「フィジー」に派遣されていました、 後藤 祥与さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」9/3放送

こんにちは、DJイタルです!

まだまだ残暑が厳しいざんショ。苦笑。
今週はなにやら台風がやって来たりと大変でしたね。
皆さんの町は大丈夫でしたか?
食料の備蓄とか、ラジオや防災グッズなど、改めて防災を考える機会にもなりましたね。

 さ、先週に引き続き、111人目のゲストさんですよ。
青年海外協力隊 平成26年度1次隊で「フィジー」に派遣されていました、
後藤 祥与(ゴトウ サチヨ)さんです。
職種は「栄養士」です。
福島県福島市のご出身です。
2014年7月から2016年6月までフィジーに派遣されていました。


後藤さんが派遣された国が「フィジー」
国名の響きがもう常夏の島国って感じじゃないですか?
南半球、太平洋に浮かぶ島。
大小300余りの火山島と珊瑚礁の国。
記憶に新しいのがリオ五輪での7人制ラグビーでの金メダルですよね。
熱帯雨林気候で雨季と乾季があり、雨季の時は気温が15℃くらいになるので、現地の人はマフラー巻いたり、ニット帽をかぶったりしてるそうです!
え、寒がりすぎじゃない?!私たちとは寒さに対しての耐性が違うのかもしれませんね。笑
でもね、後藤さんが住んでいた家はシャワーが水しか出なかったらしい・・・
南国とは言え、寒い時期は修行のようだったとか。
人口の6割がフィジー人、3割がインド人、1割が中国人など、外国人が人口の半数近くを占めるそうで、それぞれの言語もありますが公用語は英語になるそうです。

後藤さんの職種は「栄養士」です。
食を学ぶ上では、必ず世界の食糧事情や国際栄養、貧困問題など世界の食を学ぶ機会があるそうです。そこで自分の資格と経験を活かして海外で何か出来ることはないだろうか?その答えが青年海外協力隊だったのです!
協力隊からフィジーに栄養士として派遣されたのは後藤さんが初めてとか。
フィジーにも学校に通い栄養士の資格を取得した栄養士さんがいますし、食のアドバイス、入院食のメニューの考案など、日本での仕事と大きく違いはないようです。

後藤さんが派遣されたのが、公立のシンガトカ病院。
その地域では一番大きな病院だそうです。
なんと無料、フィジーでは公立の病院はタダなんですって。
そりゃみんな通うがな、病院は連日大混雑だそうです。

後藤さんの仕事は、病院を拠点に地域の方々の健康についての促進活動です。
特に生活習慣病が中心だったそうです。
同僚の栄養士さんと一緒に生活習慣病を予防改善するための食事のアドバイスや指導が大きな活動の柱だったようです。
もちろん一方的な指導ではなく、生活環境や文化風習に合わせた指導を心がけていたのです。
最初はフィジーの栄養士さんのレベルというか、どの位の知識、技術か分からなかったため手探り状態で、活動が軌道に乗るまでは少し時間はかかったそうです。

その他にも、妊産婦の貧血予防や生活習慣病予防に対してのアドバイスや、食べるだけではなく、運動も含めた総合的なアドバイスが求められていたそうです。

そして、患者さんの生活に合わせた個別の指導や、患者さんの健康管理をする調理員さんに直接指導をすることもあったそうです。
カロリー計算や栄養のバランスも考えたメニューを提案するんですが、手に入る食材や予算の問題に加え、調理人の気分やさじ加減次第という部分も多かったため、改めて栄養を考える機会を設けて勉強会なども開催したそうです。

日本でもそうですが、生活習慣病は事後の改善も大事なんですが、予防も大切になります。そのために必要なのがちょっとした意識改革だったのです。
学校や村に行って講習でお話する機会には、なぜ?どうして?と考えることで、身近な所から情報・知識を共有することで、生活習慣から変えて行こうという動きもあったそうです。

日本とは食事文化も違うのでアプローチの難しさもありました。
何より継続的に見ることと、続けて行く本人の意志が大事だったのです。

まず理解してもらうためには人として信頼されないと伝わらない。
あまり焦らず無理強いせず、ユックリと人間関係作りも意識していたそうです。

現地の方が自発的に継続できるように、体育隊員が作ったエクササイズのDVDを活用したり、他の協力隊員のチカラも合わせて、地域に根ざした活動を目指してきました。

その成果が出るのは、もう少し先になるそうです。
生活習慣病対策ですので、長期的に経過を見る必要がありますし、どうしてもカタチが見えてくるのに時間がかかるのです。
今、フィジーの他の地域にも栄養士が派遣されていまして、後藤さんの思いが繋がっています。
も少し、フィジータイムでゆっくり待ちましょうかね。

青年海外協力隊は2年間です。
時間的に言えば2年間で出来ることは限られています。
だからこそ全てをやろうと思わず、すぐに結果を求めず、きっと、その地域での役割、その時代の役割があるのです。

さ、後藤さんの今後は?
栄養士に限らず、地域貢献できる仕事がしたいそうです。
飢餓や貧困対策、食の無駄の削減などで活動しているフードバンクという団体などにも興味があるそうです。
まだ帰国して2ヵ月、これからじっくりと考えていきたいそうです。
ちょっと日本で落ち着いて、もっと日本でいろんな経験を積みたいそうです。

実は後藤さん、帰国間際にフィジーで‘ぎっくり腰’になったそうです。
まぁまずは腰の療養ですね。
でも、これはフィジータイムってワケにはいきませんがね。笑
早く治ることを祈っています!




☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2016年度2次隊の訓練生144名が訓練を受けています。
訓練も残すところあと11日となりました。

今日は午後から講座テストを実施します。このテストはJICAボランティアが各国に派遣されるにあたり、健康面や派遣国の情報、宗教などの異文化について最低限の知識を身につけたかを確認するテストとなります。
カテゴリーは4つ、全てのテストに合格しなければなりません!

そして、来週は語学の最終試験を実施します。多くの訓練生が初めて触れる言語に悪戦苦闘しながらここまでやってきました。
最終試験を無事にクリアし派遣までの残された時間を有意義に過ごせるよう、スタッフ一同フォローしていきたいと思います。

訓練の様子はJICA二本松のホームページ、facebookで随時更新しています。
訓練生の成長の様子をぜひチェックして下さい!
アクセスはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
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2016年9月3日(gy) 08:30

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