現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第4弾! 〜マラウイ〜

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」12/3放送

こんにちは、DJイタルです!

いや〜、またまたですか?
そうなんです、またまたなんです!

行って参りました、海外取材!!
2012年セネガル、2013年フィリピン、2014年ヨルダンに続きまして、
現役の青年海外協力隊員に会いに行く特別編、第4弾!

今回の行き先は、アフリカ「マラウイ共和国」です!

今週から7週連続企画、年末年始もまたいでの「マラウイ」特別編になります。
ぜひお楽しみに!


ん??
マラウイですか?
え、知らない?
聞いたことがない?

そりゃ、そうでしょ!!
派遣される青年海外協力隊員だって、どこにあるか知らないんだから!笑

ってくらい、日本では馴染みの少ない国の一つですよね。
合格通知が届いて、初めてアフリカだったって気付く隊員もいるくらいです。

前回の海外取材までは、周りに海外取材に行くと報告すると、
「治安大丈夫?危険じゃない?」と心配されていましたが、
今回ほど「え?ドコ?」と聞き返されることはなかったです。笑

そんな「マラウイ共和国」は、アフリカ南東部にある内陸国です。
大きさは北海道と九州を合わせたくらい、南北に細長い国です。
マラウイ湖と言う大きな湖があり、国土の20%を占めています。
マラウイは数字の上では世界の中でも最貧国と言われていますが、一方で、
「Warm Heart of Africa=アフリカの温かい心」と言って、困っている人がいると放っておけない、みんなで助け合う優しい心を持った国だそうです。

さて、日本からどうやって行くかと言いますと。
直行便はありませんので、飛行機を2回乗り継いで行きます。
まずは、成田から香港へ。およそ5時間のフライトです。
続いて、香港から南アフリカ:ヨハネスブルグへ。13時間以上かかります。
そして、ヨハネスブルグからマラウイの首都リロングウェに到着。2時間半位。
とまぁ、単純に足し算しても21時間くらい・・・そこに各国でのトランジット時間と、まぁ途上国の飛行機事情と言えば遅延ですから、それらを全部足しますと、だまって24時間は超えるわけです。
丸一日以上の移動になります・・・ちと、遠いでしょ?

自分が何回機内食を食べたかも忘れるくらい、寝て食べて乗り換えを繰り返す移動なんです。笑
まぁ記憶が正しければ、おそらく4回はメシ食った気がしますが・・・

プチ時差ボケの中、無事にマラウイに到着。
アフリカの国って聞くだけで勝手に暑い国と思っているので、空港に降りた瞬間の‘涼しさ’にちょっと驚きます。あれ?って拍子抜けする感じ。
ちょうど乾季から雨季に入っている時期で、マラウイはこれから夏を迎えます。それでも日本のようなジメジメした感じはなく、むしろ日本より過ごしやすいそうです。
ただ南国特有の日差しの強さは感じますよ!ジリジリします。
まぁこれが後々、私の右腕に異変をもたらすことになるんですが。

車移動の際、いつも右側の座席に座っていたんです。せっかくですからアフリカの風を感じようと窓を開けながら毎日走っていたら、何ということでしょう。
3日目には時計の後が残るくらい日焼けをしているではありませんか。
どうりでシャワーを浴びる際に、右腕だけヒリヒリするわけですよ。
マラリア対策の虫除けスプレーの塗りすぎかなって思ってたら、まさかの日焼けです。気温の過ごしやすさに、完全に油断してましたよね。


さ、マラウイに到着してまずは、首都リロングウェにありますJICAマラウイ事務所にご挨拶です。
青年海外協力隊が派遣されている国には、必ずJICA現地事務所があります。青年海外協力隊をはじめとするボランティア事業はもちろん、技術協力など様々な分野での事業展開を行っているのです。

