考古学の吉村さんじゃなく、理数科の吉村さん - 「ケニア」に派遣されていました、吉村 悦治(ヨシムラ エツジ)さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」5/17放送

こんにちは、DJイタルです!

さぁ、今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊 昭和62年度1次隊として「ケニア」に派遣されていました、吉村 悦治(ヨシムラ エツジ)さんです。

吉村さんの職種は「理数科教師」です。
この理数科教師は、現在は「理科教育」「数学教育」と言います。

先週も言いましたが、
エジプトの吉村さんじゃなくて、ケニアの吉村さんです。
考古学の吉村さんじゃなく、理数科の吉村さんです。

さて、吉村さんが派遣された国が「ケニア」です。
そう、マサイ族のケニアです。
ケニアは、東アフリカに位置し、インド洋に面する、赤道直下の国です。
東アフリカで最も経済が発展した国とも言われております。
また、アメリカ合衆国・オバマ大統領の父親はケニア人で、イギリスの植民地時代のケニアに生まれているそうです。

吉村さんが理数科教師として派遣されたのは、カクユニ村。
あのバスコ・ダ・ガマが寄港した港マリンディから数十q?の村だそうです。
ぜんぜんピンとこないでしょう?

理数科教師ですから、もちろん学校の先生です。
日本で言う中学から高校にあたる中等教育の男子校の先生です。
まぁ、まだまだ日本人が珍しい時代でしょ?
日本が中国の一部と思っている人もいたそうです・・・
日本のイメージと言えば、空手・忍者・ソニー・ホンダ。
もう古いんだか、新しいんだか、分からんけど・・・笑
でもまぁ、今とは情報量も違いますからねぇ。
インターネットも無い25年以上前のお話ですから。

さて、先週もご紹介しましたが、吉村さんは新卒で派遣されています。
と言うことは、先生と言っても教壇に立ったのは教育実習のみ。
このケニアが、教師として初めての学校で、最初の生徒たちで、初の授業だったんです。

逆にスゴイでしょ? 全てが初めてのコトなんです。
経験が無いってことは、ある意味ノープランじゃないですか?
でも、固定観念が無かったからこそ、自由にいろんなことが出来たそうです。
「学校だから、授業なのに、日本はこうだった」
経験者は、必ず一度は思うことですよね?

これが無いって、実は強いですよね!
比較する対象がないから、比べらんないし、他の答えを知らない。
答えは、生徒たちと一緒に作り上げていくモノ。
もしかしたら、羨ましい教育のカタチかもしれませんね。

私生活でも、生徒たちには水汲みから引越しまで手伝ってもらったそうです。
そう吉村さんの経験談ですが、ケニアの引っ越しは夜にやるらしい。
なんで?えっ?夜逃げですか??
って思うでしょう?
ところがよ、自分の持っている家具やモノを、人に見せないようにするためなんだって。もしもの空き巣とか盗難とか、狙われないように。ってことでしょ?
言われてみれば、おー、納得ですよね。


さて、世は「平成」に変わります。
青年海外協力隊から帰国した吉村さんですが、
まだまだ国際協力の世界に身を投じていくのです!

長野県駒ヶ根のJICA訓練所スタッフ、イギリスに留学して開発学(開発途上国の発展や成長に関する)の勉強、JICA職員として海外から研修員を受け入れる東京国際センター勤務、アフリカ・ザンビアJICA在外事務所、東京本部、南アフリカJICA在外事務所、そして、JICA二本松訓練所。

JICA二本松に異動になったのが2010年8月です。
東日本大震災の約半年前に、吉村さんは福島にやって来ました。

そして、
2011年3月11日。誰もが初めての震災。
もちろんJICAの歴史の中で、災害避難の受入れのために施設を開放したのも初めて。
訓練所ではなく、避難所としての運営がはじまります。
そのど真ん中にいたのが、吉村さんなのです。
今まで国際協力のために培ってきたチカラが、日本で必要とされたのです。

そして、
開発途上国など、世界中から届く支援の輪。
今まで青年海外協力隊が派遣された開発途上国から、応援のメッセージとともに、沢山の物資や義援金がJICAに届けられます。

たくさんの国際協力、海外支援をしてきた日本が、
この震災で世界一の被援助国になりました。
こんな時だけど、日本の国際協力への答えだったのではないですかね。
世界一の被援助国になれたのも、今まで、世界中で、たくさんの青年海外協力隊の活動があったからだと、思うのです。

そして、この被災地福島で、JICA二本松にしか出来なかったことが少なからずあったと思います。
この経験を新たな国際協力に活かすことで、きっと日本の恩返しとなりますよね。


• JICA二本松インフォメーション ☆

5月23日から翌日24日に行われる訓練が「野外訓練」です。
野外訓練では、最低限の設備や物資のみが準備されるのみで、炊事などは16名程度で編成されている「生活班」の仲間達と協力しながら行います。
途上国では水や電気が無いことや、不足していることが想定されています。
そんな中で、限られたモノを使いながら工夫して生活する知識を身につける訓練となります。

そして、こういったアクティブな訓練の一方で、21日水曜日には「座禅」が行われます。
二本松市内の龍泉寺から、住職の武田良天さんをお迎えして実施されます。
心を落ち着かせて、改めて自分を見直す時間になります。

さぁ訓練も約半分が過ぎました。
訓練生の皆さん、残りの訓練期間も頑張って下さい。

そして、
JICA二本松訓練所のFacebookページも随時更新中です!
また、この番組のFacebookページもありますよ!
こちらも、是非チェック!!
2014年5月17日(gy) 08:30

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