「ケニア」に派遣されていました、 木股 かんなさん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」2/3放送

こんにちは、DJイタルです!

さ、今週も先週に引き続きまして、
青年海外協力隊 平成27年度2次隊で「ケニア」に派遣されていました、木股 かんな (キマタ カンナ)さんです。
職種は「コミュニティ開発」です。
大学卒業後、民間企業で事務を経験した後に25歳で協力隊に参加しています。

派遣されたのが東アフリカの国「ケニア」
日本からは中東を経由して約20時間・・・
アフリカと聞くと暑いイメージですが、ケニアは基本的には涼しいんですって。
首都のナイロビなんかは標高が1700mもあり年中春のような気温だそうです。
言葉は英語、スワヒリ語、あとは現地の部族語があるそうですが、だんだんとミックスになってくるそうです。スワヒリ語で話していても分からない単語は英語になったり部族語になったり、お隣タンザニアの人からは‘ブロークンスワヒリ’って言われるそうです。笑。
まぁ何より伝わることが大事ですから!それに現地語を使うことで人間関係がより近づくことは協力隊の誰もが感じてることですよね。

木股さんの職種は「コミュニティ開発」
JICAボランティアの‘何でも屋さん’です。
農業分野やエイズ対策などの感染症分野、ゴミ問題や衛生分野、一村一品運動など、ありとあらゆる分野の要請があり仕事は多岐にわたります。

その中で木股さんの仕事は農業分野。
ケニア農業省傘下の地方の農務官事務所に配属され、地域の農民を対象としたトレーニング(講習会)や農業イベントを実施したり、定期的に農家グループを訪問してニーズの聞き取りをして支援するシゴトです。

首都ナイロビから北西に100km、「ニャンダルアカウンティ」という町が木股さんの活動の舞台。
ナイロビから乗合いバスで3時間、運が悪ければもっと時間がかかる・・・
公共交通機関で運の要素が関わってくるのは、途上国によくあることです。笑

この地域は農業が盛んな比較的土壌が良い地域で、ナイロビで販売される野菜の多くを供給する土地だそうです。

はて、木股さんは農業の経験があったのかしら?
えぇーとー、おじいちゃんが少し・・・って?
じ、自分じゃ無いんかいっ!!

ま、これが青年海外協力隊の研修システムのスゴいところでして、経験が浅かったり、より専門的な技術・知識の習得が求められる場合、派遣前訓練が始まる前に「技術補完研修」と呼ばれる事前研修が用意されているんです。
木股さんも栃木県にある農業指導の学校で3週間学んだそうです。

さ、ケニアでの活動1年目は、前任者から引き継いだ有機肥料の紹介やジャガイモの育て方のトレーニング(講習会)を中心に活動していたそうです。
種イモの選び方や肥料の作り方などの指導はもちろんなんですが、まずは何より地元農家とのより良い関係づくりを目指していたそうです。

ところが、一つ課題がありまして、実はトレーニング(講習会)は参加するとお金がもらえるシステムだそうです。
日本的に考えるととても不思議・・・参加するのにお金を払うならまだしも、参加するとお金がもらえるって?
だから、畑を良くするために意欲的に参加すると言うよりも、お金がもらえるから行く、という人が当たり前に多いわけです。
ちょっと目的が違っちゃってますが、これは仕組みというか農業の在り方と言うか、ボランティア一人で単純に解決できる問題では無いですよね・・・

まず根本的にお金が無いと言うのが大前提なんですね。
お金が無いから肥料が買えない。
肥料が買えないから作物が育たない。
作物が育たないから収入がない。
んー、負のスパイラル・・・

それでも木股さんの活動をちゃんと見ている人はいるんです。
なんとかしようと思ってる人たちもいるんです。
活動2年目には、木股さんの有機肥料作りやコンポストに興味を持った女性グループからの依頼を受け、一緒に土壌改善のための肥料づくりをして試験的な野菜作りを始めたそうです。

お金は稼げなかったけど、お金をかけずにできる事を伝えてきました。
一緒に活動した農家さんは、それを今後も続けていきたい、皆んなにも伝えていきたいと言ってくれたんです。

そして、何より家族のように接してくれたことが嬉しかったんです。

農業は、すぐに成果が出るわけじゃないんですよね。
作物が出来てみないと分からないし、適した作物を見つけるまでも時間がかかるわけです。
生産が軌道に乗って、販路を開拓して、収入が安定するまでには、それまで以上の努力と時間を要するわけですよね。

木股さんの活動は、その土台作りの第一歩だったんですね。

☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松訓練所では、2017年度4次隊の訓練が行われています。1月5日に始まった訓練も今日で30日目。シニア海外ボランティア候補生の訓練期間もあと5日となり、語学学習や講座など慌ただしい日々を送っています。青年海外協力隊候補生は語学の中間試験が迫っており、語学の勉強に費やす時間も非常に多くなっています。

JICAボランティアとして派遣されるためには派遣国の言語習得以外にも派遣に必要な講座も実施されています。JICA二本松訓練所で実施されている講座の中には、一般の方も聴講できる「公開講座」を開催しております。

次回は2月14日(水)19:10から21:00まで「地球のステージ」を開催致します。音楽や映像を通して貧困や紛争、災害の影響を受けている人たちについて考えることができるコンサート形式の講座となっております。
興味のある方は是非JICA二本松ホームページ「公開講座」で検索して下さい!

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2018年2月3日(gy) 08:30

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