「ケニア」「シリア」「ガーナ」「セネガル」に派遣されていました、松村 文雄さん

 「キミノチカラ、海をこえて 〜青年海外協力隊の道」11/5放送

こんにちは、DJイタルです!

もう11月、なんか1年って早いですよね。
あっという間に寒くなりまして、いよいよ冬を感じる時期になりましたね。
ついにファンヒーターを出して、灯油を買いに走る今週でした。
冬支度ってやつです。皆さんもそろそろね。

さぁ今週は115人目のゲストさんですよ。
そしてなんと、過去最多のJICAボランティア参加者です。
昭和58年度3次隊 青年海外協力隊で「ケニア」に、平成20年度1次隊 シニア海外ボランティアで「シリア」に、短期ボランティアで「ケニア」「ガーナ」「セネガル」に派遣されていました、松村 文雄(マツムラ フミオ)さんです。
職種も「建築」から「固形廃棄物管理」と様々。
青年海外協力隊、シニア海外ボランティア、短期ボランティアに参加、これで日系ボランティアに参加すればJICAボランティアコンプリートです。
まだチャンスはありますね。

松村さん現在67歳、先週の宮崎さんに負けず劣らずの若々しさです!
もう若さの秘訣を知りたいっすね。
多分、JICAボランティアはアンチエイジングになるんでしょうね。笑

そんな松村さんの海外への興味は、高校生の時に始まっています。
高校3年生の時に海外の大学を目指したいと思い、日本にある駐日大使館10ヵ国に手紙を書いたそうです。フレンドシップで受け入れてくれる海外の大学がないか、手紙を送ったのです。
もちろん今のようにインターネットの無い時代です、海外と言う選択肢はまだまだ少ない時代に、なんて行動的なんでしょ。
まぁその時にはすぐ参加できる制度がなかったため断念したそうです。
日本の大学に進学されますが、それでも海外を歩いてみたいと言う思いから、大学卒業前にヨーロッパを35日間の旅をするのです。
当時大学で建築を学んでいた松村さん、建築の勉強という大義名分を持ってヨーロッパに行くんですが・・・日本の建築工法とはまるで違った海外の建物に歯が立たなかったそうです。別に競ったり戦ったりするものではないんですが、45年前の建築を学ぶ青年の正直な感想なんですよね。笑
ただ驚くばかりで、その美しさだけは覚えているそうです。

大学卒業後はゼネコンに就職し、積算、現場、設計と建築に関わるいろいろな部署で経験を積むことになります。実はこのいろんな部署でいろんな経験が出来たことが、後々JICAボランティアで活きてくるのです。

そんなJICAボランティアに参加するキッカケはと言うと。
やっぱ出会いなんだなぁ。つくづく感じます。
なんと学生時代の35日間ヨーロッパ旅行で出会った友人が、青年海外協力隊でアフリカ:ケニアに行くことになったそうです。
当時は東京:広尾に協力隊の訓練所がありました。松村さんのアパートも近かったので、その友人が泊まりに来て、そこで青年海外協力隊の話を聞いたのです。ケニアに農業で派遣される隊員だったそうです。
協力隊への思い・情熱を聞いて、自分も後に続いてアフリカに行きたいと思ったのです。憧れが溢れてきたそうです。

職種は「建築」で迷いはありませんでしたが、「建築」で協力隊に参加するためには一級建築士の資格が必要だったのです。
青年海外協力隊という夢のために、新たな目標ができました。
一級建築士の資格取得。
積算3年、現場4年、設計部4年。ゼネコンで様々な経験を重ねていきます。

一級建築士の資格を取り、設計・施工・積算の経験を積み、協力隊に参加する条件を満たすのですが、この社会人10年の間に結婚をし、子供も出来たのです。アフリカに憧れた当時とは、環境も変わりました。
悩みは、奥さんと子供を日本において協力隊に参加できるだろうか・・・

そんな時、電車の中吊り広告で青年海外協力隊募集の広告を見たのです。
それからは他のことが考えられないくらい、協力隊で頭がいっぱいに・・・
1ヵ月後。そんな異変に真っ先に気付いたのが、奥さんだったそうです。
「最近、なんか変だよ。」
そこで奥さんに正直に話したのです。
青年海外協力隊は、家族の応援、家族の協力に支えられているのです。

奥さんの後押しも有り、見事協力隊に合格。
もちろん昭和の隊次でも訓練はあります。むしろ今よりも訓練期間は長かった。当時まだ二本松訓練所はありませんから、長野の駒ヶ根訓練所で訓練をしたそうです。

さ、いよいよケニアに派遣です。
首都ナイロビから200マイルはなれたケニア第4の都市エルドレット市役所で建築局長として活動します。
派遣当時、松村さん35歳。35歳の青年が局長ですよ。
まぁ年齢ではないんですね。開発途上国では知識と技術と経験が求められているのです。
松村さんが任地に入ってまず、障害児の学校の設計・積算依頼を受けます。与えられた期間はたった2週間です。
昭和59年、ご存知の通りパソコンもCADソフトも無い時代です。
そこにある環境と限られた時間の中でカタチにしていくのです。
当時はまだ現地で車の運転も認められていたそうで、JICAの車を使って設計で使う機材を運んだり、時にはバイクの後ろに市役所の職員を乗せて測量をしたり、まぁ今では考えられない協力隊の歴史がそこにあったのです。
ケニアには松村さんが設計や建設に携わった学校や幼稚園、集合住宅、病院などが、今なお残っているそうです。
自分が関わったモノが世界のどこかで誰かの役に立っているって、素敵な仕事ですよね。

2年間のケニアでの活動を終え日本に帰ってくる日が来ました。空港には奥さんが迎えに来てくれたそうです。その時、渡されたのが塩だけで握ったおにぎりだったのです。塩だけのシンプルなおにぎりだったそうですが、今でも忘れられないと言います。こんなにお米が美味しいとは、2年ぶりの奥さんのおにぎりは格別な味だったそうです。
そして、やっぱり日本はいいなって、あらためてしみじみ思うそうです。
青年海外協力隊は、あらためて日本を知る活動でもあるのです!

さ、松村さんのJICAボランティアの道は、まだまだ続きます。
また来週です。



☆ JICA二本松インフォメーション ☆

現在、JICA二本松訓練所では2016年度3次隊が訓練を行っています。
明日11/6で訓練開始からちょうど1ヵ月。
シニア海外ボランティア候補生の訓練はあと5日で終了です。
その後、出発までの1ヵ月間は自宅学習期間となり、さらなる自己研鑽にあてられます。
さて、そんな中、昨日はシニア海外ボランティア候補生の語学確認テストを行いました。このテストでは、35日間の訓練を終えるシニア海外ボランティア候補生がどの程度語学力を身につけることができたのか、また現在の弱点はどこにあるのかを明確にするために実施されています。

そして、来週月曜日に青年海外協力隊候補生の中間テストを実施致します。
この中間テストの結果によって、残りの訓練期間をどのように過ごしていくのかを考え、語学学習に対する授業の方向性などが決まっていきます。

訓練の様子やJICA二本松が参加しているイベントの告知など、JICA二本松のホームページやfacebookで随時更新しています。
訓練生の成長の様子をぜひチェックして下さい!
アクセスはこちら!→http://www.facebook.com/jicantc
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2016年11月5日(gy) 08:30

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