今週もゲストはセネガルに派遣中の大石容子さんです!!! |
こんにちは、DJイタルです。 今週もアフリカ・セネガル編です。 もう皆さん、知っていますよね? セネガルは、アフリカの一番西にある国です。 さぁゲストは、先週に引き続き、 青年海外協力隊 平成23年度1次隊として、 現在、「セネガル」に派遣されています 福島市出身、大石容子(おおいしようこ) さんです! 派遣前の日本での仕事は、「保健の先生」です。 勤めている学校を休職して参加する、現職参加だそうです。 誰もが憧れる「保健の先生」。悪いイメージないよね。 昔は、無駄に行ってましたよね?保健室って。 大石さんが住んでいるクンペントゥーム市は、 セネガルの首都ダカールから内陸におよそ460キロ離れた町です。 先週はこのクンペントゥームにある、地元FM局のスタジオを借りて収録させて頂きましたが、 今週はなんと、なんと、大石さんのお宅です!女子の家です! もう昨日から寝れなかったのは言うまでもなく。ドキドキです! あぁ、お土産のスイーツでも持って来れば良かったな・・・ やっぱ女子ウケはマカロンだったな〜。 去年一番の後悔です。 時間通りに、大石さんのお宅に向かいます! 女性のウチに行くのに、遅れてはいけませんからね。 「さぁ、急ぎましょ!」 この旅はじめて、みんなの心が一つになった瞬間かもしれない。 足取りも軽く、おそらく人は、それをスキップと呼ぶのでしょう。 大石さんのおウチの前で、ちょうど帰宅した大石さんと会いました。 お家の敷地の入口には南京錠がかけられた、厳重な大きな扉があります。 セネガルは平和な国と言っても、女性の一人暮らしですからね。 用心にこしたことは無いですよね。 扉をくぐると、そこにはカフェのオープンテラスのような、 屋根の下に、イスとテーブルが並ぶ、素敵な空間が広がります。 セネガル人はおしゃべり好きで、セネガルのお宅には、そう言ったコミュニケーションスペースがあるそうです。 今日は、大石さん家のそんな庭先のオープンテラスで収録です。 屋根はあっても、外ですからね。外での収録も初めてですね。 スタジオとは違って、木々の音、風の音、お祈りの声や、動物たちの鳴き声まで聞こえてきます。 これもアフリカならではの収録ですよね。 たまに尋常じゃ無い、心の叫びのような、ロバの息遣いが聞こえますが・・ さぁ、初めてづくしのセネガル収録、今日もスタートです。 すごく天気も良くて、ほんと気分は最高です。 大石さんも自宅と言うことで、リラックスしていましたよね。 さて、大石さんのセネガルでお仕事は「村落開発普及員」です。 地域の人を巻き込んで、みんなの意欲を高めて、一緒に、地域をより暮らしやすくしていくお仕事ですよね。 大石さんが派遣されているのが、農村開発支援センターと言って、管轄地域の発展のために、村などからいろんな相談にのる機関なんです。 響きはカッコいいんですが、実は、職員は一人しかおらず、人手が足りてないのが現状だそうです。 そこに派遣されている大石さんの仕事も様々です。 まずはゴミ問題。このクンペントゥームにはゴミを回収してまわるゴミ収集システムがありません。家のゴミは外に捨てる。そうして、ゴミは街にどんどん溜まっていきます。そこに雨が降り、水が溜まり、蚊やハエが増え、不衛生になり、病気が増えます。また、ゴミで怪我をする人もいます。 ゴミ問題ひとつとっても、様々な問題に広がっていきます。 今、ゴミを集めて、ロバ車で遠く決められた場所へ定期的に運び出す計画や、リサイクルできるゴミは首都に運ぶことも計画しているそうです。 そして、もう一つが、子ども達の歯磨き指導です。 この地域では子ども達の虫歯率が高いそうです。そこで、木の枝を使って作るソッチュと言う簡易の歯ブラシを使って、子どもの口腔衛生の啓発活動をしているそうです。歯磨きが当たり前になるように。 生活の一つのリズムにしていくことって、なかなか時間がかかるんですよね。 大石さんは実際にセネガルにきて、生活してみて、 援助や支援の難しさを実感したそうです。 セネガルには「テランガ」と言う、親切心、分け合いの文化があるんです。 恵まれている人は、無い人に分け与える。 困っている時は、みんなが優しく助けてくれる。 もちろん、みんなで支え合う、ステキな文化だと思います。 でも、与えてもらうのが当然と言う気持ちも少なくないそうです。 もしかしたら、 支援することで、自分たちの力で何とかしようと言う気持ちが少なくなっているのではないか。 援助することで、その人の発展の可能性を阻害している面もあるのではないか。 もちろん宗教を含めた文化の話でもあるし、難しい問題でもあると思います。 神様がやったこと。って、納得する中でも、 でも、自分たちでも出来ることがある。 自分達でやっていくことが楽しい。 自分達で工夫して良い方向に変えていける。 大石さんが言うように、ちょっとずつだけど伝えていきたいですよね。 これが、実際に活動して、ふれ合った人が感じる問題。 