9月7日放送 フィリピンで今まさに!青年海外協力隊として活動中!福田千恵さん。

こんにちは、DJイタルです。
今週も、東南アジアはフィリピン編です!!

フィリピン取材の今回のゲストは、
先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成24年度1次隊として、
「フィリピン」に現在派遣されています、
会津美里町出身、
福田千恵(フクダ チエ)さんです。
職種は養護です。
そう、今まさにフィリピンに派遣されている、
現役の隊員さんです。

東南アジアは「フィリピン」。
今回のゲスト福田さんが派遣されているのが、
ルソン島ケソン州ルクバンと言う町。
首都マニラまでは、
バスとジープを乗り継いで
5時間もかかる山の麓にある町なんです。

この町の人はホントに親切だそうです。

なぜか?!福田さんに友達がいないんじゃないかって心配した現地の人が、
日本人の旦那さんを持つフィリピン人女性に、
福田さんの友達になってあげてって頼んだらしく・・・
ピンポン、ピンポーン。
ある朝、知らない女性が家を訪ねてきたそうです。
「あなたと友達になるように頼まれたの。今日から友達ね!」
知らない日本人のために、友達になってくれる親切って凄くない?
極端だけど、気持ちは嬉しいですよね。

福田さんは一人暮らしで、
「一人で夜寝るのが寂しいだろうから、ウチの娘を毎晩通わせるよ」と
言ってくれるルクバンの人達。
ビックリするくらい親切なんです。
少し迷惑なくらい親切なんです。(笑)

今回は、そんな親切の町「ルクバン」から
福田さんにわざわざ首都マニラに来て頂いて収録となりました。

さぁ、今日も青年海外協力隊の宿舎「ドミトリー」からお送り致します。

この日は天気も良く、中庭での収録でして、屋外日和でした。
開放的で、気分は最高!
ただ、平日の昼下がり、暑いんです・・・
それに、クーラーも、扇風機も、機器の雑音をマイクで拾ってしまうため、収録中は回せないんです・・・
みんな収録中は、汗だく我慢です。

さて、福田さんの職種は「養護」
福田さんが派遣されているのが、ルクバンの小学校にある特別支援クラス。
普通の小学校の中にある、特別支援学級の先生。
この小学校には特別支援クラスが3クラスあり70人以上の子供が通っているそうです。

福田さんは現職参加で、日本での養護教諭経験もあります。
フィリピンに来た当初は、特に第一希望の任地でしたし、
また子供たちも元気で、すごく良い印象でスタートしたそうです。
主な活動は、学校での個別学習に、体育や音楽、アートの授業を受け持ったり。

ただ、本格的に活動が始まって行くと、カウンターパート(現地のパートナー)の産休や、
人材不足、言葉の壁があったり、だんだんと課題が出てきます。

先生や保護者との関係、子供たちとの関わり方、最初は悩みました。
どんな風に関わっていけばいいのか、立ち位置がわからなかったのです。
教材作りや、授業プラン作りも、自分一人でゼロからのスタート。
カウンターパートと時間が合わずに、なかなか改善できず、
思ったように活動が進まない時期もあったそうです。


「何で伝わらないんだろう・・・?」
たぶん、協力隊員みんな、誰もが思うことかもしれない。

例外なく福田さんもそう思ったんですね。
他の隊員さんにも相談して、やっぱりみんなが共感するんですよね。
悩んだ時、落ちた時、へこんだ時、辛い時、泣きたい時、愚痴る時。
やっぱり、支えてくれるのは同じ境遇の協力隊員なんですね。

でも、それだけでは解決にならない。
そこから‘一歩’ふみ出さなければならないんです。

その時思い出した言葉が「日本の基準で、考えてはいけない。」
それまでは、日本の視点で見て、不満に思って、
その不満が表情に出ていたそうです。たぶん怪訝な顔もしていたかも・・

そして、
それを反省した福田さんがしたことは・・・「笑顔」です。
どんなにイヤなことがあっても、笑っていようと思ったそうです。

「笑顔」は波及するんですね。
福田さんが笑うことで、周りも笑顔になる。
ずっと笑顔でいたら、町で会う人も話しかけてくれるようになった。
そしたら、活動も上手くまわるようになった。

「笑顔」それだけです。
でも、それだけって言っても簡単にできることじゃない。
悩めば、悩むほど、
誰かのせいにしたり、何かに原因を求めたりしてしまうでしょ?

