「タンザニア」に派遣されていました 峰岸 優好さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」1/28放送

こんにちは、DJイタルです!

早いもので、もう1月も終わりですか。
1月中はけっこう雪かきしましたよね?
プチ筋肉痛の日が続きましたもん。笑


今週のゲストは先週に引き続きまして、119人目。
青年海外協力隊 平成25年度1次隊 「タンザニア」に派遣されていました
峰岸 優好 (ミネギシ マサヨシ)さんです。
職種は「PCインストラクター」です。
千葉県のご出身です。
現在は、福島県で建設コンサルタントのお仕事をされています。


派遣された国がアフリカは「タンザニア」です。
先々週までさんざんご紹介しましたマラウイの隣の国ですよ。
南半球インド洋に面したアフリカ東部の国、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、ザンビア、マラウイ、モザンビークと国境を接して、タンガニーカ湖を挟んでコンゴ民主共和国があります。
アフリカの大自然に触れてみたいと思ったら、まず名前があがる国でしょ!
北東部にアフリカ最高峰のキリマンジャロ山(5,895m)があり、北部にアフリカ第一のビクトリア湖、西部にアフリカで最も深いタンガニーカ湖、そして南にニアサ湖(マラウイ湖)があり、アフリカ三大湖が存在する国なのです。
そして、野生動物が生息する国立公園や保護区が数多くあります。
スワヒリ語と英語が公用語で、スワヒリ語が国語の扱いになるそうです。

峰岸さんが思うタンザニア人は、良くも悪くも明るい人たちだそうです。笑
良くも?悪くも?ってところが2年間の生活を物語ってるわけですよ。
ケンカをしても次の日には何も無かったかのように話しかけてくれるタンザニア人。後腐れ無く壁を作らず接してくれるのは良い所ですが、少しは覚えておけよって言うのも正直なところ、だそうです。笑
最初の半年から1年目までは毎日ぶつかっていたそうです。
しっかりと意見は言わなくてはいけないけど、相手を理解したうえで発言しないと揉め事になってしまう。やっぱり人間関係なんですね。

理系畑の峰岸さんが選んだ職種が「PCインストラクター」
理系にもいろんな職種があるJICAボランティアですが、ぎりぎりまでコンピュータ技術や理数科教師の職種と悩んだそうです。
その中で、自分がやりたいコトも大事だけど、やれるコトを優先しようとPCインストラクターを選んだのです。
JICA二本松での訓練の前にはPCインストラクターのための技術補完研修もあり、ネットワークからPCの組み立てまで幅広く学ぶそうです。


そしていよいよタンザニアの内陸部、モロゴロ州ダカワ村に派遣されます。
昔はサファリパークの一部だったくらい、自然豊かな村だそうです。
水が使えるのは朝5:30〜8:30くらい。電気に限っては1ヵ月停電が続いたこともあったとか。笑。いや笑えないけど、途上国にはよくあることですよね。

この村にあるダカワ教員養成校にPCの先生として派遣されます。
17〜35歳くらいの生徒が通う全校生徒600人くらいの学校で、年齢も幅広いため自分より年上の生徒もいたそうです。
もちろん教員養成校ですから、学校の先生になるための学校です。
タンザニアの義務教育は小学校の7年間だけです。
だから高校を卒業して将来先生になりたい人たちなんて、村を代表する有望な人材なわけです。そんな生徒が集まる学校ですから、生徒たちはとても優秀で英語が出来ることは当たり前なのです。
峰岸さんよりもみんな英語が出来たそうです。笑

そこでPCの使い方などの実践と理論の授業を行います。
PCの授業は一般教養の必須科目で、週に4コマあったそうです。

さぁ峰岸さん、人生初めての先生ですよ!
緊張したかと思ったら、訓練所では英語でPCを教えるための訓練もしてきたので、あまり不安もなく授業にはいれたそうです。

学校にPCは約30台あったそうです。
それでも1クラス60人ですので、2人で1台の計算になります。
タンザニアの一般家庭ではまだまだPCが普及していません。これまた地域差もありまして、ほんとに田舎から来ている生徒はパソコンなんて見たこともないわけです。クリックって何?なわけです。
ですから授業もそこに合わせて進めなくてはいけいのです。
ダブルクリックを教えるに1時間かかったそうです。
でも、さすが教員養成校なんですね。
出来る生徒が率先して分からない生徒に教えたりと、生徒同士がお互いに教え合ったりとても学習意欲が高いそうです。
こういった生徒たちのおかげで授業も上手く回っていくのですね。

