「バヌアツ共和国」に派遣されていました、岡田 麻紀さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/7放送

こんにちは、DJイタルです!

は〜い、もう覚えましたね?
今年5月に、いわき市で開催される国際会議は〜?

大きい声で〜。
はい、みんなで〜。
せぇーの、いわき太平洋・島サミット2015!

説明しよう!
太平洋の島国は親日的で、国際社会において日本を支持してくれる重要なパートナーであることから、この関係強化と、島国の発展に共に取り組むため、3年に一度、日本に太平洋の島国の首脳を招き開催する国際会議である。

その太平洋・島サミットが、初めていわき市で開催なんです。
なんと18ヵ国(日本も含む)の島々から首脳がやってくるのです!
これ、すげぇーよね?
青年海外協力隊でも、おなじみの国ばかり。
なんと18ヵ国中、協力隊は10ヵ国に派遣されているのです。

そんな島国のひとつが、「バヌアツ共和国」

今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成13年度1次隊として「バヌアツ共和国」に派遣されていました、岡田 麻紀(オカダ マキ)さんです。
職種は「体育」です。

バヌアツ共和国は、西側にオーストラリア、北にソロモン諸島、東にフィジー、南にニューカレドニアに囲まれた太平洋に浮かぶ常夏の国。
南北800kmにわたって83の島があるのです。
実は、日本からの直航便はありません。
観光業が盛んなんですが、岡田さんが派遣されていた当時は、日本人観光客は少なかったようです。
でも、走っているクルマは日本車ばかり!
日本人へも、とても好意的なんだそうです。

岡田さんの職種は「体育」
そう、体育の先生です。
首都ポートビラにある私立の中高一貫校に派遣されます。
12歳から18歳くらいの400人の学生が通う学校だったそうです。

もちろん体育の授業をするわけですが・・・
岡田さんが派遣された当時、バヌアツ国内には体育の先生が5人しかいなかったのです・・・体育の先生がいない学校がほとんど。
時間割に体育はありますが、先生もいなければ、やることも決まっていない。
スポーツというか、カラダを動かせばいいくらい。
自由な時間か、遊びの時間か、くらいの感覚らしいのです。

案の定、岡田さんの最初の授業の時は、誰も来ません!
別にボイコットされたわけじゃないんです。
ただ、みんな勝手にやっているだけ。
なんで先生がいるの?くらいにしか思ってないのです。

岡田さんは、日本の体育を教えなければならない。
子供たちは、なぜスポーツを習うの?
そりゃもうギャップがありすぎて、上手くいかんのです。

さて、どうするかね。
マニュアルも、教科書も、カリキュラムも、何もない。
何から始めていいのか。
最初は、なんとしても日本の体育を伝えなければならない使命感もあった。
毎日、カウンターパート(現地の同僚)と話し合いながら、その日を頑張るしかなかったそうです。
半年、1年と、時間は過ぎていきます。

そして、ある時、思ったのです。
いや、ちょっと待てよ。
置いてある機材も、何よりも育ってきた環境も違うのに、ただ日本のやり方を押しつけているのではないか?

そして、ある時、気付くのです。
大事なコトは、自分に合わせてもらうのではなく、自分が歩み寄って、バヌアツの子供たちに必要な体育を見つけていくコトなんだ。
何かを伝えることではなく、何を望んでいるのか理解するコト。


教えようと思っている時は、自分中心でしかない。
相手を理解しようと思った時に、はじめて伝わる。
今まで見向きもされなかったのに、相手から歩み寄ってくれる。

それに気付いたことで、ほんとに楽になったと言います。
生徒と教師の枠をも超えて、人の繋がりを感じることができたのです。

そしてなんと、2年間でもモノ足りず?
岡田さんは、協力隊の活動を1年間延長するのです。
すごく稀なケースと言いますか、岡田さんはラッキーって言っていましたが、
同僚のバヌアツ人の先生がJICAの海外研修員派遣制度を利用して、福島大学で10ヶ月間の研修をされたそうです。
岡田さんはバヌアツで、同僚のバヌアツ人の先生は福島で、それぞれが異文化で学び、それぞれの国で協力して活動が出来たのはホントにスゴいよ!
そのための1年間の延長だったのです。

3年間の協力隊生活で感じたことは、
究極的には、いつも自分と一緒にいるのは自分のカラダ。
自分のカラダをとことん大切にすることが、大事。
それをぜひ伝えたいと思って帰国します。
バヌアツで生まれたこの思いを、何とか表現できるものはないか。

何を隠そう岡田さん、福島発の健康体操「やきとりじいさん体操」の考案者。
あのユニークな振り付けはいったいどこから生まれたのか?

そして、ついに、「やきとりじいさん体操」チャンスがやってきます。
帰国後数年が経ち、久しぶりにバヌアツ旅行に行った際に感じたのです。
バヌアツの自然の豊かさ、空の美しさ、言葉では表現できない空気感を感じたのです。
この全身で受けた感動・インスピレーションをカラダで表現したい。
おりてきたと言うか・・・ふってきたと言うか・・・
考えると言うよりは、自然と勝手にカラダが動いたのです。
バヌアツ旅行から帰ってきてすぐに「やきとりじいさん体操」が完成。
福島発の「やきとりじいさん体操」は、バヌアツで生まれていたのです。


バヌアツの壮大な自然、想像して下さい。
自然との共生。
深夜に、バヌアツの自分の部屋で、物音がするからと天井を懐中電灯で照らして見たら、白いはずの天井が真っ黒だった。
パソコンのマウスくらいの「ゴキブリ」が、天井を埋め尽くしていた。
何百匹?何千匹?
そっと懐中電灯を消して、寝たそうです。
これも自然との共生ですね。笑


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

今年の5月、太平洋諸国が直面する様々な問題について話し合う「太平洋・島サミット」が福島県で開催されます。県内で首脳級の会議が行われるのは初めてのことなのです。
この太平洋・島サミットが、いわき市で開催されるのに合わせて、今月22日には、太平洋諸島の魅力が味わえる「サミット2ヶ月前イベント」が開催されます。
JICAブースでは、世界のお茶を味わったり、缶バッジづくりが楽しめたりと、ご家族・お友達と楽しめる企画をご用意しております。

場所 小名浜港アクアマリンパーク。
時間 10:00〜15:00

今月22日は、アクアマリンパークで太平洋の島国の魅力を楽しみましょう!

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2015年3月7日(gy) 08:30

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