「ルワンダ」に派遣されていました、 宍戸 なつ美さん

「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」11/11放送

こんにちは、DJイタルです!



さぁ、今週も先週に引き続きまして、
青年海外協力隊 平成2年度1次隊で「ルワンダ」に派遣されていました、
宍戸 なつ美 (シシド ナツミ)さんです。
職種は「婦人子供服」です。
福島県福島市のご出身です。

宍戸さんが27年前に派遣された国がアフリカ「ルワンダ」
アフリカ大陸のほぼ中央、赤道付近の内陸国で、福島県の2倍くらいの大きさの国だそうです。地図で見るとギリ南半球ですかね。
当時はなんと日本からルワンダまで‘2日’かかったそうですが今は1日くらい。世界は確実に近くなっているんですね!

ルワンダ、実は珍しい国です。
公用語がフランス語から英語に変わったんです、言語が変わるってスゴいよね。
1962年の独立までベルギーの統治下に置かれていた背景から現地語のルワンダ語に加え、フランス語が使われていたそうです。
それが2008年に政治的な理由により英語が公用語になり、政権の判断で短期間でフランス語圏から英語圏へと変わった世界でも珍しい国なんです。
ですので、ある程度の年長者はフランス語しか話せない人も多いそうです。

で、もう一つ珍しいのが、街中にゴミが無いそうです。
いや、当たり前って思わないで下さいね。途上国のゴミ問題は深刻です・・・
そんな中、綺麗な街並み、アフリカの中では特に治安の良い国だそうです。
ルワンダは「アフリカの奇跡」と呼ばれているんです。

しかし、その「奇跡」と言うのは悲しい歴史の上に成り立っています。
わずか20数年前、100万人が犠牲になったルワンダ大虐殺。
人口の3分の1が亡くなったとされる、ツチ族とフツ族の部族間の紛争です。

宍戸さんがルワンダに派遣されたのは、その大虐殺が始まるちょっと前・・・
宍戸さんのシゴトは首都の職業訓練校の洋裁科で洋裁や手芸を教えるコト。
15〜20歳くらいの生徒が通う学校で洋裁を教える先生です。
新卒での参加で不安のスタートでしたが、とりあえず夢中だったそうです。

さて、ここからの宍戸さんの協力隊の道は、激レア!はぐれメタル級です!
派遣されてから1ヶ月が経った頃、ルワンダ紛争と呼ばれる内戦が起きます。
のちにルワンダ大虐殺につながる部族間の緊張を高めた内乱と言われています。
その時は突然やってきたそうです。
なんの前触れも無いまま突然ドンパチが始まり、訳もわからないまま避難することになったそうです。
外出禁止令が出る中、協力隊員は全員首都に集められホテルで眠れない夜を過ごしたそうです。
とりあえず陸路で隣国のブルンジに行くはずだったのが、フランスの救援機に運よく乗ることができてパリまで国外退避して、そのまま日本に一時帰国となったそうです。
内戦による情勢不安で国外退避という激動の協力隊体験をすることになったのです。

その後は、半年後にルワンダに戻って活動を再開したそうです。
まだまだ内戦は収束していませんでしたが、ルワンダの生徒たちは普段通りに学校に通っていて、ルワンダの日常がそこにあったそうです。
小学校の制服を縫って販売したり、アクリル毛糸で編み物したり、刺繍をしたり。まさに現地の人たちと一緒に日常を作り上げてくことがJICAボランティアの役割でもあったんですね。それは共に生きるってコトなんですよね。

ルワンダから帰国して25年、今でもルワンダと繋がり続けています。
当時ルワンダで一緒に働いていたマリー・ルイーズさんを福島県の海外技術研修生として福島に迎えてから、今では「ルワンダの教育を考える会」の活動を通してルワンダに学校を作り運営のお手伝いをされています。
2年前には25年ぶりにルワンダに行って、ルワンダの発展に驚きました。

奇跡の復興を遂げたアフリカの奇跡「ルワンダ」。その復興の道のりにJICAボランティアの足跡があったことは確かだと思うんです。
そして、今あるボランティアのカタチは、こういった先輩隊員たちの努力と、時には厳しい世界情勢の間にいたからこそだと思うのです。

宍戸さんは「ルワンダ」と「JICAボンランティア」の歴史の証人の一人ですね。


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2017年度3次隊の訓練を行っています。

今週11/8(水)にシニア海外ボランティアが無事に修了証書を手にし訓練所を後にしました。シニア海外ボランティアはこれから出発までの間、自宅での語学学習を行います。

さて青年海外協力隊訓練生の訓練期間も残り38日となりました。
11/6に中間試験も無事に終わり、最終試験に向けた準備もすでに始まっています。全ての訓練生が修了証書を手にできるようスタッフ一同サポートしてまいります。

日々の訓練の様子やイベントの開催など、JICAに関することやJICAの取り組みについて、これからも発信して行きます!
国際理解教育や国際理解講座をやってみたい・参加してみたいと言う方は、ぜひJICA二本松にご相談ください!
JICA二本松のホームページから受け付けております。

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2017年11月11日(gy) 08:30

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