「ボリビア」に派遣されていました、 菊地 直樹さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」8/20放送

こんにちは、DJイタルです!

お盆は楽しみましたか?
高校野球、リオ五輪に、寝不足が続きましたね。
あとは、渋滞に巻き込まれながらの車の運転に、ファストパス取るために開門ダッシュしたり、家族サービスにがんばったお父さんも多いでしょう。
みなさん、お疲れ様でした!

さ、先週に引き続き110人目のゲストさんですよ。
青年海外協力隊 平成26年度1次隊で「ボリビア」に派遣されていました、
菊地 直樹(キクチ ナオキ)さんです。
写真のボリビアのポンチョがうかれている感じでイイでしょ!笑
職種は「小学校教育」です。
福島県伊達市梁川町のご出身です。
現職参加で、2014年6月から2016年3月まで派遣されていました。
今年の4月からは福島市の小学校に勤務されています!

もうね、帰国して2日研修して、次の日には学校に行ったそうです。
つ、次の日って・・・
余韻に浸る間も無く、時差ボケすら感じるヒマも無く。
そりゃまぁ現職参加の辛いところではあるんですが・・・でも、協力隊の経験をすぐに現場で活かせる環境があるってのは、現職参加の特権ですよね。
まぁまずは学校に慣れんとね。笑

今回はお出かけ収録です!
夏休みってことで、菊地先生が勤務しております福島市立庭塚小学校にお邪魔しています。ご協力ありがとうございます!
夏休み中とは言え、やっぱ学校は緊張しますよね?特に職員室ね。笑
さ、教室で机を並べて収録です。学生に戻ったようで何か嬉しっす。


菊地先生が派遣されていた国が「ボリビア」です!
最近は、死ぬまでに絶対に見たい絶景的なやつで必ず取り上げられるのがボリビアのウユニ塩湖。憧れている方も多いでしょ?
菊地先生も行ったそうですが、日本人と韓国人ばっかりだって。
ボリビアは、南米大陸にある内陸国。日本の3倍以上もある大きな国。
国土が広いので、アマゾン地帯のような熱帯の地域もあれば、乾燥地帯、アンデスのように山岳地帯もあります。
首都のラパスは、世界で最も標高の高い首都と言われていまして、なんと富士山の頂上とほぼ同じ標高3700mだって。
菊地さんもラパスに住んでいたそうですが、やっぱ上り坂や階段では息が上がるそうです。まぁそれは運動不足のせいもあるのかな。笑
食べ物はお米が主食で、そのほかイモとお肉がボリビアの一般的な食事。
菊地先生は、ボリビアのご飯を「ボリ飯」って呼んでいたそうです。
イタリアンを「イタ飯」みたいな、ちょっとバブルの匂いがするネーミングですが。笑
ボリビアには日系社会がありますので日本的なものが手に入りやすいそうです。納豆、豆腐、おから、醤油、日本米も、現地で作られた「ニッポン」が手に入るのです。そしてなんと標高が高いのでお米を圧力鍋で炊くそうです。なんかある意味、贅沢ですよね。


菊地さんが派遣されたのが首都ラパスにある公立の小学校です。
300人の生徒が通う「ラディスラオ・カブレラ小学校」は、幼稚園2年と小学校6年が一緒になった学校だそうです。
この学校に算数の先生として派遣されるんですが、イメージしやすいのは、日本の学校のALTの先生いますよね?英語の助手の外国人の先生。
その算数版とでも言いましょうか。
算数の授業に入って、スペイン語で算数を教えるそうです。
算数を教える知識や技術があっても、スペイン語で教えるってのがさぁ大変なんです。数字は比較的覚えやすいんですが、小学校とは言え専門的な用語がこりゃまた大変なんだそうです。
数字を繰り上げる?隣りから借りてくる?スペイン語でなんて言うの?
現地の先生に通訳してもらったりと、特に最初は苦労もあったようです。

