「セネガル」に派遣されていました 氣田 智子さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」5/6放送

こんにちは、DJイタルです!

ゴールデンな!ウィーク!
もう、あと2日ですか。
悔いのないよう楽しんで下さいね。

さ、
今週のゲストは先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成19年度4次隊 「セネガル」に派遣されていました
氣田 智子 (キダ トモコ)さんです。
職種は「青少年活動」です。
現在はJICA二本松訓練所のスタッフとして、優しく時には厳しく訓練生を見守っています。笑

氣田さんが派遣された国が「セネガル」
世界地図で見るとアフリカの一番左端、一番西側の国がセネガルです。
熱帯乾燥気候で年中暑いそうですが、雨季のちょっとだけ寒い時期には現地の人はダウンを着たりニット帽をかぶったりしているそうです。笑
公用語はフランス語ですが、現地語なくして活動は難しいらしい・・・ちなみに氣田さんが使っていた言語がウォルフ語です。
セネガルの料理は西アフリカ一美味しいと言われているそうで、ゴハンといろんな調味料などを使って炊き込む料理がセネガル料理なんです。
魚と一緒に炊き込む料理が「チェブジェン」、氣田さんもお気に入りのセネガルを代表する料理で、手で食べるのがセネガル流美味しい食べ方なんですって。
乾燥している国ですので、水が大変貴重なんです。
そこでバケツ一杯でシャワーを済ませる方法が、コップで水をすくいチョロチョロと頭から水を流すのと同時にパンツを洗いながら、そのパンツで体も一緒に洗って、最後はしぼってまたパンツを履くという妙技を身につけます。
そのうち歯磨きも出来るようになるそうです。笑
たくましいねぇ、現地の生活術を身につけることも協力隊の活動のひとつなんですね。

氣田さんが派遣されたのが、セネガル北部の「リンゲール」という町。
県の教育事務所に配属され、この町の小学校を対象に行われていた学校給食プロジェクトの支援、バックアップが氣田さんの要請内容。

実は元々、セネガルには学校給食という制度・文化は無いそうです。
田舎の子供たちは朝2〜3時間歩いて学校に通うそうです。
その時間に家を出てくる子供達は朝ご飯すら食べていません。何も食べずに午後まで授業を受けているのです。
しかし、最初は頑張っていた子供達も、お腹が空いて集中力も切れ、午後は疲れて帰ってしまう子供達が増えていたそうです。
そうすると卒業ができない、中学校の進学試験も受けられない、という悪循環になっていたのです。

給食が食べられることで勉強できる環境をつくることがこのプロジェクトの大きな目的だったのです。
実際に今まで学校に行けなかった子供たちも行けるようになったり、親も学校に行かせてくれるようになったりと給食プロジェクトの効果はあったそうです。

ところが、なかなか上手く続かないのが途上国のプロジェクトなんですね。
国の予算の問題や、周りの人達にプロジェクトの意義がよく理解されていないことが原因だったりするそうですが。
氣田さんが現地に派遣された時には、実はほぼ国からの供給が止まっていた状況だったのです。
給食対象校十数校のうち、続いているのは2,3校だったとか・・・

ただその中で、ものすごく頑張っている学校が一つだけあったそうです。
リンゲールの町中から60q離れた田舎の小学校だったそうですが、そこに氣田さんがスーパー校長先生と崇める一人のセネガル人校長先生がいたのです。
毎日、町の人たちに給食の必要性を訴え、支援のお願いにまわり、支援の結果をちゃんと報告して、日々の給食活動を続けている校長先生だったそうです。
給食の素晴らしさを実感して、国に頼るのではなく、地域で、自分達で、出来ることをやろうと行動する校長先生に感動したそうです。

この思い、日本人も忘れちゃいけないはず。
出来ないじゃなくて、じゃあどうしようと考えることが大事。
このスーパー校長先生の思いがヒントになって、自分の活動も変わっていったそうです。
八方塞がりの今だけど、ここから考えるのが自分の役目だと思ったのです。
給食以外のモノでも、子供たちが学校に行ける環境を作るためにはどうすればいいのか?
そこで考えたのが、村の女性たちの自立支援です。
女性の収入が増えれば、子供達の教育にお金を使ってくれるはず。
女性グループに働きかけ、手工芸で作ったモノを販売したり、最終的には畑で農作物をつくり市場で売って収入を得られるようにまで広げていったそうです。

しばられない活動をしよう。ただ、時間も限られている。
その時の置かれた環境の中で、自分が出来ることを臨機応変にやっていかないと2年間があっという間に過ぎてしまう、と言う焦りもあったそうです。
そう氣田さん、せっかちなんです。笑

もっと効率的に、一気になんかドカンと出来ないかなぁ?
あ、‘ラジオ’じゃね!

セネガルの人たちの生活の横には必ずラジオがある!
もうラジオしかないと思い立ったら、ラジオ局の扉を叩いていたそうです。笑
こんなコトを伝えたいと直談判!
ただ外国人の自分だけではなくて現地の人の声が何よりも必要だと、地元で成功した人などをゲストに呼んで、協力隊員がラジオDJになって現地人に話しを聞くヘンテコな番組がスタート。笑

ラジオの反響は絶大だったようです!
あの変なラジオをやっている外国人と受け入れられるようになり、ウチの村でも何かやってくれと声をかけられるようになったそうです。
ラジオをキッカケに新しい活動が増え、現地語でラジオDJをするわけですから現地語の習得にも本当に役立ったそうです。
取材して翻訳して、夜な夜な必死に原稿書いていたそうです。
大変だったけど、本当に楽しかったって。

あれから7年。そのラジオ番組は、今でもまだ続いているそうです。
他の隊員も巻き込んで始まった番組は、後輩も巻き込み、新たな隊員たちに受け継がれているのですね。

一人のスーパー校長先生から受け取った思いがカタチを変え、今もなおセネガルの地に息づいている。

そのラジオ番組は、JICA広報グランプリの特別賞を受賞したそうです。


帰国後は、震災ボランティア、マラウイでのNGO活動、民間のコンサルタント会社など、様々な経験を経て、JICA二本松にやって来ます。
これも縁だと言います。
新たな青年海外協力隊員を育てる訓練所スタッフとして、現在奮闘中。
氣田さんの七変化の協力隊経験はレアケースですからね、次の国際協力人にしっかり伝えていただきましょう。
GWも休まず元気に訓練中です!




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2017年度1次隊193名の候補生が訓練を受けています!

明後日はいよいよ語学の中間試験があります。
どの程度語学力が身についたのか、今後のモチベーションにも大きく関わりそうですね。

訓練の様子はJICA二本松のフェイスブックで紹介しています!
候補生の生き生きした表情をぜひご覧下さい!!

そして、6月17日(土)、18日(日)にJICA二本松訓練所で「ふくしま人材育成指導者セミナー2017」を開催いたします。
このイベントは、国際理解教育に関心のある指導者の育成と、国際理解教育をさらに深めるためのイベントなんです。

JICA二本松のホームページ、福島県国際交流協会のホームページからお申し込みいただけます。ぜひご参加下さい!



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2017年5月6日(gy) 08:30

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