それとは逆に、‘先生の姿’というのも考えさせられたそうです。
PCの授業では決められた教科書は無いそうです。
ところが、同僚の先生が作った教科書が販売されているそうです。
ん?どういうコト?裏教科書?
オフィシャルの教科書ではなく、先生が勝手に作った教科書が生徒たちに売られているのです。これも途上国にあることなんだそうですが、先生が生徒相手に商売をするんです。もちろん全ての生徒が買えるワケではありません。
お金持っている人と持ってない人で教育格差が生まれてしまうのです。
そこで峰岸さんは自分の授業では出来るだけ文字で板書して、生徒がノートをとるコトであとから見直せるように心がけていたそうです。
経済格差が教育格差にならないように授業をしていたそうです。

そしてもうひとつ心がけていたのが、時間です。
学校では、先生の気分で授業時間が変わってしまっていたのです。
先生が遅刻するのは当たり前、その上授業が終わらないと延長することもあり。
時間を守るコトは最後まで先生にも生徒にも言い続けたそうです。
生徒が将来先生になった時のためにも、先生としての姿を見せたのです。

教員の育成はもちろん、新しい分野・時代の人づくりにチカラを注いだ2年間だったそうです。


そして帰国後は、なんとミャンマーに行きます!
タンザニアでの経験を踏まえて、途上国の人々の生活にもっと近いところで活動したいと思い、海外の農業支援を行っているNPOでインターンとして半年間活動したそうです。
ミャンマーの農村で、農業収入を上げるための支援活動です。
一村一品運動のような、その村の特産品を作って首都で販売するような活動を行っていたそうです。ホント協力隊みたいですね!
協力隊の経験がまさに活かされたチャレンジだったようです。

地域を盛り上げることが国の発展に繋がると感じた。
それは途上国だけではなく日本でも同じではないのだろうか。
じゃあ次は日本の地方を盛り上げたい、と思ったのです。

今一番盛り上げたい日本の地方は、そうだ福島に行こう、と思いたったのです。
ここにまた出会いがあるんです!
福島でシゴトを探そうと思っていたところに、青年海外協力隊経験者向けの求人があって、見つけたのが今の会社なんですね。
現在は、福島県内で建設コンサルタントの会社で働いています。
自治体向けのインターネットの情報マップ作成やVRのための3Dデータ収集だったりと福島の最先端を走るシゴト、まさに未来を創るシゴトなんですって!
そして大事なコトは、福島の未来を創るシゴトは、福島の過去を福島の今を残すシゴトでもあるそうです。

で、こちらの会社、とっても青年海外協力隊に理解のある会社なんです!
なんと直属の上司が協力隊経験者の方なんですよ!
この番組にもご出演頂いたことがあります、平成9年3次隊サモア派遣:金谷マサアキさん(バックナンバー2014年6月参照)です!
金谷さーん!元気にしてますかー?
やっぱ繋がっているんですね!
金谷さんは奥様も協力隊OVで、奥様にもご出演頂いたんです。
いやーなんかめっちゃ嬉しいっす!


縁があって福島にやって来た峰岸さん。
青年海外協力隊での経験をここ福島で活かしていきたいそうです。

震災を経験した福島だからこそ発信できるコトがあります。
福島の経験を他の自治体へ、海外へ、途上国へ発信していきたいそうです。

目指すは、福島から世界へ!




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2016年度4次隊の訓練生100名が派遣前訓練を受けています。

今日は午後からOV−DAYがあります。OV−DAYとは、最近までJICAボランティアとして派遣されていた隊員とこれから派遣される隊員が情報交換をすることで派遣に向けてより具体的なイメージを持つものとなっています。
開発途上国という言葉では決して見えてこない、現地に暮らす人々の様子や長年にわたって育まれてきたその国独自の文化など、JICAボランティアとして派遣されていたからこそ経験できた「その国の良さ」を訓練生に伝えていただければと思います!

訓練の様子はJICA二本松ホームページやフェイスブックで紹介しています!
またJICA二本松訓練所では、JICA事業に関するすべての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。
ぜひご活用下さい!

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2017年1月28日(gy) 08:30

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