「ケニア」「シリア」「ガーナ」「セネガル」に派遣されていました、松村 文雄さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」11/12放送

こんにちは、DJイタルです!

世界は動いてますね。
米国大統領選挙は波乱の結果となったのでしょうか。
世界はつながっていますから、やっぱ気になりますよね。


さぁ今週も、先週に引き続きまして115人目のゲストさんですよ。
この番組では過去最多のJICAボランティア参加者です。
昭和58年度3次隊 青年海外協力隊で「ケニア」に、平成20年度1次隊 シニア海外ボランティアで「シリア」に、短期ボランティアで「ケニア」「ガーナ」「セネガル」に派遣されていました、松村 文雄(マツムラ フミオ)さんです。
職種も「建築」から「固形廃棄物管理」と様々。
青年海外協力隊、シニア海外ボランティア、短期ボランティアと、なんと計5回!国際協力人生ですね。

松村さん御年67歳、現在は福島県庁土木部建築総室営繕課で福島の復興のためにご尽力いただいております!


さて、先週の続きですが、なんせ5回もJICAボランティアに参加されていますので、正直2週でも足りないくらいのネタの宝庫でございます。笑

昭和58年3次隊 青年海外協力隊でケニアに派遣されて、帰国後は派遣前に勤めていたゼネコンに戻ったそうです。
自分では会社に迷惑をかけまいと辞表まで書いたそうですが、なんと理解のある会社でしょう。2年半の休職というカタチで協力隊参加を認めてくれたそうです。結果的に現職参加となったのです。
元のゼネコンに戻ると設計部でインターナショナルスクールの設計などを担当。
その後、ゼネコンから環境の会社に移ってヨルダンの揚水機場の計画や中国の焼却場の設計指導など、海外の物件に多く携わっていたそうです。
海外での仕事を続ける中で、50歳を過ぎたころからいつ会社を辞めて海外に行こうかと、沸々と今後の人生を考えていたそうです。
まぁ会社内では松村さんが海外志向だと気付かれていましたし、いつかは辞めて海外に行くだろうとバレていたそうです。笑

そして、56歳で環境の会社を早期退職します。

さ、ここからが怒濤の国際協力の始まりです。
短期のシニア海外ボランティアで「ケニア」「ガーナ」「セネガル」に派遣されます。2年間の協力隊とは違って、短期ボランティアは1ヵ月から1年未満と要請によって期間も様々なのです。
松村さんの短期ボランティアは、エイズや感染症の検査機関の建物のプライバシーをお金をかけずに改善する活動だったそうです。
実は、これは自分で応募したわけではなくて、エイズ関連施設の老朽化や不十分な施設の改善の相談が、JICAから建築のOB会に話しがあったらしく、それなら松村さんがと白羽の矢が立ったそうです。
協力隊の経験者でもあるし、海外の建築関係にも多く携わっていると言うことで選ばれたのでしょうね。これはナイスな人選でしたね。笑。

まずはテレビ会談でケニア・セネガルとつなぎ、現状を知ることから始まったそうです。現地でもエイズというのは大変デリケートな問題であり、検査施設があってもなかなか人が来ない、上手く活用されていない現状があったそうです。
どうすれば人が来るようになるのか?
どうすれば多くの人が検査を受けてくれるのか?
この問題を建築の面から改善していこうというのが松村さんのシゴトだったのです。
エイズと建築って、どう言う関係があるの?と素直に思ってしまったんですが、人々のプライバシーを守り、安心して検査ができる施設や環境を作ることが、エイズの感染予防に繋がっていくのだそうです。

建築って、実は建物と言うハード面の整備だけでは無く、使う人によって使いやすカタチを提案することなんだそうです。窓の配置や扉の開き方、テーブルやイスの配置まで考えたソフト面を提案することも建築なんだそうです。
いやー奥深いっしょ!
まさにプライバシーを守るエイズ検査施設に求められていることですよね。