今回お邪魔しましたJICAマラウイ事務所は3階建てのビルです。
おそらくマラウイの中でも高い方のビルに入るでしょう。
昨今、経済発展が著しい開発途上国の首都はどこもビルが建ち並び、経済成長のスピード感とギラギラした勢いを感じる国が多い中、マラウイはなんと穏やかなんでしょう。緑も多く街全体が公園のようなゆるやかさを感じるのです。

JICAマラウイ事務所の皆さんに温かく迎えられ、これからマラウイで生活するための安全対策や健康管理についてブリーフィングを行いました。
そして、JICAマラウイ事務所の所長徳橋さんから、マラウイにおけるJICA事業についても丁寧にお話頂きました。

今回番組の中で、マラウイ事務所の徳橋所長のインタビューもお送りいたしましたが、‘マラウイ愛’を感じるとても優しい所長さんで、ご自身も青年海外協力隊の経験者なんです。
なんと、この番組にも何度かご出演頂いておりますJICA二本松の洲崎所長とはザンビアでの協力隊時代からの先輩後輩だそうです。
どうりで洲崎所長と同じ‘アフリカ愛’‘協力隊愛’を感じるわけです。

マラウイでのJICAボランティア派遣は1971年から始まりまして、45年の派遣実績があります。JICAボランティアが派遣された数は世界の中で最も多く、現在も77名の青年海外協力隊が派遣されているそうです。
マラウイでの親日感情は、ここに理由があるんですね。

現在のマラウイの外務大臣の中等学校時代の数学の先生が、青年海外協力隊だったそうです。外務大臣になった今でも、よくそのコトを話してくれるそうです。そして、とても感謝しているそうです。
今、マラウイの国づくりの中核を担う人たちが、青年海外協力隊員に習っていたって、それってすごくないですか?
青年海外協力隊の小さな活動が45年かけて国づくりに繋がっている。

国際協力と聞くと、世界との繋がりと言う‘横の広さ’ばかりを考えてしまいますが、実は歴史という‘縦の深さ’が作るモノも大きいんだと思います。

中東ヨルダンに取材に行ったときに感じたコトを思い出しました。
(※中東ヨルダンでの取材模様は、ぜひバックナンバー〔2014年9,10月〕で!)

どんな職種でも、青年海外協力隊の大きな役割のひとつが「人づくり」
人づくりが、国づくりになる。
国づくりが、子供たちの未来を創る。
青年海外協力隊は、未来を創っているのです!


さて、今回は7人の青年海外協力隊員に会うことが出来ました。
小学校や中高等学校、水開発事務所やコミュニティ開発局、そして病院などに派遣されている隊員達です。
2年間という限られた時間の中で地域に根ざし、それぞれに悩みを抱えながら、それでも与えられた環境の中でマラウイの為に一生懸命に活動する青年海外協力隊。
今週は4人の協力隊員のインタビューをお届けしました。

◇ 平成26年度2次隊 コミュニティ開発 原まひと隊員
ムチンジ県にある水開発事務所で、井戸の管理組合の機能強化に尽力しています。ムチンジ県内にある2500本の井戸の管理組合に対して、適切に維持管理が出来るようにアドバイスする活動だそうです。
また井戸管理の活動に関連して、人糞を堆肥化するコンポストトイレの普及にもチカラを入れていて、ようやく堆肥が活用できるレベルまでになってきているので、残された時間で堆肥ができるまでのフォローアップをしていきたいそうです。
日本に帰国したら、日本食、特に納豆が食べたいって。笑

◇ 平成26年度3次隊 コミュニティ開発 池上きょうへい隊員
原隊員と同じ水開発事務所で活動されていて、エリアメカニックと呼ばれる地域の井戸の修理工と一緒に村の井戸を周り、壊れている水路を再建築するのをアドバイスしたり、キレイに保つようにマネージメントするための助言をして回っているそうです。
井戸の修理工の人達を集めて、修理の技術を競うコンペティション(大会)を開催して技術の向上を目指す活動もしているそうです。
なんと取材の次の日が、この大会の日だったとか。
実は池上さん、本田技研工業からの現職参加なんです。
帰国後は、海外に関連する部署に異動して、協力隊の経験を活かしていきたいそうです。
原隊員と同じで、やっぱり日本食が食べたいって。マラウイには日本料理屋が無いので、日本食に飢えているそうです。笑

