「エルサルバドル」に派遣されていました、布田 節子さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」1/24放送

こんにちは、DJイタルです!

今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊 昭和45年度1次隊として「エルサルバドル」に派遣されていました、布田 節子(フダ セツコ)さんです。
職種は「器械体操」です。

今週も大ベテランの登場です。
ご自身では、協力隊の天然記念物とおっしゃっておりましたが。笑
今なお、福島県内外での国際理解教育活動の第一線で活躍されている方です!

さて、布田さんが派遣されていた国が「エルサルバドル」です。
北米と南米をつなぐ、あの細い中米の小さな国。
日本の四国よりちょっと大きいくらい。とても人口密度の高い国なんです。
中米5ヵ国の内、唯一カリブ海に面していない国。
でなんと、エルサルバドルは「中米の日本」と言われているそうです。
狭い国土に人口が多い、火山国で地震も多い、そして勤勉な国民性。
たしかに、なんか日本っぽいですね。

そんなエルサルバドルでの活動はと言いますと、
布田さんは器械体操と言う職種で派遣されますが、実はまだ学生さんです。
大学を休学して、青年海外協力隊に参加されます。
で派遣されたのが、国立の体育師範学校です。
体育の教員を育てる体育教員養成コースに配属されます。

当時のエルサルバドル駐日大使が日本の体育教育に感銘を受けて、ぜひ日本の素晴らしい教育システムを根付かせたいと言う思いから始まったそうです。

ただですね、布田さんは大学生ですよ。
派遣前に出身校の恩師にお願いして、なんとか母校で教育実習をこなしてきましたが、授業はエルサルバドルが初めてです。
しかもスペイン語での授業だったわけです。
教科書もカリキュラムもない、全てが手探りで、手作りの授業だったそうです。
布田さんも初めてであれば、生徒ももちろん初めての授業。
そこで教えた生徒たちが、どんな体育教師になっていったのか。
やっぱり気になりますよね?

時が経って、25年ぶりにエルサルバドルを訪れる機会があったのです。
なんと当時教えた日本のラジオ体操が準備運動として取り入れられていたのです。
布田さん達の教えが、しっかりと受け継がれていたのです。
また、当時の生徒たちは文部省や教育委員会などの偉い役職にもなり、しっかりと国の教育を担なっていたそうです。
協力隊の活動が意味のあるモノとして続いているのはホントに嬉しいですよね。


学生の身分で派遣された布田さんが、エルサルバドルで学んだことは、
日本の社会と人間関係。
実は、布田さん以外にも多くの日本人が派遣されていた師範学校。
言うなれば、布田さんは日本人の中では、学生で一番下っぱです。
そこでいろんなことを学び鍛えられたそうです。笑

そして、もうひとつ学んだことが、「アスタマニャーナ」
これはラテンの言葉で、生活に染みついた言葉。
意味は、「明日あるんだから、明日やればいいんじゃない。」
マスタマニャーナ、アシタマニャーナ、アシタマタナ、明日またね。
このアスタマニャーナが続き、なかなか進まないことも多かったそうです。

でも、その「アスタマニャーナ」が、いつの間にか自分の体に染みついてしまっていたとは、帰って来てから気付くことになるのです。笑

けっして悪いことでは無く、あくせくせずに、楽しく生きることも大切。
その後の人生観にも大きく影響しているみたいですね。


休学して参加されていましたので、帰国後はもちろん大学に戻ります。
卒業後も大学に残り助手として勤務されたり、その後、結婚して会社員の旦那さんの転勤で東北をまわって、また福島に戻ってきたのが平成4年。

福島に帰ってきてから、様々な国際協力・国際理解の活動をされます。
講座の講師やイベントなどを通して、福島県内外での国際理解教育活動の第一線で活躍されているのです。

県内で開催される‘国際協力’‘国際理解’のイベントに参加すれば、ほぼ会えると思います。笑
福島市のMAXふくしま4階アオウゼでも、毎月いろんな国際理解のイベントが開催されているそうです。
詳しくは、福島市のホームページから「アオウゼ」チェックして下さいね!


青年海外協力隊は今年で50年。
布田さんが派遣されてから45年。

青年海外協力隊の派遣期間は、たった2年間。
はるかに帰って来てからの人生が長いのです。

帰国後は、自分のためはもちろん、応援してくれた人たちのために、そして日本のために、その経験を活かしていきます。
帰国後は、これから羽ばたく若者たちを支える立場にもなるのです。

そうして協力隊経験の社会還元にも携わってきた多くの先輩たち。
そんな先輩たちの思いが受け継がれた半世紀。

たくさんの方に支えられている青年海外協力隊。
そう、みんなのおかげで50年です。

もちろん番組のリスナーさんも、このブログを見ている皆さんも、協力隊を支えるサポーターの一員ですよ。

みなさんに感謝です。
いつも、どうもありがとうございますっ!


そうだ、協力隊の歴史を見せてもらいましたよ。
昭和45年当時の協力隊の資料。
なんでも鑑定団に出したいくらい、まぁ貴重でしょ?
いいシゴトしてましたねぇ。


• JICA二本松インフォメーション ☆

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2015年1月24日(gy) 08:30

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