とは言っても、一方的に押しつけてもダメなんです。
これはJICAボランティアの宿命と言いますか。ボランティアがいなくなってからも継続して出来るように、自分たちで気付いてもらわなければならないのです。
では、気付かせるためにどうするのでしょう?
我慢をするんですって。気付くまで待つんです。
放っておくのとは違うんです。
みんなで考えて、答えが出るのを見守るのです。

たまにヒントは出すみたいですね。立場を変えてみたり。目線を変えてみたり。
ちょっとしたことで見えてくるものがあるそうです。
ついには建物だけでは無くて、検査施設の看板や道順案内まで考えるようになったそうです。一つ改善すると、次が見えてくるんですね。

こうした課題は他の国でも共通の課題だったようです。
そうして松村さんは短期のシニア海外ボランティアとして、2006年ケニア、2007年ガーナ、2008年セネガルと渡り歩いたのです。

松村さん、これで終わらないんです。
翌年2009年、平成20年度1次隊としてシリアに派遣されるのです。
実はアフリカに派遣されている間に、短期ではなく2年間のボランティアがしたいと考えていて、こっそり?応募していたんですね。
アフリカから帰国するとすぐに訓練だったそうです。二本松訓練所でなんと、162名の訓練生の内、たった一人のシニアボランティアだったそうです。
1次隊は現職参加の候補生も多いので、そちらが優先になりがちですが、松村さんの要請はシリアから早く来てほしいと言われていたようで。そんなこんなで一人ぼっちシニアボランティアとなったのです。
かなりのレアケースだと思います。松村さんだからかな。笑

シリアでの職種は「固形廃棄物管理」
こりゃまた難しそうですね・・・シリアの地方自治・環境省で固形廃棄物管理の技術者として、ゴミの分別廃棄・分別収集を目標に活動されたそうです。
中東シリアでは湿度が低いので、ゴミの臭いが少ないそうです。
だからゴミが捨てられていても、正直、問題意識がないのです。

意識が無いところに、問題提起をするってスゲェ大変ですよね。
だって問題だと思ってないわけですから。意味が分からないわけです。
正直、自分の無力を感じた時もあったそうです。
ただそれでも、現場レベルでは青年海外協力隊が子供たちにゴミの分別についての啓蒙活動をしていたり、自分は学会などで発表の機会もあったり、少しずつ国の組織の中への働きかけも出来たそうです。
青年海外協力隊などいろんな人と協力することで、自分には出来ないいろんなアプローチをすることが出来るんですね。それがお互いに相乗効果を生むのです。

ただ結果的に分別廃棄・分別収集は、実現にいたらなかったそうです・・・
やっぱ国の仕組み、システムを変えるってのはホントに難しいんですね。
まして2年間で変えるなんてことは難しい・・・だから続けることが必要なんですよね。
出来なかったコトに悲観的になるんじゃなくて、次にバトンを渡すことに意味もあるんですよね。

そう、実は松村さんの奥さんもJICAボランティアに参加されているんですって!スゴイっすね、家族でJICAボランティアですよ。                  
ま、これもしっかりとバトンが受け渡されているってコトですよね。



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2016年度3次隊が訓練を行っています。
訓練も今日11/12で39日目。もう1ヵ月後には修了式です。
今週11/9には、一足早くシニア海外ボランティアの修了式が行われました。
青年海外協力隊と共に10/6に入所して、35日間の訓練を無事に終えたシニア海外ボランティアの皆さんは来月下旬から2年間のボランティア活動に出発します。

さて、今週10日には所外活動訓練を行いました!
この訓練は、福島県内でJICAボランティアにご理解をいただいています教育施設や農作物を育てている方々のもとに訓練生が出向き、お手伝いをさせていただくという訓練なんです。
この訓練では、環境の変化に応じてボランティア自身が自分に出来ることを見つけ、積極的に取り組む姿勢が求められます!

訓練の様子はJICA二本松のホームページやfacebookで随時更新しています。
訓練生の成長の様子をぜひチェックして下さい!
アクセスはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
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2016年11月12日(gy) 08:30

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