現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第4弾! 〜マラウイ〜 青少年活動 二本松市出身 本田藍(ホンダ ラン)さん

青少年活動
二本松市出身 本田藍(ホンダ ラン)さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」12/17放送

こんにちは、DJイタルです!

3週目ですっ!
今週も海外取材特別編ですっ!
2012年セネガル、2013年フィリピン、2014年ヨルダンに続きまして、
現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第4弾!
7週連続企画、年末年始もまたいでのアフリカ「マラウイ」特別編です!
まだまだ続きますからね!

何度も言いますが、アフリカ「マラウイ共和国」ですよ!
もういい加減、ドコにあるかわかりましたね?
もうさすがに3週目ですからねぇ。
来週はテストしますよ!

マラウイは数字の上では世界の中でも最貧国と言われていますが、
「Warm Heart of Africa=アフリカの温かい心」と言って、困っている人がいると放っておけない、みんなで助け合う優しい心を持った国だそうです。
ハイッ!ここテストに出ますからね!

正直、今まで訪れた開発途上国のイメージとはちょっと違います。
てにギラギラしてないんです。言い方悪いですが、スレてないんです。
経済発展が著しい開発途上国は、街が変わって行くスピード感とその流れについていこうとする人々の勢いを感じるコトが多かったんですが。
マラウイはみんな穏やかにゆったりと生きている。
時間がユックリ進んでいる感覚です。
途上国の首都と言えば、建設ラッシュでビルが建ち並び、我先にとクラクションが鳴り響き、割り込みなんて当たり前ってイメージなんです。
経済発展の勢いと車のクラクションの数は比例するんじゃないかと思うくらい。
でもマラウイでは、最近クルマが増えてきているのは確かなんですが、待っている車がいれば譲って入れてあげる、クラクションなんて道路を横断するヤギかウシにしか鳴らしませんから。これホント!笑
信号も一つしか見かけなかったし、ってか停電で光っていなかったし。
でも少なからずお互いの譲り合いの心が、マラウイの交通事情を支えているのは確かかなと思います。

そんな今回のマラウイ取材の最大のミッションと言えば、二本松市出身の青年海外協力隊員に会いに行くコト。
二本松市出身の女の子が地球の反対側で孤軍奮闘しているって聞いただけで応援したくなるでしょ!
どんな女子か会いたくなるでしょ!
どんな場所で生活しているのか気になるでしょ!
こんなに会いたいって、超遠距離恋愛の気分でしたよ。笑


今週のゲストは先週に引き続き、今まさにマラウイで活動しております、
青年海外協力隊 平成27年度1次隊 青少年活動
二本松市出身 本田藍(ホンダ ラン)さんです。

マラウイの子供達は、バイクを総称してHONDAと言うそうです。
ヤマハだろうとスズキだろうと、バイクは全てHONDAと言うそうです。
さすが世界のホンダです!
そりゃ本田らんさんの自己紹介は鉄板ですよ。
私はバイクです!って、言っているようなもんでしょ。笑
それも名前はランですから。Runでしょ?
私の名前は「走るバイク」です。って、最強のネタですよ!


マラウイの首都リロングウェから1時間半のクルマの旅。
今週も、本田さんが活動する‘ムチンジ’という町にあります小学校の教室からお届けします!

この‘ムチンジ’という町は水不足が深刻で、乾季になると朝5時半から8時半にしか水が出ないそうです。
その時間を逃すと、さぁ大変。2日くらい水が出ない日もあるとか。
水力発電のマラウイは水がないと発電も滞るのです。
1日に3,4時間電気がつけばラッキーだって。
なんとつい最近、まる2日くらい停電が続いたそうです。
パソコンも携帯も充電が切れて、音信不通の状態が続いたそうです。
ホテルの僕の部屋だけお湯が出なかったくらい、まだ良いほうですね。
ってか、それはただ引きが悪かっただけか・・・笑

でも、そろそろ雨季に入っているので突発的にスコールが降ることもあるとか。
本田さん的には今日の空の感じでは大丈夫だろうと言っていましたが、なんせ教室の屋根がトタン屋根ですからね。まさかスコールなんて降り出したら雨音がスゴくて、収録どころではなくなってしまいます。
もちろん本田さんを信じていますし、私、晴れ男でございますので。
さ、急いで収録しましょ!!

本田さんの職種が「青少年活動」です。
まぁ簡単に言うと、青少年の健全な成長の支援を目的とした活動です。
本田さんのような学校での活動もあれば、児童養護施設のようなところでの活動だったり、施設なども無く村にいる子どもたちに対しての活動支援だったりと、実は幅広くいろんなカタチがあります。

本田さんはムチンジ県にあるムチンジ教師研修センターに派遣されており、このセンターの管轄地区にある小学校を巡回して、表現芸術科目に対する支援を行っているのです。
表現芸術と言うのは、絵や工作、音楽、体を動かすこと、裁縫、などなど日本でいえば情操教育でしょうか。図工、音楽、家庭科、体育などが混ざったイメージの科目になります。
本田さんが活動するこの学校は1年生から8年生まで全校生徒4000人という大きな小学校なんです。1クラスなんと100人以上、多いときは160人とか・・・
これだけの人数のクラスをコントロールするって・・・ふぅ。

本田さんは学校で活動していますが、厳密には先生ではないんです。
あくまでも現地の先生をサポートするのが役割になります。
ここが大事!現地の先生が自発的にしっかりと授業ができるようになることが大事なんです。
が・・・
ただ、現地の先生の意識というか意欲が少し低いところが悩みのタネ。
音楽の授業なんかでは知識不足、経験不足のために教えられないとサジを投げられたりすることもあった・・・本当にホイって投げられるそうです。
これは日本人のシゴト、あなたの役割でしょ!って。

実際、子供の数も多いので授業で実技をするにもマネジメントが難しかったり、150人の子供達をコントロールするのが困難だったり、先生の負担が大きいのも事実なんです。情操教育なのに実技をせず、セオリーだけで終わってしまうと言う状況が生まれているのです。

でも、だからやらないってワケにはいきません。
現地の先生達が自らできる授業の方法や使える教材を考えるのです。
そして子供達が楽しめる授業を、子供達の反応もひとつの答えですよね。
本田さんの授業例を見て貰うこともアプローチのひとつ。出来るだけ実技を増やして、視覚教材を使って、生徒にも先生にも見てわかりやすい授業を心がけているそうです。見て理解を深めよう作戦です!