◇ 平成27年度1次隊 コミュニティ開発 堀口なおみ隊員
バラカ県のコミュニティ開発事務所で成人識字教育をメインに、その他、担当地域のコミュニティに対して、生活環境の改善や収入向上支援を中心に活動を行っているそうです。
OVOP(一村一品)のワインやドライマンゴー作りにもチカラを入れていて、実際に村の加工場も見せて頂きましたが、驚くほどキレイに管理されていて、現地の方の意識と意欲の高さが試食したマンゴーの味からも感じました。
帰国したら温泉に行きたいそうです。温かいお風呂が切なる願いなんです。
マラウイにも温泉があって実際に見に行きましたが、川沿いのオープンエアでなかなか女子が入れる環境ではなかったですね・・・
ぜひ帰国後は温泉へ。福島にも良い温泉が沢山ありますので、ぜひ来て頂きたいですね。

◇ 平成28年度1次隊 薬剤師 砂田さちえ隊員
首都リロングウェにありますカムズ中央病院で薬剤師として活動されています。中央病院ということで、地域の中心となる医療機能を備えた病院だそうです。
5Sを用いた在庫管理の向上、薬品の安全使用の啓発、病院中の5Sチームと協力して職場環境の改善を目指しています。
5Sはこの番組でもお馴染みになりましたよね?
日本で生まれた整理整頓から安全で効率的な職場環境を目指す活動です。
整理、整頓、清潔、清掃、しつけ。アルファベットの頭文字を取って「5S」です。これは英語でも5Sに当てはめた言葉があります。
その他にも、もっと現地の薬剤師の知識を活かせるように、薬の使用や安全向上、薬剤知識の伝達など、チーム医療のようなカタチを目指して病棟に働きかけているそうです。
この病院には他にも2人のJICAボランティアが派遣されていて、異職種、複数の協力隊員がいるからこそ出来る活動を模索しています。
派遣4ヵ月でここまで環境を理解して、自分の活動の方向性が見えているってスゴいっすね。今後の活動もすごく楽しみです。


それぞれが文化・風習の違いに悪戦苦闘しながら、マラウイの人達と一緒に地域に根ざした活動をしています。
今週は4人のインタビューをお送りしましたが、来週からは残り3人の青年海外協力隊の道をタップリお届けします!

来週は二本松市出身の本田らんさんの登場です。
ぜひお楽しみに〜!



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2016年度3次隊の派遣前訓練が行なわれています。

今週は、語学学習以外に所外活動や地球のステージなど様々な講座がありました。
特に地球のステージではボランティア活動の意義や平和のあり方、命のつながりなど、世界中で起きている事象について、様々な角度から焦点を当てた講座となっており、多くの訓練生がボランティア活動の重要性に気づかされます。

そして、本日は午後から講座テストが実施されます。
この講座テストでは、これまで学んできたJICA事業の基礎や健康・安全など、JICAボランティアとして最低限の知識が身についたかを確認するテストとなります。もちろん合格しないと派遣されません!
訓練終了まで、あと11日。一日一日がとても重要な時間になるでしょう!

訓練の様子はJICA二本松のホームページ、facebookで随時更新しています。
訓練生の成長の様子をぜひチェックして下さい!
アクセスはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
あなたの「いいね!」お待ちしております。

合わせて、この番組のFacebookもよろしくお願いします。
キミノチカラFacebookはこちら!→https://www.facebook.com/fmf0818
2016年12月3日(gy) 08:30

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