「イエメン」に派遣されていました、 永井涼さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/24放送

こんにちは、DJイタルです。
関東では桜も咲いて春かなぁって思ったら、
今週は雪も降るし、まぁ天気が忙しいですね。

さ、先週に引き続きまして今週のゲストは、
青年海外協力隊 平成17年度2次隊で
「イエメン」に派遣されていました、
永井 涼 (ナガイ リョウ)さんです。
職種は「青少年活動」です。

さ、永井さんが派遣された中東「イエメン」という国。
実は、現在はJICAボランティアが派遣されていない国です。
政情不安・治安悪化のために外務省の渡航情報でもレベル4の退避勧告が出ている国なんです。5万人を超えるJICAボランティアの中でイエメンに派遣された隊員は60数人という超希少種なんですって。

永井さんが派遣されていた2005年頃は、ヨーロッパの航空会社も乗り入れをしていて、観光客も訪れる大変穏やかな国だったそうです。中東、アラビア半島の南西端にあり、国土は日本の1.5倍。
東部は砂漠、西部は砂漠気候の山岳地帯、南西部の一部は「緑のアラビア」と言われ、アラビア半島の中では雨の降る地域でマンゴーやトマト、コーヒーの産地でもあるそうです。
しかし、周辺国がオイルマネーによって経済が潤う中、中東湾岸地域でありながら石油が採れないため最貧国の一つに数えられています。

日本車や日本の工業製品のイメージの良さもあり、とても親日的だそうです。
ロバでしか行き来が出来なかった山岳地帯の村では、トヨタのランドクルーザーの登場により閉ざされていた村々の交流が生まれたことから、トヨタがイエメンを変えたとも言われているそうです。現地人談。笑
イエメン人の憧れは、いつかはクラウンではなく、いつかはランクル!だそうです。笑

永井さんの職種は「青少年活動」イエメンでは日本語教育に携わる活動だったそうです。
イエメンは親日家の方が多く、日本語を学びたい学生・社会人はいるんですが、体系的に日本語を学べる環境がないため、日本語の授業運営、日本語を学ぶカリキュラムづくりなど、日本語教育の環境作りをすることを求められたそうです。

当時イエメンではモーニング娘。が大人気!ナルト、ブリーチ、ワンピースと日本の漫画も大人気!
日本の文化をキッカケに日本語を学びたいと言う人が多かったそうです。

永井さんは、首都サヌアのイエメン日本友好協会に配属され、日本語の教師として、大学生や社会人を相手に日本語の授業を行なっていたそうです。
もちろん授業だけでなく、教科書づくりから年間のカリキュラム作り、日本語のスピーチコンテストなどのイベントの企画運営と、活動は多岐に渡りました。

そうした中で、体験することが満足度につながると考えていた永井さんは、
毎週水曜夕方には、現地在住の日本人の方にも手伝ってもらい、イエメンで手に入る食材で日本料理を作る日本料理大会を開催していたそうです。
これまた日本料理も大人気で、特にかき揚げに親子丼が大人気だったそうです。

イエメンの生徒たちは純粋に素直に日本が好きで学んでいる方が多いそうです。
好きで学ぶことが生活の張りになるのです。
アラブの春以降、イエメンでは政情不安が続き、空爆で家が吹き飛ばされるような状況の中でも、永井さんの教え子たちは自主的に集まって日本語の勉強を続けているそうです。
いつか日本に行けたらなと夢を語り合っているそうです。
学ぶコトは、生きる希望になるんですね。

実は永井さんは、任期を短縮して1年半で協力隊活動を終えています。
父親から届いたメール。母親の容態を伝える内容だったそうです。
青年海外協力隊の活動は残り半年で、まとめに入る大切な時期でした。
余命を宣告された母親と残された時間を過ごすために帰国するか。
その場にいることが出来ず、すぐにイエメン人の同僚に相談したそうです。
女性隊員は泣きながら「お願いだから、日本に帰って」と言ってくれた。
男性職員は「母親と仕事を比べるんじゃない、早く日本に帰ってあげて」と言ってくれたそうです。
そんなイエメン人の後押しがあり、任期半年を残して日本に帰国したのです。
突然の帰国になりましたが、母親と最後の時間を過ごすことが出来たそうです。

「大切な人が必要な時に、そばにいてあげられる人でありたい」
仕事でもプライベートでも中心になる思いをはっきり持つようになったそうです。
家族への思い、大切な人への思いを気づかせてくれたイエメン。
生涯何らかの形で関わり続けたいと思ったそうです。

永井さんは今年の3月でJICA二本松を卒業されます。
海外取材の同行から、JICA二本松のfacebookの撮影、編集もこなし、このブログでも永井さんの撮影した写真を使わせて頂きました。この番組にとって、永井さんはなくてはならない存在でした。


永井さんの夢は、「猫と写真とイエメンコーヒーのカフェ」
猫と遊べたり、撮影を依頼できたり、様々な途上国のコーヒーや物産を楽しめるようなお店だそうです。永井さんの好きなもの大切なものがつまったお店。
きっとJICAボランティアの憩いの場所になりますね。
ぜひぜひ実現して下さいね!
永井さん、本当にありがとうございました!!


☆ JICA二本松インフォメーション ☆

いよいよ来月、4月2日から5月1日まで、2018年度JICAボランティア春募集が始まります!
JICAボランティアは20歳から69歳まで幅広くご応募いただくことができます。
ぜひJICAのホームページをご確認の上、ご応募下さい。

また4月からは新たに2018年度1次隊JICAボランティアの候補生が全国から二本松に集まります。
JICAボランティア候補生は、これからここJICA二本松で派遣に向けて訓練を開始します。
訓練の様子はJICA二本松のホームページ、フェイスブックでご紹介して行きますので、こちらもチェックして下さい!

また、JICA二本松ではJICA事業に関する全ての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。
応募・選考に関する事、職種選び、健康面など、なんでもご相談頂けます。
ぜひご活用ください!

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2018年3月24日(gy) 08:30

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