教室もホワイトボードも、机もイスもある、教科書もある。授業を進めるための国が定めた指導要領もあるし、学校独自のカリキュラムも作られているそうです。
こうやって聞くと、青年海外協力隊が派遣されている開発途上国の中でも教育環境はかなり整っている国ですよね。
あとは運用と言うか運営というか、どう活かせるかが課題なんですね。

ボリビアの新学期は2月からなんですが、新しい教科書が届くのが6月だったり。
1年間で指導要領に定められた範囲が終わらなかったり。
次の学年に進んでも前の学年の教科書をやっていたり。
先生の得手不得手で、授業の内容や範囲が変わってしまったり。

正直、学校や先生によって大きく差が出てしまっていたそうです。
しかし、だからと言って肝心の先生達に疑問や危機感は無かったようです。
結局、そのしわ寄せが子供たちにいってしまう悪循環があったのです。

そこで菊地さんたち教育系の青年海外協力隊員が集まり、現地の先生たちに対するアプローチが始まっていきます。
JICAの協力で作っているグアテマラの教科書を提案したり、‘タジェール’と呼ばれる講習会を開いて、授業のやり方や教材の使い方を教えたりと、ボリビア人教師の質の向上を目指した活動もあったようです。

他の隊員と協力することで情報を共有することも出来るし、他の隊員のやり方を見ることで自分が勉強になることも多かったそうです。
結果、ボリビア国内のいろんな地域で研修会を開くことが出来たそうです。
隊員同士のネットワークを活かした協力隊ならではの活動ですよね!
そして目指したのはボリビア人がボリビア人に講習するタジェール。
現地の先生が自ら発信して伝わって広がって続いていくコトが大事なんですよね。まさに協力隊が目指すカタチですよね。
そして今でも後輩隊員たちがタジェールをおこなっているそうです。
菊地さんたちの思いは今でもボリビアで繋がっているのです。

最後に、協力隊って何?って菊地先生に聞いたんです。
こんなコト言うと誤解されるかもしれないけど、‘夏休み’みたいな感覚なんですって。笑

子供の時の夏休みのワクワクって覚えていますか?
宿題とかやらなきゃいけないコトもあるけど、なんかワクワクした時間でしたよね。

青年海外協力隊は、人生の夏休み。
子供の時のようにワクワクして。
いろんなところに行って、いろんなチャレンジをして。
いろんな出会いがあって、そして限りがあって。
もちろん宿題もあってね。笑

正直、楽しいコトばかりじゃないけど・・・辛いことも泣くことさえある。

でも、夏休みの絵日記には楽しいコト描くでしょ?
夏休み振り返れば楽しいコトを思い出すでしょ?

協力隊って、そんな普通の特別な時間なんじゃないですかね。



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松訓練所では、現在2016年度2次隊の訓練を実施しています。
日本には福島県二本松市と長野県駒ヶ根市の2カ所でJICAボランティアの訓練を行っています。
この訓練ではJICAボランティアとして派遣される前に、派遣国の公用語や健康、安全面の確認、体力維持など、2年間の派遣期間を充実したものとなるよう集団生活を通してJICAボランティアに求められる資質を養います。
2016年度2次隊の訓練も今日で45日目。残り25日間の訓練をどのように過ごすのかスタッフ一同見守っていきたいと思います。

さて、本日JICA二本松訓練所では、野外訓練を実施いたします。
この訓練では、与えられた課題にどのように対応するのかなど、現場での対応力が求められます。

語学訓練や講座が詰まっている訓練では、体を動かす機会はそう多くはありません。明日は、約10キロのウォーキング訓練が実施されます。
精神的にも肉体的にも大きく成長してくれることでしょう!

訓練の様子はJICA二本松のホームページ、facebookで随時更新しています。
訓練生の成長の様子をぜひチェックして下さい!
アクセスはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
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2016年8月20日(gy) 08:30

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