多分セネガル以外でも、国際協力が抱える課題かもしれないですね・・ 大石さんがセネガルに来て、1年半以上が立ちます。 「一方的に叫んでもダメなんです。 自分だけが突っ走る活動は、自分が帰った後に残らない。 いかに沢山の人を巻き込んで、一緒に考えて、一緒に行動するか。」 いろんなチカラが試されているそうです。 ゴミを見て沢山の人が大変な問題だと感じていながらも、実際に行動している人は少ないそうです。 差し迫った自分の問題として、どうすれば行動を変えられるか。 今は、小学校でゴミの授業を先生と一緒に進めたりしているそうです。 子ども達と一緒にゴミ箱作成コンクールをして、楽しさを加えながらゴミ問題を考える機会を作ったりしているそうです。 今後は、子供も、先生も、行政も、市場の人も、アーティストも、 いろんな人が、それぞれの得意分野で、同じ方向に向かっていければ。 それが、少しずつ大きな波になって、街全体が変わっていこうとする。 そんなキッカケを作りたいそうです。 自分の任期は、もう、あと3ヶ月しかないけど、 結果ばかり考えて焦るより、自分が帰っても、長く継続できるように、方向性をつけたいと、話していました。 2年間ですよね。 残りの任期が少なくなるたびに、焦りますよね? したいこと。やり残したこと。まだ出来ること。 考えれば考えるほど、いろんな思いがあふれてきますよね。 限られた時間の中で、残された時間の中で、いったい自分に何が出来るのか。 隊員さんの誰もが、必ず思うことなのかもしれない・・ 大石さんの言葉にも、そんな寂しさを、ほんのちょっとだけ感じたかな。 どんなに偉い人も、どんなにお金持ちでも、世界中、誰もが平等なモノ。 「時間」 1日、24時間、1440分、86400秒、みんな一緒。 焦ることも、悩むことも、頑張ることも。 その時間(とき)の、精一杯でいいじゃないですかね。 大石さんの、もちろん今回あった協力隊員全ての方の、 みんなの精一杯、感じましたよ。 限られた時間だけど、輝ける時間。 青年海外協力隊、マジまぶしいっす! 青年海外協力隊の番組がスタートして、8ヶ月。 知っているようで、知らなかった「青年海外協力隊」 青年海外協力隊。 もちろん僕たちには見えない、大変なことのほうが多いと思うけど、 それぞれの小さな活動が、やがて国を支える大きなチカラになる。 その活動は、技術や知識を伝えることも、もちろん大事だけど、 その国で一緒に生活する隊員の思いを、その国の人達の心に伝える活動。 技術や知識を与えるだけでなく、夢や希望を与える活動なのかもしれない。 そして、一方的に与えるモノでは無く、共に高め合うもの。 僕たちがそこから得るモノも、きっと少なくないはずです。 最後に、ある「大きな木」のお話です。 大きな大きな木があります。 その木は夢や希望を与えます。 その大きな幹が、大きな枝振りが、 たくさんの実が、たくさんの葉っぱが。 その実は飢えをしのぐ。 その葉のしずくは乾きを潤す。 その木陰は安らぎを与える。 みんなが喜ぶ、大きな木。 世界に誇る、大きな木 この世界樹を、みんなは「青年海外協力隊」と呼びます。 大きな大きな木があります。 この大きな木を支えているのは、 それ以上の、たくさんの、たくさんの細い根っこ。 ひとつひとつ、すごく細い根っこだけど、 自由にそれぞれが伸びている。 写真や数字では見えない、遠くからも見えない、 たくさんの細い根っこが、力強く伸びている。 たくさんの細い根っこが集まって、大きな木を支えている。 葉っぱが茂るのも、実がなるのも、小さな根っこがそこに根付いているから。 この根っこを、僕たちは「協力隊員一人一人」だと知っています。 青年海外協力隊と言う大きな木の下には、 隊員ひとりひとりの生活が、それぞれの活動が、そこに根ざしている。 目に見える活動ばかりが注目され、結果が数字でみられてしまうことがあるのかもしれないけど、数字やグラフには置き換えられない、隊員一人一人の活動がある。 それぞれの小さなチカラが、未来を創る大きなチカラになる。 始まりは小さな一歩から、 キミノチカラ 海をこえて そのチカラを、僕たちは信じています。 今回の取材で、大石さんのインタビューをはじめ、沢山の収録をさせて頂きましたが、放送時間の都合上、泣く泣く編集してしまった部分も多くありました。 出来るだけ多くの話を、出来るだけ多くの人にお届けしたいと、試行錯誤しながら、編集・放送をさせて頂きました。 また、放送で足りない部分は、ブログ等でもご紹介させて頂いております。 当ブログ以外にも、Teatime Paradiseのブログもご覧頂けたら幸いです。 セネガルで出会った青年海外協力隊員の皆様、JICAセネガル事務所の皆様、JICA二本松・関係者の皆様、教師海外研修で一緒に行きました先生方など、 このセネガル取材にご協力を頂きました皆々様、 本当にありがとうございました。 出会ったすべての方と、その出会いに感謝します。 |
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