「東ティモール」に派遣されていました、 飯部 つかささん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」3/3放送

こんにちは、DJイタルです。

さ、先週に引き続き今週のゲストは、
青年海外協力隊 平成27年度2次隊で「東ティモール」に派遣されていました、飯部 つかさ (イイベ ツカサ)さんです。
職種は「コミュニティ開発」。
福島県南相馬市のご出身です。
2015年10月から2017年10月まで派遣されています。

飯部さんが派遣された国が「東ティモール」です。
アジアの国を希望していた飯部さんですが、東ティモールと聞いてもアジアだとは知らなかったそうです。笑
合格通知を見て、そこで調べて初めて知ったそうです。
インドネシアとパプアニューギニアの間、オーストラリアの北側にある島国で、島国といっても島の半分はインドネシア領なんです。
21世紀に入ってインドネシアから独立した新しい国なんですね。
太平洋戦争時には日本の統治時代もあり日本語が語源になっている現地の言葉もあるそうです。草刈り鎌を刀と呼んだり、泥棒のことを忍者と呼んでいる地域もあるそうです。

「コミュニティ開発」という職種で派遣されています飯部さんの要請内容は、東ティモールの赤十字社で給水衛生・防災減災プログラムの補助をする仕事。
給水衛生と言っても、上下水道がまだまだ普及していない東ティモールでは、まずは山の水源から水を引いて水道を整備することから始めるというプログラムだったそうです。

っが、しかーし!
なんとこのプログラムは飯部さんが派遣された時には無くなっていたそうです。
え?プログラムが無くなる?
そんなまさかのコトが本当に起こるのがJICAボランティアなんです。
これは誰が悪いってコトでは無くて、募集があって派遣されるまで最低でも半年以上はかかりますので、その間にも派遣先ではプログラムが動いています。
その間にいろんな要因が重なってしまいプログラムが無くなるコトが稀にあるんですね。
訓練所でも‘実際に派遣国に行くまで分かりませんから’と教え込まれてきましたが、まさか自分がそうなるとは思ってないわけです、誰も。

いやー人生何が起こるか分かりませんね。
飯部さん、さてどうしましょう?
東ティモールの赤十字社に派遣されるコトは変わりませんので、まずはその中で出来る事を探そうと思ったそうです。

首都から30km離れたリキサ県の赤十字支部に配属されると、実はまだ新設されたばかりの支部では資金調達が出来ていない状態が続いていたそうです。
そこで、支部の運営費をまかなうために、仕事が無い若者のための就労支援の一環として英語教室を行なったそうです。
水道とか衛生とは全然違う仕事になりましたが、でもこれも与えられた環境の中で出来ることの一つですよね。

さ、青年海外協力隊は基本的には2年間同じ地域・職場で活動するんですが、飯部さんは何かモッテルのかな?!
自分が活かせる事を探していくと、いろんな巡り合わせがあるもんです。
なんと1年目と2年目で活動地域が変わっているんです。

2年目は東ティモール赤十字社の本部に移り新たなプログラムを実施します。
東ティモールで常態化している子供の虐待について着目し、子供の虐待防止プログラムを行うことにしたそうです。
まずは教材が必要だと思い、見て分かりやすい冊子作りから始めます。
そして、ただ冊子を配っても見てもらえないかもしれないと、冊子の内容をワークショップに落とし込んで、東ティモール13県全てでワークショップを行なったそうです。
もちろんそのためには地元の協力と、ボランティア・スタッフの意識の共有が必要だったわけです。
本部、支部を巻き込んでスタッフの意識改革とファシリテーターの養成を行い、彼らが主体でプログラムを実践できることが一番大事だったのです。
協力隊の限られた時間の中では、具体的な結果を見る前に帰国となってしまいましたが、現地のスタッフによって今でもその活動がしっかりと続いているそうです。

人との関わり方、自分の在り方を考えることが出来た東ティモール。
楽しいことばかりじゃなかったけど、いろんな人に支えられ、自分のやりたい事が出来たことに、ただただ‘感謝’だそうです。帰国後の飯部さんですが、現在はJICA二本松のスタッフとして、次のJICAボランティアを世界中に送り出しています。感謝の気持ちを次のボランティアへ繋いでいるんです。                                                                               

☆ JICA二本松インフォメーション ☆

JICA二本松訓練所では、2017年度4次隊の訓練が行われています。
訓練もいよいよ大詰め、残り12日となりました。

来週は講座テストや語学の最終試験が行われます。
訓練生は健康管理や安全、JICA事業の概要や精神衛生など、たくさんの講座を受講します。これまで行われてきた講座はどれも重要で、これから青年海外協力隊として任期を無事に過ごすための最低限の知識となります。
語学はもちろん、多くの事を身につけて海外へ旅立って行きます。

訓練の様子はJICA二本松のホームページ、facebookをご覧ください!
またJICA二本松ではJICA事業に関する全ての疑問にお答えする「なんでも相談窓口」を設置しています。ぜひご活用ください!

JICA二本松 facebookはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
あなたの「いいね!」お待ちしております。

この番組は「radiko」と「ラジオクラウド」でもお楽しみいただけます!

昨年10月に始まった「ラジオクラウド」ってアプリ、スゴいんす!
いつでもどこでも何度でも番組が聞けちゃうアプリなんです。
俳優の斎藤工さんのスペシャルインタビューも聞けます!
ぜひ是非チェックして下さい!!
2018年3月3日(gy) 08:30

ID
Pass

Generated by MySketch GE 1.1.4

Remodelling origin is MySketch 2.7.4