「エルサルバドル」に派遣されていました、藤井 由佳さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」2/7放送

こんにちは、DJイタルです!

今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成12年度1次隊として「エルサルバドル」に派遣されていました、藤井 由佳(フジイ ユカ)さんです。
職種は「作業療法士」
福岡県北九州のご出身です。

福岡から福島?
それは後ほど。
まずは、地球の反対側「エルサルバドル」では、どんな活動をされてきたのでしょうか。

エルサルバドルでは、国立リハビリテーションセンターに派遣されます。
国内には3つしかないリハビリテーションセンターは、病院を退院された方などが、リハビリを目的に来る施設なんです。

「作業療法士」のお仕事は、単純な運動やサポートだけではなく、しっかりと生活に結びつけるため、生活に活かすための援助をするのです。
まだ派遣当時は、エルサルバドルには「作業療法士」がいなかったそうで、
養成する学校もなく、これからの新しい職種のひとつ。
「作業療法士」を伝える、育てると言うのも大事な活動だったのです。

日本でも1年の現場経験があるとは言え、まだまだ経験不足だと感じていた藤井さんは、自分でも現場で患者さんを見たいと伝え、一方的に教えるのではなく、現地のスタッフさんと一緒に現場で学んでいこうと活動されたのです。
一緒に現場で患者さんに接することが、説得力にも繋がると感じたそうです。

人にモノを伝える、教えると言うのは大変・・・
資料を作るにもスペイン語。
スペイン語が間違っていないかを現地スタッフに確認しながらの勉強会。
現地の方も、藤井さんも、お互いに勉強ですね。

エルサルバドル国内での言語の違いはあまり感じなかったそうですが、同じスペイン語圏のメキシコに行った時、メキシコ人のおじさんに指摘されるのです。
「おねえちゃん、エルサルバドルから来たでしょ!」

知らぬ間に、エルサルバドル訛りのスペイン語が身についていたのです。笑
中米のスペイン語圏では、それぞれの国の訛りがあるそうです。

あれだけ訓練所で勉強したスペイン語だったのに・・・
派遣当初は、さっぱり聞き取れなかったそうです。
最初の半年は、小さな辞書を片手に活動していたのです。

でも、あまり話せないからこそ、逆に患者さんにスペイン語を教えてもらったりとコミュニケーションのキッカケにもなったそうです。

言語は、協力隊のみんなに共通する最初の壁というかステップなんですよね。

そして、
2年間の活動で感じた事は、日本の当たり前が、世界の常識じゃないってこと。
みんなおおらかで時間も気にしない。
ラテンの国は、人を待たせることが当たり前? 
でも、待たされた人もそんなことで怒ったしない。
こう言うところで生活すると、視点の幅が広がると言うか、まぁいいかと思えることが増えたそうです。

職種でも救われたと言っていましたが、
文化、風習などで見れば、違いはあるけど。
ココロやカラダ、人間の深いところでは変わらない。


帰国後は、長崎の施設で作業療法士として働きますが、
2011年3月の東日本大震災をキッカケに新たな一歩を踏み出します。

震災はとても衝撃的で、自分に何か出来ることはないか・・・
復興支援に携わる仕事なら、何でもいい。
とくに作業療法士という資格にもこだわらずに探したそうです。

そうして、「公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」の岩手県の事務所に所属されたそうです。
はじめての‘みちのく’東北にやって参ります。
震災後なかなか遊び場・学び場のない子供たちのために、地域住民の方に働きかけながら、仮設の中や集会場などを利用して子供たちの場所を作る活動などをされたそうです。

そして2013年に福島に。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの福島事務所に派遣されまして、震災後の福島の子供たちのために、今まさにご尽力頂いているのです。
外遊び、自然体験の機会が減ってしまった子供たちのために、地元の企業、団体、子育て支援に携わる方々と協力して、外遊びや自然体験の機会を提供する活動にチカラを入れているそうです。
直接こども達と関わるなかで、やっぱりこども達が外で元気に遊ぶ必要性を感じたそうです。
簡単ではないけど、継続的な支援が必要なんですよね。
子供たちの未来が、福島、日本、世界の未来に繋がっていくのです。

藤井さん、
協力隊の訓練所のある福島県に来て頂いたのも、何か縁を感じますね。






☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、平成26年度4次隊が訓練に励んでいるところですが、訓練生が受ける講座の中には、一般の方も受講できる「公開講座」があります。
皆さんも訓練生と一緒に講座を受講してみませんか?

2月の公開講座は、18日(水)に開講される「異文化適応概論」と25日(水)に開講される「地球のステージ」の2つです。

「異文化適応概論」では東京大学大学院 准教授 関谷雄一先生が異文化理解の意味と適応についてお話されます。
「地球のステージ」では、特定非営利活動法人・地球のステージ代表で医師の桑山紀彦さんによる「紛争、災害、貧困の地の子供たちに音楽と映像で近づく」コンサート形式のステージをご覧いただけます。

どちらの講座も受講料は無料です。
詳しくは、JICA二本松のホームページのトップページからご確認下さい。
皆さんのご参加お待ちしています!


ぜひJICA二本松Facebookページ、チェックして下さいね!
アクセスはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
あなたの「いいね!」お待ちしております。

合わせて、この番組のFacebookもよろしくお願いします。
キミノチカラFacebookはこちら!→https://www.facebook.com/fmf0818
2015年2月7日(gy) 08:30

ID
Pass

Generated by MySketch GE 1.1.4

Remodelling origin is MySketch 2.7.4