僕たちも、実際に本田さんの音楽の授業を見せて頂きましたよ。
現地の先生と一緒に教壇に立って、生徒に呼びかけます。
音符や記号が書かれた紙で作った教材を使って、一緒に歌いながら教えていく授業です。子供達はホントに楽しそうで、恥ずかしがる姿は微塵も無く、本田さんの指揮の元しっかりと歌っていました
子供達は思い切りが良くて、見ていて気持ちがイイ!
その後2・3日はその歌が僕の頭の中でずっとリピートされていましたよ。笑


根本的には教師の意欲と指導レベルの底上げが、マラウイの教育現場に必要なことだそうです。
それには時間がかかるし、もっと組織の上からの働きかけも必要だったり。
だからと言って現場をあきらめるのではなく、現場で出来ることを見つけることに協力隊はチカラを注いでいるのですね。
そして、意識や意欲の改革は、現場の人間の熱意が必要なんです。
現場をどう動かしていくか、周りをどう巻き込んでいくか。
協力隊に求められるチカラなんですね。

そこで今、本田さんがやろうとしているのが合唱コンクール!
1校だけでなく学校の枠を超えて情操教育の促進をはかる活動。
まだ3校の参加だけど、残り7ヵ月で管轄内の全ての学校を含めて合唱コンクールやりたいそうです
そして自分が帰ってからのことも考えますよね。日本から送られてきた鍵盤ハーモニカとリコーダーの使い方を指導して、帰国後にもしっかり使ってもらえるように環境を整えたいそうです。

今できることと持続性。
今がきっと、未来に、次の世代に繋がっているから。 
焦らず押しつけず、現地の人たちと一緒に歩む。

けして特別なことじゃなく、当たり前の日常がそこにある。
教室があって、子供たちがいて、先生としてそこに立っている。
挨拶をすること、授業をすること、何気ない会話をすること。
慕われていることさえ日常、その日常がそこにあるんですね。
そこに生きる。共に生きる。

改めて協力隊の生きるチカラを感じました。


さて今回はなんと本田さんの自宅にもお邪魔しました。
なかなか女子の家にあがることないですからね。
ちょっとドキドキします。いや、すげぇドキドキします。笑
海外で女性の一人暮らしですから、やはりセキュリティが気になるところですが、ALSOKもセコムもないけど、最強のセキュリティが1匹いるのです。
玄関先に犬が一匹、本田さんが飼っているワンちゃんだそうです。
どんな鍵をかけるより、勇敢な1匹が本田さんを守っているのです。
ちょっと睨まれてビビりましたもん。笑
マラウイでは単身用の家などは無く、家族で住むことが大前提。
ですから本田さんの家も家族用の一軒家なんです。
キッチン、リビング、3ベッドルーム、シャワーもトイレも2つ!
なんとも羨ましいめっちゃ贅沢な家なんです。
と言っても、セキュリティ面を考えると、どうしてもこう言った家にならざるをえないのです。
最初は広すぎて怖かったとか。広いなりに悩みもあるんですね。

停電の話もしましたが、本田さん家も例外にあらず。
キッチンはあるけど、料理はなんと炭です。
スゲェよ!七輪で料理ですって!
贅沢やで、毎日炭火焼きですから。笑
醤油とキューピーマヨネーズ、わさびは手に入るそうです。
残念ながら本田さんの手料理を振る舞ってもらう時間は無かったんですが、なんか美味しそうな想像ができます。笑
本田さん、火をおこすのがマジ上手いんだって!
にわかキャンパーお手上げの、さすがのサバイバル力ですね。

そのサバイバル力を日本でどう活かしていくのか?!
じゃなくて、協力隊の経験を今後の人生にどう活かしていくのか。

本田さんの根っこにあるのは、「教育」と「海外」
自分も子供の時に海外に行くチャンスをもらって自分の世界観が大きく変わったように、子供たちにもいろんな世界も見てもらいたいそうです。
海外に興味がある子供たちのために手助けをしたい。
日本の子供たちと海外の子供たちを繋げる手伝いをしたい。
本田さんの未来と子供達の未来、楽しみですね。


いろんな選択肢があって、いろんな一歩がある。
その一歩を踏み出すかどうか。
はじまりは小さな一歩から。
キミノチカラ海をこえて。
僕たちはそのチカラを信じています。


来週もここマラウイで活動している協力隊員の登場です。
ぜひ来週もお楽しみに〜!



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

今週14日(水)、2016年度3次隊の修了式が行われました。
新たに135名の青年海外協力隊員が生まれ、訓練所を旅立っていきました。
来月から順次それぞれの派遣国へと渡航して行きます!

修了式や訓練の様子はJICA二本松訓練所のホームページ、facebookで随時更新しています。
訓練生の成長の様子をぜひチェックして下さい!
アクセスはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
あなたの「いいね!」お待ちしております。

合わせて、この番組のFacebookもよろしくお願いします。
キミノチカラFacebookはこちら!→https://www.facebook.com/fmf0818
2016年12月17日(gy) 08:30

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