「ラオス」に派遣されていました 宮副 翠子さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/11放送

こんにちは、DJイタルです!

今年もまた、この日を迎えます。
僕たちにとって忘れられない1日。
それぞれの思いがある3月11日。

6年前のあの日。
青年海外協力隊が訓練を行うJICA二本松訓練所では、平成22年度4次隊の修了式が行われました。多くの訓練生が訓練も無事に終わり、晴れて青年海外協力隊員として二本松を旅立った日でした。

全ての訓練生を送り出した後に、突然その時がきました。

そして数日後には、JICA二本松の役割は大きく変わっていました。
JICAの歴史の中で初めて避難所になったのです。
多くの避難者を受入れ、初めての避難所運営にJICAスタッフが尽力することになりました。それは、その年の夏まで続きました。

今の福島の復興の裏にJICA二本松があったことは間違いありません。

もちろん協力隊員も不安の中で派遣されました。
今、日本が大変な時に海外の支援なの?と思った隊員もいたと思います。
でも、任地では多くの温かい支援を頂き、今、自分に出来るコトを頑張ろうと思った隊員も多かったと思います。

あの日感じたコト。その時思ったコト。
いろんな思いを忘れないコトが大切だと思うのです。
そのコトを改めて思う日なのかもしれませんね。
3月11日。
今日あなたは、どんなコトを、誰を思いますか?


今週のゲストは先週に引き続き、
青年海外協力隊 平成25年度1次隊 「ラオス」に派遣されていました
宮副 翠子 (ミヤゾエ スイコ)さんです。
職種は「助産師」です。
九州は長崎県のご出身です。
日本に帰って来て1年9ヵ月。
現在はJICA二本松訓練所の診療室の看護師さんなのです!
日夜、協力隊候補生の健康を安全に見守っているのです。

宮副さんが派遣された国が「ラオス」。
半世紀前、青年海外協力隊が初めて派遣された国が「ラオス」なんです。
でも、東南アジアの中でもちょっと知名度は低いですかね?!
中国、ベトナム、タイ、カンボジア、ミャンマーに囲まれた内陸国です。
確かに周辺国と比べるとあまり馴染みが無いかもしれませんが、実はニューヨーク・タイムズの「世界で一番行きたい国」第1位にも選ばれたコトがあるそうです。となると、行ってみたくなりますよね?笑
日本からの直行便はありませんので、ベトナムやタイでの経由になります。
気候はほとんど半そで短パン!ただ山岳地帯や高原の地域ではダウンを着る時季もあるそうですよ。
主食はもち米。香辛料やパクチーで味付けしたお肉を一緒に食べるのがラオス流。パパイヤサラダは見た目以上に辛いので要注意だそうです。基本味付けはだいたい辛いそうです。ただ、慣れるとクセになるって!笑

ラオスの人は本当に穏やかなんだそうです。もうビックリするくらい穏やか。
穏やかじゃないのは自分で、自分がどう言う人間なのか思い知らされたそうです。


宮副さんの職種は「助産師」
首都から450q離れたサワンナケート県にある県病院の産婦人科に配属されます。県の中では一番大きな病院です。
要請内容は助産技術の支援や感染管理、環境管理(5S活動)などです。

さてここからがスタートなんですが、宮副さんで2代目の隊員さんなんです。
継続の派遣先の場合、先代の隊員が切り開いてる職場環境や人間関係があります。もちろん先輩隊員のおかげで活動が入りやすい場面もありますが、まずは今を知ることから始めなければならないのです。
協力隊の活動がどれだけ受け入れられているのかを知るコトから始まります。

先輩の報告書を読んで想像していたより、服装(白衣)もしっかりしていたし、何よりシゴトにプライドを持って働いているスタッフが多かったそうです。
最初の3ヵ月は、先輩隊員の報告書と現実を照らし合わせて、どこまで浸透して、どこに改善が必要で、何を求められているのかを知ることに時間をかけたそうです。

ラオスではまだ「助産師」というシゴトは新しい資格だそうです。
もちろん仕事としては無かったわけではなく、看護師が助産をしたりと仕事に対する線引きがあいまいだったりするのです。
これからの新しい職種として技術を確立している時期だったそうです。
最初は病院に助産師はいなかったそうですが、途中からタイで勉強してきたスタッフがカウンターパートになり、知識や技術だけでなく、なにより現地の事情を知っていることが頼もしかったそうです。
そう大事なのは、現地の人と一緒に現地に合った活動をすること。

まぁ現地に合わせた活動はすぐには進まないそうです。
もしかしたら考える時間の方が長かったかもしれません。
でも、焦らない。押しつけない。

蚊取りラケット(電気でバチバチするやつ)を持って病院の蚊を退治してまわったり、タオルの干し方を学生に指導したりもしていたそうです。
だってね、タオルは開かずに干すし、干したはいいけど水が垂れるほどビショビショのまま干したりと、生きてきた環境によってこれほど意識が違うものかと、現地の人の行動の意味をすごく考える日々だったようです。

もちろんお産の現場にも多く立ち会いました。
ラオスは人口も増えていて、お産の数も多いそうです。
スタッフもその経験値からお産も上手なんですって。
早産や未熟児、難産もあります。
日本ではもう無いケースも、現地のやり方に従います。
やりすぎない、手を出しすぎない。
良いとか正しいではないんですね。
生と死はつねに背中合わせ。
生まれてから死ぬまで、自然を受け入れる。
そこでの命の向き合い方があったそうです。

指導するとかでは無く、現場にいて共有する。


帰国する時、自分では価値観は変わってないと思っていたけど、日本で生活してみると自分の変化に気付くようになったそうです。

派遣前の病院勤務に戻りましたが、何か物足りなさを感じたのです。
このままでいいのかな?何か踏み出してみたくなった!
そして海外にふれるような仕事がしたいと思ったそうです。

協力隊に応募する時と一緒で、偶然、突然がまたやってきます。
そこでJICA二本松の看護師募集を見つけたそうです。
やっぱ人生の分岐点で、アンテナが振れるんですね。
現在はJICA二本松訓練所の診療所の看護師さんとして、JICAボランティアを送り出しています。

最初の一歩、あまり怖がらずに踏み出してみる。
振り返ってみると、それが人生のとても大きな一歩になる。

その一歩を踏み出した訓練生を見て、ちょっと羨ましいそうです。
さて、宮副さんの次の一歩はどこに向かっていくのでしょう。


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2016年度4次隊が訓練を行っています。
1月5日始まった訓練も残すところ、あと4日。

今週は帰国後の進路と社会還元についての講座が実施されました。
候補生は、帰国後の社会還元も見据えた訓練を実施しています。

いよいよ明日は、訓練中最後の休日になるため、岳温泉に繰り出す候補生も多いことでしょう。最後の思い出づくり、ハメを外し過ぎないように楽しんで下さいね。笑

そして、いよいよ今月31日から2017年度春募集の応募受付が開始となります!
福島県内でも様々なイベントを計画していますので、ぜひJICA二本松のホームページでチェックして下さい。

まだまだ訓練の様子もJICA二本松ホームページやフェイスブックで紹介しています!こちらもチェック!!

またJICA二本松訓練所では、JICA事業に関するすべての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。
ぜひご活用下さい!

JICA二本松 facebookはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
あなたの「いいね!」お待ちしております。

合わせて、この番組のFacebookもよろしくお願いします。
キミノチカラfacebookはこちら!→https://www.facebook.com/fmf0818
2017年3月11日(gy) 08:30

ID
Pass

Generated by MySketch GE 1.1.4

Remodelling origin is MySketch 2.7.4