辛い時に、大変な時に「笑顔」でいられるのは、我慢の人だと思う。
もしかしたら泣いたり、投げ出したほうが、楽かもしれない。
それでも、「笑顔」でいる。
ホントに強い人だと思う。

福田さん言っていましたよ。
思い詰めたらどうしようもなくなるから、あまり考えすぎない・・
自分が楽しくすれば、きっと周りも楽しくなるから。って。


まわりを変えるのは、いきなりは難しいけど。
でも、自分を変えるのは、自分次第だから。
キッカケは、いつだって自分にある。
ですね。

ホントに会った瞬間から福田さんは笑顔なんです。
福田さんが笑うから、「福笑い」ですね。
やっぱ笑顔は人を幸せに出来ると思います。
大げさかもしれないけど、笑顔で人生が変わるんです。
ホントにあの歌の歌詞の通りに、
きっと世界の共通言語は「英語」じゃなくて、「笑顔」なのかもしれないですね。

これから協力隊の訓練では、「笑顔」を教える授業ができるかもしれんね(笑)


福田さんがフィリピンに来て一年。
一年たって、ようやく活動が楽しくなってきたそうです。
自分が活動できる環境がやっと整ってきて、やっと先が見えてきた。
カウンターパートと一緒に出来るコトも多くなってきた。
語学の再訓練もして、もっともっと子供たちと仲良くなりたいそうです。

限られた時間の中で、残された時間の中で、いったい何が出来るのだろう。

やれることは、そんなに多くないかもしれないけど、
今やっていることを、無理せず続けていきたいそうです。

まだ半分。もう半分。
いろんな思いがあると思います。

でも、福田さん焦ってないって。
先の成果や結果じゃなくて、
一緒に考えて、一緒にやっている今を感じたいそうです。


そして、
福田さんが語る、青年海外協力隊の魅力は、
たくさんの人達との出会い。

同期も、ご近所さんも、先生も、生徒たちも。
そこで生活しているからこそ、生の声が聞こえる。
長く生活するからこそ、感じられることがある。

来なければ出会えなかった人達がたくさんいる。
協力隊だから出会えた人達がたくさんいる。
これも青年海外協力隊で得た財産のひとつ。

大切にしていきたい出会い。
それは、今も、これからも続いていくんです。


笑顔で語る福田さんが、すごく印象的でした。
この魅力を伝えて行くことも、青年海外協力隊員の大切な役割かもしれないですね。

少しでも、そのお手伝いができればいいなぁと思うんです。
先週も言いましたけど、
僕、青年海外協力隊のファンなんです!
そんな青年海外協力隊のファンを一人でも増やしたいんです。

いつか、この番組を聴いて、
「青年海外協力隊」に参加する人が出てくると嬉しいですね。


知ってるつもりで、知らなかった青年海外協力隊。
前回のアフリカ取材とはまた違った発見もあった青年海外協力隊。

そして、改めて思った「青年海外協力隊」

青年海外協力隊の活動って、そこに住む協力隊員ひとりひとりの生活。
誰にも語られない活動がいっぱいあるんです。
誰も目にすることのない活動がたくさんあるんです。

すべてに成果があるわけじゃない、全部が評価されるわけじゃない。
僕らが目にしたり耳にする青年海外協力隊は、ほんのちょっと。
そのちょっとの裏に、たくさんの協力隊員がいる。

協力隊員の数だけ生活があって、苦労があって、悩みがある。
自分ではどうにも出来ないことがある。
でも、自分にしか出来ないこともある。

苦しんだからこそ、生み出されるモノがある。
だからこそ感じるモノが、きっとある。


今、まさに世界中で。
世界のどこかで活動している協力隊員がたくさんいて。

協力隊員の数だけ生活があって、悩みがあって、努力がある。
自分一人で出来ることに限りがあるかもしれない「現実」。
でも、たくさんの人が関わって、協力して、青年海外協力隊があるのも「事実」。

関わった人の分だけ、つながった人の数だけ、喜びがある。
それは青年海外協力隊でしか得られない「特別」なもの。

でも決して、特別な人が、特別なところで、特別な事をしているわけじゃない。

普通の男の子が、隣の女の子が、参加している青年海外協力隊。
誰にでもチャンスがある。みんなに、そのチカラがある。

そう言えば、
今回の取材で一緒にフィリピンに行った先生たちの「教師海外研修」の
募集要項にも書いてありましたよ。

「考えているだけでは、何も始まりません。一歩、踏み出してみませんか?」


その一歩、踏み出すかどうか。
自分を変えるのは、やっぱ自分なんですね。

福田千恵さんの「笑顔」のように。
キッカケはいつだって自分。

始まりは小さな一歩から、
‘キミノチカラ 海をこえて’
僕らは、そのチカラを信じています。



今回の取材で、福田さんのインタビューをはじめ、
たくさんの収録をさせて頂きましたが、
放送時間の都合上、泣く泣く編集してしまった部分も多くありました。
出来るだけ多くの話を、出来るだけ多くの人にお届けしたいと、
試行錯誤しながら、編集・放送をさせて頂きました。
また、放送で足りない部分は、ブログ等でもご紹介させて頂いております。
当ブログ以外にも、Teatime Paradiseのブログもご覧頂けたら幸いです。


フィリピンで出会った青年海外協力隊員の皆様、
JICAフィリピン事務所の皆様、JICA二本松・関係者の皆様、
教師海外研修の8名の先生方、青年海外協力隊OV草野恵美さんなど、

このフィリピン取材にご協力を頂きました皆々様、
本当にありがとうございました。

出会ったすべての方と、その出会いに感謝します。

Maraming salamat po !
2013年9月6日(‹à) 23:18

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