「トンガ」に派遣されていました、 足立 順一郎さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」5/20放送

こんにちは、DJイタルです!

今週も先週に引き続きまして、
2度JICAボランティアに参加されている欲張りさんです。

青年海外協力隊 平成17年度3次隊で「ジンバブエ」に、
シニア海外ボランティア 平成26年度4次隊で「トンガ」に派遣されていました、
足立 順一郎 (アダチ ジュンイチロウ)さんです。
職種はJOCV(青年海外協力隊)の時は「農業機械」、
SV(シニア海外ボランティア)の時は「野菜栽培」です。
九州は大分県のご出身です。
現在はJICA二本松訓練所のスタッフとして、JICAボランティア候補生を優しく見守っております。


さ、先週は1度目のチャレンジ「ジンバブエ」での活動について伺いましたが、今週は2度目のチャレンジ「トンガ」のお話です!

ジンバブエから帰国した足立さんは、地元の九州・大分に戻りまして、地元の農業大学校で農業を学びます。
農業機械の使い方、メンテナンスを教える道から、今度は自らが農業を志すようになるのです。
これもジンバブエでの協力隊経験から導き出した新たな道だったんですね。
1年間、野菜栽培の研修を受けて、農業生産法人に就職します。
野菜作るのに就職?何か不思議な感じですが、農業生産法人とは、ようは会社組織で農業やるってことなんですね。会社員で野菜栽培です。

そして、そこで経験を積んで、なんとついには独立するんです!
その生産法人の社長が所有する農地を借りて、自分で野菜作りを始めました。
大根、カブ、長ネギ、スイートコーンなどいろんなモノを作っていたそうです。
実際に農業をしてみると、野菜を作るというコトはもちろん、販売をしてお金を得るコトの難しさを感じたそうです。
野菜を作って農場主に卸す一方で、その野菜代がだんだんと入ってこなくなり、これはヤバいぞと、いよいよ危機感を感じるようになります。
他の土地を探すか、何か他の選択肢があるのか?
5,6年の農業キャリアで出来るコトはなんだろう?

そこでたまたま見つけたのがJICAボランティアの「野菜栽培」のシゴト。

どこか頭の片隅にまたいつかJICAボランティアへという選択肢はあったそうです。
まぁだからこそ自分に合った要請を見つけるコトが出来るわけなんですがね。
自分のやりたいコトの情報アンテナを張っておくコトも大事なんですね。
JICAボランティアの場合、いつ要請が出てくるか分かりませんからね。
じつはタイミングとか、言っちゃえば運や偶然も大事なんです。

地元の協力隊のOB会に参加していて、新隊員の壮行会などでJICAボランティアを見ると、やっぱいいなぁと思ってしまうのです。
うずくんですね。
羨ましいんですね。
自分ももう一度行きたいなぁと思ってしまうんですね。
ですから、自分の頭の中には勝手にもうJICAボランティアの選択肢があるんです。

まぁ見つけてしまったら止まらないですよね。
2度目のJICAボランティアへの挑戦が始まったのです。
ジンバブエから帰国して7年、シニア海外ボランティアの年齢になっていました。
この時、シニアボランティアの「野菜栽培」の募集はトルコのみ。1件のみ。
いやー1件かぁ、ハードル高ぇよ。
農業の実務経験を考えると、正直難しいと思っていたそうです。

案の定、難しかったんです・・・
トルコ行きは、他の方に決まってしまいました。

ところがここからが足立さんの運と言うか、引きのいいところ!
なんと募集のタイミングでは無かった新たな要請がやってきます。
「トンガと言う国から要請が来たんですが、行きませんか?」
諦めていたのに、急にどうしようですよ。
足立さん、一応、補欠合格ってやつだったんです。
辞退者が出たりとか、何かあった時に、もしかしての補欠組なんです。
この補欠が繰り上がるかどうかは、ホント運としか言いようがない。
何度も補欠のまま派遣されない人も実際にいますしね。

でも足立さん、繰り上がっちゃうんです!
新たな要請が来ちゃったんです!
何かの縁だし、きっと運だし、たぶん偶然だけど、やってみようとなったわけです。

さ、急に浮上したトンガという国。昔話に出てきそうな響き、トンガ!
トンガと聞くとおとぎばなしのようなメルヘンのようなイメージですかね。笑
トンガは南太平洋の小さな島国です。
面積は東京都の半分くらいで、人口は約10万人。実は国外に出稼ぎに出ているトンガ人が同じく10万人くらいいるそうですよ。

そんなトンガの中で足立さんが派遣されたのが首都の隣の島、エウア島。
人口5千人の小さな島の農業省の支所に配属されます。
ここで農業省の同僚と一緒に野菜の苗を作って農家さんに配ったり、離島では野菜の種もなかなか手に入りませんので、種を採取するために、野菜を育てて花を咲かせて種を取るところまで指導していたそうです。

トンガの農業の中心はイモ類だそうです。タロイモ、ヤムイモ、キャッサバやサツマイモなどです。

そうなんです、トンガではあまり野菜を食べる習慣がない。文化が無いんです。
あれば食べるけど、わざわざ市場で買ってまでは食べない・・・

なにせ食べ方や調理方法が分からないんです。
気の利いた調味料もありませんから、なかなか手をつけづらいのが正直なところ。
足立さんが指導していたのがレタス、オクラ、トマト、豆類、などの栽培。
今まで野菜を食べなくても生きてこれたし、別に無くてもいいんじゃない?と思われてしまうんですが、実は、南太平洋地域では糖尿病などの成人病が増えているんです。ですから政府が野菜を食べましょうと推奨しているんです。

さて、野菜が浸透していない地域にどうやって野菜を根付かせるか。
コミュニティ開発系の青年海外協力隊と協力して、いろんな地域でクッキングデモンストレーションなどを行って、野菜の普及にチカラを入れます。
栽培方法はもちろん、調理の仕方、食べ方、野菜のメリットなどを教えて回ります。

そのためにも現地に合った野菜の選別が必要になります。
手間がかからず、その土地、風土にあった野菜を探しだすことから始まるのです。放し飼いの家畜に食べられないモノ、虫が付きにくいモノなど、自分でいろんな野菜を育ててみて、少しずつ見つけていくそうです。

無いところに新しいモノを根付かせるのには、どうしても時間がかかるのです。
ゼロからのスタート!
まずは野菜をその地域に根付かせるコト。
成果は5年後、10年後、もっとその先に見えてくるのかもしれません。
足立さんの活動も、まさに最初の種まきだったんですね。
現地に残してきたモノを、現地の人達がどう育てていくのか。
あとは、信じるのみです。




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2017年度1次隊188名が訓練を受けています!

先週無事に4名のシニア海外ボランティアが修了証書を手にしました!
188名の候補生も無事に修了証書を手にしてくれることでしょう。

今週は野外訓練が実施されました。
野外訓練は普段と異なる環境で柔軟に適応するチカラが求められます。また共同作業を通してコミュニケーション能力をさらに高めることのできる訓練となっております。
JICA二本松訓練所では、派遣前に様々な訓練を実施しています。

訓練の様子はJICA二本松のフェイスブックでご紹介しています。
ぜひチェックして下さいね!

またJICA二本松訓練所では、JICA事業に関するすべての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。
JICA二本松のホームページからどうぞ!
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2017年5月20日(gy) 08:30

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