辛さも、油の量も・・・最初は苦労したそうです。
でも、生活していくとだんだん美味く感じるようになるんだそうです。
そうして学んだことが、「人間は慣れるんだ!」です。


さて三上さんは「幼児教育」と言う職種です。
簡単に言うと幼稚園・保育園の先生ですね。
要請によって、幼稚園教諭や保育士の資格が必要であったり、数年の実務経験が必要だったりするそうです。

三上さんは国の教育省ようなところに派遣されます。
首都のアディスアベバで、市内の幼稚園教育担当部門でいくつかの幼稚園を担当して巡回していたそうです。
まずは幼稚園の先生としてのシゴトです。
そこで遊びを取り入れた活動保育、制作、運動などを実践していきます。

実はエチオピアでは、幼稚園は勉強するところなんだそうです。
公立、私立などの違いはありますが、両親が幼稚園に勉強を望んでいるのです。
幼稚園は、小学校へ進学するために勉強を教えるところ。
イイ学校に進学して、イイ大学へ行って、イイ就職をするために、英語、現地語、算数を学ぶ幼稚園もあるそうです。

もちろん全てを否定出来ませんが、そう言った幼児教育の環境を、現場から変えていくことも要請内容の一つだったのです。
海外のような遊びを取り入れた幼児教育をエチオピアでも広げていきたい、と言うのが国の狙いなのです。

さて、それを現場の先生たちにどう伝えていくのかが、大きな課題だったそうです。
遊んで学ぶ幼児教育を伝えて行くのですが、現地の先生には、なんで‘遊び’なのかが分からないのです。
実際に遊びを取り入れることで、子供達も喜び、楽しんで参加するんですが、現地の先生の目には、‘うるさい’‘騒がしい’と映ってしまうのです。

親からは、小さいうちから勉強を詰め込むことを求められている。
先生の板書をキレイに書き写すことが素晴らしい生徒と評価されてきた。

三上さんが見たのは、考えるじゃなく真似るだけの子供たちだったのです。
今の勉強は、先生が書いたことを真似るだけで、まったく考えていない。

そこで自発的に考えるために、楽しいから始めていくのです。
考えるチカラを養うために、遊びながら学ぶのです。
楽しければ、子供たちにはすぐに伝わっていきます。
難しいのは大人の先生たちなんです。

多くの先生に理解してもらうために、週末はいろんな地域でセミナーを開催したそうです。
ここで大事なのが、‘お茶の時間’だそうです。
お茶??
はい、お茶の時間です!

たかがお茶の時間ですか?ってお思いでしょうが、されどお茶の時間なんです。
いやー、僕もまさかと思いましたよ、でもコレが大事なんです。
まさに協力隊の活動のヒントはここにあるかもしれませんよ。

これが文化であり、尊重するところなんです。
エチオピア人にとってお茶の時間はとても大事で、生活の一部なのです。
お茶が出ない会合はありえない。そんなのセミナーじゃない。
開催する地域には、エチオピアの幼児教育のためにお茶を出して下さいと頼み込んだそうです。

で、まさかのお茶の時間に、もうひとつスゲー大事なことがあるんです。
お茶の時間から始まるコミュニケーションや人間関係もあるそうです。
講師とか先生とか生徒とか立場は関係なしに、たわいもない雑談を通して、人として向き合える時間なのかもしれないですね。
明文化されないけど、協力隊の大事なコトのひとつなんじゃないかなって思うんです。
現地で共に生きるって、多分、こういうことなんですよね。

そうしてセミナーに集まった先生たちが幼児教育を学び、またそれを自分の学校や地域に伝えて行くのです。
エチオピア人の先生たちが理解し自発的に動き始めることが大事だったのです。
教育省の上の人から現場の先生まで、伝わっていくまで時間もかかります。
それでも、日本人の考えではなくて、エチオピア人の考えなんだと気付いてもらうことで、少しずつ動き始めたそうです。

エチオピアの幼児教育は始まったばかり。
三上さんから始まった活動は、今では100人を超える参加者が集まる大きなセミナーになっているそうです。
これから数年後、数十年後のエチオピアの未来が楽しみですね。

さてと、ではお茶にしますか。笑



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

いよいよ10月9日に平成27年度3次隊の訓練生がJICA二本松に入所しました!
シニア海外ボランティアの訓練生は35日間、青年海外協力隊の訓練生は70日間、語学訓練や様々な講座、体力テストなどを通して大きく成長していくことでしょう。

そして、10月24日(土)は県内最後の青年海外協力隊秋募集の説明会ビッグパレットふくしまで開催されます。
午前10時〜12時まで、郡山市の「ビッグパレットふくしま 4階 プレゼンテーションルーム」で行います。

当日は、自身も聴覚障害を持ちながらドミニカ共和国で「途上国で障害者のチカラを引き出したい」という思いから協力隊の参加した方を招き、2年間の協力隊の経験をお話頂きます!
ぜひ、お気軽にお越し下さい!!

秋募集の詳細はJICA二本松のホームページでも随時更新中です。

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2015年10月10日(gy) 08:30

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